JPS6056095A - アルミニウムまたはアルミニウム合金のゴ−ルド色系電解着色方法 - Google Patents

アルミニウムまたはアルミニウム合金のゴ−ルド色系電解着色方法

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JPS6056095A
JPS6056095A JP16407883A JP16407883A JPS6056095A JP S6056095 A JPS6056095 A JP S6056095A JP 16407883 A JP16407883 A JP 16407883A JP 16407883 A JP16407883 A JP 16407883A JP S6056095 A JPS6056095 A JP S6056095A
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acid
electrolytic
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長谷川 睦男
Katsuyuki Osada
長田 勝行
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、アルミニウムまたはアルミニウム合金(以下
、アルミニウム材という)のゴールド色糸への電解着色
方法に関するものである。
従来技術 近年、電解着色法の開発に伴ない、アルミニウム材の需
要は建材関係、船舶、車輛用材料等の各種分野で著しく
増大しているが、アルミニウム材の表面処理は、防食は
もとより外観が大きな要素となってお)、耐食性や耐候
性などの観点に美的感覚を織シ込み、装飾的効果を上げ
ることも必要となっている。殊に玄関引戸や高級テラス
戸などの建材関係においては、上記の要望が強く、ゴー
ルド色糸で着色表面処理したアルミニウム材の要望が強
くなっている。
従来、アルミニウム材の着色方法としては数多く報告さ
れているが、比較的に耐食性や耐候性に優れ、色の不均
一性が少ないことから、電解着色法が広く用いられてい
る。しかしながら。
この方法による場合、その発色機構上、ブロンズ、アン
バー、黒など色彩が単調であって暗色系のものが多く、
得られる色は限られている。
また1着色進行度も今だ充分であるとは言えず。
省エネルギーの観点からも電解時間の短縮など改善すべ
き点も残されている。
ところで、電解着色法においてゴールド色を得る方法は
いくつか報告されているが、いずれも使用金属が高価で
あったシ、あるいは有害であったため、量産の面、浴管
理の面あるいは公害の面において問題があった。また、
ゴールド色に関しては耐候性の悪いものがチかった。
電解着色法における上記色彩上の問題の改良の一環とし
て、アルミニウム材に硫酸電解液中での直流電解によシ
陽極酸化皮膜を形成させた後、硫酸浴中でさらに交流電
解して陽極酸化皮膜を形成し、その後硫酸第一錫を含有
する電解浴中で又流電解することによってゴールド色の
着色皮膜が得られたということが、特開昭54−124
841号公報に報告されている。
しかしながら、一般に、直流電解による一次陽極酸化処
理と交流電解による二次陽極酸化処理を行なった後に、
通常の第一錫塩を含有する電解着色浴中で交流電解して
も、光沢のある淡い黄色の着色皮膜しか得られず、ゴー
ルド色の着色皮膜を得るためには電解着色浴のコントロ
ールが難かしく、均一な一定のゴールド色への電解着色
は困難である。
発明の背景 本出願人は、前記の事情に鑑み、耐候性、均一着色性、
経済性1等の全ての面において満足すべき結果が得られ
、均一な一定のゴールド色への電解着色が可能な方法を
開発し、既に一連の特許出願を行なっている(特開昭5
5−62197号、特願昭57−177496号)。す
なわち、これらの方法は、基本的には陽極酸化処理ある
いはさらに交流電解による二次陽極酸化処理を施したア
ルミニウム材を、第一錫塩と。
分子中にイオウ原子を有し、液中で徐々に分解するかあ
るいは交流通電による酸化還元反応を受けて分解するこ
とによ多含有するイオウを放出する物質(以下、分解性
イオウ化合物という)を主成分とする電解着色浴中にお
いて交流電解することにより、酸化皮膜の孔中に、上記
分解性イオウ化合物より供給されるイオウイオンと第一
錫塩によるスズイオンとが吸着され、あるいは硫化錫と
なって酸化皮膜孔中に析出するととに起因して、付き廻
シ性よく均一にゴールド色糸の着色皮膜を形成するもの
である。
この方法は、前記した利点を有し、均一な一定のゴール
ド色糸への電解着色が可能であるという点において画期
的な方法と考えられる。しかし、電解着色処理の初期に
おいては問題はないが、電解着色浴の繰シ返し使用によ
って、以下のような問題を生ずることが見い出された。
すなわち、着色主成分である第一錫塩と分解性イオウ化
合物が分解して酸化皮膜孔中に固定される他に、通電に
よる酸化遺元反応、浴循環放置時の空気による酸化反応
、浴温上昇等に起因して、着色阻害因子を生成する。例
えば、第一錫塩により供給されるSn2+ が酸化され
て8n の着色阻害因子となシ、また分解性イオウ化合
物が分解してS2−の着色阻害因子と々る。
一方、上記SrL 及びS は、酸化皮膜孔中で固定さ
れて8n8.の着色皮膜形成因子とカシ消費されるが、
一部5n8Bとなシ、これが838. (着色皮膜形成
因子)とS (着色阻害因子ンに分解される。このよう
にして、電解着色浴を繰シ返し使用することによって1
次第に前記着色阻害因子が蓄積される。このため、着色
度が次第に低下し、一定の着色皮膜を得るためには通電
時間を長くすることが必要となる。さらに、第一錫塩か
ら放出されたSル と分解性イオウ化合物から放出され
たイオウが結合して、5rLs等の不溶性微粒子(88
斤形成する。とのssが次第に蓄積されると、浴の電導
性を低下させて着色度に悪影響を及ぼすと共に、製品の
表面にスマットとして付着し、いわゆる粉ふき現象を呈
するに至る。その結果、水洗水を汚す原因となシ、また
SSはIμ前後のものが多いため濾過が困難となジ、濾
過機の目詰シが早く、洗浄頻度も大きくしなければなら
なくなる。従って、電解着色浴の寿命が比較的短いとい
う問題が派生するに至っている。
発明の目的 従って1本発明の目的は、前記ゴールド色糸への電解着
色法における着色阻害因子や不溶性微粒子の発生を抑制
し、長期間安定にかつ優れた着色度でもって、均一かつ
一定のゴールド色糸に電解着色できる方法を提供するこ
とにある。
発明の構成 本発明者らは、前記した問題を解決するためには、電解
着色浴中に、前記第−錫塩及び分解性イオウ化合物と共
に、界面活性剤(アルカンスルホン酸tたはその塩、ア
ルカノールスルホン酸またはその塩ンを加えることによ
シ、前記着色阻害因子や不溶性微粒子の生成が抑制され
また陽極酸化皮膜表面への不溶性粒子の吸着も防止でき
、交流電解による着色性が改善されることを見い出し、
本発明を完成するに至ったものである。
すなわち1本発明に係るアルミニウム材のゴールド色糸
の電解着色方法は、陽極酸化処理あるいはさらに交流電
解による二次陽極酸化処理を施したアルミニウムまたは
アルミニウム合金を金属塩を含有する電解着色浴中で交
流またはそれと同等の効果を持つ電流波形によシミ解着
色する方法にして、電解着色浴として、(α)第一錫塩
と、(h1分子中にイオウ原子を有し、液中で徐々に分
解するか、あるいは交流通電による酸化還元反応を受け
て分解することにより含有するイオウを放出する物質と
、(clアルカンスルホン酸またはその塩及びアルカノ
ールスルホン酸またはその塩からなる群から選ばれた界
面活性剤とを含有する電解着色浴を用いることを特徴と
するものである。
発明の態様 本発明について詳しく説明すると、まずアルミニウム材
を、必要に応じて常法によシ脱脂。
エツチング、中和、水洗、スマット除去などの処理を施
した後、無機酸または有機酸、例えば硫酸、シュウ酸、
クロム酸などを電解液として用い、常法に従って陽極酸
化してアルミニウム表面上に陽極酸化皮膜を形成させる
。陽極酸化処理は、常法に従ってアルミニウム材を陽極
とし、適当な対極との間に直流又は交流電圧を印加して
電解処理できれば充分であって、印加電圧、電流密度、
浴温等の電解条件も常法のとおシで充分である。
上記陽極酸化処理を施したアルミニウム材は、水洗など
の必要な処理を行なった後、そのまま本発明に係る電解
着色処理を行なうか、あるいは上記直流電解による陽極
酸化処理(−次)後にさらに交流電解による二次陽極酸
化処理を行なった後、電解着色処理を行々う。
この2段階陽極酸化処理を行なう場合には、−次及び二
次共に硫酸浴を用い、第1硫酸浴としては約100〜3
009/lの濃度の硫酸を含有するものが好ましいが、
他の有機酸及び無機酸を添加してもよい。−次陽極酸化
処理によシ約9〜13μの膜厚の一次陽極酸化皮膜を形
成する。この交流電解による二次陽極酸化処理は、着色
皮膜の生成を目的とするものではなく、前記直流電解に
よる一次陽極酸化処理と相俟って。
二重皮膜構造の酸化皮膜を生成させるものである。この
二次陽極酸化処理は、次工程の電解着色工程において、
陽極酸化皮膜の微孔中への錫及び分解性イオウ化合物の
吸着量を多くシ、これによって赤味を帯びたゴールド色
糸(黄土色系)の発色を具現するための工程としての意
義を有する。すなわち1通常の陽極酸化処理のみの場合
には、後述する電解着色処理によシ淡いゴールド色から
濃いゴールド色までの着色皮膜が形成されるが、上記2
段階陽極酸化処理を行なった場合には、ブロンズとゴー
ルドの中間色。
すなわち赤味を帯びたゴールド色糸の着色皮膜が形成さ
れる。この第2硫酸浴中での交流電解による解離反応に
よシ、酸化皮膜中にはイオウやイオウ化合物が多量に含
まれ、これにより。
次工程の電解着色工程において金属硫化物が形成され、
赤味を帯びたゴールド色糸の着色皮膜ができると考えら
れる。
また、本発明によれば、2次陽極酸化処理後にその浴に
アルミニウム材をしばらくそのまま浸漬することによシ
、短時間の浸漬で顕著な着色性の向上があシ、性能の低
下も少なく抑えることができるということが見い出され
た。着色性は浸漬時間を長くすればよいことは従来と同
じであるが、生産性、皮膜性能の点より、浸漬時間は1
分以上15分以内、好ましくは3〜10分である。
上記第2硫酸浴の硫酸の濃度は、、 100〜2 g 
O9/4好ましくは150〜2009/l、さらに好ま
しくは170〜1909/lである。2 B O11/
を以上の昼濃度では酸化皮膜の剥離が生じ、−万、+ 
0097を未満の低濃度では次工程の電解着色工程にお
ける着色度が下降するので好ましくない。また、浴温は
10〜30℃、好ましくは15〜25℃、さらに好まし
くは18〜23℃である。30℃以上の高温では上記と
同様に酸化皮膜の剥離や粉吹き現象が生じ、一方、IO
’C。
以下の低温では着色度が低下するので好ましくない。電
解条件としては、電流密度は05〜3A/drrt。
好ましくは1.0〜2.5 A/dゴ、さらに好ましく
は1.5〜2.2 A/dゴである。高電流密度では着
色度が低下し、一方、低電流密度では色ムラ、色−抜け
などが生じるので、上記範囲に設定することが好ましい
。また、電解時間は3〜!5分。
好ましくは5〜12分である。通電時間が長いと酸化皮
膜が脆くなシ、一方、通電時間が短い場合には着色度が
低下するので、上記範囲に設定することが好ましい。
なお、前記第1硫酸浴及び第2硫酸浴は同一の硫酸浴を
用いることもできる。すなわち、前記硫酸濃度の硫酸浴
中で常法に従って直流電解により一次陽極酸化処理を行
なった後、引き続き同一の硫酸浴中で前記電解条件下で
交流電解によシニ次陽極酸化処理を行表ってもよい。
また、電解着色工程に訃いて着色進行度を増大し、濃色
の黄土色系の着色皮膜を生成させるために、上記第2硫
酸浴中に硫酸チタンを添加することもできる。硫酸チタ
ンとしては硫酸第一チタン及び硫酸第二チタンがあシ、
いずれも使用可能である。この硫酸7チタンを含有する
第2硫酸浴中での交流電解による解離反応によ)生成し
たチタンイオンのイオン化電圧は、アルミニウムのイオ
ン化電圧よシも高いため、チタンイオンはアルミニウム
のイオン化促進剤として働き、その結果増膜効果を発揮
し、短時間で交流酸化皮膜が得られる。さらには、液中
には硫酸イオンが増え、酸化皮膜中にはイオウやイオウ
化合物が多量に含まれること江なυ、とれが次工程の電
解着色工程において着色進行度が増大し、濃色の着色皮
膜が形成できる要因の一つと考えられる。
硫酸チタンとしては25チ以上の濃度の溶液が市販され
ており、本発明においてはこれを使用できる。前記第2
硫酸浴中の硫酸チタン溶液(市販25%1Lp )の濃
度は、5〜too ml/l 。
好ましくは10〜50 ml/lである。高濃度の場合
には硫酸浴が白濁し、析出物が発生し、一方、低濃度で
は着色進行度の増大が期待できないので、上記範囲内の
濃度で使用する。電解条件、浴温等は前記した硫酸チタ
ンを含有しない第2硫酸浴の場合と同様である。
以上のように、常法に従って直流電解もしくは交流電解
による陽極酸化処理を終えたアルミニウム材、または直
流電解による一次陽極酸化処理後にさらに第2硫酸浴ま
たは硫酸チタンを含有する第2m酸浴中での交流電解に
よる二次陽極酸化処理を終えたアルミニウム材は、つい
で、第−価基、分解性イオウ化合物、及びアルカンスル
ホン酸またはその塩及びアルカノールスルホン酸または
その塩からなる群から選ばれた界面活性剤のそれぞれ少
なくとも5種を含有する電解着色浴中で交流電解して、
電解着色を行なう。
本発明において使用される電解液の主成分の一つである
第−懇塩としては、硫酸第一錫、シュウ酸第−錦、塩化
第−錫等があシ、電解液に溶けて錫(mlイオンを提供
してくれるものであればよい。
第−偲塩の濃度は、その塩中の第一錫成分の量として0
.3 Vt (硫酸第一錫としては約0.559/l(
0,55X Sn/8n 804中0.3 ) 、塩化
第一錫としては約0.59μである)以上、好ましくは
コストの点も考慮すると、第一錫成分の量としては1.
0〜209/l (硫酸第一錫としては約!、8〜35
グ/1 )である。
1分解性イオウ化合物1としては、チオ硫酸。
チオ尿素、塩化チオニルやチオグリコール酸、チオシア
/酸、チオ酢酸、チオカμバミン酸など、及びそのナト
リウム、カリウム、アンモニウムなどの塩のようにチオ
化合物に属するもの。
あるいは硫酸およびその塩を除くスルホキシル酸、亜ニ
チオン酸、亜硫酸、ピロ硫酸、ピロ亜硫酸、ニチオン酸
、三チオン酸、四チオン酸。
五チオン酸、六チオン酸等のイオウ酸素酸もしくはそれ
らのナトリウム、カリウム、アンモニウムなどの塩、及
び二塩化イオウ、−臭化イオウなどのハロゲン化イオウ
がある。
1分解性イオウ化合物1の濃度は、その分子中のイオウ
成分の量として約0.089/l (チオグリコール酸
gscn、coax として約0.259/l(0,2
5x S/H5CH2COOII−0,0& ) )以
上であり、好ましくは分子中のイオウ成分の量として0
,12〜’159/を程度(チオグリコール酸H5CH
2COOHとして約0.43〜54グ/1 )である。
本発明に係る電解着色浴中には、前記各成分の他にさら
に、通電による酸化還元反応や浴の循環、放誼時の酸化
反応などによシ生成する8n、8.不溶性微粒子等の着
色阻害因子のうち、Sn、8 の液中溶存を抑制し、不
溶性微粒子の液中への分散を抑制するために、界面活性
剤としての働きのあるアルカンスルホン酸マたはその塩
、アルカノールスルホンittたはその塩の1種以上が
加えられる。アルカンスルホン酸またはその塩としては
、例えばアルカンスルホン酸ソーダ、アルカンスルホン
酸スズ、アルカンスルホン酸ニッケル、アルカンスルホ
ン酸鉛、アルカンスルホン酸亜鉛、アルカンスルホン酸
銀等があす、またアルカノールスルホン酸またはその塩
としては、アルカノールスルホン酸ソーダ、アルカノー
ルスルホン酸スズ、アルカノールスルホン酸ニッケル、
アルカノールスルホン酸鉛、アルカノールスルホン酸亜
鉛、アルカノールスルホン酸銀等がある。これらの界面
活性剤は2〜40 f/l、好ましくは5〜209/l
の割合で添加される。
電解液には、必須成分として前記三成分が必ず添加され
るが1通常は電導性を持たせるために電解質成分が加え
られ、また、第一錫の酸化防止剤を添加してもよい。
電導性を持たせるだめの電解質としては1通常電解着色
で用いられる硫酸、硝酸、塩酸、リン酸、ホウ酸、クロ
ム酸などの無機酸、およびシュウ酸、酢酸、プロピオン
酸、蟻酸、酒石酸、クエン酸々どの有機酸あるいはそれ
らのアンモニウム塩、アミノ塩もしくはイミノの塩など
があり、これらの水溶液を電解液として前記した化合物
を添加して電解着色浴とする。また、発色に関与しない
リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アル
ミニウムなどの金属の上記無機酸もしくは有機酸の塩を
電解質として添加することもできる。これら電解質の添
加濃度は約39/を以上、好ましくは約52/を以上(
飽和点まで)である。
第一錫から第二錫への酸化を防止するために酸化防止剤
を添加するととは、錫塩が高価であることや浴濃度を一
定に保つために有用である。
酸化防止剤としては、たとえばヒドラジン(硫酸ヒドラ
ジン]、ヒドロキノン、レゾルシン。
ヒドロキシルアミン、クレゾールスルフォン酸などの強
還元性物質や、L−アスコルビン酸、無機酸もしくは有
機酸の第一鉄塩、ホルマリンなどの弱還元性物質などが
ある。還元性が強いもの程第二錫の発生は抑えられるが
、添加量が増すにつれて色が淡くなシ、約59/を以上
になると無着色に近い状態となる。−万1弱還元性のも
のでもホルマリンは若干淡色となるが、L−アスコルビ
ン酸、無機酸もしくは有機酸の第一鉄塩では全く濃さに
も色調にも変化は起こらない。したがって、酸化防止剤
を添加する場合、弱還元性物質1%にL−アスコルビン
酸および第一鉄塩が好ましく、強還元性物質の場合は5
y7を以下で用いなければならない。
以上のようにして電解着色された陽極酸化皮膜は、必要
によシ沸騰水、薬品あるいは加圧水蒸気などによる封孔
処理が施される。また、との封孔処理を施した後、ある
いは封孔処理を施すことなく、必要によシさらに樹脂塗
料による浸漬塗装または電着塗装を行ない春画の保護を
行なってもよい。
本発明方法によ多着色されるアルミニウム材とは、純ア
ルミニウムまたは純アルミニウムにケイ素、マグネシウ
ム、銅、ニッケル、亜鉛。
クロム、鉛、ビスマス、鉄、チタン、マンガンなどの金
属を1種または2種以上含む合金である。
発明の作用・効果 本発明によれば、電解着色浴中に界面活性剤としての働
きのあるアルカンスルホン酸またはその塩、あるいはア
ルカノールスルホン酸またはその塩が添加されていると
・とにより、着色皮膜形成因子としての第−錫塩及び分
解性イオウ化合物に起源し1通電による酸化還元反応や
浴の循環、放置時の酸化反応等によシ生成するSn *
 S +不溶性微粒子等の着色阻害因子のうち、Sn、
8 の電解液中への溶存が抑制され、また不溶性微粒子
の液中への分散が抑制(不溶性粒子の分散性が悪くなシ
沈降、分離し易く々る)されることによシ、交流電解に
よる着色性が改善され、着色通電時間の短縮が図れると
共に、電解着色浴の寿命が延び、着色のバラツキも大巾
に低減し、長期間安定に均一な着色皮膜の形成が可能と
なる。また、不溶性微粒子が比較的沈降し易くなル浴中
での存在景が少なくなることによシ、着色度の向上が図
れるという効果の他に、製品への不溶性微粒子の付着も
大巾に低減し、洗浄性が向上し、美麗々着色皮膜の形成
が可能となる。
本発明に係る電解層♂法によれば、長期間安定に均一な
耐食性並びに耐候性に優れた着色皮膜が形成される。ま
た、その色調も1通常の陽極酸化処理の場合には淡いゴ
ールド色から濃いプールド色となシ、一方、二段階の陽
極酸化処理の場合には、赤味を帯びたゴールド色糸とな
シ、陽極酸化処理の選定あるいは電解着色浴中の各成分
の濃度等の選定に応じて、任意の色調のゴールド色糸着
色皮膜が形成できる。ところで、従来の錫浴での交流電
解着色法での析出物は、金属錫、酸化錫あるいは還元水
酸化錫であると推測されているのに対して1本発明の方
法においては、1分解性イオウ化合物1から供給された
イオウによ如硫化錫を多く作っているものと思われ、こ
の硫化錫の色(金色ンが加わシゴールド色となって見え
るものと思われる。さらに、二段階陽極酸化処理を採用
する場合には。
第2硫酸浴中での交流電解による二次陽極酸化処理の効
果と相俟って、アルミニウム材の着色皮膜の光沢度が低
くなシ、赤味を帯びた木質感のある黄土色に近いゴール
ド色糸の色調となるものと考えられる。
また、電解着色浴中に含有される分解性イオウ化合物は
付廻シ性を改善する効果を有し、特に前記第2硫酸浴(
特に硫酸チタ、ンを含有する第2興酸浴)中での交流電
解による二次陽極酸化処理の効果と相俟って1着色進行
度が極めて良好であシ、従って短時間で電解着色が行な
え、しかも複雑な形状の形材に対しても均一にゴールド
色糸の着色皮膜を形成できる。
従って、本発明の電解着色方法は、生産性や作業性、浴
管理及び品質の面からみても−1またゴールド色糸の着
色に対するユーザーのニーズからみても、極めて実用的
であると云える。
実施例 次に、実施例及び比較例をあげて本発明をさらに詳細に
説明する。
実施例g及び比較例1 常法によシ脱脂、エツチング、スマット除去されたアル
ミニウム押出形材A−60638(150L X 70
W X 1..3tw )をIgW/Vチ、20℃の硫
酸水溶液中に浸漬して陽極とし、対極として設けられた
アルミニウム陰極との間に、電流密度1. OA/dゴ
で35分間直流電解して、アルミニウム押出形材表面に
9μmの陽極酸化皮膜を形成させた。これを水洗した後
、 400L x100WXI50Hmの槽に5を建浴
した下記組成の電解着色法人(実施例I)及びB(比較
例1)K浸漬し、対極として設けられたカーボン極との
間に。
極間距離250uにして9■で8分間交流電解した。
各電解着色液を1g〜20℃に設定し1以上の操作を1
0日間連続して行なったところ、電解着色液Bを使用し
た場合(比較例1)には、第18目には濃いゴールド色
の着色皮膜が得られたが、第108目には淡いゴールド
色の着色皮膜とな)、着色性が低下したと共に、アルミ
ニウム押出形材の着色皮膜上にスマットが付着していた
。一方、電解着色法人を使用した場合(実施例1)には
、第18目も第108目も殆んど同一の色調の濃いゴー
ルド色の着色皮膜が形成された。また、第1O日目の着
色皮膜上にもスマットの付着は全く見られなかった。
電解着色液A: 硫酸第一錫 62/を 硫酸 409/L 三チオン酸ソーダ +、29/l ホルマリン 22/l アルカンスルホン酸 IQP/を 電解着色液B: 硫酸第一錫 6り/を 硫酸 4ot/1 三チオン酸ソーダ L29/l ホルマリン 2 P/を 実施例2及び比較例2 常法によシ脱脂、エツチング、スマット除去されたアル
ミニウム押出形材A−60638(150L x 70
Wx 1.3 t w)を+g W/V%、 20tの
硫酸水溶液中に浸漬して陽極とし、対極として設けられ
たアルミニウム陰極との間に、電流密度1.0 A/d
71fで35分間直流電解して、アルミニウム押出形材
表面に9μmの陽極酸化皮膜を形成させた。とれを水洗
した後、対極にカーボンを用い、硫酸+ 8 W/Vチ
、20℃の液に浸漬して電流密度2 A/dゴで10分
間さらに交流電解を行なった。
上記処理を経たアルミニウム押出形材を水洗した後、4
00 L X 100 W X 150 Hmaの槽に
5を建浴した下記組成の電解液A(実施例2)及びB(
比較例2)に浸漬し、対極として設けられたカーボン極
との間に、極間距離250Mにして9vで8分間交流電
解した。
各電解着色液を18〜20℃に設定して、以上の操作を
10日間連続して行なったところ。
電解着色液Bを使用した場合(比較例2)には、第■日
目には振い黄土色の着色皮膜が得られたが、第1O日目
には比較的淡い黄土色の着色皮膜となり、着色性が低下
したと共に、アルミニウム押出形材の着色皮膜上にスマ
ットが付着していた。−万、電解着色液Aを使用した場
合(実施例2)には第18目も第108目も殆んど同一
の色調の濃い黄土色の着色皮膜が形成された。また、第
1O日目の着色皮膜上にもスマットの付着は全く見られ
なかった。
電解着色液A寡 硫酸第一錫 62/を 硫酸 4o9/L 三チオン酸ソーダ ]、29/l ホルマリン 22/l アルカンスルホン酸 10 f//を 電解着色液B: 硫酸第一錫 69/を 硫酸 aO5l/を 三チオン酸ソーダ +、29/l ホルマリン 29/を 実施例3及び比較例3 電解着色液として下記組成の電解着色液A(実施例3)
及びB(比較例3)を用いた以外は、実施例1と全く同
様に処理したところ、電解着色液Bを使用した場合(比
較例3ンには、第18目には濃いゴールド色の着色皮膜
が得られたが、第101目には淡いゴールド色の着色皮
膜となり、着色性が低下したと共に、アルミニウム押出
形材の着色皮膜上にスマットが付着していた。一方、電
解着色数人を使用した場合(実施例3)には、第18目
も第101目も殆んど同一の色調のゴールド色の着色皮
膜が形成された。また、第101目の着色皮膜上にもス
マットの付着は全く見られなかった。
電解着色液A: 硫酸第一錫 69/を 硫酸 AQ9/を 三チオン酸ソーダ +、29/l ホルマリン 22/l アルカノールスルホン酸 +09/を 電解着色液B: 硫酸溝−侶 6 f/を 硫酸 40り/を 三チオン酸ソーダ 1.29/l ホルマリン 2f/を 実施例4及び比較例4 電解着色液として下記組成の電解着色数人(実施例4)
及びB(比較例4)を用いた以外は、実施例1と全く同
様に処理したととる、電解着色液Bを使用した場合(比
較例4)には、第18目には濃いゴールド色の着色皮膜
が得られたが、第1O日目には淡りゴールド色の着色皮
膜となり、7f色性が低下したと共に、アルミニウム押
出形材の着色皮膜上にスマットが付着していた。一方、
電解着色数人を使用した場合(実施例4)には、第18
目も第101目も殆んど同一の色調の濃いゴールド色の
着色皮膜が形成された。また、第101目の着色皮膜上
にもスマットの付着は全く見られなかった。
電解着色液A: 硫酸筒−藝 49/を 硫酸 40f/を 三チオン酸ソーダ 1.2 fl/l アルカノールスルホン酸スズ +3.39/を電解着色
液B: 硫酸第一錫 59/を 硫酸 ar)9/1 三チオン酸ソーダ 夏、2P/を 出願人 吉田工業株式会社 代理人 弁理士 米 原 正 章 弁理士 浜 本 忠

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 陽極酸化処理あるいはさらに交流電解による二次陽極酸
    化処理を施したアルミニウムまたはアルミニウム合金を
    金属塩を含有する電解着色浴中で交流またはそれと同等
    の効果を持つ電流波形によシミ解着色する方法にして、
    電解着色浴として、(α)第一錫塩と、(b)分子中に
    イオウ原子を有し、液中で徐々に分解するかあるいは交
    流通電による酸化還元反応を受けて分解することによ多
    含有するイオウを放出する物質と、(C)アルカンスル
    ホン酸またはその塩及びアルカノールスルホン酸または
    その塩からなる群から選ばれた界面活性剤とを含有する
    電解着色浴を用いることを特徴とするアルミニウムまた
    はアルミニウム合金のゴールド色糸電解着色方法。
JP16407883A 1983-09-08 1983-09-08 アルミニウムまたはアルミニウム合金のゴ−ルド色系電解着色方法 Granted JPS6056095A (ja)

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