JPS607680B2 - 植物油系脂肪酸モグリセライドの品質安定化法 - Google Patents
植物油系脂肪酸モグリセライドの品質安定化法Info
- Publication number
- JPS607680B2 JPS607680B2 JP52006596A JP659677A JPS607680B2 JP S607680 B2 JPS607680 B2 JP S607680B2 JP 52006596 A JP52006596 A JP 52006596A JP 659677 A JP659677 A JP 659677A JP S607680 B2 JPS607680 B2 JP S607680B2
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- Japan
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- fatty acid
- vegetable oil
- quality
- phosphate
- based fatty
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は植物油系脂肪酸モノグリセラィドの品質安定化
法に関するものであり、さらに詳しくは特定のりん酸塩
類を添加することを特徴とするものである。
法に関するものであり、さらに詳しくは特定のりん酸塩
類を添加することを特徴とするものである。
モノグリセラィドの用途は多岐にわたるが、食品分野で
の用途も多く、乳化剤、老化防止剤としてパン、マーガ
リン、ショートニング、アイスクリーム、ケーキミック
ス、水産練製品等のありとあらゆる食品に使用されてい
る。脂肪酸モノグリセライドは長期間の保存中における
品質低下、すなわちモノグリセラィド純度の低下、遊離
グリセリン含有量の増加および酸価（ＡＶ）の上昇が見
られる。
の用途も多く、乳化剤、老化防止剤としてパン、マーガ
リン、ショートニング、アイスクリーム、ケーキミック
ス、水産練製品等のありとあらゆる食品に使用されてい
る。脂肪酸モノグリセライドは長期間の保存中における
品質低下、すなわちモノグリセラィド純度の低下、遊離
グリセリン含有量の増加および酸価（ＡＶ）の上昇が見
られる。
さらに外観上の品質低下、すなわち着色を伴うがとくに
植物油系モノグリセラィドの場合、植物油中に含まれる
カロチン類およびトコフェロール類が徴量ながら製品中
に混入し、これらが水分、酸素などの影響を受けて徐々
に酸化し、着色するため外観上の品質変化が著しく、長
期にわたって高純度、高品質の製品を保持することがむ
つかしく、品質管理面で大きな難点となっている。
植物油系モノグリセラィドの場合、植物油中に含まれる
カロチン類およびトコフェロール類が徴量ながら製品中
に混入し、これらが水分、酸素などの影響を受けて徐々
に酸化し、着色するため外観上の品質変化が著しく、長
期にわたって高純度、高品質の製品を保持することがむ
つかしく、品質管理面で大きな難点となっている。
現在脂肪酸源に植物油を用いて製造したモノグリセラィ
ドの安定化剤として、主としてりん酸およびクエン酸な
どの酸が用いられているが、効果が充分でなく酸価上昇
は防止できず着色防止も充分ではない。本発明者らは鋭
意研究の結果、食品添加物として許可されているりん酸
塩のうちりん酸二ナトリウム（Ｎａ２ＨＰＣ４）、りん
酸三ナトリウ ム（Ｎａ３ＰＣ４）、りん酸二カリウム
（Ｋ２ＨＰ０４）、りん酸三カリウム（＆Ｐ０４）より
選ばれる１種または２種以上を植物油系脂肪酸モノグリ
セラィドに０．００１〜０．１重量％程度添加すること
により植物油系脂肪酸モノグリセラィドに徴量ながら存
在するカロチン類およびトコフェロール類の酸化をおさ
え着色を防止し、さらに品質低下についても良好に防止
することを見し、出したものである。
ドの安定化剤として、主としてりん酸およびクエン酸な
どの酸が用いられているが、効果が充分でなく酸価上昇
は防止できず着色防止も充分ではない。本発明者らは鋭
意研究の結果、食品添加物として許可されているりん酸
塩のうちりん酸二ナトリウム（Ｎａ２ＨＰＣ４）、りん
酸三ナトリウ ム（Ｎａ３ＰＣ４）、りん酸二カリウム
（Ｋ２ＨＰ０４）、りん酸三カリウム（＆Ｐ０４）より
選ばれる１種または２種以上を植物油系脂肪酸モノグリ
セラィドに０．００１〜０．１重量％程度添加すること
により植物油系脂肪酸モノグリセラィドに徴量ながら存
在するカロチン類およびトコフェロール類の酸化をおさ
え着色を防止し、さらに品質低下についても良好に防止
することを見し、出したものである。
本発明の植物油系脂肪酸モノグリセラィドの原料として
使用する植物油とは主として大豆油、パーム油、綿実油
、ャシ油およびそれらの硬イリ曲を指し、その他の一般
の植物油も含む。また植物油系脂肪酸モノグリセラィド
を礎成する植物油に応じてりん酸二ナトリウム、りん酸
三ナトリウム、りん酸二カリウム、りん酸三カリウムは
最適のものを選ぶことができる。使用するりん酸塩類は
それぞれの溶解度に応じて適当な濃度で水溶液を調整す
る。
使用する植物油とは主として大豆油、パーム油、綿実油
、ャシ油およびそれらの硬イリ曲を指し、その他の一般
の植物油も含む。また植物油系脂肪酸モノグリセラィド
を礎成する植物油に応じてりん酸二ナトリウム、りん酸
三ナトリウム、りん酸二カリウム、りん酸三カリウムは
最適のものを選ぶことができる。使用するりん酸塩類は
それぞれの溶解度に応じて適当な濃度で水溶液を調整す
る。
りん酸塩類の添加量は０．００１〜０．１％であり、０
．００１％より少ない場合は抗酸化、着色防止、品質低
下防止に対して効果がなく０．１％より多い場合、溶剤
の使用の必要があるなどの欠点や最終製品に対して好ま
しい品質を与えないなどの欠点がある。
．００１％より少ない場合は抗酸化、着色防止、品質低
下防止に対して効果がなく０．１％より多い場合、溶剤
の使用の必要があるなどの欠点や最終製品に対して好ま
しい品質を与えないなどの欠点がある。
このようにして調整したりん酸塩水溶液を８０〜１００
００程度に加熱したモノグリセラィドに添加し均一にな
るまで凝拝する。
００程度に加熱したモノグリセラィドに添加し均一にな
るまで凝拝する。
本発明のような少量添加（モノグリに対して０．００１
〜０．１％）では水溶液のまま加えるだけで均一に添加
できるが、均一に添加しやすくするためにプロピレング
リコール、ソルビトール、グリセリンなどの溶剤を適量
加えることもできる。そして均一になったら放冷する。
植物油硬化油を原料とした脂肪酸モノグリセラィドは固
化後粉砕造粒あるいは噴霧冷却等により造粒あるいはフ
レーク状、ブロック状製品を得る。このようにしてりん
酸二ナトリウム、りん酸三ナトリウム、りん酸二カリウ
ム、りん酸三カリウムから選ばれる１種または２種以上
を含有する植物油系脂肪酸モノグリセラィドの品質安定
性はきわめて良好である。
〜０．１％）では水溶液のまま加えるだけで均一に添加
できるが、均一に添加しやすくするためにプロピレング
リコール、ソルビトール、グリセリンなどの溶剤を適量
加えることもできる。そして均一になったら放冷する。
植物油硬化油を原料とした脂肪酸モノグリセラィドは固
化後粉砕造粒あるいは噴霧冷却等により造粒あるいはフ
レーク状、ブロック状製品を得る。このようにしてりん
酸二ナトリウム、りん酸三ナトリウム、りん酸二カリウ
ム、りん酸三カリウムから選ばれる１種または２種以上
を含有する植物油系脂肪酸モノグリセラィドの品質安定
性はきわめて良好である。
以下実施例によって本発明を説明する。
実施例 １
硬化パーム油脂肪酸モノグリセラィド‘こついて安定剤
を０．０２％添加し、固体状態での安定性をみるために
４５ｏ０の温度条件を設定し、粉砕した試料をポリ袋に
入れ口をとめて試験し、経時的にサンプリングして下表
の結果を得た。
を０．０２％添加し、固体状態での安定性をみるために
４５ｏ０の温度条件を設定し、粉砕した試料をポリ袋に
入れ口をとめて試験し、経時的にサンプリングして下表
の結果を得た。
（表−１）
そりん酸二カリウムとりん酸三カリウムを１：１で配合
比較品では経時変化によるモノグリセラィド純度の低下
、遊離グリセリンの増加、ＡＶ値の上昇が著しい。
比較品では経時変化によるモノグリセラィド純度の低下
、遊離グリセリンの増加、ＡＶ値の上昇が著しい。
実施例 ２
実施例１と同条件で試験をおこない固体の着色性をみた
結果を表２に示す。
結果を表２に示す。
（表− ２）
＊組成 メタリン酸ナトリウム：ピロリン酸ナトリウム
＝９３：７＊×りん酸二ナトリウム：りん酸三ナトリウ
ム ＝１：１実施例 ３精製パーム油モノグリ
セラィド（Ｗ＝３８）にりん酸ミナトリウム、りん酸二
ナトリウム、りん酸三カリウムおよびりん酸ニカリウム
のそれぞれの飽和水溶液を塩の添加量で０．０５％とな
るように配合した。
＝９３：７＊×りん酸二ナトリウム：りん酸三ナトリウ
ム ＝１：１実施例 ３精製パーム油モノグリ
セラィド（Ｗ＝３８）にりん酸ミナトリウム、りん酸二
ナトリウム、りん酸三カリウムおよびりん酸ニカリウム
のそれぞれの飽和水溶液を塩の添加量で０．０５％とな
るように配合した。
比較にブランクおよびＢ・日・ＴＯ．０２％配合のもの
も調製した。これを放冷固化し、空気接触下室温で４０
日間放置した。スペックの経時変化の試験結果を表３に
示す。
も調製した。これを放冷固化し、空気接触下室温で４０
日間放置した。スペックの経時変化の試験結果を表３に
示す。
（表‐３）実施例 ４
硬化大豆油脂肪酸モノグリセライドに安定剤を０．０４
％配合した試料をガラス瓶中にいれて蓋をし、８５ｏｏ
の液体状態で安定性試験をおこなった。
％配合した試料をガラス瓶中にいれて蓋をし、８５ｏｏ
の液体状態で安定性試験をおこなった。
ＡＰＨＡナンバーによる色の変化をみて評価し、結果を
第１図に示した。実施例 ５ 硬化パーム油脂肪酸モノグリセラィドーこ安定剤を０．
０２％配合し、実施例４と同様に試験をおこない、結果
を第２図に示した。
第１図に示した。実施例 ５ 硬化パーム油脂肪酸モノグリセラィドーこ安定剤を０．
０２％配合し、実施例４と同様に試験をおこない、結果
を第２図に示した。
第１図及び第２図は夫々本発明法と比較法の液体状態に
おける色の変化を比較して示した図表である。 第ー図 第２図
おける色の変化を比較して示した図表である。 第ー図 第２図
Claims (1)
- １ りん酸二ナトリウム、りん酸三ナトリウム、りん酸
二カリウム、りん酸三カリウムより選ばれる１種または
２種以上を植物油系脂肪酸モノグリセライドに対して０
．００１〜０．１重量％添加することを特徴とする植物
油系脂肪酸モノグリセライドの品質安定化法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52006596A JPS607680B2 (ja) | 1977-01-24 | 1977-01-24 | 植物油系脂肪酸モグリセライドの品質安定化法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52006596A JPS607680B2 (ja) | 1977-01-24 | 1977-01-24 | 植物油系脂肪酸モグリセライドの品質安定化法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5391910A JPS5391910A (en) | 1978-08-12 |
| JPS607680B2 true JPS607680B2 (ja) | 1985-02-26 |
Family
ID=11642700
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP52006596A Expired JPS607680B2 (ja) | 1977-01-24 | 1977-01-24 | 植物油系脂肪酸モグリセライドの品質安定化法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS607680B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61159878U (ja) * | 1985-03-25 | 1986-10-03 | ||
| JPS6366084U (ja) * | 1986-10-20 | 1988-05-02 | ||
| JPS6416181U (ja) * | 1987-07-21 | 1989-01-26 | ||
| JPH0279760A (ja) * | 1988-09-14 | 1990-03-20 | Matsushita Electric Works Ltd | Ｄｃブラシレスモータ |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4654221A (en) * | 1984-03-30 | 1987-03-31 | The Procter & Gamble Company | Anti-sticking compositions |
-
1977
- 1977-01-24 JP JP52006596A patent/JPS607680B2/ja not_active Expired
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61159878U (ja) * | 1985-03-25 | 1986-10-03 | ||
| JPS6366084U (ja) * | 1986-10-20 | 1988-05-02 | ||
| JPS6416181U (ja) * | 1987-07-21 | 1989-01-26 | ||
| JPH0279760A (ja) * | 1988-09-14 | 1990-03-20 | Matsushita Electric Works Ltd | Ｄｃブラシレスモータ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5391910A (en) | 1978-08-12 |
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