JPS606211B2 - 発泡性樹脂成型品の製造法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、凹凸模様を有する略廉平状の発泡性樹脂成型
品の製造法に関し、成型後に反りが発生しない発泡性樹
脂成型品を提供せんとする。

従来、第１図に示すように、内面に凹凸模様を有する下
金型イ内に発泡性樹脂組成物口を注入せしめるとともに
、該下金型イに平板状の上金型ハを当接し、該上、下金
型ハ，イ内で発泡性樹脂組成物口を発泡硬化せしめて凹
凸模様を有する略扇平状の発泡性樹脂成型品二を形成す
るものは知られているが、この場合、上記上、下金型ハ
，イ内の該上、下金型ハ，イを通って外方に放熱される
発泡性樹脂組成物口の発泡硬化時の放熱量は、下型イの
方が内面に凹凸模様を有し、該発泡性樹脂組成物口と当
接する表面積は上金型ハのその表面積より大きい為、該
下金イの方が大きく、従って下金型イと上金型ハの冷却
条件が異なり金型より取出した際、発泡性樹脂成形品の
上金型ハとの当接両側が伸び、該発泡性樹脂成型品に反
りが発生した。本発明は、かかる点に鑑みてこれを解決
するものであり、以下、実施例図面に従い詳述する。

第２図及び第３図において、１は内面に凹凸模様を有す
る下金型であり、２は該下金型１内に注入せしめる例え
ば発泡ウレタン樹脂の如き発泡性樹脂組成物であり、３
は下金型１に当接する上金型で、該上金型３及び下金型
１内の該上、下金型３，１を通って外方に放熱される発
泡性樹脂組成物３の発泡硬化時の放熱量を略同一にする
よう該上金型３の外表面４には凹凸状の放熱リブ５が設
けられている。而して、上記下金型１内に発泡性樹脂組
成物２を注入せしめると共に、該下金型１に上金型３を
当接し、該上、下金型３，１内で発泡性樹脂組成物２を
発泡硬化せしめて、第４図に示すような凹凸模様を有す
る扇平状の発泡性樹脂成型品６を形成する。又、本発明
において、上金型３の外表面４に設ける放熱ＩＪブ５は
、その金型３及び下金型１を通って外方に放熱する放熱
量が同一乃至略同一になるようにすれば良く、下金型１
の放熱量と該上金型３の放熱量が近接するよう設ければ
良い。

以上のように、本発明の発泡性樹脂成型品の製造法は、
内面に凹凸模様を有する下金型内に発泡性樹脂組成物を
注入せしめると共に、該下金型に上金型を当綾し、該上
、下金型内で発泡性樹脂組成物を発泡硬化せしめて凹凸
模様を有する略局平状の発泡性樹脂成型品を形成するに
際して、上記上金型の外表面に凹凸状の放熱リブを設け
、上、下金型内の該上、下金型を通って外方に放熱され
る発泡性樹脂組成物の発泡硬化時の放熱量を略同一にな
るようにしたので、下金型と上金型の冷却条件も略同一
になり、金型より取出した際、発泡性樹脂成型品の上金
型との当接面側が伸びることもなく、又従来のように取
出し後に伸縮防止の為に行うァニール工程も必要とする
ことなく、歪の少ない反りが発生しない発泡性樹脂成型
品を形成できる特徴を有し、特に上金型、下金型が熱伝
導率の高い例えばアルミニウム材からなる場合に最適で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の成型状態を示す断面図であり、第２図
は発泡性樹脂成型品の成型状態の金型の斜視図、第３図
はその×−Ｘ′断面図、第４図は成型された発泡性樹脂
成型品の断面図である。 １・・・・・・下金型、２・・・・・・発泡性樹脂組成
物、３・・・・・・上金型、４・・・・・・外表面、５
・・・・・・放熱リブ、６・・・・・・発泡性樹脂成型
品。 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内面に凹凸模様を有する下金型内に発泡性樹脂組成
   物を注入せしめると共に、該下金型に上金型を当接し、
   該上、下金型内で発泡性樹脂組成物を発泡硬化せしめて
   凹凸模様を有する略扁平状の発泡性樹脂成型品を形成す
   るに際して、上記、上金型の外表面に凹凸状の放熱リブ
   を設け、上、下金型内の該上、下金型を通って外方に放
   熱される発泡性樹脂組成物の発泡硬化時の放熱量を略同
   一になるようにしたことを特徴とする発泡性樹脂成型品
   の製造法。