JPS6058279B2 - 石油樹脂原料油の製造法 - Google Patents

石油樹脂原料油の製造法

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JPS6058279B2
JPS6058279B2 JP55176127A JP17612780A JPS6058279B2 JP S6058279 B2 JPS6058279 B2 JP S6058279B2 JP 55176127 A JP55176127 A JP 55176127A JP 17612780 A JP17612780 A JP 17612780A JP S6058279 B2 JPS6058279 B2 JP S6058279B2
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JP
Japan
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petroleum resin
fraction
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material oil
petroleum
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JP55176127A
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JPS57100191A (en
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洋三 重城
俊夫 小林
克夫 橋本
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、石油樹脂原料油の製造法に関する。
更に詳しくは、石油を分解または改質して得られた混合
物から分留された実質的に炭素数9以上の化合物からな
る留分から石油樹脂原料油を取得するためのそれの製造
法に関する。石油を分解または改質し、それに蒸留など
の操作を加えて得られる、炭素数が9の化合物、例えば
α−メチルスチレン、ビニルトルエン、インデシなどを
主成分とする留分は、石油樹脂製造用のム 一 一、V
lhl媒、例えば三フッ化ホウ素、無水塩化アルミニウ
ムまたは硫酸などの存在下で加熱重合し、アルミニウム
ペイントなどの展色剤、ゴムの軟化剤、印刷インキ、布
やコンクリートの防水、接着剤などに有効に使用される
石油樹脂を形成することは良く知られている。
このような石油樹脂原料油(以下単に原料油と略称する
こともある)の製造法としては種々の方法があるが、石
油を分留して得られるナフサを経由する場合を例にとる
と、ナフサを約800〜900℃の温度で熱分解した後
、熱分解をエチレン;プロピレン;1ブテン、イソブテ
ン、プタジエンなどの炭素数4の留分;イソプレン、イ
ソアミレンなどの炭素数5の留分;ベンゼン、トルエン
、キシレンなどの炭素数6〜8の留分およびこれらより
重い留分に分留し、この最も重い留分を更に蒸留して炭
素数が9の化合物を主体とする原料油が取得されている
この原料油取得のため蒸留操作は、一般に蒸留”塔底温
度を約200℃以下にして、減圧下で実施されるのが通
例である。
その理由は、この蒸留操作を約200℃以上の塔底温度
で実施すると、加熱のために使用されるリボイラーなど
の熱交換器内において、熱分解、熱重合などの複雑な反
応が生起、し、炭素、その他の複雑な構造を有すると推
定されるスケールが熱交換器壁面に付着し、熱伝導を悪
化させるなどのトラブルが発生することが多く、このよ
うなトラブルの発生は工業的実施に際しては避けられな
いものとされていたためである。ところで、こうした蒸
留操作で得られる塔底留分は、従来燃料として以外には
用途がなかつたが、本発明者らは、それを約200〜4
00℃の温度で必要充分な時間加熱すると、石油樹脂原
料油として有効な成分が回収できることをここに発見し
、本発明を完成するに至つた。
従つて、本発明は石油樹脂原料油の製造法に係り、この
石油樹脂原料油の製造は、石油を分解または改質して得
られた混合物から分留された実質的に炭素数9以上の化
合物からなる留分を蒸留し、石油樹脂原料油を塔頂また
は中間留分として取得すると共に、塔底留分を約200
〜400′Cの温度に加熱して石油樹脂原料油を取得す
ることにより行われる。
実質的に炭素数9以上の化合物からなる留分としては、
石油を分解または改質して得られた混合物、例えばナフ
サの熱分解混合物、ガソリンの熱分解混合物、軽油の熱
分解混合物などから実質的に炭素数8以下の化合物を除
去した留分が一般に用いられる。
ここで、実質的にというのは、それの殆んどまたは主要
割合を当該化合物が占めることを意味し、少量または相
対的に少ない量の他の化合物の混在を許容するものであ
る。本発明の方法では、まずかかる実質的に炭素数9以
上の化合物からなる留分を、塔底温度140〜.200
゜C1好ましくは約160〜180℃、圧力約30〜2
00wnHg1好ましくは約60〜150?Hgの条件
下て蒸留し、沸点約150′Cの塔頂または中間留分を
取得する。
この留分は、沸点約100〜250℃を有する化合物を
主体とする混合物であり、その組成は例え.は後記実施
例に留分Aの組成として示されている。このような塔頂
または中間留分を分留した塔底留分は、200〜400
℃、好ましくは220〜350゜Cて行われる加熱処理
に付される。
この加熱処理温度が・これより低いと、石油樹脂原料油
となる有効成分の回収が充分ではなく、一方これより高
いと著しい熱分解反応が生じ、安定な操業を行なうこと
ができない。加熱時間は、加熱処理温度にもよるが、一
般に約1′2〜3時間、好ましくは約213〜2時間程
度であり、これ以外では過度の熱分解または回収の不充
分などがみられる。なお、この加熱時間は、連続操作で
は滞留時間となり、これは加熱部の液相容量■と供給成
分容量(供給速度)Fとの比■/Fによつて定義される
。圧力は、減圧乃至加圧下のいずれでもよいが、一般に
は約100〜76『Hg程度で行われる。加熱処理装置
としては、加熱管を装置内部下ノ方、一般には塔底部分
に備えた蒸留塔などを使用することができる。
加熱処理は、回分式または連続式のいずれでも実施する
ことができ、高温加熱のために加熱装置に多少のスケー
ルの付着はみれらても、実用上支障がない程度であるの
で、加熱・装置に特別の工夫を必要とはしない。加熱処
理装置として蒸留塔形式のものを用いた場合には、その
塔頂部分から有効成分が留出するので、それを冷却して
回収することができる。
回収された有効成分は、そのまま石油樹脂原料油と”し
て使用することもできるが、何らかの原因で石油樹脂の
着色原因物質が混入した場合には、必要に応じて蒸留す
ることが望ましい。このときの蒸留操作は、回収した有
効成分が実質的に熱重合してより高沸点の化合物に変化
しないような条件下で行われる。
このため、一般には約100〜200℃の温度および約
40〜760Tr01tHgの圧力条件下で、かつなる
べく短時間のうちに実施されることが好ましい。例えば
、約170〜200℃の温度て蒸留するときは、蒸留時
間を約2時間以内とすることが推奨され、これより低い
温度ではこの時間を長くすることもできる。また、回収
された有効成分は、このような蒸留操作に付すことなく
、最初の塔頂または中間留分蒸留工程に循環させること
もでき、この場合にも熱重合反応を生じないように、蒸
留工程における滞留時間が適切に設定されることが必要
である。
更に、前記の加熱処理装置として、理論段数の多い蒸留
塔を使用し、加熱による原料油の回収と蒸留とを同一装
置で行なうこともできる。この結果、実質的に炭素数9
以上の化合物からなる留分からは、従来塔頂または中間
留分としてしか石油樹脂原料油が回収できす、塔底留分
は燃料としてしか用いていなかつたが、その塔底留分か
ら塔頂留分または中間留分としての回収量の約半分の量
に相当する石油樹脂原料油を更に回収することができ、
しかもその原料油としての品質は例えば後記実施例の留
分Dの組成に示されるように何ら遜色のないものである
結局、実質的に炭素数9以上の化合物からなる留分中に
は、石油樹脂原料油としての有効成分とシクロペンタジ
エンおよび/またはメチルシルクロペンタジエンとの熱
重合物が存在し、この熱重合物が塔底留分となり、加熱
処理によつて解重合されて有効成分として回収されたも
のと推定される。
そして、かかる熱重合物が生成し、存在しているのは、
例えばナフサ分解混合物からC8留分およびそれより低
沸点留分を蒸留、回収するいずれかの工程で、有効成分
と(メチル)シクロペンタジエンが約100〜200℃
の温度条件下に長時間さらされるためと考えられる。次
に、実施例について本発明を説明する。
実施例 ナフサ分解混合物を蒸留し、沸点約150℃以下の軽沸
点留分(実質的に炭素数8以下の化合物からなる)を回
収した残りの留分(実質的に炭素数9以上の化合物から
なる)100重量部について、塔底温度180゜C、圧
力11−Hgの条件下で蒸留を行ない、沸点約150℃
の留分A25重量部および塔底留分B75重量部を取得
した。
このような組成を有する留分A25重1部を、三フッ化
ホウ素−フェノール錯化合物触媒0.5重量%の存在下
に80′Cで2時間加熱重合し、水酸化ナトリウム水溶
液による脱灰、未反応重合油の除去、乾燥などの後処理
を行ない、石油樹脂Pll2.5重量部を取得した。
得られた石油樹脂は、ガードナー色相(触解法)10〜
13、軟化点(落救法)90〜120℃の性状を示す。
次に、前記塔底留分B75重量部を、スチーム加熱管を
装置内部下方塔底部に備えた連続加熱処理塔の加熱管上
方部分に供給し、280℃の温度で1.絽時間の滞留時
間となるような条件下で加熱処理し、揮発生成した成分
を塔頂部分から留出させ、それを冷却し、回収した。
その結果、26.3重量部の有効成分Cが回収され、更
にこの有効成分について5段の多段蒸留塔を用い、塔底
温度160℃、圧力110T!RIflHg、滞留時間
(塔底液相容量/供給成分容量)1時間、還流比1の条
件下で蒸留を行ない、沸点110〜1300C/110
wrmHgの留分D9.8重量部を取得した。.,.6
,−.、この留分D9.8重量部について、前記と同様
の加熱重合操作を行ない、石油樹脂P24.9重量部を
取得した。
得られた石油樹脂は、ガードナー色相12、軟化点12
5゜Cの性状を示す。この結果、石油樹脂は合計17.
4重量部(P1+P2)が取得され、これは石油樹脂と
してP1のみを取得した場合と比較して、約40%の収
率の上昇に相当する。
また、石油樹脂P1とP2との間には、殆ノんど品質上
の差異が認められない。比較例 実施例の塔底留分B75重量部について、実施例て使用
された連続加熱処理塔を用い、加熱温度180℃、圧力
1(支)順Hgl加熱時間1.5時間の条件下jで処理
したところ、塔頂から1鍾量部強の有効成分C″が回収
された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 石油を分解または改質して得られた混合物から分留
    された実質的に炭素数9以上の化合物からなる留分から
    石油樹脂原料油を取得する方法において、この留分の蒸
    留により石油樹脂原料油を塔頂または中間留分として取
    得すると共に、塔底留分を200〜400℃の温度に加
    熱して石油樹脂原料油を取得することを特徴とする石油
    樹脂原料油の製造法。 2 実質的に炭素数9以上の化合物からなる留分として
    、石油を分解または改質して得られた混合物から実質的
    に炭素数8以下の化合物を除去した留分が用いられる特
    許請求の範囲第1項の石油樹脂原料油の製造法。
JP55176127A 1980-12-12 1980-12-12 石油樹脂原料油の製造法 Expired JPS6058279B2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5033041A (ja) * 1973-07-30 1975-03-31

Patent Citations (1)

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JPS5033041A (ja) * 1973-07-30 1975-03-31

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