JPS606853Y2 - カ−ド保持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、幼児等に具象物及びそれに対する称呼等の
概念を教習させる一対の教習用カードを保持するカード
保持具に関する。

本考案に適用し得る教習用カードは、第１図に示す如く
、一対のカード１，２で構成され、カード１の表面３に
は動物、植物、乗物等の具象物の絵表示４が、カード２
の表面５には具象物の絵表示４の称呼の接頭語を表わす
文字表示６が夫々互に同一観念を表わすように描かれて
いる。

これらカードの裏面７，８にはそれらを所定順序で並置
したとき互に連接して所要の図形が完成するように具象
物その他の図形９が描かれている。

なお、カード１の表面には絵表示４の脇に称呼文字１０
が描かれ、その接頭語に丸印１１が付けられている。

又カード１，２はその表面に配列順序を表わす照合用枠
線１２が描かれていると共に、カード１の幅がカード２
のそれより幅広に構成されている。

而してこれらの教習用カードを複数組用意し、その絵表
示カード１と文字表示カード２とに分け、その何れか一
方のカードを一枚抜きとり、これに対応するカードを選
択する。

例えば図示のように犬の絵カード１を選択したときはこ
れに対応する文字カード２即ち接頭語１いヨの表示があ
るカードを選択して両者を照合用枠線１２が合致するよ
うに並べる。

そして組合せが正解であるか否かは２枚のカードをその
ままの状態で裏返すと１いるかヨの全体図が完成され正
解であることが判定できる。

然し乍ら、このように正誤判定の際に単にカードのみを
裏返すだけであると、その裏返し方を誤まるとにより、
全体図が完成されず、組合せが正解であるにも拘らず誤
答と判定するおそれがあり、学習者である幼児等に無用
の混乱を与え正規の教習効果を得ることができないもの
であった。

本考案は、上記の欠点を解消すべく簡易な構成で容易確
実に正誤判定を行なうことができるカード保持具を提供
せんとするものである。

以下図面について本考案の実施例を説明すると、１６は
本考案によるカード保持具であって、アクリル樹脂等の
透明合成樹脂材によって一体戒形されている。

カード保持具１５の表面には前記カード１，２を収納す
る収納凹部１６，１７が隔壁１８を介して連設形成され
、これらの収納凹部１６，１７の隔壁１８と対向するカ
ード挿入方向の側縁１８゜１９には表面に向うカード案
内用傾斜面２０，２１が形成され、カードの挿入及び抜
き出しを容易に行なうことができる。

２２．２３は収納凹部１６，１７上にその上及び下端面
から突出延長されたカード保持片であって、その下面と
収納凹部１６，１７の底面との間でカード１，２を抜は
出すことなく保持する。

この場合各保持片２２．２３はカードの挿入方向を示す
尖形の一部を構成している。

以上の本案構成によると、前記絵カード１又は文字カー
ド２の任意の１枚を抜きとり、これを絵カード１の場合
収納凹部１６に、文字カード２の場合収納凹部１７に夫
々カード案内用傾斜面２０．２１上を滑べらせて収納し
、次いでそのカードに対応する文字カード２又は絵カー
ド１を選択し収納凹部１７又は１６に前記と同様に収納
させる（第１図参照）。

そして組合せが完了したら、カード保持具１５を裏返す
。

この状態にすると第２図に示すように保持具１６が透明
体であるので、カード１，２の裏面に描かれた図形９を
直視することができ、その図形９が間断なく連接され完
成されていれば正解であることが、図形９が不連続であ
れば誤答であることが夫々判知される。

以上のように本考案によると、透明体で形成されたカー
ド保持具の所定の収納凹部にカードを挿入保持させてカ
ード保持具を裏返すだけでカードの組合せの良否を容易
に判定することができ、この際裏返し方を誤まるおそれ
は全くないから、幼児等の教習者に無用の混乱を与える
ことがなく、教習効果を向上させ得ると共に、カード収
納凹部のカード挿入方向の側縁にカード案内用傾斜面が
形成されているので、収納凹部へのカードの挿入及びこ
れよりの抜きとりを容易に行なうことができる等の実用
上優れた特徴を有する。

又上側のようにカードを保持する保持片をカードの挿入
方向を示す尖形に形成すると、別途カード挿入方向表示
を設ける必要がない利点を有する。

尚収納凹部へのカード挿入方向は左右方向に限らず上方
又は下方から挿入するようにしても良い。

又収納凹部に収納する教習カード１，２は上側に限定さ
れるものではなく、カード２に具象物の称呼を表わす文
字を表示したり、カード１及び２に、数字とそれに対応
する数を表わす絵即数字ｒ２．とｒ２つのリンゴヨの絵
とを表わすようにしても良く、又具象物の全体図と部分
拡大図とを表わす等要は同一観念を生じさせる表示であ
れば良い。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は夫々本案品の一実施例を示す正面図
及び背面図、第３図及び第４図は夫々第１図の■−■線
及びＩＶ−ＩＶ縁線上断面図である。 １・・・・・・絵カード、２・・・・・・文字カード、
４・・・・・・絵表示、６・・・・・・文字表示、１５
・・・・・・カード保持具、１６．１７・・・・・・収
納凹部、２０，２１・・・・・・カード案内用傾斜面、
２２．２３・・・・・・カード保持片。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）表面に具象物を描いたカード及び当該具象物に対
   応する文字を表記したカードの夫々の裏面に所定順序で
   並置すると上記具象物の表示と異なる態様の表示が完成
   される一対のカードを保持するカード保持具であって、
   前記一対のカードを収納する一対の収納凹部と、該収納
   凹部のカード挿入側縁に形成された表面に連接するカー
   ド導入傾斜面と、前記収納凹部に収納されたカードに表
   面側から対接するカード保持片とが透明体によって一体
   戒型されて成るカード保持具。
2. （２）カード保持片がカード挿入方向を示す尖形に形成
   されてなる請求の範囲第１項記載のカード保持具。