JPS6056474B2 - グルコ−スイソメラ−ゼの固定化方法 - Google Patents

グルコ−スイソメラ−ゼの固定化方法

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JPS6056474B2
JPS6056474B2 JP4600776A JP4600776A JPS6056474B2 JP S6056474 B2 JPS6056474 B2 JP S6056474B2 JP 4600776 A JP4600776 A JP 4600776A JP 4600776 A JP4600776 A JP 4600776A JP S6056474 B2 JPS6056474 B2 JP S6056474B2
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bacterial cells
chitosan
glucose isomerase
glucose
acid
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JP4600776A
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宜彦 前川
浩 井上
實 大瀧
博治 松本
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はグルコースをフラグドーズに異性化するのに有
用なグルコースイソメラーゼの固定化方法に関するもの
である。
フラグドーズはグルコースの異性体であつて、甘味性は
グルコースの約2倍であり、グルコースの約半分量の摂
取でグルコースと同程度の甘味を呈する。
したがつてカロリー摂取をできるだけ最小におさえなが
ら甘味をとれるという利点を有している。またグルコー
スから異性化されたフラグドーズを含む糖液は、砂糖よ
りも約1.2〜1.4倍の甘味性を呈し、近年、清涼飲
料、缶詰、冷菓などの分野に急速に使用されつゝある。
従来、グルコースからグルコースイソメラーゼを用いて
異性化して液糖を製造するには、一般に約45〜8腫量
%の濃厚グルコース溶液に凍結されたグルコースイソメ
ラーゼ生産菌体を投入し、約70℃の温度で長時間、異
性化反応を生じさせた後、濾過、脱色および脱イオンな
どの諸工程を経ることにより異性化された液糖を得てい
る。
ところが、上記方法では異性化反応終了時、酵素活性が
反応前に比べて約半分に低下し、新しく異性化反応を行
なうときには損失酵素量を補なわねばならないという大
きな欠点がある。このため酵素を固定化することによつ
て酵素の長期使用、および酵素反応の連続化を可能にす
ることが強く望まれている。グルコースイソメラーゼの
固定化については遊離酵素と菌体内酵素を問わす種々の
方法が従来から知られている。
遊離酵素についてはたとえば多孔性ガラスの芳香族アミ
ノ誘導体を担体として用・いる共有結合による担体結合
法、DEAE−セルロースあるいはデユオライトA7な
どのイオン交換体を担体として用いるイオン結合による
担体結合法、ポリアクリルアミドゲル、コラーゲンある
いはセルローストリアセテートなどを組材とする包、括
法などがある。これらの方法では、工業的に使われる固
定化酵素として満足すべきものが得られていない。また
菌体を55℃以上、90℃以下の温度に加熱してグルコ
ースイソメラーゼを菌体に固定化させる方法も知られて
いる(特公昭47−19030号)。この方法では、無
処理菌体に比べて酵素活性の低下を大幅に改良させたと
はいえ、残存活性値は初期の40〜50%であり、まだ
充分とはいえなかつた。本発明者等は上記事情に鑑み、
グルコースイソメラーゼの菌体内酵素の固定化について
種々鋭意検討した結果、菌体にキトサンを比較的高濃度
になるように加えて混合し、菌体表面にキトサン膜を形
成させることにより、さらに該キトサン膜を無機酸また
は有機酸もしくはその塩によソー層安定な固定化酵素が
得られることを見出し本発明に到達した。
すなわち本発明はグルコースイソメラーゼ生産菌と該菌
体の乾燥物に対して8重量%以上のキトサンとを混合す
ることを特徴とするグルコースイソメラーゼの固定化方
法ならびにグルコースイソメラーゼ生産菌と該菌体の乾
燥物に対し8重量%以上のキトサンとを混合し、次いで
無機酸または有機酸もしくはその塩と混合することを特
徴とするグルコースイソメラーゼの固定化方法である。
キトサンとはキチンを脱アセチル化して得られる白色無
定形粉末であつて、グリコサミンからなる塩基性多糖類
である。
本発明におけるキトサンは上記キトサンあるいはその溶
液、たとえば酢酸、蟻酸、燐酸、塩酸等の酸およびこれ
らの酸の酸性溶液に溶解して得られる溶液である。この
溶液の濃度は0.05〜2.唾量%、好ましくは0.1
〜1.0.重量%てある。このキトサンもしくはその溶
液と菌体との混合量は、菌体の乾燥物に対してキトサン
が8重量%以上、好ましくは10.0〜50.鍾量%に
なるような量である。
キトサンの混加量が菌体の乾燥物に対;して8重量%未
満であると、キトサン膜が微弱過ぎて固定化酵素の安定
性が悪くなるという欠点がある。すなわち菌体からの酵
素の脱離が生じやすく、また機械的衝撃による破壊など
が生じやすい。
ぅグルコースイソメラーゼ生産菌体として
は、たとえばストレプトマイセス・フエオクロモゲネス
(StreptOmycesphaeOchrOmge
nes)、ストレプトマイセス●フラジアエ(S.fr
adiae)、ストレプトマイセス ロゼオクロモゲナ
ス(S.rOseOchiOmOgerles)、スト
レプトマイセス●オリバセウス(S.Ollvaceu
s)、ストレプトマイセス●カリフオルニカス(S.c
allfOmicas)、ストレプトマイセス●ベヌセ
ウス(S.venuceus)、ストレプトマイセス●
バアジニア(S.virginiae)などの放線菌、
シュードモナス●ハイドロヒイラ(PseudOmOn
ashydrOphila)などのシュードモナス属菌
、バチルス●ムガテリウム(BacillusノMeg
aterium)などのバチルス属菌、ブレビバクテリ
ア属菌、ラクトバチルス属菌、アエa/<クテリウム属
菌のようなバクテリアなど広範囲の微生物菌体が挙げら
れる。
これらの菌体は窒素源としてコーンステープリカー単独
または脱脂大豆を併用し、炭素源として澱粉、キシロー
ズなどの炭水化物類、無機塩としては燐酸カリウム、塩
化コバルトおよび塩酸マグネシウムなどを含んだ培地に
培養して取得するものである。
本発明において用いる菌体は、特に上記菌体を培養後、
培養液から分離した菌体そのままかあるいは加熱処理さ
れたものが好ましい。
また、この菌体はPH5〜9、特に5〜7.0の緩衝溶
液に分散もしくは懸濁されていてもよい。菌体の濃度は
通常0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜4踵量%
である。本発明方法はグルコースイソメラーゼ生産菌と
該菌体に対して8重量%以上のキトサンとを混合する。
菌体とキトサンとを混合する方法には具体的には菌体を
含む液体にキトサンもしくはその溶液を添加し混合する
方法。キトサン溶液に菌体を添加して混合する方法など
がある。固定化酵素製造の操業性から見て、キトサン溶
液に菌体を添加してよく攪拌するか、あるいは混練りし
て菌体を上記キトサン溶液に分散させることが好ましい
。上記方法により得られる混合物から必要により濾過、
遠心分離などの操作により菌体を分離する。本発明方法
ではグルコースイソメラーゼ生産菌とキトサンとの混合
を無機酸または有機酸もしくはその塩の存在下において
行なつてもよい。
ここでいう無機酸または有機酸もしくはその塩としては
、グルコースイソメラーゼを失活させない範囲のPHを
有するもの、特にPH4.5〜7.0であつて緩衝作用
を有するものが好ましい。このような無機酸としては燐
酸、塩酸、硫酸などがあり、有槻酸としてはコハク酸、
酒石酸、クエン酸、酢酸、乳酸、フマール酸、マレイン
酸、リンゴ酸などがあり、これらの酸の塩としてはアン
モニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム
塩などがある。上記無機酸または有機酸もしくはその塩
の濃度はその種類によつて異なるが、一般には1〜1鍾
量%溶液であることが好ましい。
また本発明方法ではグルコースイソメラーゼ生産菌とキ
トサンとを混合して後、上記無機酸または有機酸もしく
はその塩を混合してもよい。
後から添加する上記酸もしくは塩の濃度は、その種類に
よつて異なるが、一般に1〜l唾量%であることが望ま
しい。このように無機酸または有機酸もしくはその塩と
混合することにより菌体に形成されたキトサン膜は一層
強固になり、グルコースイソメラーゼの菌体内包括を強
靭にして安定化させると同時に固定化酵素としての物理
的強度も向上させる。
本発明方法では上記酸処理された菌体を必要により成型
し、次いて乾燥することによつて固定化酵素製品とする
。酸処理後、成型した菌体をPH8〜10のアルカリで
処理するとキトサン膜が一層硬化して、なお耐久性が向
上するので好ましい。乾燥条件は酵素が失活しない温度
範囲、特に50℃以下で行なうことが好ましい。乾燥方
法としては真空乾燥、天日乾燥、凍結乾燥など種々の方
法が採用される。本発明方法により得られる固定化酵素
は、従来の単に加熱処理された菌体に比べて著しく失活
が少なく耐久性があり膨濶性がほとんどない。
さらに成型性がきわめてよい。したがつて長期間使用が
可能であり、酵素反応を連続して行なうことができる。
特にキトサンを菌体に対して比較的多量に用いることに
より、菌体表面に形成されるキトサン膜は菌体相互の接
着剤的役割を果し、菌体の成型性を向上させるものであ
る。
以下実施例を用いて本発明を説明する。
なお、グルコースイソメラーゼ活性はグルコース溶液(
グルコース濃度0.1M1硫酸マグネシウム0.01M
1リン酸塩緩衡液0.05M..PH7.2)を用い、
反応温度70℃、1分間で1mgのグルコースを異性化
し、フラクトースを生成する酵素活性を1単位とする。
実施例1ストレプトマイセス●フエオクロモゲス (StreptOmycesphaeOchrOmOg
enes)(微工研菌寄第221号)をコーンステープ
リカー、キシロース、燐酸カリウム、硫酸マグネシウム
、塩化コバルトを含む培地で通気培養して後、遠心分離
して菌体を取得した。
一方、キトサンを下記第1表に示される濃度になるよう
にPH6.5のM/5酢酸緩衝液100m1に溶解し、
次いで上記培養菌体10y(固形物10%)を加え攪拌
し、5時間放置した後、遠心分離してキトサン膜を有す
る菌体を得た。
次いでこの菌体を40℃で乾燥した。このようにして得
られた菌体の酵素活性を第1表に示す。
上記方法により得られた菌体の乾燥物を用いてグルコー
スの異性化反応を繰り返し行ない、異性化率を測定した
その結果を第2表に示す。なお、異性化反応はグルコー
ス溶液(グルコース50W/V%、リン酸塩緩衝液0.
05M1硫酸マグネシウム0.005M1塩化コバルト
0.001M)50m1に菌体の乾燥物(グルコースイ
ソメラーゼ活性600単位)を加え、PH6.8〜7.
2に維持しながら60℃で2CR間反応を行なつた。反
応終了後、遠心分離しlて菌体を回収し、再び同じ組成
のグルコース溶液に加えて異性化反応を繰り返した。ノ
′Viノl′ノ/L第1表および第2表から明らかなよ
うに、菌体に対するキトサンの量が8重量%以上である
場合にはじめて固定化酵素は長期間グルコースの異性化
反応に使用しうる。
実施例2キトサンを酢酸に溶解して種々の濃度のキトサ
ン溶液(PH6.5)を調製した。
一方、実施例1と同様に培養して得た菌体を80゜Cで
2分間加熱処理した。上記キトサン溶液2eに加熱処理
菌体を乾燥菌体として4.7V添加し、よく攪拌した後
、遠心分離して菌体を分離した。この分離された菌体に
各々5%コハク酸溶液(PH7.O)100m1を加え
2時間放置した後、再び遠心分離し、水で2回洗滌をく
り返した。次いで菌体を30℃で乾燥した。このように
して得られた乾燥物の酵素活性を第3表に示す。上記方
法により得られた菌体の乾燥物を用いて、グルコースの
異性化反応を繰り返し行ない、異性化率を測定した。
その結果を第4表に示す。実施例3バチルス コアギユ
ランス(BacilluscOagulans)をコー
ンステープリカー、グルコース、燐酸カリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸マンガンを含む培地に培養し、菌体を
培養液から分離した。
この菌体を水に懸濁させたものを80℃で2分間加熱処
理して固形分15.5%の菌体を得た。この菌体20y
(乾燥菌体として3.1y)を0.05%キトサン溶液
、0.25%キトサン溶液および0.45%キトサン溶
液それぞれ20077!lに添加してよく攪拌した後、
遠心分離して菌体を分離した。次いで、この菌体を5%
コハク酸100mtに2時間浸漬した後、再び遠心分離
して菌体を分離し、2回水洗してから減圧乾燥を行なつ
た。比較のため上記加熱処理された菌体20′(乾燥菌
体として3.1y)にキトサン溶液を添加することなく
減圧乾燥した。
このようにして得られた菌体の酵素活性を第5表に示す
.上記方法により得られた菌体の乾燥物を用いて)グル
コースの異性化反応を繰り返し行ない、異性化率を測定
した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グルコースイソメラーゼ生産菌と該菌体の乾燥物に
    対して8重量%以上のキトサンとを混合することを特徴
    とするグルコースイソメラーゼの固定化方法。 2 グルコースイソメラーゼ生産菌とキトサンとを無機
    酸または有機酸もしくはその塩の存在下に混合すること
    を特徴とする特許請求の範囲1に記載されたグルコース
    イソメラーゼの固定化方法。 3 グルコースイソメラーゼ生産菌と該菌体の乾燥物に
    対して8重量%以上のキトサンとを混合し、次いで無機
    酸または有機酸もしくはその塩と混合することを特徴と
    するグルコースイソメラーゼの固定化方法。
JP4600776A 1976-04-21 1976-04-21 グルコ−スイソメラ−ゼの固定化方法 Expired JPS6056474B2 (ja)

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JPS5837836B2 (ja) * 1978-11-28 1983-08-18 東洋紡績株式会社 固定化ウリカ−ゼ膜の製造法

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