JPS6058657B2 - 人工歯牙 - Google Patents
人工歯牙Info
- Publication number
- JPS6058657B2 JPS6058657B2 JP14935381A JP14935381A JPS6058657B2 JP S6058657 B2 JPS6058657 B2 JP S6058657B2 JP 14935381 A JP14935381 A JP 14935381A JP 14935381 A JP14935381 A JP 14935381A JP S6058657 B2 JPS6058657 B2 JP S6058657B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- acrylic resin
- enamel layer
- polycarbonate
- dentin
- Prior art date
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は義歯プレートに配設される合成樹脂の人工
歯牙に関する。
歯牙に関する。
一般に義歯は合成樹脂のプレートと、このプレートの
周縁近くに配設固定された多数の歯牙とにより構成され
ている。
周縁近くに配設固定された多数の歯牙とにより構成され
ている。
従来、この種義歯はアクリル樹脂の一体成型により形成
されている。しかし、このように歯牙がアクリル樹脂で
形成されていると、対衝撃強度が弱くまた耐摩耗性に劣
るため、損傷を生じやすく、また耐久性に劣る欠点があ
つた。 従つて、この発明の目的は、損傷が生じ難くし
、かつ耐久性が優れるばかりではなく、歯牙に要求され
る他の条件を満す、例えば、適度の硬度と柔軟性を有し
、自然色に近い色と輝きを有する、人工歯牙を提供する
ことである。
されている。しかし、このように歯牙がアクリル樹脂で
形成されていると、対衝撃強度が弱くまた耐摩耗性に劣
るため、損傷を生じやすく、また耐久性に劣る欠点があ
つた。 従つて、この発明の目的は、損傷が生じ難くし
、かつ耐久性が優れるばかりではなく、歯牙に要求され
る他の条件を満す、例えば、適度の硬度と柔軟性を有し
、自然色に近い色と輝きを有する、人工歯牙を提供する
ことである。
この発明の人工歯牙はポリカーボネート樹脂とアクリ
ル樹脂との混合物により形成された象牙質部とこの象牙
質部の表面に形成されポリアリレート樹脂よりなるエナ
メル質層とを具備することを特徴とする。
ル樹脂との混合物により形成された象牙質部とこの象牙
質部の表面に形成されポリアリレート樹脂よりなるエナ
メル質層とを具備することを特徴とする。
上記構成の人工歯牙においては、歯牙の表面になるエ
ナメル質層がポアリレート樹脂により形成されているの
で、耐摩耗性に優れると共に透明度が優れる。
ナメル質層がポアリレート樹脂により形成されているの
で、耐摩耗性に優れると共に透明度が優れる。
そして、ポアリレート樹脂だけでは、強度的に充分でな
く、かつ義歯プレートを構成しているアクリル樹脂への
接着性が弱いので、この問題点を象牙質部をポリカーボ
ネート樹脂とアクリル樹脂との混合物により形成するこ
とにより解決している。勿論この混合物は、適度の硬度
と柔軟性を有し、対衝撃強度に優れる効果も有する。
なお、前記象牙質部を形成する混合物は、ポリカーボネ
ート樹脂に対するアクリル樹脂の混合比が30〜70重
量パーセントが好ましく、特に5腫量パーセントが最適
である。ポリカーボネートの混合比が小さくなると、エ
ナメル質部への接着性には劣るが、義牙プレートヘの接
着性には優れ、また反対にポリカーボネートの混合比が
大きくなると逆になる。 以下にこの発明の一実施例に
係る人工歯牙を、その製造方法の一例と共に添付図面を
参照して説明する。
く、かつ義歯プレートを構成しているアクリル樹脂への
接着性が弱いので、この問題点を象牙質部をポリカーボ
ネート樹脂とアクリル樹脂との混合物により形成するこ
とにより解決している。勿論この混合物は、適度の硬度
と柔軟性を有し、対衝撃強度に優れる効果も有する。
なお、前記象牙質部を形成する混合物は、ポリカーボネ
ート樹脂に対するアクリル樹脂の混合比が30〜70重
量パーセントが好ましく、特に5腫量パーセントが最適
である。ポリカーボネートの混合比が小さくなると、エ
ナメル質部への接着性には劣るが、義牙プレートヘの接
着性には優れ、また反対にポリカーボネートの混合比が
大きくなると逆になる。 以下にこの発明の一実施例に
係る人工歯牙を、その製造方法の一例と共に添付図面を
参照して説明する。
まずエナメル質形成用の金型を用意し、この金型中に
ポリアリレート樹脂としてユニチカ製U−ポリマ(商品
名)をインジエクトする。
ポリアリレート樹脂としてユニチカ製U−ポリマ(商品
名)をインジエクトする。
そして、この樹脂が固化した後に、金型から取出し、第
1図並びに第2図に示すようなエナメル質層1を得る。
このエナメル質層1は、極く薄い層からなり、一方向に
湾曲した形状を有する。このエナメル質層1の突出側2
が歯牙の外面となり、凹所側3が内部となる。次に上記
構成のエナメル質層1を、象牙質部形成用の金型中に、
凹所側3を上にして載置する。
1図並びに第2図に示すようなエナメル質層1を得る。
このエナメル質層1は、極く薄い層からなり、一方向に
湾曲した形状を有する。このエナメル質層1の突出側2
が歯牙の外面となり、凹所側3が内部となる。次に上記
構成のエナメル質層1を、象牙質部形成用の金型中に、
凹所側3を上にして載置する。
そして、ポリカーボネート樹脂として帝人製テイジンパ
ンライト(商品名)とアクリル樹脂とを1:1の割合で
混合してなる混合物をインジエクトにより前記金型中に
充填する。ポリカーボネートとアクリル樹脂との混合物
は、夫々の樹脂を約280℃乃至300℃に加熱して液
状に溶融し、これらを1つの容器に移してスクリュウで
掻き回し、次に冷却してペレット状に成形したものであ
る。この混合物が固化後金型より取出して第3図並びに
第4図に示すような人工歯牙4を得る。この人工歯牙4
は表面がエナメル質層1でなり、内部が、このエナメル
質層1の凹所側に充填され、かつこれに強固に取着され
た象牙質部5でなる。勿論、この象牙質部5はポリカー
ボネート樹脂とアクリル樹脂との混合物により構成され
ている。以上説明したように、この発明に係る人工歯牙
は、象牙質部がポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂と
の混合物により、またエナメル質層がポリアリレート樹
脂により形成されている。
ンライト(商品名)とアクリル樹脂とを1:1の割合で
混合してなる混合物をインジエクトにより前記金型中に
充填する。ポリカーボネートとアクリル樹脂との混合物
は、夫々の樹脂を約280℃乃至300℃に加熱して液
状に溶融し、これらを1つの容器に移してスクリュウで
掻き回し、次に冷却してペレット状に成形したものであ
る。この混合物が固化後金型より取出して第3図並びに
第4図に示すような人工歯牙4を得る。この人工歯牙4
は表面がエナメル質層1でなり、内部が、このエナメル
質層1の凹所側に充填され、かつこれに強固に取着され
た象牙質部5でなる。勿論、この象牙質部5はポリカー
ボネート樹脂とアクリル樹脂との混合物により構成され
ている。以上説明したように、この発明に係る人工歯牙
は、象牙質部がポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂と
の混合物により、またエナメル質層がポリアリレート樹
脂により形成されている。
この結果、エナメル質層と象牙質層並びに、この象牙質
層と一般に使用されているアクリル樹脂製の歯牙プレー
トとの間の接着性に優れ、使用中に、これらが離脱する
ようなことはない。なぜならば、歯牙プレートがアクリ
ル樹脂製であるため、象牙質部のアクリル樹脂との相容
性がよいからである。すなわち、歯牙プレートと人工歯
との接着は、加熱溶融させて接着するから同じ材料であ
れば互いに混ざり易く接着性がよい。また、このような
エナメル質層は、衝激、摩耗に強く、このために耐久性
に優れる。ASTM(アメリカン材料試験協会)規格D
−785の硬度試験によれば、ロツクエールのMスケー
ルで、ポリアリレート93sポリカーボネート70乃至
78、アクリル樹脂98である。ASTM規格D−10
44の耐摩耗試験による摩耗度は、ポリアリレート6、
ポリカーボネート11、アクリル樹脂25である。AS
TM規格D−570による吸水試験によれば、ポリアリ
レート0.15%、ポリカーボネート0.3%、アクリ
ル樹脂0.3%である。尚、ポリカーボネートとアクリ
ル樹脂とを等量ずつの割合で混合した場合には、それら
の中間の値になる。従つて、この実施例によれば、エナ
メル質層にはポリアリレート樹脂を用いているから、従
来用いられていたアクリルよりも硬度、耐摩耗性、吸水
性の点において優れている。更に象牙質部はポリカーボ
ネートとアクリル樹脂との混合物から形成されているか
ら、従来用いられていたアクリル樹脂よりも適度の硬度
、即ち柔軟性を有している。しかも、上記エナメル質層
と象牙質部との組合せによれば、歯牙に要求されている
適度の硬度と柔軟性を有し、かつ自然色に近い色と輝き
を有する。
層と一般に使用されているアクリル樹脂製の歯牙プレー
トとの間の接着性に優れ、使用中に、これらが離脱する
ようなことはない。なぜならば、歯牙プレートがアクリ
ル樹脂製であるため、象牙質部のアクリル樹脂との相容
性がよいからである。すなわち、歯牙プレートと人工歯
との接着は、加熱溶融させて接着するから同じ材料であ
れば互いに混ざり易く接着性がよい。また、このような
エナメル質層は、衝激、摩耗に強く、このために耐久性
に優れる。ASTM(アメリカン材料試験協会)規格D
−785の硬度試験によれば、ロツクエールのMスケー
ルで、ポリアリレート93sポリカーボネート70乃至
78、アクリル樹脂98である。ASTM規格D−10
44の耐摩耗試験による摩耗度は、ポリアリレート6、
ポリカーボネート11、アクリル樹脂25である。AS
TM規格D−570による吸水試験によれば、ポリアリ
レート0.15%、ポリカーボネート0.3%、アクリ
ル樹脂0.3%である。尚、ポリカーボネートとアクリ
ル樹脂とを等量ずつの割合で混合した場合には、それら
の中間の値になる。従つて、この実施例によれば、エナ
メル質層にはポリアリレート樹脂を用いているから、従
来用いられていたアクリルよりも硬度、耐摩耗性、吸水
性の点において優れている。更に象牙質部はポリカーボ
ネートとアクリル樹脂との混合物から形成されているか
ら、従来用いられていたアクリル樹脂よりも適度の硬度
、即ち柔軟性を有している。しかも、上記エナメル質層
と象牙質部との組合せによれば、歯牙に要求されている
適度の硬度と柔軟性を有し、かつ自然色に近い色と輝き
を有する。
第1図並びに第2図はこの発明の一実施例に係る人工歯
牙のエナメル質層を示す斜視図並びに断面図、そして第
3図並びに第4図は、同人工歯牙を示す斜視図並びに断
面図である。 1・・・・・エナメル質層、4・・・・・・人工歯牙、
5・・・象牙質部。
牙のエナメル質層を示す斜視図並びに断面図、そして第
3図並びに第4図は、同人工歯牙を示す斜視図並びに断
面図である。 1・・・・・エナメル質層、4・・・・・・人工歯牙、
5・・・象牙質部。
Claims (1)
- 1 象牙質部と、この表面に形成されたエナメル質層と
からなり、前記象牙質部はポリカーボネート樹脂とアク
リル樹脂との混合物により、また前記エナメル質層はポ
リアリレート樹脂により形成されていることを特徴とす
る人工歯牙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14935381A JPS6058657B2 (ja) | 1981-09-24 | 1981-09-24 | 人工歯牙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14935381A JPS6058657B2 (ja) | 1981-09-24 | 1981-09-24 | 人工歯牙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5850953A JPS5850953A (ja) | 1983-03-25 |
JPS6058657B2 true JPS6058657B2 (ja) | 1985-12-20 |
Family
ID=15473266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14935381A Expired JPS6058657B2 (ja) | 1981-09-24 | 1981-09-24 | 人工歯牙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6058657B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60137892A (ja) * | 1983-12-26 | 1985-07-22 | Toshiba Ceramics Co Ltd | 石英ガラスルツボ |
JPS6153188A (ja) * | 1985-07-27 | 1986-03-17 | Sony Corp | 結晶成長法 |
DE112016005020B4 (de) | 2015-11-02 | 2022-12-15 | Sumco Corporation | Verfahren zum Herstellen eines Einkristall-Siliziums und Einkristall-Silizium |
-
1981
- 1981-09-24 JP JP14935381A patent/JPS6058657B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5850953A (ja) | 1983-03-25 |
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