JPS605833Y2 - 喫煙具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、喫煙具に関するものである。

愛煙家にとって喫煙は気分を和げるための大きな作用を
もつものであるが、老人などのように手の動きが多少不
自由である人が喫煙する場合には、周囲に灰を落したり
、火のついた煙草をうつかり落したり、火のついた部分
に触れたり、消し忘れたりあるいは消し方が不十分であ
ったりするなど、いろいろな危険を伴うことが多かった
。

そのため、場合によっては付添人が喫煙の間ずつと面倒
を見ていたり、喫煙を手伝ったりする必要を生ずること
もあるが、このような付添人の労力は大変であって無視
できないものである。

この考案は、上記したような従来の問題点に着目してな
されたもので、たとえ老人などのように手の動きが多少
不自由である人が喫煙する場合であっても、周囲に灰を
落したり、火のついた部分に触れたり、消し忘れあるい
は消し方が不十分なために火災の危険を生じたりするこ
とがないようにした喫煙具を得ることを目的としている
。

この考案による喫煙具は、透明または半透明の筒の両端
開口部を各々通気部材で塞ぐと共に、前記開口部の一方
側に煙草嵌挿部を設け、前記筒の外側に把持部材を設け
てなるものである。

以下、この考案の実施例を図面に基いて詳細に説明する
。

第１図ないし第３図はこの考案の一実施例を示す図であ
って、参照符号を基に説明する。

図において、１はガラス等の耐熱性のある材料から形成
した透明または半透明の筒、２は前記筒１の外径よりも
大きな内径を有し、筒１との間で間隔があくようにして
被せた把持部材としての把持筒である。

この把持筒２は、筒１の内部が見えるように、適宜の意
匠と共に形成した孔あき部分２ａを有している。

また、３および４は前記把持筒２の両端側にそれぞれ嵌
合固定したおねじ部材である。

５は金網６を取付けると共に前記一方のおねじ部材３に
かみ合うめねじ部５ａを有する通気部材である。

そして、この通気部材５によって筒１の第２図右端側聞
口部をこの部分での通気性を保持したまま塞ぐが、図示
例の場合、筒１と通気部材５との間に、円形輪７ａに複
数の桟７ｂをろう付は固定した皿部材７を介在させてい
る。

また、８は第３図にも示すように複数の貫通孔８ａと前
記他方のおねじ部材４にかみあうめねじ部８ｂと煙草嵌
挿部８ｃとを有し、かつ前記貫通孔８ａを塞ぐ金網９を
取付けた通気部材である。

そして、この通気部材８を把持筒２にねじ込み固定する
ことによって、筒１の第２図左端側聞口部をこの部分で
の通気性を保持したまま塞いだ格好とする。

このような構造の喫煙具１０を使用して喫煙するに際し
ては、まず煙草に例えば市販のフィルタなどを取付け、
この煙草に火を付けたのち、この煙草を喫煙具１０の煙
草嵌挿部８Ｃより筒１内に第２図に仮想線で示すように
挿し込み、煙草１１を筒１内に入れかつフィルタ１２を
外に出した状態て把持筒２を手でつかんだまま喫煙する
。

あるいは把持筒２を何んらかの保持台等に固定し、手を
一切用いないようにして喫煙することもできる。

したがって、喫煙の間に生じた灰は筒１内に落ちるため
、周囲が灰によって汚されることが全くなく、また、煙
草１１の火のついた部分に直接触れて火傷を負ったり、
火のついた煙草１１を落して物を焦がしたりすることも
なくなる。

また、筒１の両端開口部にそれぞれ通気部材５，８を設
けているため、煙草１１を吸ったときには通気部材５，
８を通して吸気がなされるため、続けて煙草１１を吸う
ことができる。

しかし、喫煙しないで放置した状態では筒１内への通気
性が悪いため、煙草１１の火は自然に消えることとなる
ので、火災などの心配は全くない。

したがって、手足の不自由な人の場合などには、喫煙を
終えたのち、喫煙具１０をそのまま放置しておけば良く
、付添人等が都合のよいときに喫煙具１０から吸い残し
の煙草を取り出して捨てれば良いため、−付添人の労力
も著しく軽減させることができる。

その上、煙草１１を挿込む筒１を透明または半透明のも
のとしているため、煙草１１の吸い残しがどの程度であ
るかの判断も容易に行うことができ、また視覚による異
和感も小さくすることができるなどの数々の利点を有し
ている。

なお、上記実施例では、把持部材を筒状をなす把持筒２
から形成している場合を示しているが、必らずしも筒状
をなすものでなくとも良い。

また、把持筒２の両端にそれぞれおねじ部材３，４を嵌
合して固定するようにしているが、これらを一体にして
例えば把持筒２の両端に直接ねじ部分を形成してもよい
。

さらに、通気部材５，８にはそれぞれ網６，９を用いた
場合を示しているが、格子状あるいは多数の小孔状等の
ものであっても良い。

また、煙草嵌挿部８ｃを通気部材８と一体に形成した場
合を示しているが別体で形成してもよく、この考案によ
る喫煙具１０の構造は図示のものに限定されないことは
当然である。

以上説明してきたように、この考案によれば、たとえ老
人などのように手の動きが多少不自由である人が喫煙す
る場合であっても、周囲に灰を落したり、火のついた部
分に触れたり、消し忘れあるいは消し方が不十分なため
に火災の危険を生じたりすることがない喫煙具を安価に
得ることができるという実用的価値大なる効果を有する
。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はこの考案の一実施例を示腰第１図
は喫煙具の分解説明図、第２図は喫煙具の組立径断面説
明図、第３図は片方の通気部材の正面図である。 １・・・・・・筒、２・・・・・・把持部材、５，８・
・・・・・通気部材、８ｃ・・・・・・煙草嵌挿部、１
０・・・・・・喫煙具、１１・・・・・・煙草。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 透明または半透明の筒の両端開口部を各々通気部材で塞
   ぐと共に、前記開口部の一方側に煙草嵌挿部を設け、前
   記筒の外側に把持部材を設けてなる喫煙具。