JPS6058844B2 - 毛髪用カ−ラ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は毛髪用カーラーに関するものである。

すでに特公昭５３−６８９７号公報に見られるように、
水蒸気を利用して毛髪をカールするに際して使用するカ
ーラーは知られているが、これはカバー体の芯体への取
付け手段に手数がかかり使用上の欠点となつていた。本
発明は、このような従来物の欠点を除去した新しいカー
ラーを提供することを目的とするものである。本発明の
構成および作用を図面の実施例について説明する。

１はカーラーで、このカーラーは中空２に成るとともに
適所に適当数の通孔３、３を設けた細長円筒形の芯体４
と、この芯体の左右側部にリム５、５’を設けている。

前記芯体４の外周囲には吸湿性の高い多孔質体６を密に
被包し、一方のリム５の中心部には前記芯体の中空２部
に通ずる開口７を設け、他方のリム５’は閉口している
。８はこのカーラー１の使用時に使うカバー体で、この
カバー体は前記芯体４と同じ長さの半円形の上面部９と
中央に芯体の半径と同じ巾の凹溝１１、１１を設けた左
右側面部１０、１０を形成している。

このカバー体８の上面部９は正半円形よりも深いアーチ
状に形成する。前記多孔質体６の左右端部は、左右側部
のリム５、５’に接して芯体４の全部を被包するように
してもよいし、またリムから若干離すようにしてもよい
。

使用時に前記カバー体８の左右凹溝１１、１１は、前記
リム５、５’の内側の芯体４上に直接または多孔質体６
を介して嵌着するようになる。而して、いま本発明のカ
ーラーを使用するときは、任意の水蒸気発生器の蒸気発
生口に、カーラー１の一方のリム５の開口部７を挿し込
む。

このとき、カーラー１にカバー８を取付けた状態にして
置いてもよい。すると、水蒸気はカーラー１の芯体４の
内部に入るとともにその周面の通孔３、３から出て外部
に被包している多孔質体６に浸入１するから、多孔質体
は高温の水分を多量に含有蓄積するようになる。次に、
このようなりーラー１を蒸気出口部１３から離すが、カ
バー８を取付けているときはこれを取り外す。このカー
ラー１の芯体４上の多孔質体６の周囲・に毛髪を巻きつ
ける。

この後直ちに前記カバー８をカーラー１に巻いた毛髪の
外側から嵌着するが、それはカバーの左右側面部１０、
１０の凹溝１１、１１をカーラー１の両リム５、５’の
内側の芯体４の左右端部に向つて嵌め込んで行い、これ
により毛髪をカーラー１とカバー８とによつて挾む。も
しカバー８をカーラー１と一緒にして予め加熱しないと
きあるいはカバーをカーラーから離した後は、カーラー
１を毛髪に巻いている間に蒸気発生器の横に置いて加熱
しておく。

高温の水蒸気を芯体４周囲の多孔質体６に十分含有する
とともに全体が加熱されたカーラー１に、毛髪を巻き込
むとともに毛髪の外側をカバー８で被うことによつて、
毛髪はカーラーとカバーとに包囲された状態になり、カ
ーラー側の湿度と温度の高い水蒸気がこの密室内にこも
るとともに毛髪側に飛散し付着するようになる。

なお、前記芯体４と左右リム５，５″との関係は、三部
分を別個に製作してそれぞれ嵌合するようにしてもよい
し、また一方のリム５と芯体４とを一体に成形し他方の
リム５″を芯体４の他端部に嵌合するようにして組立て
てもよい。

いずれの組立て手段の場合も合成樹脂材どうしの嵌合に
よつて両部分が圧着固定するようになる。本発明はこの
ような構成および作用を有するものであるため、熱蒸気
を利用しての毛髪のカールがカーラー部とこれを包囲す
るカバー体とによつて確実かつ迅速になされるようにな
り、カバー体のカーラー部への取付けは特別な手段なし
に確実にできるようになり、またカーラーとリムとの組
立ては部材どうしの嵌合によつて圧着して固定されるか
ら一度嵌合すれば離脱するようなことはないし、その製
作は簡単にできコストを低下させることができる等、そ
の効果は大きいものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示したものて、第１図は使用
前の全体の斜視図、第２図は要部の正断面図、第３図は
使用時の全体の正断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中空に成るとともに適当数の通孔を設けた細長円筒
   形の芯体の左右側部に一方のみが前記芯体の中空部に連
   通する開口を有するリムを設け、この芯体の外周囲に吸
   湿性の高い多孔質体を被包し、他方前記芯体と同じ長さ
   に成り上面部が深いアーチ状に成るとともにその左右側
   部が前記芯体の半径と同巾の凹溝を設けたカバー体を設
   けて成る毛髪用カーラー。