JPS6055306B2 - 可撓性板状複合材の製造方法 - Google Patents

可撓性板状複合材の製造方法

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JPS6055306B2
JPS6055306B2 JP2907777A JP2907777A JPS6055306B2 JP S6055306 B2 JPS6055306 B2 JP S6055306B2 JP 2907777 A JP2907777 A JP 2907777A JP 2907777 A JP2907777 A JP 2907777A JP S6055306 B2 JPS6055306 B2 JP S6055306B2
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洋 生川
泰平 竹内
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、二水石膏を多量に含む無機有機複合l体と
金属板とからなる可撓性板状複合材の製造方 法に関す
る。
更に詳しくは水溶性高分子一架橋剤系、熱可塑性樹脂
エマルジョンからなる群から選ばれた少なくとも1つの
バインダー成分と、二水石膏とを必須成分として含有す
るスラリー状組成物を金属板上に塗布し、該塗布層を乾
燥した後、更に必要に応じて水不溶化処理を施すことを
特徴とする建築用可撓性板状複合材の一体製造方法に係
るものであり、その目的とするところは耐水性、難燃性
、゛断熱性、防振性に優れ、防結露性を備え、かつエン
ボス加工や一体切断、折版加工等の加工性にも優れた屋
根材、天井材、壁装材、床材等の建築用資材や自動車等
の内装材等を提共することてある。
従来、家屋の内装にはしつくいや砂壁等の無機材料を
塗りつけることが行われてきたが、デザ、インの多様化
の要求や工費の関係゛C各種の内装材が使用される様に
なつてきた。
その代表的なものは塩化ビニル樹脂製のシート、布、不
織布、加工紙等を素材とする壁紙や化粧合板であるが最
近特に燃焼性の点でこれらの内装材を不燃化する要求が
強くなつてきている。石膏ボードや石綿、スレート板等
は不燃の点では要求を満足できるが内装材とは言い難く
、天井材の一部として使用されているものである。建築
用内装材には不燃性の他にも耐水性、防結露性、耐摩耗
性、耐曲げ性、耐衝撃性、接着性、耐汚れ性、吸音性、
断熱性、感触、色彩等の多くの要求がありこれらの全て
の要求を全て満足できる材料は未だ開発されていない。
特に最近では工費節減と多機能性の要求から構造材と内
装材を一本化させた複合パネルの利用が盛んになつてき
ている。複合パネルにも多くの種類があるか、折曲け加
工や裁断等の加工性及び巻取り等の取扱い性に良好な材
料としては金属板系複合材が最も優れている。金属板表
面に塩化ビニル樹脂を塗装したカラー鉄板や、リシン塗
料を塗布した外装材等も防錆性や外観の改良にはなるが
内装材としての多機能性は無く、又断熱折版鋼板の分野
で使用されているポリエチレンフォームやポリウレタン
フォームと鉄板との複合板やアルミニウムとポリエチレ
ンのサンドイッチパネル等は折版加工等の加工性は優れ
ているが燃えるという欠点がある。一方アスベストシー
トと鉄板とを貼り合せた材料は不燃性であるが、折版加
工性に問題がある。本発明者等は、従来使用されてきた
壁紙や化粧板、断熱折版鋼板等の難燃性を改良しかつ前
述の要求を満足し得る建築用内装材等に適した多機能性
材料を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、水溶性高分子
一架橋剤系、熱可塑性樹脂エマルジョンからなる群から
選ばれた少なくとも1つのバインダーと、二水石膏とを
必須成分として含有するスラリー状組成物を金属板上に
塗布し、該塗布層を乾燥した後、更に必要に応じて水不
溶化処理を施すことによつて得られた可撓性板状複合材
は目的とする多機能性を備えていることを見出し、本発
明を完成するに到つたものである。
すなわち、従来より建築内装材の難燃性を改良するため
にハロゲン等を含む難燃剤を添加することが行なわれて
きたが火災時の有毒ガスの発生や不燃効果の点で満足で
きるものはなく、本質的には多量の不燃性無機材料を含
有せしめるか適当量の水分を含ませることが必要である
しかしながら不燃性を付与するに充分な量の無機質粉体
をバインダーとしての少量の有機物のみで固めて成形す
ることは非常に難かしく、バインダーを適当な溶媒に溶
かし更に多量の無機質粉体を投入後スラリー状とし、成
形した後、乾燥等により溶媒を除去する方法が有効であ
る。このような乾式成形法に用いる溶媒は作業環境、回
収工程、火災防止等の点から有機溶剤よりも水が最も好
ましく、従つてバインダー成分としては水溶性重合体も
しくはエマルジョンの形態をとつた重合体が都合が良い
。しかしながらこの様な水溶性重合体もしくはエマルジ
ョン状重合体をバインダー成分として用いた成形物は水
と触れた場合再び溶け出して形態保持性がなく、又、湿
度に非常に敏感で寸法安定性に乏しい。
本発明はかかる欠点を改良する為に水溶性高分子をバイ
ンダーとして用いる場合には、バインダー成分として用
いられる水溶性高分子の架橋剤を添加し、二水石膏を投
入した後のスラリー調整、成形、乾燥及び熱処理等の水
不溶化処理工程において架橋反応を生ぜしめて、バイン
ダー成分として用いられる水溶性高分子を水に不溶化せ
しめると同時に多量に含まれる二水石膏粉体をも保持し
、得られた成形分が水と触れた場合にも不溶かつ膨潤す
ることなく優れた耐水性を付与でき、一方エマルジョン
状重合体をバインダー成分として用いる場合には、樹脂
そのものは水に不溶性である酢酸ビニル系重合体等の熱
可塑性樹脂エマルジョンと二水石膏とを必須成分として
含有し、必要に応じて他の添加剤を含むスラリーを金属
板上に塗布し、乾燥によつて十分に水分を除去した後、
エマルジョンを形成していた樹脂粒子が溶融する温度以
上て熱処理することによつて各樹脂粒子同志を融着せし
めると同時に多量に含まれる非水硬性無機質粉体とも接
着し、得られた成形物が水と触れた場合にも不溶かつ膨
潤することなく優れた耐水性を付与てきることを見出し
たものであり、さらに又、樹脂そのものの持一つ可撓性
、樹脂の親水性より発現される防結露性及び二水石膏を
多量に含有することから発現される難燃性をも維持でき
るものである。一方、従来より水硬性石膏や水硬性セメ
ントの水スラリーに水溶性高分子もしくはエマルジョン
、ラテックス等を添加し、得られた石膏ボードやセメン
トコンクリート、セメントモルタル成形物の耐水性や強
度を改良する技術はよく知られている。
本発明はかかる水硬性無機質成形物複合材の製造法とは
本質的に異なり、水硬性の無機質粉体を用いた場合には
得られた複合材の可撓性が失われて折版加工性等を要求
される建築材には使用できない。本発明で用いられる二
水石膏は水と反応して硬化しないことが必須条件であり
、また製造工程中において二水石膏の結晶水の離脱が生
じて半水化もしくは無水化することをできる限り防止す
るほうが好ましい。本発明に用いられる水溶性高分子と
しては、例えば、ポリビニルアルコール系重合体、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリビ
ニルアクリルアマイド、ポリアクリル酸ソーダ、ポリエ
チレンオキサイド、ポリエチレンイミン、カルボキシメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチル
セルロース、アルギン酸ソーダ、力ティン、ニカワ、デ
キストリン、澱粉、α一澱粉、ヒドロキシエチル澱粉、
アラビアゴム、トラガントゴム等を挙げることができる
なかでも成形性、得られた複合材の耐水性、可撓性、防
結露性等の点から可撓性板状複合材を目的とする場合は
、バインダーとしてポリビニルアルコール系重合体を用
いることが最も好ましい。本発明に用いられるポリビニ
ルアルコール系重合体としては一般的にはポリ酢酸ビニ
ルおよびその各種共重合体をケン化して得られた重合体
もしくはポリビニルアルコールに各種単量体をグラフト
重合させた重合体であり、通常重合度は500〜350
0の範囲内で用いられる。該水溶性高分子は通常繊維加
工、紙加工、顔料バインダー、乳化分散剤、接着剤等に
用いられているいかなるものても使用可能であるが、水
溶性もしくは水に分散可能であることが要求され、かつ
適当な架橋剤を添加後、必要に応じて加熱、乾燥、PH
変化等の処理を行なうことによつて水に不溶化せしめら
れるものであることが要求される。水溶性高分子をバイ
ンダーとした塗布層を有する複合材の耐水性、強度等を
向上させるために添加される架橋剤としては前記水溶性
高分子の官能基と反応して分子間架橋を生じさせ、水に
不溶化せしめるものてあればいずれも使用できるが水に
可溶もしくは分散可能てあることが好ましく、更にはス
ラリー状態では金属板上の塗布可能な程度の流動性を維
持できることが好ましい。本発明で使用できる架橋剤と
しては例えば、アルギン酸ソーダに対しては塩化カルシ
ウム等の二価以上の金属化合物、メチルセルローズ、ポ
リアクリル酸ソーダに対しては金属塩、ポリエチレンオ
キサイドに対してはポリアクリル酸等を挙げることがで
きる。又、ポリビニルアルコール系重合体に対する架橋
剤としては例えばグリオキザール、テレフタルアルデヒ
ド、グルタルアルデヒド、アセタリルジスルフイド、ジ
アルデヒド澱粉、両末端アルデヒドポリビニルアルコー
ル等のジアルデヒド類、側鎖アルデヒドポリビニルアル
コール、ポリアクロレイン等のアセタール化反応を生じ
させるもの、N−メチロール尿素、N−メチロールメラ
ミン、N−メチロールエチレン尿素、N−メチロールア
クリルアミド等のN−メチロール化合物、ジビニルスル
ホン、ビスヒドロキシエチルスルホン、ジナトリウムト
リス(P−スルホエチル)ホスホニウム塩、N,N′−
メチレンビスアクリルアミド等の活性化ビニル化合物、
エピクロルヒドリン等の開環反応によるエーテル化反応
を用いる化合物、ジカルボン酸、ジカルボン酸クロリド
、酸無水物、ジエステル及び分子鎖中に2ケ以上のカル
ボン酸基、ジカルボン酸クロリド基、酸無水物、エステ
ル基などを側鎖としてもつ化合物(例えばポリアクリル
酸、無水マレイン酸共重合体など)、多価イソシアナー
ト、硼酸、硼砂、チタニルスルフェート、蓚酸チタンカ
リウム、酸塩化ジルコニウム等に代表されるポリビニル
アルコール系重合体と錯化合物を形成し得るCu,B,
Al,Ti,Zr,Sn,■,Cr,Si,Zn等の合
属化合物を挙げることができる。なかでも成形性、得ら
れた複合材の耐水性、可撓性、防結露性等の点から可撓
性板状複合材を目的とする場合はポリビニルアルコール
系重合体の架橋剤として該重合体と錯化合物を形成し得
る金属化合物を用いることが最も好ましい。
架橋剤の添加量は適当な水不溶化処理によつて充分耐水
性を向上できる量であればよい。又本発明において必要
に応じて用いられる可塑剤は成形された複合材の可撓性
を一層発現せ17めるために添加され、その代表例とし
てはエチレングリコール、グリセリン、トリメチレング
リコール、ジエチレングリコール、テトラメチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、ペンタメチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール等の多価アルコール類、
およびこれらの多価アルコール類のエステル化物、エー
テル化物、マイケル型付加物等をあげることができる。
これらの可塑剤の添加量は目的とするしなやかさを出す
のに必要な最小限の量を用いればよく、多量に添加しす
ぎると耐ブロッキング性、耐汚れ性、耐水性等の点で問
題を生ずる。本発明に用いられる熱可塑性樹脂エマルジ
ョンとしては、例えば酢酸ビニル系重合体エマルジョン
、アクリル系重合体エマルジョン、塩化ビニル系重合体
エマルジョン、塩化ビニリデン系重合体エマルジョン、
ウレタン系重合体エマルジョン、スチレン−ブタジエン
共重合体エマルジョン等を挙げることができるが特に酢
酸ビニル系重合体エマルジョンが好ましい。本発明でい
う酢酸ビニル系重合体エマルジョンとしては酢酸ビニル
単独重合体エマルジョンの他に例えば酢酸ビニルとエチ
レン、各種のアクリル酸エステル(メタクリル酸エステ
ル)類、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、マレ
イン酸エステル類、ビニルバーサチツク酸、ジアセトン
アクリルアミド、プロピオン酸ビニル、力フロン酸ビニ
ル、塩化ビニル等との共重合体エマルジョンを挙げるこ
とができる。これらの熱可塑性樹脂エマルジョンは従来
より塗料、接着剤等に広く用いられてきたものであり、
いずれの製造方法によつて得られたエマルジョンであつ
ても使用可能てあり、又、乳化剤の種類、固形分濃度、
エマルジョン粒子径、エマルジョン粘度等に何ら制限さ
れることなく広く使用できる。但し、二水石膏を投入後
スラリー調整時にエマルジョンが破壊されるようであれ
ばエマルジョンの安定性向上の為にPH調整等の配慮が
必要であり、かつ耐候性、耐熱性、耐ブロッキング性、
力学的性質、可撓性等の物性上優れたものが好ましく、
本発明の目的とする可撓性板状複合材としては、前述し
たような理由から酢酸ビニル系エマルジョンが最も適し
ている。本発明において板状複合材の可撓性を向上させ
る為に熱可塑性樹脂の可塑剤を使用することも可能てあ
る。可塑剤の例としては、ジブチルフタレート、トリオ
クチルホスフェート等のフタル酸及びリン酸エステル類
が一般的であり、その他本発明において用いられる個々
の熱可塑性樹脂に適した可塑剤を使用できる。本発明に
おいて用いられる二水石膏としては例えは天然産石膏、
燐酸副生石膏、チタン副生石膏、排煙脱硫副生石膏等い
ずれの製造法によつて得られたものでも使用可能である
又、目的に応じて二水石膏の一部を例えば、炭酸カルシ
ウム、珪砂、珪石粉、カオリン、クレー、タルク、水酸
化アルミニウム等の非水硬性無機質粉体に代えることも
可能であるが、成形性及び得られた複合材の難燃性付与
効果、色調、可撓性等の前述の多機能性材料として備え
るべき条件を満足てきる点では二水石膏が最も適してい
る。その他、例えばパーライト、シラスバルーン、中空
ガラス球等の軽量骨材も一部二水石膏と併用することも
可能てある。更にこれらに付け加えて必要に応じて例え
ばビニロン、ナイロン等の有機質繊維、ガラス繊維、石
綿、ロックウール等の無機質繊維物質、雲母等の板状物
質及び例えばガラスベーパー、ガラスマット、ガラスク
ロス、アスベストベーパー、寒冷紗、ガーゼ、不織布、
紙等の布状物質も強化材として、又、各種染料、顔料等
の着色剤、防かび剤、発泡剤、空気連行剤、整泡剤、増
粘剤等も用いることは可能である。本発明で用いられる
二水石膏とバインダーの配合比は得られた可撓性板状複
合材の用途、目的によつて変えることができ、一般に二
水石膏が多くなると難燃性能は向上するが可撓性に乏し
くなつてくる。
バインダーを複合材の塗布層固形分中約6〜2唾量%含
んだものは建設省告示第1828号及び第3417号に
定められた表面試験及び基材試験において不燃に合格し
、かつ、可撓性も良好な板状複合材を与えることができ
るが、約6重量%以下になると可撓性に乏しく脆くなる
性質が出てくる。一方、バイングーを約2喧量%以上4
鍾量%まで含むものは前述の燃焼試験では、準不燃に相
・当する難燃性を示しかつ可撓性、取扱い性、感触は非
常に良好て更に防振性も向上し、一般内装材として適し
ている。本発明において用いられる金属板としては例え
ば、薄銅板、亜鉛鉄板(トタン板)、ブリキ板、ステン
レス銅板、銅板、黄銅板等の銅合金板、アルミニウム板
、ジュラルミン板等を挙げることができる。
金属板の厚さは特に限定する必要はないが、目的とする
可撓性板状複合材の成形性及び加工性等から考えて3−
までが好ましい。但し、薄・鋼板等の錆び易く、耐久性
のない材料に対しては、例えば、塩化ビニル樹脂金属積
層板や着色亜鉛鉄板等のように合成樹脂シートや塗料で
被覆するなど錆びの浮き出し防止や耐久性の向上を行な
うことが好ましい。又、本発明においては例えばアルミ
ニウム板とポリエチレンとの積層板等の複合板も用いる
ことができ、具体的には屋根、壁材等として、ブレス、
ロール、ハンマー等で折曲げ加工できるような可撓性の
ある板状物であれば何れても使用てきるが、本発明の目
的とする板状複合体の難燃性の向上、特に不燃材料とし
て使用するには可燃物質の少ない金属板が好ましい。本
発明による可撓性板状複合材の製造方法は、先ず、適当
な濃度の水溶性高分子と適量の架橋剤、適当な固形分濃
度の熱可塑性樹脂エマルジョン及び成形性から要求され
る量の水、必要に応じて可塑剤、顔料、発泡剤、空気連
行剤及び成形性改良の為の例えばポリビニルアルコール
等の増粘剤等を添加し混合攪拌する。次に攪拌を続けな
がら適当な粒度及び粒度分布を持つた適量の二水石膏粉
体を除々に添加していき、原液スラリーを調整する。必
要とあらばこの段階で各種強化材を添加する。又水溶性
高分子の架橋反応が急速に進行する場合は最後に架橋剤
を添加する必要がある。尚、二水石膏粉体を添加した後
のスラリーの成形性を調節する為に更に水を添加する必
要を生ずる場合もある。脱泡もしくは整泡後、該スラリ
ーを金属板上に塗布する。塗布方法はスプレィ、ドクタ
ー・ブレード、ローラー、刷毛等のいずれの手段でも可
能てあり、用いる方法によつて最適の作業性が得られる
ように該スラリーの粘度を適当に調節する必要がある。
塗布層の厚さは得られた複合材の目的によつて異なるが
、0.5〜5醋が適当である。特に厚い塗布層が要求さ
れる場合はドクター・ブレード法が有利である。例えば
ドクター・ブレード法によつて該複合材を成形するには
、コイル状に巻かれた長尺金属板をベルト状に供給し、
その上に適当な粘度の該スラリーを乗せ、一定間隙を持
つたドクター・ブレード間を通して均一な厚さになるよ
うに塗布する。次に連続的に乾燥室又は加熱ドラム、ホ
ットプレート等に送り、適当な温度及び時間をかけて乾
燥させる。乾燥工程において特に重要な点は塗布層の水
分がなくなつてから更に長時間、高温で過剰乾燥すると
二水石膏が半水化もしくは無水化し、得られた複合材の
可撓性及び難燃性が低下するので過剰乾燥しないように
、又均一に乾燥できるように注意する必要がある。乾燥
だけで充分な耐水性が得られない場合は更に適当な水不
溶化処理を行なう必ノ要がある。
その一例として熱処理を挙げると、乾燥工程を経た該複
合材は次にホットローラーもしくはホットプレート、加
熱室等に送られて熱処理される。熱処理温度及び時間は
、バインダー樹脂の結晶化もしくは水溶性高分子の架橋
反応を進めるか、もしくは熱可塑性樹脂エマルジョン粒
子が互いに融着し、二水石膏粉体を保持でき、得られた
複合材が十分性能を発揮できるに足る条件が必要であり
、バインダー樹脂の種類によつて異なるが、50〜20
0′Cl3〜3吟が適当である。又、熱処理前又は後に
ローラー間を通す方法等によつて塗布層の厚さを調節均
一化することも可能てあり、この時点で必要に応じて表
面にエンボス加工やプリントすることも可能である。該
熱処理工程においてもできる限り、塗布層中の二水石膏
の結晶水の離脱を防止し、半水化もしくは無水化しない
条件下で熱処理するように配慮すべきである。本発明に
よる可撓性板状複合材は使用される目的によつてはスポ
ンジ構造を持つ塗布層が好ましい場合もある。発泡タイ
プの塗布層を得るには本質的には上記製造法と変るとこ
ろはないが、空気連行剤もしくは発泡剤を添加すること
により比重0.1程度の高発泡塗布層も製造可能である
。先ず、空気連行法によつて発泡を発現せしめるには例
えば、ポリビニルアルコール、ラウリル硫酸ソーダ、ポ
リエチレングリコールモノラウレート等の界面活性剤等
の空気連行剤を該スラリー中は0.01〜1呼量部添加
し、攪拌を十分行なえば安定で微少な気泡を入れること
ができる。空気連行によつて導入された微少な気泡は塗
布・乾燥・水不溶化工程を経ても安定であり、発泡塗布
層の比重は空気連行剤の添加量及び該スラリーの攪拌条
件によつて調節することが可能である。次に発泡剤によ
つて発泡させる場合には例えばエタノール、等の蒸発型
発泡剤もしくは例えば重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニ
アム、アゾビスイソビチロニトリル、パラトルエンスル
ホニルヒドラジツド等の分解型発泡剤のいずれかを使用
することができる。発泡剤は該スラリー中に0.1〜1
0重量部添加し、上記の製造法と全く同様に塗布・乾燥
・水不溶化工程を経ることにより、乾燥もしくは水不溶
性工程において発泡構造が発現する。発泡を有効ならし
める為には乾燥・水不溶化工程条件に合うような適当な
蒸発、又は、分解温度を持つ発泡剤を選択すべきであり
、発泡塗布層の比重は発泡剤の種類及び添加量、乾燥・
水不溶化条件によつて調節することが可能である。得ら
れた可撓性板状複合材の表面層は柔軟性があつてしなや
かであり、引張り及び曲げ、引掻きの各強度、耐摩耗性
にも優れて加工性にも富み、エンボス加工、プリント染
色等も可能で優れた外観を付与することができる。
又使用金属板力珀一ル巻てきる程度の薄さのものであれ
ば勿論本発明複合材も長尺ロール捲きが可能であり、ま
た一体に切断したり、折曲げ加工することも可能である
。該複合材を内装材として用いた場合、室内の湿気を吸
収したり、放出したりする作用がある為に防結露性に優
れているが、バインダーとして用いた樹脂が水不溶化工
程を経ることによつて耐水性が発現されている為に吸湿
による寸法変化は生せずはがれたりすることはない。該
複合材表面層は多量の二水石膏粉体と適量の水分を含ん
ているが為に難燃性に優れ、例えばタバコの火を落して
も着火することはない。また金属板として本質的に不燃
性である板状材料と複合化することにより不燃材料とし
て合格する程の性能を有している。また該複合材の表面
は平滑であるのて汚れにくく、かつ、汚れも落ちやすい
が水分を吸収する能力があるのでインク等でしみがつく
場合がある。かかる用途に対しては更に表面を撥水剤て
処理することにより、水透過性を防ぐことができる。こ
の場合でも水蒸気は依然として通すので防結露性を損う
ことはない。このように本発明によつて得られる複合材
は天井、壁、床等の内装材として広く要求される種々の
特性を全て満足できる多機能性材料てあり、広く建築用
内装材以外にも家具類の表装や自動車等の内装材として
も適したものである。更にはルームクーラーやモーター
類のハウジング等にも防振材や断熱材を備えた構造材と
して使用することができる。以下、実施例により本発明
を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明は
何等限定されるものではない。実施例中、特に断わらな
い限り1部ョは全て重量部を意味する。実施例1 重合度1700の完全ケン化ポリビニルアルコール(ク
ラレ製、クラレポバール117)の1唾量%水溶液8娼
とグリセリン2部、ラウリル硫酸ソーダ0.05部より
なる混合液に、排煙脱硫工程より副生した二水石膏を乾
燥後32メッシュのふるいを通した粉体を(社)部添加
混合してスラリーを得た。
更に架橋剤として酸塩化ジルコニウム(ZrO(0H)
Cl)の35重量%溶液(第一稀元素化学工業製、ジル
コゾールZC−2)を該スラリー中に1.6部添加し、
攪拌混合後厚さ0.6コの亜鉛鉄板上に流舐した。ブレ
ード間隙3.0Wr!!Lのドクター●ブレードを通す
ことにより、表面を平滑にし、均一な厚さになるように
塗布した後130℃の箱型乾燥器中で乾燥した。更に乾
燥後塗布層上にステンレス板をかぶせて150℃で3分
間熱処理を行なつた。得られた板状複合材はしつくい調
の美麗なる外観を有し、塗布層の厚さは1.579!、
比重は0.85であつた。該板状複合材の各種物性を第
1表に示す。表より明らかなように本発明による板状複
合材は可撓性を有し、折り曲げ加工性、切断加工性、耐
候性に優れ、かつ不燃性を有しており、折版鋼板屋根材
等の建築資材として適している。実施例2 実施例1において得られたポリビニルアルコール、グリ
セリン、ラウリル硫酸ソーダ、二水石膏および水より成
るスラリーに、架橋剤として硫酸チタニル(キシダ化学
製試薬)の2重量%水溶液を該スラリー中にw部添加し
、厚さ0.4Tfnの亜鉛鉄板上に実施例1と同様の方
法て均一に塗布し、130℃て乾燥した。
得られた板状複合材はしつくい調の美麗なる外観を有し
、塗布層の厚さは1.5順、比重は0.83であつた。
該板状複合材の各種物性を第1表に示す。表より明らか
なように本発明による板状複合材は可撓性を有し、折り
曲け加工性、切断加工性、耐候性に優れ、かつ不燃性を
有しており、折板鋼板屋根材等の建築資材として適して
いる。比較例1 実施例1において架橋剤としての酸塩化ジルコニウムを
添加しないこと以外は全く同様の方法でスラリーを亜鉛
鉄板上に流舐し、ドクターブレードで均一に塗布した後
同様に乾燥、熱処理を行なつた。
得られた板状複合材の塗布層の平均厚さは1.6wr!
nで比重は0.78であつたが、塗布層表面にはポリビ
ニルアルコール皮膜が生じ、塗布層内部にはところどこ
ろにふくれが生じて外観上不良てあつた。該板状複合材
の各種物性を第1表に示す。表より明らかなように架橋
剤を添加しない該板状複合材は折版加工時にヘアクラッ
クが生じ、可撓性の点でやや劣る。また耐水性に乏しく
、耐候性の点でも問題があり、建築資材等の用途に対し
ては適していない。比較例2 実施例1において、二水石膏の代りに炭酸カルシウム粉
体(日東粉化製、NSlOO)を同量の90部添加して
スラリーを調整し、同一の架橋剤を添加後同様に亜鉛鉄
板上に塗布、乾燥、熱処理を行なつた。
しかし得られた板状複合材の塗布層は全面にわたつてク
ラックが生じ、容易に亜鉛鉄板から剥離して第1表に示
したような諸物性を測定するに到らなかつた。実施例3 酢酸ビニル−エチレンーアクリル酸共重合体エマルジョ
ン(クラレ製パンフレックス0M−70001固形分濃
度5呼量%)18部、重合度1700の完全ケン化ポリ
ビニルアルコール(クラレ製、クラレポバール117)
の1睡量%水溶液5部、重合度2000、ケン化度80
モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール(クラレ製、
クラレポバール420)の10重量%水溶液5部、架橋
剤としての炭酸ジルコニルアンモンの1鍾量%溶液(第
一稀元素化学工業製、ジルコゾールAC)2虹部および
水21部よりなる混合液に実施例1で使用した二水石膏
粉体を(社)部添加混合してスラリーを得た。
該スラリーを厚さ0.6Tr0!Lの力ラートタン板の
サービス塗装面に流舐した後、ブレード間隙2.5Tm
のドクター・ブレードを通すことによつて表面を平滑に
し均一な厚さになるように塗布した。次に80℃の箱型
乾燥器中で乾燥した後、塗布層上にステンレス板をかぶ
せて130′Cで3分間熱処理を行なつた。得られた板
状複合材はしつくい調の美麗なる外観を有し、塗布層の
厚さは1.4wIn1比重は0.90であつた。該板状
複合材の各種物性を第1表に示す。表より明らかなよう
に本発明による板状複合材は可撓性を有し、折版加工性
、切断加工性、耐候性に優れ、かつ不燃性を有しており
、折版鋼板屋根材等の建築資材として適している。実施
例4 酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョン(クラレ製
、パンフレックス0M−50101固形分濃度5鍾量%
)24部、酢酸ビニル−エチレン共重合体エマルジョン
(クラレ製、パンフレックス0M−41001固形分濃
度5鍾量%)24部、重合度1700の完全ケン化ポリ
ビニルアルコール(クラレ製、クラレポバール117)
の10重量%水溶液10部、空気連行剤(花王アトラス
製、マイテイ蔀一03)01部、架橋剤としての酸塩化
ジルコニウムの35重量%溶液(第一稀元素化学工業製
ジルコゾールZC−2)1.3部、および水6部よりな
る混合液に実施例1で使用した二水石膏粉体75部添加
混合してスラリーを得た。
該スラリーを厚さ1.0順の塩ビ被覆鋼板の上に流舐し
、ブレード間隙6瓢のドクターブレードを通して表面を
平滑にし、室温で放置して乾燥させた。乾燥後該板状複
合材を100℃の熱ブレスて1粉間熱処理すると同時に
若干の荷重をかけて厚さ調整を行なつた。得られた板状
複合材の塗布層の厚さは4.077!77!て比重は1
.3であつた。該板状複合材はしつくい調で重厚な感じ
の外観を呈し、直径60T!U!tのバイブに沿つて曲
げられる程度の可撓性を有し、鋼板面を金槌てたたいて
も殆んど音が響かず、優れた制音性を有しているので各
種装置のハウジング材やダンピング材として適している
。実施例5 重合度1700の完全ケン化ポリビニルアルコール(ク
ラレ製、クラレポバール117)の1呼量%水溶液45
部、重合度2000、ケン化度80モル%の部分ケン化
ポリビニルアルコール(クラレ製、クラレポバール42
0)の1鍾量%水溶液5部、酢酸ビニル−エチレンーア
クリル酸共重合体エマルジョン・(クラレ製、パンフレ
ックス0M−7000、固形分濃度5鍾量%)W部より
なる混合液に実施例1で使用した二水石膏粉体を(社)
部添加混合してスラリーを得た。
更に架橋剤として酸塩化ジルコニウム35重量%溶液(
第一稀元素化学工業製、ジルコゾ.−ルZC−2)1.
娼および炭酸ジルコニルアンモンの1鍾量%溶液(第一
稀元素化学工業製、ジルコゾールAC)1.娼を該スラ
リー中に添加し、攪拌混合後厚さ0.6Wr!nのアル
ミニウム板上に流舐した。ブレード間隙0.6Tfrf
nのドクター・ブレードを)通すことにより表面を平滑
にし、均一な厚さになるように塗布した後実施例1と同
様の方法で乾燥、熱処理を行なつた。得られた板状複合
材はしつくい調の美麗なる外観を呈し、アルミニウムの
金属感は消失している。更に又、塗布層にエンボス加工
を施すことも可能である。該板状複合材の各種物性を第
1表に示す。表より明らかなように本発明による板状複
合材は可撓性を有し、折り曲け加工性、切断加工性、耐
候性に優れ、かつ不燃性を有しており、天井材、壁材、
パネル材等の建築資材として適している。
実施例6 酢酸ビニル−エチレンーアクリル酸共重合体エマルジョ
ン(クラレ製、パンフレックス0M一7000、固形分
濃度(4)重量%)28部、重合度2000、ケン化度
80モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール(クラレ
製、クラレポバール420)のl鍾量%水溶液■部、お
よび水57部からなる混合液を起泡させながら攪拌した
後ロック・ウール(新日本製鉄製、エスフアイパー粒状
綿)8部と実施例1で使用した二水石膏粉体を77部添
加して混合し、スラリーを得た。
更に架橋剤として炭酸ジルコニルアンモンの13重量%
溶液(第一稀元素化学工業製、ジルコゾールAC)1刀
部を該スラリー中に添加し、攪拌混合後厚さ0.6Tr
0nの亜鉛鉄板上に流舐し、ブレード間隙6.0W&の
ドクター・ブレードを通して塗布した後100゜Cにて
同様に乾燥した。得られた板状複合材の塗布層はスポン
ジ状で、厚さ4.h比重は0.21てあつた。該板状複
合材の各種物性を第1表に示す。表より明らかなように
本発明による板状複合材は可撓性、断熱性を有し、折り
曲け加工性、切断加工性、耐候性に優れ、かつ不燃性を
有しており、折版鉱板屋根材等の建築資材として適して
いる。注1折り曲げ加工性:各板状複合材を20℃およ
び5℃において角度の鋭い金属製定盤にあて て90
0の角度に内曲けおよび外曲げした場合、塗布層のクラ
ックの状態を観察した結果 を示すもので、クラックが
入らなかつたもの を良好、クラックが入つたものを不
良と表現 した。
注2切断加工性:各板状複合材をせん断型(押切り)お
よび高速回転型(丸のこ)カツターノ で切断した場
合の作業性および切り口の状態を観察した結果を示すも
ので、著しく作業性が悪いか、切り口の状態が実用に供
し得ない と思われるものを不良、使用可能と思われる
ものを良好と表現した。
注3燃焼性:各板状複合材を建設省告示第1828号、
第3417号に準する燃焼性試験法て試験した結果を示
す。
注4耐候性:各板状複合材片をウエザー試験機で5(2
)間試験した後の塗布層の表面状態および金属板との接
着状態の観察結果を示すものて、表面が荒れたり金属板
と剥離した場合を不良、試験前の状態と変化がない場合
を良好と表現した。
実施例7 本発明による前記板状複合材および断熱折版鋼板用内装
材として市販されている発泡ポリエチレンシート(厚さ
3.97rrm1比重0.04)を用いて吹付材料工業
会が提案している方法に準じて防結露性試験を行なつた
本発明による板状複合材および厚さ0.6TW1の亜鉛
鉄板より夫々1辺が200WrI!Lの正三角形を4枚
切り出し、ハンダ付けによつて塗装面を表にして四角錘
状に組み立て試験体とした。但し、本発明による板状複
合材の場合はコーナー部を塗布層の同一組成物て補修し
、発泡ポリエチレンシートの場合は亜鉛鉄板製四角錘の
表面にネオプレン系接着剤で貼付けた。次に20℃の恒
温室に置かれた50℃、99%R.Hの恒温恒湿槽の厚
さ50T!nの発泡ポリスチレン製断熱ふたに穴をあけ
て該試験体を頂点を下にして固定し、20℃と50℃の
温度差による結露状況を試験体が吸収する水分量および
頂点の下に置かれたビーカーにたまる滴下水量の経時変
化を測定することにより定量化した。試験結果を第2表
に示す。*:表面に付着している水滴量 表より明らかなように本発明による板状複合材は防結露
性に優れ、特に市販発泡ポリエチレンシートに比べて薄
くても、抱水効果によつて結露水の滴下を防止すること
ができ、しかも不燃性である。
一方市販発泡ポリエチレンシートは若干の断熱効果はあ
つても結露水を保持することができず、しかも鉄板と複
合した場合準不燃にしかならない。以上の結果は本発明
による可撓性板状複合材が折版鋼版屋根材等の建築資材
として優れていることを示す一例である。実施例8 本発明による板状複合材および市販発泡ポリエチレンシ
ート(厚さ3.9W!n1比重0.04)を貼つた0.
6771177!の厚さの亜鉛鉄板のダンピング性能を
測定した。
試験体の大きさは220T1n×22−で発泡ポリエチ
レンシートはネオプレン系接着材で亜鉛鉄板に貼つた。
試験体の四角に小さい穴をあけ、直径0.75wmの針
金で塗布層が下面にくるように水平につるした。
次に試験体の中心部直下、20cmのところに騒音計(
リヨン製普通騒音計S−1号)の吸音部がくるように騒
音計を立て、試験体の上面の中心部を金属製の棒で軽く
連続的にたたいた時の音圧レベルを騒音計の指示から読
み取つた。
たたき方によつて音圧レベルの大きさは左右されるので
、再現性が出るまで何回も測定をくり返した。音圧レベ
ルの測定はAレベルとCレベルで行なつた。Cレベルの
値は対数で表わした音の強弱の相対値で、物理的な値で
あり、Aレベルは聰惑補正を行なつた値である。Cレベ
ルとAレベルの差が小さい時は人間の耳がうるさく感じ
る高い周波数の音が中心であり、差が大きい時はあまり
気にならない低い周波数の音が中心となつている。測定
結果を第3表に示す。
ノ 第3表から明らかなように、本発明によつて得られた可
撓性板状複合材はいずれもダンピング効果にすぐれ、音
色をカーンカーンという金属音から、コツコツという低
い音に変化していることを確認した。
一方市販ポリエチレン発泡体は全くダンピング効果を示
さなかつた。以上のように本発明によつて得られた可撓
性板状複合材は折版鋼板屋根材として用いた場合には雨
音を減少させ、床材として用いた場合には歩行時の音を
やわらげるばかりでなく、積極的に本性質を生かし、電
気機器類のハウジングや各種装置等のダンピング材とし
ても利用できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水溶性高分子−架橋剤系、熱可塑性樹脂エマルジョ
    ンからなる群から選ばれた少なくとも1つのバインダー
    成分と二水石膏とを必須成分として含有するスラリー状
    組成物を金属板上に塗布し、該塗布層を乾燥した後、更
    に必要に応じて水不溶化処理を施すことを特徴とする可
    撓性板状複合材の製造方法。 2 バインダー成分としてポリビニルアルコール系重合
    体−架橋剤系を使用することからなる特許請求の範囲1
    に記載の可撓性板状複合材の製造方法。 3 バインダー成分として酢酸ビニル系重合体エマルジ
    ョンを使用することからなる特許請求の範囲1に記載の
    可撓性板状複合材の製造方法。 4 バインダー成分としてポリビニルアルコール系重合
    体−架橋剤系と酢酸ビニル系重合体エマルジョンとを併
    用することからなる特許請求の範囲1に記載の可撓性板
    状複合材の製造方法。 5 架橋剤としてポリビニルアルコール系重合体と錯化
    合物を形成し得る金属化合物を使用することからなる特
    許請求の範囲2に記載の可撓性板状複合材の製造方法。
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