JPS6055577B2 - 低酸素銅の製造方法 - Google Patents
低酸素銅の製造方法Info
- Publication number
- JPS6055577B2 JPS6055577B2 JP4115283A JP4115283A JPS6055577B2 JP S6055577 B2 JPS6055577 B2 JP S6055577B2 JP 4115283 A JP4115283 A JP 4115283A JP 4115283 A JP4115283 A JP 4115283A JP S6055577 B2 JPS6055577 B2 JP S6055577B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper
- furnace
- oxygen
- concentration
- production method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は酸素含有量50pμm以下、特に好ましくは
30pμm以下の銅の製造方法に関する。
30pμm以下の銅の製造方法に関する。
シャフト炉を用いて電気銅を溶解する工程においては
金属銅は高温下では酸素との親和力が非常に大であるた
めに強還元性の燃焼雰囲気を保持する必要があり、そう
でないと銅の酸素含有量が大となり、製品に所期の品質
が得られない。 酸素含有量が200〜500ppmの
タブピッチ銅の製造においては、燃焼雰囲気を制御する
方法としてはバーナーに導入された燃料ガスおよび燃焼
空気の混合気の一部を炉外に取出し、炉内での燃焼と同
じ状態に維持した後にその燃焼ガス中の未燃焼のHo濃
度を測定し、それにもとづいてバーナーの空気ガス混合
比を調整することが行われている。
金属銅は高温下では酸素との親和力が非常に大であるた
めに強還元性の燃焼雰囲気を保持する必要があり、そう
でないと銅の酸素含有量が大となり、製品に所期の品質
が得られない。 酸素含有量が200〜500ppmの
タブピッチ銅の製造においては、燃焼雰囲気を制御する
方法としてはバーナーに導入された燃料ガスおよび燃焼
空気の混合気の一部を炉外に取出し、炉内での燃焼と同
じ状態に維持した後にその燃焼ガス中の未燃焼のHo濃
度を測定し、それにもとづいてバーナーの空気ガス混合
比を調整することが行われている。
従来この混合気中のHo濃度の測定はH、ガスの熱伝
導度が高いことを利用した連続式のHo濃度計により行
われている。
導度が高いことを利用した連続式のHo濃度計により行
われている。
しカルながらこの方法では1本のバーナーの燃焼雰囲気
について安定した測定結果が得られるまでに非常に長い
時間を必要とするため、炉内の細やかな燃焼制御には不
適当である。またこの濃度計の測定範囲は、H2濃度計
が原理的にH2以外のガス例えばO2、Co、CO。ガ
スの影響(これらのガスの熱伝導度はHoガスと比較し
て非常に小さいが、絶対量が多いため実際にはかなり影
響を受けるものと考えられる)及び燃焼時のガスの温度
による影響を受けるため、通常0〜2%であるが、この
ような測定範囲ではタブピッチ銅の場合には問題になら
ないが酸素含有量の50pμm以下の溶融銅を得るため
には使用できないことが実験により認められた。更に、
測定結果にもとづく燃料及び空気の混合比の調整は燃料
ガスの流量を調整するリミテイングオリフイスバルブの
開度調節により行つている。このバルブの調整はネジ込
み式のものであるため開度を明・確に知ることは不可能
てあると共に、測定結果を持つてそれを行うために燃焼
雰囲気の制御には時間がかかりすぎるものてある。 従
つて全体としてシャフト炉を用いて酸素含有量50pμ
m以下の溶鋼を得ようとする場合、ル濃・度計を用いて
いる限り炉内の強還元性の燃焼雰囲気を制御することは
極めて困難てある。
について安定した測定結果が得られるまでに非常に長い
時間を必要とするため、炉内の細やかな燃焼制御には不
適当である。またこの濃度計の測定範囲は、H2濃度計
が原理的にH2以外のガス例えばO2、Co、CO。ガ
スの影響(これらのガスの熱伝導度はHoガスと比較し
て非常に小さいが、絶対量が多いため実際にはかなり影
響を受けるものと考えられる)及び燃焼時のガスの温度
による影響を受けるため、通常0〜2%であるが、この
ような測定範囲ではタブピッチ銅の場合には問題になら
ないが酸素含有量の50pμm以下の溶融銅を得るため
には使用できないことが実験により認められた。更に、
測定結果にもとづく燃料及び空気の混合比の調整は燃料
ガスの流量を調整するリミテイングオリフイスバルブの
開度調節により行つている。このバルブの調整はネジ込
み式のものであるため開度を明・確に知ることは不可能
てあると共に、測定結果を持つてそれを行うために燃焼
雰囲気の制御には時間がかかりすぎるものてある。 従
つて全体としてシャフト炉を用いて酸素含有量50pμ
m以下の溶鋼を得ようとする場合、ル濃・度計を用いて
いる限り炉内の強還元性の燃焼雰囲気を制御することは
極めて困難てある。
本発明の目的は一酸化炭素濃度計を用いて炉内還元雰囲
気を正しくかつ速やかに制御することにより、シャフト
炉を用いて酸素含有量50ppm以下の低酸素銅を工業
的に安定して製造することにある。
気を正しくかつ速やかに制御することにより、シャフト
炉を用いて酸素含有量50ppm以下の低酸素銅を工業
的に安定して製造することにある。
本発明によれば少なくともO〜10%の測定範囲を有す
る一酸化炭素濃度計を利用して炉内条件を正確に測定し
、その結果により燃焼ガス流量の制御を高速で行うこと
により上記目的を達成することができる。
る一酸化炭素濃度計を利用して炉内条件を正確に測定し
、その結果により燃焼ガス流量の制御を高速で行うこと
により上記目的を達成することができる。
一酸化炭素濃度計としては市販のものを使用することが
できる。
できる。
シャフト炉の燃料としては通常液化石油ガスあるいは天
然ガスが多く用いられるが液化石油を例にとればその燃
焼はで表わすことが出来、不完全燃焼により生じるCO
の濃度を管理することにより炉内の還元度を制御するこ
とが出来る。
然ガスが多く用いられるが液化石油を例にとればその燃
焼はで表わすことが出来、不完全燃焼により生じるCO
の濃度を管理することにより炉内の還元度を制御するこ
とが出来る。
原料として電気銅を用い無酸素銅を製造するには一般に
電気炉を用い外気と遮断された状態で溶解する方法が採
用されているが、このような方法では電気炉のエネルギ
ー効率が低く大量生産に適さないものてある。
電気炉を用い外気と遮断された状態で溶解する方法が採
用されているが、このような方法では電気炉のエネルギ
ー効率が低く大量生産に適さないものてある。
これに対し本発明の方法によればシャフト炉を用いてい
るため無酸素銅の代替として使用てきる酸素含有量50
ppm以下の低酸素銅を容易に且つ連続的に製造するこ
とが出来る。第1図はシャフト炉で得られる溶銅中の酸
素濃度とバーナーの還元度の関係を示すものであり、C
O濃度を1%前後に保持する通常に操作では、得られる
溶銅中の酸素濃度は80−100ppmであるがCO濃
度を上げるにつれ酸素濃度は低下し、特に6〜8%の範
囲では一般に無酸素銅の範囲である酸素濃度5ppm以
下の溶銅を長時間安定に得る”ことが出来ることを示し
ている。
るため無酸素銅の代替として使用てきる酸素含有量50
ppm以下の低酸素銅を容易に且つ連続的に製造するこ
とが出来る。第1図はシャフト炉で得られる溶銅中の酸
素濃度とバーナーの還元度の関係を示すものであり、C
O濃度を1%前後に保持する通常に操作では、得られる
溶銅中の酸素濃度は80−100ppmであるがCO濃
度を上げるにつれ酸素濃度は低下し、特に6〜8%の範
囲では一般に無酸素銅の範囲である酸素濃度5ppm以
下の溶銅を長時間安定に得る”ことが出来ることを示し
ている。
また、溶銅中の酸素濃度を50ppm以下とし無酸素銅
の代替として有用な低酸素銅を得るためにはCO濃度を
2〜10%に制御してやれば良いことが分かる。このよ
うに本発明によれば、一酸化炭素濃度計を用いて炉内の
CO濃度を2〜10%の範囲に制御して炉内の還元度を
制御してやることにより、シャフト炉を用いて酸素濃度
50ppm以下の低酸素銅を工業的に安定してしかも効
率良く製造することができる。また上記一酸化炭素濃度
計によれば強還元度の制御も確実に行うことができるた
め、CO濃度を10%程度に維持制御することにより原
料としてタフピツチ銅状態のスクラップからでも酸素濃
度50ppm以下の低酸素銅を製造することが可能であ
る。図面の簡単な説明第1図はCO濃度と溶銅中の酸素
濃度の関係を示す図である。
の代替として有用な低酸素銅を得るためにはCO濃度を
2〜10%に制御してやれば良いことが分かる。このよ
うに本発明によれば、一酸化炭素濃度計を用いて炉内の
CO濃度を2〜10%の範囲に制御して炉内の還元度を
制御してやることにより、シャフト炉を用いて酸素濃度
50ppm以下の低酸素銅を工業的に安定してしかも効
率良く製造することができる。また上記一酸化炭素濃度
計によれば強還元度の制御も確実に行うことができるた
め、CO濃度を10%程度に維持制御することにより原
料としてタフピツチ銅状態のスクラップからでも酸素濃
度50ppm以下の低酸素銅を製造することが可能であ
る。図面の簡単な説明第1図はCO濃度と溶銅中の酸素
濃度の関係を示す図である。
Claims (1)
- 1 シャフト炉を用いて通常の電気銅を溶解する工程に
おいて、少なくとも0〜10%の測定範囲を有する一酸
化炭素濃度計を用いて炉内一酸化炭素濃度を測定し、こ
の一酸化炭素濃度の値を2〜10%に制御することによ
つて炉内雰囲気の還元度を制御し、これをもつて炉内溶
銅の酸素含有量を50ppm以下に制御することを特徴
とする低酸素銅の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115283A JPS6055577B2 (ja) | 1983-03-11 | 1983-03-11 | 低酸素銅の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4115283A JPS6055577B2 (ja) | 1983-03-11 | 1983-03-11 | 低酸素銅の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59166638A JPS59166638A (ja) | 1984-09-20 |
JPS6055577B2 true JPS6055577B2 (ja) | 1985-12-05 |
Family
ID=12600442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4115283A Expired JPS6055577B2 (ja) | 1983-03-11 | 1983-03-11 | 低酸素銅の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6055577B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5240494A (en) * | 1991-04-25 | 1993-08-31 | Asarco Incorporated | Method for melting copper |
-
1983
- 1983-03-11 JP JP4115283A patent/JPS6055577B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59166638A (ja) | 1984-09-20 |
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