JPS6057087B2 - 船舶用発電機の回転数制御装置 - Google Patents
船舶用発電機の回転数制御装置Info
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- JPS6057087B2 JPS6057087B2 JP50018639A JP1863975A JPS6057087B2 JP S6057087 B2 JPS6057087 B2 JP S6057087B2 JP 50018639 A JP50018639 A JP 50018639A JP 1863975 A JP1863975 A JP 1863975A JP S6057087 B2 JPS6057087 B2 JP S6057087B2
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- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明は推進機を駆動する船舶内原動機を主駆動源
とする船舶用発電機の回転数を、原動機軸の回転数が変
動した場合でも一定に保つようにした船舶用発電機の回
転数制御装置に関するものである。
とする船舶用発電機の回転数を、原動機軸の回転数が変
動した場合でも一定に保つようにした船舶用発電機の回
転数制御装置に関するものである。
〔発明の技術的背景〕
船舶用発電機であつて推進機と同一駆動源を共用する
ものにおいては、船舶の航行条件により原動機軸の回転
数が変動し、特に荒天時には、原動機にかかる推進機の
負荷が、スクリューの浸水深さの変動または海水面上へ
の露出などによつて激変するため、原動機軸の回転数変
動によつて発電機駆動回転数が変動する問題がある。
ものにおいては、船舶の航行条件により原動機軸の回転
数が変動し、特に荒天時には、原動機にかかる推進機の
負荷が、スクリューの浸水深さの変動または海水面上へ
の露出などによつて激変するため、原動機軸の回転数変
動によつて発電機駆動回転数が変動する問題がある。
この発電機回転数の変動は、船舶の照明器具のフリッカ
−(ちらつき)、モータ等の電動機構によつて作動され
るポンプ、コンプレッサ、送風装置等の稼動状態の変動
、チルビジョン受像機やラジオ受信機の受信状態の悪化
、通信機及びレーダ装置の作動状態の悪化など、種々の
機器に影響を及ぼすことになり、この発電機回転数の変
動は、特に荒天時にJおいて発生することから、発電機
回転数を原動機軸の回転数が変動しても常に一定に保つ
ようにすることは、航海の安全を期すためにもまた乗員
の心理的な問題からも重要な課題となつている。 そこ
で従来の船舶においては、発電機駆動軸にゝ油圧モータ
を連結し、原動機軸の回転数変化を検出してサーボ機構
によりこの回転数変化を補償するように油圧モータを駆
動することによつて発電機を一定回転数で駆動するよう
にしているが、これては回転数変化が検出されてから回
転数制御動作が開始されるために、回転数変動に対して
速やかに応答できず、従つて原動機軸の回転数が変動す
ると一時的にではあるが発電機の駆動回転数も変動する
ことになるから、発電機の駆動回転数を常に一定にする
ことはできなかつた。〔発明の目的〕 この発明は上記実情にかんがみてなされたものてあつて
、その目的とするところは、推進機を駆動する発電機を
発電機の駆動源として共用するものにおいて、原動機軸
の回転数に変動があつても発電機駆動軸の回転数は殆ん
ど変動しないようにして発電機の駆動回転数を一定回転
数に保つことができる船舶用発電機の回転数制御装置を
提供することにある。
−(ちらつき)、モータ等の電動機構によつて作動され
るポンプ、コンプレッサ、送風装置等の稼動状態の変動
、チルビジョン受像機やラジオ受信機の受信状態の悪化
、通信機及びレーダ装置の作動状態の悪化など、種々の
機器に影響を及ぼすことになり、この発電機回転数の変
動は、特に荒天時にJおいて発生することから、発電機
回転数を原動機軸の回転数が変動しても常に一定に保つ
ようにすることは、航海の安全を期すためにもまた乗員
の心理的な問題からも重要な課題となつている。 そこ
で従来の船舶においては、発電機駆動軸にゝ油圧モータ
を連結し、原動機軸の回転数変化を検出してサーボ機構
によりこの回転数変化を補償するように油圧モータを駆
動することによつて発電機を一定回転数で駆動するよう
にしているが、これては回転数変化が検出されてから回
転数制御動作が開始されるために、回転数変動に対して
速やかに応答できず、従つて原動機軸の回転数が変動す
ると一時的にではあるが発電機の駆動回転数も変動する
ことになるから、発電機の駆動回転数を常に一定にする
ことはできなかつた。〔発明の目的〕 この発明は上記実情にかんがみてなされたものてあつて
、その目的とするところは、推進機を駆動する発電機を
発電機の駆動源として共用するものにおいて、原動機軸
の回転数に変動があつても発電機駆動軸の回転数は殆ん
ど変動しないようにして発電機の駆動回転数を一定回転
数に保つことができる船舶用発電機の回転数制御装置を
提供することにある。
すなわち、本発明の船舶用発電機の回転数制御装置は、
船舶用原動機軸を第1の遊星歯車機構にその惑星ギヤの
公転中心軸として連結し、この第1遊星歯車機構の太陽
ギヤに発電機の駆動軸を連結すると共に、上記第1遊星
歯車機構の円輪ギヤに噛合する補助ギヤと第2の遊星歯
車機構の太陽ギヤを第1の変速機構を介して連結し、こ
の第2遊星歯車機構には、その惑星ギヤの公転中心に油
圧モータ軸を連結すると共に、その円輪ギヤと噛合する
補助ギヤに上記原動機軸と第2の変速機構を介して連動
回転する回転軸を連結し、さらに上記油圧モータには、
このモータに一定流量の油を送る定流量油圧ポンプと、
補助電源または上記発電機を電源とするポンプ駆動モー
タと、油流量調.節桟構を備えた油圧発生装置を接続し
て、上記油圧モータを一定回転数て駆動し、第2遊星歯
車機構の惑星ギヤを一定回転数で公転させておくことに
より、上記原動機軸の回転数変動に応じて第2遊星歯車
機構の太陽ギヤの回転数が変動し、第1遊星歯車機構の
円輪ギヤが惑星ギヤの公転数変動を補うように回転され
るようにして、その太陽ギヤと連結された発電機駆動軸
の回転数が原動機軸の回転数が変動した場合でも一定に
保たれるようにした構成のものであつて、原動機軸の回
転数検8出によるフィードバック制御によらずに発電機
駆動軸の回転数を一定に保つようにしたものてある。
船舶用原動機軸を第1の遊星歯車機構にその惑星ギヤの
公転中心軸として連結し、この第1遊星歯車機構の太陽
ギヤに発電機の駆動軸を連結すると共に、上記第1遊星
歯車機構の円輪ギヤに噛合する補助ギヤと第2の遊星歯
車機構の太陽ギヤを第1の変速機構を介して連結し、こ
の第2遊星歯車機構には、その惑星ギヤの公転中心に油
圧モータ軸を連結すると共に、その円輪ギヤと噛合する
補助ギヤに上記原動機軸と第2の変速機構を介して連動
回転する回転軸を連結し、さらに上記油圧モータには、
このモータに一定流量の油を送る定流量油圧ポンプと、
補助電源または上記発電機を電源とするポンプ駆動モー
タと、油流量調.節桟構を備えた油圧発生装置を接続し
て、上記油圧モータを一定回転数て駆動し、第2遊星歯
車機構の惑星ギヤを一定回転数で公転させておくことに
より、上記原動機軸の回転数変動に応じて第2遊星歯車
機構の太陽ギヤの回転数が変動し、第1遊星歯車機構の
円輪ギヤが惑星ギヤの公転数変動を補うように回転され
るようにして、その太陽ギヤと連結された発電機駆動軸
の回転数が原動機軸の回転数が変動した場合でも一定に
保たれるようにした構成のものであつて、原動機軸の回
転数検8出によるフィードバック制御によらずに発電機
駆動軸の回転数を一定に保つようにしたものてある。
以下この発明の一実施例を図面に基いて説明する。
第1図において図中1は推進機、2はその原動機、3は
前記原動機2を主駆動源とする発電機である。
前記原動機2を主駆動源とする発電機である。
この装置は、上記原動機2の軸2aと発電機3の駆動軸
3aとを第1の遊星歯車機構4を介して連結すると共に
、油圧モータ6に連結された第2の遊星歯車機構5と上
記第1遊星歯車機構4とを第1の変速機構7を介して連
結し、さらに上記原動機軸2aに第2の変速機構8を設
けてこれと前記第2遊星歯車機構5を連結すると共に、
上記油圧モータ6に、一定流量の油を送る油圧発生装置
9を接続してなるもので、上記油圧発生装置9は、上記
油圧モータ6に一定流量の油を送る定流量油圧ポンプ1
0と、減圧弁11と、上記ポンプ10の駆動モータ12
と、送油管13に接続された送油管内の油流量を測定検
出してあらかじめ設定した流量の値(その値は使用圧力
範囲に渉つて容積効率最少の点つまり最も圧力の高い点
の流量に基いて決定する)と比較しその差を制御弁15
より放出する油流量調節機構14とを備えており、また
上記ポンプ駆動モータ12は、電源切換スイッチ16の
切換により、前記発電機3または補助電源17を電源と
して駆動されるようになつている。なお、図中18は前
記送油管13に接続された圧力インジケータ、19は前
記油圧モータ6の排出側流量を調節する油流量調節機構
である。一方、前記第1及び第2の遊星歯車機構4,5
は、第2図に示すように、中心の太陽ギヤ20と中間の
惑星ギヤ21,21と、外輪の円輪ギヤ22とを互いに
噛合させ、さらに上記円輪ギヤ22にこれを駆動する補
助ギヤ23を噛合させたものて、上記惑星ギヤ21,2
1は枠組24によつて連結されており、枠組24の回転
中心(太陽ギヤ及び円輪ギヤと同軸)を中心として公転
するようになつており、前記原動機軸2aは、第1遊星
歯車機構4の枠組24に惑星ギヤ21,21の公転中心
軸として連結され、また前記発電機3の駆動軸3aは、
この第1遊星歯車機構4の太陽ギヤ20に連結され、さ
らにその円輪ギヤ22と噛合する補助ギヤ23の回転軸
25は、第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ駆動軸26に第
1変速機構7を介して連結されると共に、前記油圧モー
タ6の回転軸26aは、上記第2遊星歯車機構5の枠組
24に惑星ギヤ21,21の公転中心軸として連結され
、またこの第2遊星歯車機構5の円輪ギヤ22と噛合す
る補助ギヤ23の回転軸27は、上記原動機軸2aと連
動回転するように第2変速機構8を介して連結されてい
る。この装置は上記のようにして油圧モータ6を一定回
転数の駆動源とし、回転数が変動する原動機軸2aと上
記油圧モータ6とを2組の上記遊星歯車機構4,5て連
結することにより、上記油圧モータ6の回転数によつて
原動機軸2aの回転数変動を補償し、常時発電機駆動軸
3aの回転数を一定に保つようにしたものであり、その
ために上記両遊星歯車機構4,5の各ギヤは次のように
設定されている。
3aとを第1の遊星歯車機構4を介して連結すると共に
、油圧モータ6に連結された第2の遊星歯車機構5と上
記第1遊星歯車機構4とを第1の変速機構7を介して連
結し、さらに上記原動機軸2aに第2の変速機構8を設
けてこれと前記第2遊星歯車機構5を連結すると共に、
上記油圧モータ6に、一定流量の油を送る油圧発生装置
9を接続してなるもので、上記油圧発生装置9は、上記
油圧モータ6に一定流量の油を送る定流量油圧ポンプ1
0と、減圧弁11と、上記ポンプ10の駆動モータ12
と、送油管13に接続された送油管内の油流量を測定検
出してあらかじめ設定した流量の値(その値は使用圧力
範囲に渉つて容積効率最少の点つまり最も圧力の高い点
の流量に基いて決定する)と比較しその差を制御弁15
より放出する油流量調節機構14とを備えており、また
上記ポンプ駆動モータ12は、電源切換スイッチ16の
切換により、前記発電機3または補助電源17を電源と
して駆動されるようになつている。なお、図中18は前
記送油管13に接続された圧力インジケータ、19は前
記油圧モータ6の排出側流量を調節する油流量調節機構
である。一方、前記第1及び第2の遊星歯車機構4,5
は、第2図に示すように、中心の太陽ギヤ20と中間の
惑星ギヤ21,21と、外輪の円輪ギヤ22とを互いに
噛合させ、さらに上記円輪ギヤ22にこれを駆動する補
助ギヤ23を噛合させたものて、上記惑星ギヤ21,2
1は枠組24によつて連結されており、枠組24の回転
中心(太陽ギヤ及び円輪ギヤと同軸)を中心として公転
するようになつており、前記原動機軸2aは、第1遊星
歯車機構4の枠組24に惑星ギヤ21,21の公転中心
軸として連結され、また前記発電機3の駆動軸3aは、
この第1遊星歯車機構4の太陽ギヤ20に連結され、さ
らにその円輪ギヤ22と噛合する補助ギヤ23の回転軸
25は、第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ駆動軸26に第
1変速機構7を介して連結されると共に、前記油圧モー
タ6の回転軸26aは、上記第2遊星歯車機構5の枠組
24に惑星ギヤ21,21の公転中心軸として連結され
、またこの第2遊星歯車機構5の円輪ギヤ22と噛合す
る補助ギヤ23の回転軸27は、上記原動機軸2aと連
動回転するように第2変速機構8を介して連結されてい
る。この装置は上記のようにして油圧モータ6を一定回
転数の駆動源とし、回転数が変動する原動機軸2aと上
記油圧モータ6とを2組の上記遊星歯車機構4,5て連
結することにより、上記油圧モータ6の回転数によつて
原動機軸2aの回転数変動を補償し、常時発電機駆動軸
3aの回転数を一定に保つようにしたものであり、その
ために上記両遊星歯車機構4,5の各ギヤは次のように
設定されている。
今、太陽ギヤ20の回転数をNSl惑星ギヤ21の公転
数をNCl円輪ギヤ22の回転数をNrとし、円輪ギヤ
歯数をZrl太陽ギヤ歯数をZsとすると、この遊星歯
車機構の関係式は次式で表わされる。
数をNCl円輪ギヤ22の回転数をNrとし、円輪ギヤ
歯数をZrl太陽ギヤ歯数をZsとすると、この遊星歯
車機構の関係式は次式で表わされる。
1+?=α,?=βとおくと、
ここで、第1遊星歯車機構は1Ns,1Nc,1Nr,
1Zs,1Zr,1α,1βで表わし、第2遊星歯車機
構は2Ns,2Nc,2Nr,2Zs,2Zr,2α,
2βで表わすと、また各々に直結する補助ギヤと円輪ギ
ヤとの間の変速分も含めた第1変速機構7の変速比をγ
、同じく第2変速桟構8の変速比をδとすれば、となり
、上記(1)式と(2)式からそこで1Ncが変動して
も1Nsが変動しない条件は、Δを変動分とすると、(
3)式より、Δ2Nc=0(油圧モータは常に一定回転
数であるから変動分はO)であるから、 となる。
1Zs,1Zr,1α,1βで表わし、第2遊星歯車機
構は2Ns,2Nc,2Nr,2Zs,2Zr,2α,
2βで表わすと、また各々に直結する補助ギヤと円輪ギ
ヤとの間の変速分も含めた第1変速機構7の変速比をγ
、同じく第2変速桟構8の変速比をδとすれば、となり
、上記(1)式と(2)式からそこで1Ncが変動して
も1Nsが変動しない条件は、Δを変動分とすると、(
3)式より、Δ2Nc=0(油圧モータは常に一定回転
数であるから変動分はO)であるから、 となる。
また定格運転時に、2Ns=1Nr=0となし得ればエ
ネルギー消費を防ぎうる。
ネルギー消費を防ぎうる。
定格値をそれぞれ2Ns*,1Nc*,2Nc宋とすれ
ば、これは(3)式の2Ns末=ー2βδ・1Nc来+
2α・2Nc.*=0より〔なお、この(5)式中のN
の定格値には、1Ns来,2Ns来,1Nc*,2Nc
*,1Nr*,2Nr来のうち任意の2つの組合せを用
い得る(もちろん係数の値は異なる)〕となり、(4)
式、(5)式よりとなる。
ば、これは(3)式の2Ns末=ー2βδ・1Nc来+
2α・2Nc.*=0より〔なお、この(5)式中のN
の定格値には、1Ns来,2Ns来,1Nc*,2Nc
*,1Nr*,2Nr来のうち任意の2つの組合せを用
い得る(もちろん係数の値は異なる)〕となり、(4)
式、(5)式よりとなる。
この式でγ,δの正負は入出力軸の回転方向の正逆に対
応し、γ,δミ1は増減速に対応する。次に、上記のよ
うにして決めたγ,δを用いて発電機回転数の制御がと
のようにして行なわれるかを説明する。
応し、γ,δミ1は増減速に対応する。次に、上記のよ
うにして決めたγ,δを用いて発電機回転数の制御がと
のようにして行なわれるかを説明する。
各部の回転数1Ns,2Ns,1Nr,2Nr,1Nc
,2Ncを定格値(N来)と変動値(ΔN)に分けると
、となる。
,2Ncを定格値(N来)と変動値(ΔN)に分けると
、となる。
また、前に求めたγ,δによつて(1)式と(2)式は
、となる。
、となる。
この式は、Nが全てN木の場合にも成立し、それは定格
運転状態を示す。ここで第1図をみながら系に外乱とし
て原動機軸回転数の変動分Δ1Ncが入つてきた場合を
考えると、このときは、となる。
運転状態を示す。ここで第1図をみながら系に外乱とし
て原動機軸回転数の変動分Δ1Ncが入つてきた場合を
考えると、このときは、となる。
この外乱Δ1Ncは、以下に示すΔ1Nrによつて相殺
されてΔ1Ns=0となり、従つて発電機駆動軸の回転
数は外乱によつて変動することなく一定に保たれる。す
なわち、原動機定格回転数,Nc来がΔ1Ncだけ増加
した場合を考えると、この場合は第2変速機構8によつ
て第2遊星歯車機構5の円輪ギヤ22の回転数2Nrを
Δ2Nr=ン乙●?3本●Δ1Ncだけ
β1Nc来増加させる。
されてΔ1Ns=0となり、従つて発電機駆動軸の回転
数は外乱によつて変動することなく一定に保たれる。す
なわち、原動機定格回転数,Nc来がΔ1Ncだけ増加
した場合を考えると、この場合は第2変速機構8によつ
て第2遊星歯車機構5の円輪ギヤ22の回転数2Nrを
Δ2Nr=ン乙●?3本●Δ1Ncだけ
β1Nc来増加させる。
一方、第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21は、一定回転
する油圧モータ6に接続されており、従つてその公転数
の変動分は0(Δ2Nc=0)てあるから、第2遊星歯
車機構5の出力軸である太陽ギヤ25−?回転数の変動
分Δ2NSはとなる。そして、これは第1変速機構7に
よつて第1遊星歯車機構4の円輪ギヤ22の回転数1N
rを、たけ増加させる。
する油圧モータ6に接続されており、従つてその公転数
の変動分は0(Δ2Nc=0)てあるから、第2遊星歯
車機構5の出力軸である太陽ギヤ25−?回転数の変動
分Δ2NSはとなる。そして、これは第1変速機構7に
よつて第1遊星歯車機構4の円輪ギヤ22の回転数1N
rを、たけ増加させる。
従つて第1遊星歯車機構4の出力軸である太陽ギヤ20
の回転数1NSは、原動機回転数の変動によつて惑星ギ
ヤ21の公転数Δ1Ncだけ増加しているにもかかわら
ずとなる。
の回転数1NSは、原動機回転数の変動によつて惑星ギ
ヤ21の公転数Δ1Ncだけ増加しているにもかかわら
ずとなる。
つまり、Δ1Nrはちようど外乱Δ1Ncを相殺するこ
とになり、1Ns=1Ns*(またはΔ1NS=0)と
なつて発電機3の駆動回転数を一定に保つことになる。
この相殺作用は歯車機構のバックラッシュが弾性よる伝
達おくれによつて妨げられるだけで極めて早く伝達され
るから、相殺の効果は瞬時に働き、発電機の駆動回転数
を常に一定に保つ。これは、上記の式によつて各遊星歯
車機構4,5の歯車比h/Zsを選択し、またこれによ
つて各変速機構7,8の変速比と回転方向を決定するこ
とによつてなし得るもので、これにより原動機軸2aの
回転数が変動しても油圧モータ6の回転数が一定てある
限り、発電機駆動軸3aの回転数は一定に保たれる。
とになり、1Ns=1Ns*(またはΔ1NS=0)と
なつて発電機3の駆動回転数を一定に保つことになる。
この相殺作用は歯車機構のバックラッシュが弾性よる伝
達おくれによつて妨げられるだけで極めて早く伝達され
るから、相殺の効果は瞬時に働き、発電機の駆動回転数
を常に一定に保つ。これは、上記の式によつて各遊星歯
車機構4,5の歯車比h/Zsを選択し、またこれによ
つて各変速機構7,8の変速比と回転方向を決定するこ
とによつてなし得るもので、これにより原動機軸2aの
回転数が変動しても油圧モータ6の回転数が一定てある
限り、発電機駆動軸3aの回転数は一定に保たれる。
一方、発電機よりバッテリ28を経て(発電機にバッテ
リを並列接続した場合は直接に)、または補助電源17
(バッテリ、補助発電機など)より給電されるポンプ駆
動モータ12は、航海時には主として発電機3を、また
停泊時には主として補助電源17を電源として定速回転
するようになつており、このポンプ駆動モータ12の消
費電力は、上記油圧モータ6にかかる負荷によつて変化
する。
リを並列接続した場合は直接に)、または補助電源17
(バッテリ、補助発電機など)より給電されるポンプ駆
動モータ12は、航海時には主として発電機3を、また
停泊時には主として補助電源17を電源として定速回転
するようになつており、このポンプ駆動モータ12の消
費電力は、上記油圧モータ6にかかる負荷によつて変化
する。
すなわち、上記油圧モータ6の回転数は定格であるが、
原動機軸2aが定格回転数で回転している場合には、第
2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21に負荷がかかることな
く発電機3が定格回転数で駆動されるから、上記油圧モ
ータ6は機構部分の摩擦損失を補うだけの非常にわずか
なトルクがあればよく、従つて上記ポンプ駆動モータ1
2は、このモータのトルクと油圧系の損失(油圧ポンプ
10の摩擦損失及び作動油の圧力損失)を補つて油圧モ
ータ6を定格回転させるだけの働きをすればよいから、
その消費電力は非常にわずかな値となり、また原動機軸
2aの回転数が変動した場合及び原動機2の始動時、停
止時には、原動機軸2aの定格回転数と現回転数の差に
応じた負荷が前記惑星ギヤ21にかかるから、それに応
じた油圧モータ6のトルク増加分だけ上記ポンプ駆動モ
ータ12の消費電力が増加する。このポンプ駆動モータ
12によつて駆動される上記油圧ポンプ10は、吐出圧
力が変動しても略一定流量の作動油を送出するが、油圧
ポンプは容積効率によつて吐出圧力が高くなつた場合に
、作動油の体積弾性及び摺動部よりの油漏れなどが原因
となつて送出流量がわずかではあるが減少するから、そ
のために油圧モータ6への送油管に油流量調節機構14
を設けて、作動油圧が高くなつても流量を一定に保つよ
うにしている。
原動機軸2aが定格回転数で回転している場合には、第
2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21に負荷がかかることな
く発電機3が定格回転数で駆動されるから、上記油圧モ
ータ6は機構部分の摩擦損失を補うだけの非常にわずか
なトルクがあればよく、従つて上記ポンプ駆動モータ1
2は、このモータのトルクと油圧系の損失(油圧ポンプ
10の摩擦損失及び作動油の圧力損失)を補つて油圧モ
ータ6を定格回転させるだけの働きをすればよいから、
その消費電力は非常にわずかな値となり、また原動機軸
2aの回転数が変動した場合及び原動機2の始動時、停
止時には、原動機軸2aの定格回転数と現回転数の差に
応じた負荷が前記惑星ギヤ21にかかるから、それに応
じた油圧モータ6のトルク増加分だけ上記ポンプ駆動モ
ータ12の消費電力が増加する。このポンプ駆動モータ
12によつて駆動される上記油圧ポンプ10は、吐出圧
力が変動しても略一定流量の作動油を送出するが、油圧
ポンプは容積効率によつて吐出圧力が高くなつた場合に
、作動油の体積弾性及び摺動部よりの油漏れなどが原因
となつて送出流量がわずかではあるが減少するから、そ
のために油圧モータ6への送油管に油流量調節機構14
を設けて、作動油圧が高くなつても流量を一定に保つよ
うにしている。
以上の作用によソー定流量の作動油(圧力は変化する)
が上記油圧モータ6に送られると、この油圧モータ6は
、一定回転数で回転しながら作動油圧力に応じたトルク
を発生し、このトルクは、第2遊星歯車機構5の働きに
より自動的に原動機軸2aの回転数と発電機駆動軸3a
の所要回転数の差に応じた値となり、この自己調整的な
作用によつて発電披3を駆動させるのに必要な動力は自
動的に原動機2側と油圧モータ6側にふり分けられ、何
らの制御装置を必要とせずに発電機駆動軸3aを一定回
転数で駆動する。
が上記油圧モータ6に送られると、この油圧モータ6は
、一定回転数で回転しながら作動油圧力に応じたトルク
を発生し、このトルクは、第2遊星歯車機構5の働きに
より自動的に原動機軸2aの回転数と発電機駆動軸3a
の所要回転数の差に応じた値となり、この自己調整的な
作用によつて発電披3を駆動させるのに必要な動力は自
動的に原動機2側と油圧モータ6側にふり分けられ、何
らの制御装置を必要とせずに発電機駆動軸3aを一定回
転数で駆動する。
しかして原動機軸2aの回転数が変動すると、その変動
は第1遊星歯車機構4の惑星ギヤ21,21に伝達され
、、この惑星ギヤの公転数が変動するが、この原動機軸
回転数の変動は第2変速機構8を介して第2遊星歯車機
構5の補助ギヤ23からその円輪ギヤ22にも伝達され
ることになり、この第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21
,21が油圧モータ6によソー定回転数で公転されてい
るために、この回転数差によつて回転される太陽ギヤ2
0の回転が第1変速機構7を介して第1遊星歯車機構4
の補助ギヤ23に伝達され、これによりその円輪ギヤ2
2の回転数が変動して、その太陽ギヤ20に伝達される
上記原動機軸2aの回転数変動をキャンセルすることに
より、上記第1遊星歯車機構4の太陽ギヤ20は原動機
軸2aの定格回転数で回転し、発電機3を一定回転数で
駆動する。
は第1遊星歯車機構4の惑星ギヤ21,21に伝達され
、、この惑星ギヤの公転数が変動するが、この原動機軸
回転数の変動は第2変速機構8を介して第2遊星歯車機
構5の補助ギヤ23からその円輪ギヤ22にも伝達され
ることになり、この第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21
,21が油圧モータ6によソー定回転数で公転されてい
るために、この回転数差によつて回転される太陽ギヤ2
0の回転が第1変速機構7を介して第1遊星歯車機構4
の補助ギヤ23に伝達され、これによりその円輪ギヤ2
2の回転数が変動して、その太陽ギヤ20に伝達される
上記原動機軸2aの回転数変動をキャンセルすることに
より、上記第1遊星歯車機構4の太陽ギヤ20は原動機
軸2aの定格回転数で回転し、発電機3を一定回転数で
駆動する。
なおこの場合、原動機軸2aの回転数が急激に変動する
と、歯車機構部分の伝達遅れ(数10ミリ秒程度)によ
つて発電機駆動軸3aの回転数が変動し、そのために発
電量が減少することがあるが、発電機3からの給電が断
たれてもバッテリ28からポンプ駆動モータ12に充分
な駆動電力が供給されるから、このモータ12は一定回
転数で油圧ポンプ10を駆動し続けることができ、従つ
て油圧モータ6の回転数は殆んど変動しないから、上記
歯車機構部分の伝達遅れ時間の後には発電機駆動軸3a
の回転数は定格回転数に回復されることになる。またこ
の場合、第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ22を公転駆動
する油圧モータ6の出力トルクが変化するために、それ
に応じて油圧回路の圧力(油圧ポンプ吐出力)が変化し
なければ油圧モータ6の回転数が変化することになるが
、油圧モータ6の出力トルク変動に対する油圧回路の圧
力応答は、作動油は非圧縮lてあり空気混入量は通常無
視できることから、流量と油圧モータ6内の過度的な内
容積変化による数100ミリ秒以下の時間で応答し、こ
の高速応答により上記油圧モータ6は殆んど回転数変化
を生ずることなく駆動される。この装置は上記のような
作用により発電機駆動軸3aの回転数を常時一定に制御
するものて、原動機2の各運転状況ごとにその作用を説
明すれば次のようになる。
と、歯車機構部分の伝達遅れ(数10ミリ秒程度)によ
つて発電機駆動軸3aの回転数が変動し、そのために発
電量が減少することがあるが、発電機3からの給電が断
たれてもバッテリ28からポンプ駆動モータ12に充分
な駆動電力が供給されるから、このモータ12は一定回
転数で油圧ポンプ10を駆動し続けることができ、従つ
て油圧モータ6の回転数は殆んど変動しないから、上記
歯車機構部分の伝達遅れ時間の後には発電機駆動軸3a
の回転数は定格回転数に回復されることになる。またこ
の場合、第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ22を公転駆動
する油圧モータ6の出力トルクが変化するために、それ
に応じて油圧回路の圧力(油圧ポンプ吐出力)が変化し
なければ油圧モータ6の回転数が変化することになるが
、油圧モータ6の出力トルク変動に対する油圧回路の圧
力応答は、作動油は非圧縮lてあり空気混入量は通常無
視できることから、流量と油圧モータ6内の過度的な内
容積変化による数100ミリ秒以下の時間で応答し、こ
の高速応答により上記油圧モータ6は殆んど回転数変化
を生ずることなく駆動される。この装置は上記のような
作用により発電機駆動軸3aの回転数を常時一定に制御
するものて、原動機2の各運転状況ごとにその作用を説
明すれば次のようになる。
(1)定常時運転時(通常航海時)
この場合は、第2遊星歯車桟構5の出力回転数(太陽ギ
ヤ回転数2Ns)がOとなり、原動桟軸2aの回転力の
みて発電機3が駆動される。
ヤ回転数2Ns)がOとなり、原動桟軸2aの回転力の
みて発電機3が駆動される。
第3図はこのときの回転数制御装置の動作を示したもの
で、原動機2が定常運転状態(原動桟軸2aが定格回転
数で回転している状態)にあるときは、第2遊星歯車機
構5の太陽ギヤ20は回転しない状態にあり、従つて、
第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ20の回転により第1変
速機構7を介して回転される第1遊星歯車機構4の円輪
ギヤ22も停止している。ここで、第2遊星歯車機構5
の惑星ギヤ21が・油圧モータ6によつて太陽ギヤ20
の回りを公転するように駆動されているにもかかわらず
第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ20が回転駆動されない
理由を説明すると、油圧モータ6は図に回転方向を矢印
で示したように時計方向に一定回転数で回転しており、
従つて第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21は破線矢印で
示すように時計方向に一定公転数で公転している。そし
て、今仮に原動機2が停止しているとすれば、原動機軸
2aの回転により第2変速機構8を介して回転される第
2遊星歯車機構5の円輪ギヤ22も回転しない状態にあ
るから、このときは第7図に示すように第2遊星歯車機
構5の遊星ギヤ21が円輪ギヤ22との噛合いによつて
公転方向と逆方向(反時計方向)に自転し、遊星ギヤ2
1と噛合つている太陽ギヤ20が遊星ギヤ21の公転力
と自転力とを受けて時計方向に回転される。一方、原動
機2が運転されているときは、原動機軸2aは第3図〜
第6図に示すように矢印方向(時計方向)に回転してお
り、従つてこのときは第2遊星歯車機構5の円輪ギヤ2
2が第2変速機構8を介して遊星ギヤ21の公転方向と
同方向に回転されている。また、今第2遊星歯車機構5
の円輪ギヤ22が遊星ギヤ21の公転速度よりも速く回
転しているとすると、第2遊星歯車機構5の遊星ギヤ2
1は円輪ギヤ22の回転によつて第7図に示した原動機
停止状態とは逆方向(公転方向と同方向)に自転するこ
とになり、このときは、遊星ギヤ21の公転は太陽ギヤ
20を時計方向に回転させるように作用するが、遊星ギ
ヤ21の自転は太陽ギヤ20を反時計方向一に回転させ
るように作用する。従つて、原動機軸2aが定格回転数
て回転しているときに、第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ
20に作用する時計方向の回転力と反時計方向に回転力
とが等しくなるように第2変速機構8と第2遊星歯車機
構のギヤ比.を設定しておけば、原動機2が定常運転状
態にあるときは第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ20はい
ずれの方向にも回転せず、そのために、第1遊星歯車機
構4の円輪ギヤ22も回転を停止している。そして、第
1遊早歯車機構4の円輪ギヤ22が停止している場合は
、第3図に示すように、原動機軸2aの回転により時計
方向に公転される第1遊星歯車機構4の遊星ギヤ21が
円輪ギヤ22との噛合いによつて公転方向と逆方向に自
転し、遊・星ギヤ21と噛合つている太陽ギヤ20が遊
星ギヤ21の公転力と自転力とを受けて時計方向に回転
され、これによつて発電機3が回転駆動される。
で、原動機2が定常運転状態(原動桟軸2aが定格回転
数で回転している状態)にあるときは、第2遊星歯車機
構5の太陽ギヤ20は回転しない状態にあり、従つて、
第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ20の回転により第1変
速機構7を介して回転される第1遊星歯車機構4の円輪
ギヤ22も停止している。ここで、第2遊星歯車機構5
の惑星ギヤ21が・油圧モータ6によつて太陽ギヤ20
の回りを公転するように駆動されているにもかかわらず
第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ20が回転駆動されない
理由を説明すると、油圧モータ6は図に回転方向を矢印
で示したように時計方向に一定回転数で回転しており、
従つて第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21は破線矢印で
示すように時計方向に一定公転数で公転している。そし
て、今仮に原動機2が停止しているとすれば、原動機軸
2aの回転により第2変速機構8を介して回転される第
2遊星歯車機構5の円輪ギヤ22も回転しない状態にあ
るから、このときは第7図に示すように第2遊星歯車機
構5の遊星ギヤ21が円輪ギヤ22との噛合いによつて
公転方向と逆方向(反時計方向)に自転し、遊星ギヤ2
1と噛合つている太陽ギヤ20が遊星ギヤ21の公転力
と自転力とを受けて時計方向に回転される。一方、原動
機2が運転されているときは、原動機軸2aは第3図〜
第6図に示すように矢印方向(時計方向)に回転してお
り、従つてこのときは第2遊星歯車機構5の円輪ギヤ2
2が第2変速機構8を介して遊星ギヤ21の公転方向と
同方向に回転されている。また、今第2遊星歯車機構5
の円輪ギヤ22が遊星ギヤ21の公転速度よりも速く回
転しているとすると、第2遊星歯車機構5の遊星ギヤ2
1は円輪ギヤ22の回転によつて第7図に示した原動機
停止状態とは逆方向(公転方向と同方向)に自転するこ
とになり、このときは、遊星ギヤ21の公転は太陽ギヤ
20を時計方向に回転させるように作用するが、遊星ギ
ヤ21の自転は太陽ギヤ20を反時計方向一に回転させ
るように作用する。従つて、原動機軸2aが定格回転数
て回転しているときに、第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ
20に作用する時計方向の回転力と反時計方向に回転力
とが等しくなるように第2変速機構8と第2遊星歯車機
構のギヤ比.を設定しておけば、原動機2が定常運転状
態にあるときは第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ20はい
ずれの方向にも回転せず、そのために、第1遊星歯車機
構4の円輪ギヤ22も回転を停止している。そして、第
1遊早歯車機構4の円輪ギヤ22が停止している場合は
、第3図に示すように、原動機軸2aの回転により時計
方向に公転される第1遊星歯車機構4の遊星ギヤ21が
円輪ギヤ22との噛合いによつて公転方向と逆方向に自
転し、遊・星ギヤ21と噛合つている太陽ギヤ20が遊
星ギヤ21の公転力と自転力とを受けて時計方向に回転
され、これによつて発電機3が回転駆動される。
つまり、原動桟2が定常運転状態にあるときは発電機3
は原動機2からの動力のみによつて駆動されるのであり
、原動機2が定常運転状態にあるときは原動機軸2aの
回転数は一定であり、従つて第1遊星歯車機構4の遊星
ギヤ21の公転数も一定てあるから、発電機3は一定回
転数(定格回転数)で駆動される。この場合、油圧モー
タ6に送給される作動軸は、機構部分の摩擦損失を補う
だけの圧力があればよく、油圧回路には低圧定流量の作
動油を送給すればよいからポンプ駆動モノータ12の消
費電力は極めてわずかなものとなる。なお、この時は上
記モータ12は発電機3からの電力により駆動される。
(2)変動時(荒天時に航海中や原動機始動時及ひ停止
時)荒天時の航海においてスクリューの浸水深さの変動
や海水面上への露出などにより原動機2にかかる推進機
1の負荷が変動し、これによつて原動機軸2aの回転数
が変動した場合は、上記回転数制御装置は、原動機軸2
aの回転数変動分を補うように動作して発電機3の駆動
回転数を一定に保つ。
は原動機2からの動力のみによつて駆動されるのであり
、原動機2が定常運転状態にあるときは原動機軸2aの
回転数は一定であり、従つて第1遊星歯車機構4の遊星
ギヤ21の公転数も一定てあるから、発電機3は一定回
転数(定格回転数)で駆動される。この場合、油圧モー
タ6に送給される作動軸は、機構部分の摩擦損失を補う
だけの圧力があればよく、油圧回路には低圧定流量の作
動油を送給すればよいからポンプ駆動モノータ12の消
費電力は極めてわずかなものとなる。なお、この時は上
記モータ12は発電機3からの電力により駆動される。
(2)変動時(荒天時に航海中や原動機始動時及ひ停止
時)荒天時の航海においてスクリューの浸水深さの変動
や海水面上への露出などにより原動機2にかかる推進機
1の負荷が変動し、これによつて原動機軸2aの回転数
が変動した場合は、上記回転数制御装置は、原動機軸2
aの回転数変動分を補うように動作して発電機3の駆動
回転数を一定に保つ。
第4図〜第6図はこの変動時の回転数制御装置の動作を
示したもので、第4図はスクリューに浸水深さが浅くな
つたスクリューが水面上に露出したりして原動機2の負
荷が小さくなり、これによつて原動機軸2aの回転数が
増加したときの状態を示している。このように原動機軸
2aの回転数が増加した場合は、これにともなつて第2
遊星歯車機構5の円輪ギヤ22が上記定常運転時よりも
速く回転されるために第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ2
1は円輪ギヤ22の回転て自転を助長されて定常運転時
より速く自転する(油圧モータ6て駆動される惑星ギヤ
21の公転数は一定)から、この場合は、第2遊星歯車
機構5の太陽ギヤ20が惑星ギヤ21の自転によつて与
えられる回転力を受けて反時計方向に回転し始める。そ
して、第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ20が反時計方向
に回転すると、この太陽ギヤ20の回転により第1変速
機構7を介して回転される第1遊星歯車機構4の円輪ギ
ヤ22が第4図に示すように惑星ギヤ21の自転方向と
逆方向に回転する。一方、第1遊星歯車機構4の惑星ギ
ヤ21の公転数は原動機軸2aの回転数変動にともなつ
て変動するために、仮に第1遊星歯車機構4の円輪ギヤ
22が回転しないとすれは、原動機軸2aの回転数増加
にともなつて惑星ギヤ21の公転数と自転数とがともに
増加して行くが、上記のように原動機軸2aの回転数増
加にともなつて第1遊星歯車機構4の円輪ギヤ22が惑
星ギヤ21の自転方向と逆方向に回転すると、この円輪
ギヤ22の回転によつて惑星ギヤ21の自転数が減少さ
れる。従つて、原動披軸2aの回転数が増加すると、惑
星ギヤ21の公転数は増加するが、その自転数は逆に減
少することになるから、惑星ギヤ21の公転数変動によ
る太陽ギヤ駆動装置の変動分を惑星ギヤ21の自転数変
化て打消すように第1変速機構7と第1遊星歯車機構4
の各ギヤ比を設定しておけば、原動機軸2aの回転数が
増加した場合でも、第1遊星歯車機構4の太陽ギヤ20
は上記定常運転時と同じ回転数で回転されて発電機3を
一定回転数て駆動する。これは原動機軸2aの回転数が
減少した場合も同じである。
示したもので、第4図はスクリューに浸水深さが浅くな
つたスクリューが水面上に露出したりして原動機2の負
荷が小さくなり、これによつて原動機軸2aの回転数が
増加したときの状態を示している。このように原動機軸
2aの回転数が増加した場合は、これにともなつて第2
遊星歯車機構5の円輪ギヤ22が上記定常運転時よりも
速く回転されるために第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ2
1は円輪ギヤ22の回転て自転を助長されて定常運転時
より速く自転する(油圧モータ6て駆動される惑星ギヤ
21の公転数は一定)から、この場合は、第2遊星歯車
機構5の太陽ギヤ20が惑星ギヤ21の自転によつて与
えられる回転力を受けて反時計方向に回転し始める。そ
して、第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ20が反時計方向
に回転すると、この太陽ギヤ20の回転により第1変速
機構7を介して回転される第1遊星歯車機構4の円輪ギ
ヤ22が第4図に示すように惑星ギヤ21の自転方向と
逆方向に回転する。一方、第1遊星歯車機構4の惑星ギ
ヤ21の公転数は原動機軸2aの回転数変動にともなつ
て変動するために、仮に第1遊星歯車機構4の円輪ギヤ
22が回転しないとすれは、原動機軸2aの回転数増加
にともなつて惑星ギヤ21の公転数と自転数とがともに
増加して行くが、上記のように原動機軸2aの回転数増
加にともなつて第1遊星歯車機構4の円輪ギヤ22が惑
星ギヤ21の自転方向と逆方向に回転すると、この円輪
ギヤ22の回転によつて惑星ギヤ21の自転数が減少さ
れる。従つて、原動披軸2aの回転数が増加すると、惑
星ギヤ21の公転数は増加するが、その自転数は逆に減
少することになるから、惑星ギヤ21の公転数変動によ
る太陽ギヤ駆動装置の変動分を惑星ギヤ21の自転数変
化て打消すように第1変速機構7と第1遊星歯車機構4
の各ギヤ比を設定しておけば、原動機軸2aの回転数が
増加した場合でも、第1遊星歯車機構4の太陽ギヤ20
は上記定常運転時と同じ回転数で回転されて発電機3を
一定回転数て駆動する。これは原動機軸2aの回転数が
減少した場合も同じである。
すなわち、第5図は原動機軸2aの回転数が減少したと
きの状態を示したもので、原動機軸2aの回転数が減少
した場合は、第2遊星歯車機構5の円輪ギヤ22の回転
が上記定常運転時よりも遅くなるために第2遊星歯車機
構5の惑星ギヤ21の自転も定常運転時より遅くなるが
、惑星ギヤ21の公転数は変わらないから、この場合は
、第2遊星歯車桜構5の太陽ギヤ20が惑星ギヤ21の
公転によつて与えられる回転力を受けて時計方向に回転
し始める。そして、第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ20
が時計方向に回転すると、第1遊星歯車機構4の円輪ギ
ヤ22が第5図に示すように惑星ギヤ21の自転方向と
同方向に回転するために、第1遊星歯車機構4の惑星ギ
ヤ21が円輪ギヤ22の回転で自転を助長され、この惑
星ギヤの自転数が増加する。従つて原動機軸2aの回転
数が減少した場合は、第1遊星歯車機構4の惑星ギヤ2
1の公転数は減少するが、その自転数は逆に増加するこ
とになり、その結果、原動機軸2aの回転数が減少した
場合でも第1遊星歯車機構4の太陽ギヤ20を定常運転
時と同じ回転数て回転させて発電機3を一定回転数て駆
動することができる。なお、上記回転数制御装置は、原
動機軸2aの回転数変動を油圧モータ6によつて補うも
のであるために、油圧モータ6の出力トルクが変化して
も油圧モータ6を常に一定回転数て駆動しておく必要が
あるが、油圧モータ6の出力トルク変化に対する油圧回
路の圧力変化は極めてわすかな遅れをもつだけであるか
ら、油圧回路の作動油流量は殆んど変化せず、また油圧
モータ6及び油圧ポンプ10の容積効率による流量変動
も油流量調節機構14によつて調整されるから、油圧モ
ータ6は一定回転数て駆動され、発電機3は一定回転数
で駆動される。
きの状態を示したもので、原動機軸2aの回転数が減少
した場合は、第2遊星歯車機構5の円輪ギヤ22の回転
が上記定常運転時よりも遅くなるために第2遊星歯車機
構5の惑星ギヤ21の自転も定常運転時より遅くなるが
、惑星ギヤ21の公転数は変わらないから、この場合は
、第2遊星歯車桜構5の太陽ギヤ20が惑星ギヤ21の
公転によつて与えられる回転力を受けて時計方向に回転
し始める。そして、第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ20
が時計方向に回転すると、第1遊星歯車機構4の円輪ギ
ヤ22が第5図に示すように惑星ギヤ21の自転方向と
同方向に回転するために、第1遊星歯車機構4の惑星ギ
ヤ21が円輪ギヤ22の回転で自転を助長され、この惑
星ギヤの自転数が増加する。従つて原動機軸2aの回転
数が減少した場合は、第1遊星歯車機構4の惑星ギヤ2
1の公転数は減少するが、その自転数は逆に増加するこ
とになり、その結果、原動機軸2aの回転数が減少した
場合でも第1遊星歯車機構4の太陽ギヤ20を定常運転
時と同じ回転数て回転させて発電機3を一定回転数て駆
動することができる。なお、上記回転数制御装置は、原
動機軸2aの回転数変動を油圧モータ6によつて補うも
のであるために、油圧モータ6の出力トルクが変化して
も油圧モータ6を常に一定回転数て駆動しておく必要が
あるが、油圧モータ6の出力トルク変化に対する油圧回
路の圧力変化は極めてわすかな遅れをもつだけであるか
ら、油圧回路の作動油流量は殆んど変化せず、また油圧
モータ6及び油圧ポンプ10の容積効率による流量変動
も油流量調節機構14によつて調整されるから、油圧モ
ータ6は一定回転数て駆動され、発電機3は一定回転数
で駆動される。
なお、この時のポンプ駆動モータ12の駆動電力は、原
動機軸2aの回転数が急激に変動して発電機回転数が瞬
間的に低下した場合でも、発電機3に接続したバッテリ
28から安定供給され、また発電機駆動軸3aの回転数
は歯車機構部分の伝達遅れと油圧系の応答遅れがあるだ
けで速やかに定格回転数に回復されるから、上記ポンプ
駆動モータ12には常時所要の駆動電力が供給されるこ
とになる。次に、原動機2の始動時及び停止時について
説明すると、第6図は原動機2を停止させる際の原動機
減速にともない原動機軸2aの回転数が第5図の状態よ
りもさらに減少して第2遊星歯車機構5の円輪ギヤ22
の回転数が惑星ギヤ21の公転数(油圧モータ6の回転
数)よりも低くなつた状態を示しており、この状態では
、第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21は第5図の状態と
は逆に公転方向と逆方向に自転する。
動機軸2aの回転数が急激に変動して発電機回転数が瞬
間的に低下した場合でも、発電機3に接続したバッテリ
28から安定供給され、また発電機駆動軸3aの回転数
は歯車機構部分の伝達遅れと油圧系の応答遅れがあるだ
けで速やかに定格回転数に回復されるから、上記ポンプ
駆動モータ12には常時所要の駆動電力が供給されるこ
とになる。次に、原動機2の始動時及び停止時について
説明すると、第6図は原動機2を停止させる際の原動機
減速にともない原動機軸2aの回転数が第5図の状態よ
りもさらに減少して第2遊星歯車機構5の円輪ギヤ22
の回転数が惑星ギヤ21の公転数(油圧モータ6の回転
数)よりも低くなつた状態を示しており、この状態では
、第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21は第5図の状態と
は逆に公転方向と逆方向に自転する。
すなわち、原動機軸2aの回転数減少にともなつて第2
遊星歯車機構5の円輪ギヤ22の回転数が減少して行く
と、これにともなつて第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ2
1の自転数も減少して行き、円輪ギヤ22の回転数・が
惑星ギヤ21の公転数と等しくなると惑星ギヤ21の自
転数はOになる。そしてこの状態からさらに円輪ギヤ2
2の回転数が減少すると、惑星ギヤ21は第5図の状態
とは逆に反時計方向に自転し始め、以下惑星ギヤ21の
自転数減少にともなつて自転数を上げて行く。そして、
このように第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21が反時計
方向に自転し始めると、第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ
20は惑星ギヤ21の自転によつてさらに時計方向の回
転を助長され、その結果、第1遊星歯車機゛構4の円輪
ギヤ22の回転数がさらに増加し、第1遊星歯車機構4
の惑星ギヤ21の自転数がさらに増加して発電機3を一
定回転数て駆動する。これは、原動機2の始動初期にお
いても同様であり、上記のように原動機軸2aの回転数
が非常に低い状態ては、発電機3は主に油圧モータ6に
よつて駆動される。つまり、原動機2の始動初期は原動
機軸2aの回転数が低いために、この時期に発電機3を
一定回転数て駆動しようとすると油圧モータ6に大きな
負担がかかることになり、この油圧モータ6にかかる負
担は原動機軸2aの回転数が定格回転数に近くなるのに
ともなつて小さくなつて行く。また、原動機2の停止時
は原動機軸2aの回転数が下がつて行くのにともなつて
油圧モータ6にかかる負担が大きくなつて行き、原動機
2が完全に停止すると発電機3は油圧モータ6のみによ
つて駆動されることになる。第7図は原動機2が完全に
停止したときの状態を示しており、この状態では発電機
3は油圧モータ6の回転力だけて第2遊星歯車機構5と
第1変速機構7及び第1遊星歯車機構4を介して駆動さ
れるが、このときは上述したように第2遊星歯車機構5
の円輪ギヤ22か停止しているために、第2遊星歯車機
構5の太陽ギヤ20は第6図の状態よりもさらに速く回
転して第1遊星歯車機構4の円輪ギヤ22の回転数をさ
らに増加させるから、発電機3は一定回転数で駆動され
る。なお、上記回転数制御装置においては、油圧モータ
6の出力は発電機3だけでなく原動機軸2aにも加わる
が、原動機2に拘束されている原動機一軸2aを回転さ
せるのに要する力に比べれは発電機3を駆動させるのに
要する力ははるかに小さいから、油圧モータ6の出力は
全て発電機駆動力として消費されることになり、従つて
油圧モータ6の出力が原動桟軸2a(7)駆動力として
無駄に消費.されることはない。
遊星歯車機構5の円輪ギヤ22の回転数が減少して行く
と、これにともなつて第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ2
1の自転数も減少して行き、円輪ギヤ22の回転数・が
惑星ギヤ21の公転数と等しくなると惑星ギヤ21の自
転数はOになる。そしてこの状態からさらに円輪ギヤ2
2の回転数が減少すると、惑星ギヤ21は第5図の状態
とは逆に反時計方向に自転し始め、以下惑星ギヤ21の
自転数減少にともなつて自転数を上げて行く。そして、
このように第2遊星歯車機構5の惑星ギヤ21が反時計
方向に自転し始めると、第2遊星歯車機構5の太陽ギヤ
20は惑星ギヤ21の自転によつてさらに時計方向の回
転を助長され、その結果、第1遊星歯車機゛構4の円輪
ギヤ22の回転数がさらに増加し、第1遊星歯車機構4
の惑星ギヤ21の自転数がさらに増加して発電機3を一
定回転数て駆動する。これは、原動機2の始動初期にお
いても同様であり、上記のように原動機軸2aの回転数
が非常に低い状態ては、発電機3は主に油圧モータ6に
よつて駆動される。つまり、原動機2の始動初期は原動
機軸2aの回転数が低いために、この時期に発電機3を
一定回転数て駆動しようとすると油圧モータ6に大きな
負担がかかることになり、この油圧モータ6にかかる負
担は原動機軸2aの回転数が定格回転数に近くなるのに
ともなつて小さくなつて行く。また、原動機2の停止時
は原動機軸2aの回転数が下がつて行くのにともなつて
油圧モータ6にかかる負担が大きくなつて行き、原動機
2が完全に停止すると発電機3は油圧モータ6のみによ
つて駆動されることになる。第7図は原動機2が完全に
停止したときの状態を示しており、この状態では発電機
3は油圧モータ6の回転力だけて第2遊星歯車機構5と
第1変速機構7及び第1遊星歯車機構4を介して駆動さ
れるが、このときは上述したように第2遊星歯車機構5
の円輪ギヤ22か停止しているために、第2遊星歯車機
構5の太陽ギヤ20は第6図の状態よりもさらに速く回
転して第1遊星歯車機構4の円輪ギヤ22の回転数をさ
らに増加させるから、発電機3は一定回転数で駆動され
る。なお、上記回転数制御装置においては、油圧モータ
6の出力は発電機3だけでなく原動機軸2aにも加わる
が、原動機2に拘束されている原動機一軸2aを回転さ
せるのに要する力に比べれは発電機3を駆動させるのに
要する力ははるかに小さいから、油圧モータ6の出力は
全て発電機駆動力として消費されることになり、従つて
油圧モータ6の出力が原動桟軸2a(7)駆動力として
無駄に消費.されることはない。
ただし、停泊時など原動機2が完全に停止しているとき
に発電機3を駆動しようとするには、発電機3を油圧モ
ータ6のみて駆動しなけれはならす、従つて油圧ポンプ
10を駆動するポンプ駆動モータ12の消費電力すなわ
ち補助電源17からの供給電力が発電機駆動力に相当す
ることになつて発電機3による発電のメリットがなくな
るし、また原動機2の始動初期や停止末期などのように
原動機軸2aの回転数がかなり低くなつたときにも同様
なことがいえるから、このようなときには前記制御装置
による発電機の回転数制御を休止し、必要な電力は補助
電源17から供給してやるのが望ましい。〔発明の効果
] この発明によれば、推進機を駆動する原動機2を発電機
3の駆動源として共用する場合に、原動機軸2aの回転
数が変動しても発電機駆動軸3aの回転数は殆んど変動
せず、従つて発電機3の駆動回転数を一定回転数に保つ
ことができ、安定な発電を行うことができると共に、こ
の制御に要する電力は原動機軸2aの回転数に変動があ
つた場合と原動機の始動及ひ1停止時に消費量が上がる
だけであるから、エネルギーの節減にも大きな効果があ
る。
に発電機3を駆動しようとするには、発電機3を油圧モ
ータ6のみて駆動しなけれはならす、従つて油圧ポンプ
10を駆動するポンプ駆動モータ12の消費電力すなわ
ち補助電源17からの供給電力が発電機駆動力に相当す
ることになつて発電機3による発電のメリットがなくな
るし、また原動機2の始動初期や停止末期などのように
原動機軸2aの回転数がかなり低くなつたときにも同様
なことがいえるから、このようなときには前記制御装置
による発電機の回転数制御を休止し、必要な電力は補助
電源17から供給してやるのが望ましい。〔発明の効果
] この発明によれば、推進機を駆動する原動機2を発電機
3の駆動源として共用する場合に、原動機軸2aの回転
数が変動しても発電機駆動軸3aの回転数は殆んど変動
せず、従つて発電機3の駆動回転数を一定回転数に保つ
ことができ、安定な発電を行うことができると共に、こ
の制御に要する電力は原動機軸2aの回転数に変動があ
つた場合と原動機の始動及ひ1停止時に消費量が上がる
だけであるから、エネルギーの節減にも大きな効果があ
る。
第1図はこの発明の一実施例を示す構成原理図、第2図
は遊星歯車機構の側面図、第3図〜第7図は遊星歯車桟
構の動作説明図てある。 2・・・・・・原動機、2a・・・・・・原動機軸、3
・・・・・・発電機、3a・・・・・・発電機駆動軸、
4・・・・・・第1遊星歯車機構、5・・・・・・第2
遊星歯車機構、6・・・・・・油圧モータ、7・・・・
・・第1変速機構、8・・・・・・第2変速機構、9・
・・・・・油圧発生装置、10・・・・・・油圧ポンプ
、12・・・・ポンプ駆動モータ、14・・・・・・油
流量調節機構、17・・・・・・補助電源、20・・・
・・太陽ギヤ、21・・・・惑星ギヤ、22・・・・・
円輪ギヤ、23・・・・・・補助ギヤ。
は遊星歯車機構の側面図、第3図〜第7図は遊星歯車桟
構の動作説明図てある。 2・・・・・・原動機、2a・・・・・・原動機軸、3
・・・・・・発電機、3a・・・・・・発電機駆動軸、
4・・・・・・第1遊星歯車機構、5・・・・・・第2
遊星歯車機構、6・・・・・・油圧モータ、7・・・・
・・第1変速機構、8・・・・・・第2変速機構、9・
・・・・・油圧発生装置、10・・・・・・油圧ポンプ
、12・・・・ポンプ駆動モータ、14・・・・・・油
流量調節機構、17・・・・・・補助電源、20・・・
・・太陽ギヤ、21・・・・惑星ギヤ、22・・・・・
円輪ギヤ、23・・・・・・補助ギヤ。
Claims (1)
- 1 船舶用原動機軸を第1の遊星歯車機構にその惑星ギ
ヤの公転中心軸として連結し、この第1遊星歯車機構の
太陽ギヤに発電機の駆動軸を連結すると共に、上記第1
遊星歯車機構の円輪ギヤに噛合する補助ギヤと第2の遊
星歯車機構の太陽ギヤを第1の変速機構を介して連結し
、この第2遊星歯車機構には、その惑星ギヤの公転中心
に油圧モータ軸を連結すると共に、その円輪ギヤと噛合
する補助ギヤに上記原動機軸と第2の変速機構を介して
連動回転する回転軸を連結し、さらに上記油圧モータに
は、このモータに一定流量の油を送る定流量油圧ポンプ
と、補助電源または上記発電機を電源とするポンプ駆動
モータと、油流量調節機構を備えた油圧発生装置を接続
して、上記油圧モータを一定回転数で駆動し、第2遊星
歯車機構の惑星ギヤを一定回転数で公転させておくこと
により、上記原動機軸の回転数変動に応じて第2遊星歯
車機構の太陽ギヤの回転数が変動し、第1遊星歯車機構
の円輪ギヤが惑星ギヤの公転数変動を補うように回転さ
れるようにして、その太陽ギヤと連結された発電機駆動
軸の回転数が原動機軸の回転数が変動した場合でも一定
に保たれるようにしたことを特徴とする船舶用発電機の
回転数制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50018639A JPS6057087B2 (ja) | 1975-02-14 | 1975-02-14 | 船舶用発電機の回転数制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50018639A JPS6057087B2 (ja) | 1975-02-14 | 1975-02-14 | 船舶用発電機の回転数制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5193314A JPS5193314A (ja) | 1976-08-16 |
JPS6057087B2 true JPS6057087B2 (ja) | 1985-12-13 |
Family
ID=11977165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50018639A Expired JPS6057087B2 (ja) | 1975-02-14 | 1975-02-14 | 船舶用発電機の回転数制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6057087B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57145600A (en) * | 1981-03-02 | 1982-09-08 | Shinko Electric Co Ltd | Main shaft driving generating device |
JPS57148595A (en) * | 1981-03-09 | 1982-09-13 | Shinko Electric Co Ltd | Main shaft drive generating apparatus |
JPS63265599A (ja) * | 1986-05-26 | 1988-11-02 | Taiyo Denki Kk | エンジン駆動定周波発電装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4870804A (ja) * | 1971-12-27 | 1973-09-26 |
-
1975
- 1975-02-14 JP JP50018639A patent/JPS6057087B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4870804A (ja) * | 1971-12-27 | 1973-09-26 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5193314A (ja) | 1976-08-16 |
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