JPS6055560B2 - 防錆潤滑処理鋼板 - Google Patents

防錆潤滑処理鋼板

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JPS6055560B2
JPS6055560B2 JP85878A JP85878A JPS6055560B2 JP S6055560 B2 JPS6055560 B2 JP S6055560B2 JP 85878 A JP85878 A JP 85878A JP 85878 A JP85878 A JP 85878A JP S6055560 B2 JPS6055560 B2 JP S6055560B2
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JP
Japan
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rust
composition
degreasing
wax
steel plate
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JP85878A
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文寿 横井
勝 鷺山
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JFE Engineering Corp
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Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、熱延鋼板、冷延鋼板、表面処理鋼板(以下
単に鋼板と云う)の一時防錆性とプレス加工性を向上さ
せる目的で表面に被覆層を形成した防錆潤滑処理鋼板に
関するものである。
鉄鋼メーカーでは、鋼板に一時防錆性と軽度の潤滑性を
付与するために防錆油を重油しているが、高度のプレス
加工を行なうに際しては、ユーザーが鋼板にプレス加工
油を適宜重油している。
しかしながら、ユーザーでのプレス加工油の重油は、生
産性の低下や作業環境の悪化など起こすので、プレス加
工油の必要性がない鋼板が要望されていた。これに対応
するものとして、防錆油とプレス加工油の機能を兼ね備
えた被覆層を鋼板表面に形成した防錆潤滑処理鋼板が開
発されている。
従来の上記防錆潤滑処理鋼板は、塗布する組成物によつ
て、ワックスタイプ、金属石けんタイプおよび樹脂タイ
プに大別される。
これらの中でワックスタイプは塗装工程が簡単であるこ
と、低廉であること、及び総合的特性が優れていること
などの理由から最も広く用いられている。しかし、防錆
潤滑処理鋼板に要求される主な特性である潤滑性、防錆
性および脱脂性はワックスの組成により相違がある。
すなわち、潤滑性はアルキル基の長さや鋼板表面への吸
着の強さなどによつて変わるが、アルキル基の炭素数が
1ω尖トで極性が高く吸着性の強いワックスを選びさえ
すれば必要な潤滑性が得られる。一方、防錆性ど脱脂性
は、ワックス中の極性基の種類により大きな相違がある
。防錆潤滑処理鋼板に用いられるワックスの組成として
は、特公昭50−14233号の1成形加工用表面処理
鋼板ョにおける高級カルボン酸アミン塩、特開昭48−
102767号の1防錆潤滑鋼板ョあるいは特開昭49
−38843r防錆潤滑被覆鋼板ョに見られる脂肪酸と
多価アルコールの部分エステルおよび特開昭49−61
558の1金属類の塑性加工剤組成物ョにおけるジ長鎖
アルキルケトンが代表的である。
高級カルボン酸アミン塩は、アルカリで容易に脱脂てき
る反面、皮膜を水分が容易に透過するために、ブレス加
工後の保管中における防錆性が低い。
また、脂肪酸と多価アルコールとの部分エステルやジ長
鎖アルキルケトンは、保管中の防錆性が高い反面、脱脂
性が防錆油よりも著しく低い。
以上のように、ワックスタイプの防錆潤滑処理鋼板は必
要な潤滑性を確保できるものの、防錆性と脱脂性は必要
水準に達しておらず実用に踏み切る上で大きな障害とな
つていた。そこで、本願発明者等は種々検討を加えた結
果、従来のワックスタイプの防錆潤滑処理鋼板の性能バ
ランス上の問題点を解決するには、酸化ワックスに、ア
ミンおよび非イオン性、陰イオン性、両性の各界面活性
剤のうち1種以上を添加した組成物を塗布すれば良いと
いう知見を得た。
酸化ワックスはパラフィンワックスやペトロラタムを酸
化することにより脂肪酸、ケト酸、エスーテル、ケトン
、高級アルコールなどの含酸素化合物を主とし、一部に
炭化水素を残した組成を持つワックスである。含酸素化
合物は極性が強く、しかもアルキル基の炭素数が101
:)上のものが多い分布を持つので鋼板表面に吸着して
防錆性、潤滑性一の優れた皮膜となる。特に防錆性につ
いては、組成物が複合物であるために、その複合効果に
より単体では得られない優れた性能を発揮する。さらに
、原料ワックスの分子量が700以下のときにノは、皮
膜が柔軟で鋼板上での展着性が良好であるので、ブレス
加工しても皮膜は剥離しにくい。なお、酸化ワックス中
の遊離酸を一部エステル化したものも防錆性、潤滑性お
よび展着性について同様な性能を示すので、ここでは、
これをも含めて広義に酸化ワックスと云う。一方、上記
酸化ワックスは、防錆性および潤滑性以外では、脱脂性
が悪く、スティンを発生し易いといつた問題点がある。
そこで、更に本願発明者等は、種々の検討を行なつた結
果、酸化ワックス中に、アルキル基の炭素数が10以下
の脂肪族アミン、アルカノールアミン、アルキルイミダ
ゾリンあるいは脂環族アミンのうち少なくとも1種以上
を添加すれば、上述の問題点を同時に解決できるという
知見を得た。
第1図には、脂肪族アミンのアルキル基炭素数と脱脂性
、耐スティン性との関係が示されている。スティンはア
ミンのアルキル基炭素数に無関係で酸化ワックス中の遊
離酸を中和することにより防止される。脱脂性はアミン
のアルキル基の炭素数が増加すると低下する傾向があり
、炭素数が12以上では酸化ワックス単体よりも悪くな
る。脱脂性向上に寄与するアミンは、第1図からアミン
のアルキル基炭素数が10以下の範囲で有効なことがわ
かる。なお、このことは、アルカノールアミンおよびア
ルキルアミダゾリンに関しても同様である。なお、第1
図は、酸化ワックス(AV=70)に中性にするために
アミンを添加したものを0.5g1イ、市販脱脂剤10
f1e15CfC(PH:10)の脱脂液中に浸漬した
場合の試験結果である。脱脂性向上およびスティン防止
の効果があるアミンを例示すれば、へキサルアミン、イ
ソヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、
デシルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、
ジオクチルアミン、ジデシルアミン、トリエチルアミン
、トリブチルアミン、トリヘキシルアミン、トリヘプチ
ルアミン、トリオクチルアミン、トリデシルアミン、モ
ノエタールアミン、モノブタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、ジブタノールアミン、トリエタノールアミン
、トリブタノールアミン、イミダゾール、ペンチルイミ
ダゾリン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルア
ミン等がある。
脱脂液を連続使用すると組成物が液中に混入し、新規の
組成物でも脱脂性が低下する。
これは、組成物中に油性の高いエステルやケトンが含ま
れるために、脱脂液中の界面活性剤がこれらを分散する
のに消費されるからである。従つて、組!成物自身を脱
脂液中で分散し易くして、脱脂液中の界面活性剤の消耗
を防止する必要があつた。この点に鑑み種々検討した結
果、このためには非イオン性、陰イオン性および両性の
各界面活性剤のうち少なくとも1種以上を組成物中に1
%以上添1加配合することが有効であることがわかつた
。界面活性剤の配合効果が第2図に示されている。有効
な界面活性剤を例示すれば、脂肪酸モノグリセリンエス
テル、脂肪酸ポリグリコールエステル、脂肪酸アルカノ
ールアミド、脂肪酸ポリエ・チレンエーテル、脂肪族ア
ルコールポリエチレングリコールエーテル、脂肪族メル
カプタンポリエチレンエーテル、ポリプロピレングリコ
ールエーテル、脂肪酸のNa,K塩、アルキルナフタリ
ンスルフォン酸塩、アルキルアリルスルフォン酸z塩、
石油スルフォン酸塩、スルフオこはく酸塩、高級脂肪酸
エステルのスルフォン酸塩、高級アルコールエーテルの
スルフォン酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、アラ
ニン型両性界面活性剤、グリシン型両性界面活性剤、ベ
タイン型両性界面活性剤等がある。なお、第2図は、組
成物を5f′e混入させた脱脂液(50℃でPH:10
の市販脱脂剤10yI1)中に試験片を2.5分間浸漬
し、ウォーターブレーク法で脱脂率を求めたもので、添
加配合した界面活性剤はポリエチレングリコールオレイ
ルエーテルで、組成物のベースは酸化ワックスとジシク
ロヘキシルアミンからなるものであつて、その塗布量は
0.5y1ntである。
防錆潤滑処理鋼板としてバランスのとれた性能を得るた
めには酸化ワックス、アミンおよび界面活性剤の配合が
以下に示す範囲になければならない。
すなわち、酸化ワックスとアミンとの配合では、アミン
の配合率は酸化ワックスを中和するのに必要な量を最小
限とし、51量%を最大限とする。
これは第1表に示されるように、中和量未満では脱脂性
、耐スティン性が不良であり、一方、5瀘量%を越すと
防錆性が低下するためである。なお、第1表は、添加量
を変えてジシクロヘキシルアミンを酸化ワックス中に添
加し、脱脂性、耐スティン性および防錆性(発錆率)を
調べた結果である。第1表において、組成物のPHは、
エチルアルコールと水を1対1の割合で混合した溶液中
に、ワックスを0.5%溶解した状態で測定したもので
ある。
脱脂時間は、5(代)でPH:10の市販脱脂剤10f
1eの脱脂液中に浸漬して、100%水ぬれするまで脱
脂するに要した時間である。
耐スティン性は、50C1100%RHの条件下で7日
間積重ねておき、スティンの発生状態を目視観察したも
のであり、表中0印はスティンが全く発生しないことを
意味し、(Δ印は一部にスティンが発生したことを意味
し、)×印は全面にスティンが発生したことを意味する
発錆率は、軒下に1ケ月暴露した後の発錆面積の割合で
ある。
界面活性剤の添加量は組成物全体に対して、1%以上、
40%以下でなければならない。
界面活性剤が1%以上必要な理由は前述した通りである
が、40%以下でなければならないのは、第3図に示さ
れるように、界面活性剤が40%を越えると防錆性が急
激に低下するためである。なお、第3図は、界面活性剤
としてグリセリンモノオレエートを使用し、組成物のベ
ースは酸化ワックスとトリ・ブチルアミンとの混合物で
あり、その塗布量は0.5fIdとした場合の試験結果
である。上記のように配合された組成物(防錆潤滑処理
剤)は、防錆潤滑鋼板に要求される諸特性をバランスよ
く満足するが、その塗布量が変われば、そ)の性能が変
わることは勿論である。前記組成物の塗布量が0.2′
1Wt未満では防錆性が低く、保管中に錆びる危険性が
ある。
一方、組成物の塗布量が3yITrtを越えるとブレス
加工時に皮膜が金型に堆積するようになり、ブレス不良
の原因となる。この組成物の塗布量の影響が第4図に示
されている。なお、第4図は組成物として酸化パラフイ
ンニ8σ%、ジシクロヘキシルアミンニ15%およびポ
リエチレングリコールオレイルエーテルニ5%からなる
ものについて行なつた試験結果であり、防錆率は次の方
法で求めた。
すなわち、湿潤箱試験で72,120および168HR
にJIS,、Z−29121に従つて評価した後、A→
10,B→8,C→6,D→4およびE→1の評価値に
換算し、これを下式に定義した計算式に基づいて計算し
た値を防錆率とした。但し、i:くり返し総数1中のi
番目の試料 (1=3とした)j:全判定回数J中
のj回目の試料 (J=3とした) Rij:判定回数j回目、くり返しi番目の 試料
の評価値を夫々示す。
次に実施例について説明する。
実施例 組成物および配合率を変えて諸特性の評価をした。
この結果を第2表に示す。なお、このときの試験条件は
次の通りである。1防錆性:軒下に1ケ月暴露した後、
発錆面積 を求めた。
2脱脂性:市販脱脂剤10fI\50℃(PH:
10)の範囲液中に浸漬して、100% 水ぬれ
するに要する脱脂時間を求め た。
3潤滑性:円筒深絞り試験を行ない外径変化率
を求めた。
このときの円筒絞り試験 条件は、ポンチ径50
mφブランク径 13『φ試験片SPCEO.8。
厚で耐スティン性:5CfC110(代)RHの雰囲気
中に 試験片を積重ね7日間放置後ステイ ンの発
生状態を目視観察し、表中0 印はスティンが全く発
生しないこと を意味し、×印はスティンが発生し たことを意味する。
塗布量:0.5y1イ なお、第2表中、市販防錆油とは、スピンドル油にスル
フォン酸塩、ワックス酸化物等を添加したものであり、
そして、市販ブレス加工油とは、マシン油に塩素化合物
、イオウ化合物等を添加したものである。
この発明によれば、塗布した組成物中の多数の成分が複
合して一時防錆性とブレス加工性が向上した防錆潤滑処
理鋼板が得られることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、脂肪酸アミンのアルキル基炭素数と脱脂性、
耐スティン性の関係を示す図、第2図は、界面活性剤の
配合率と脱脂率との関係を示す図、第3図は、界面活性
剤の配合率と防錆率との関係を示す図、第4図は、塗布
量と防錆率との関係を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化ワックスに、アルキル基の炭素数が10以下の
    脂肪族アミン、アルカノールアミン、アルキルイミダゾ
    リンあるいは脂環族アミンのうち少なくとも1種以上を
    加えたものでなり、アミンの配合率を50重量%以下に
    することによつて、中性または塩基性にした組成物Aと
    、非イオン性、陰イオン性および両性の各界面活性剤の
    うち1種または2種以上からなる組成物Bとからなり、
    上記組成物Aと組成物Bとの配合割合が 60:40〜99:1 である防錆潤滑処理剤を、0.2〜3.0g/cm^2
    塗布したことを特徴とする防錆潤滑処理鋼板。
JP85878A 1978-01-10 1978-01-10 防錆潤滑処理鋼板 Expired JPS6055560B2 (ja)

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JPS5494446A JPS5494446A (en) 1979-07-26
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JPS61201789A (ja) * 1985-03-01 1986-09-06 Toyota Motor Corp 梱包用木材表面処理防錆方法及び防錆剤
JPH07794B2 (ja) * 1987-02-26 1995-01-11 三洋化成工業株式会社 防錆剤
EP0394468B1 (en) * 1988-09-16 1993-12-01 Idemitsu Kosan Company Limited Lubricating oil composition

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