JPS6055263A - 分析スライドの防湿方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体試料分析装置に用いる分析スライドの防
湿方法に関するものである。さらに詳しくは、本発明は
、液体試料分析装置に格納される実質的に分析スライド
排出口および分析スライド押出しし／へ一挿入口のみが
開口部とされている分析スライドカートリッジに収容さ
れた分析スライドの防湿方法に関するものである。

血液、尿などの体液あるいはその他の液体試料に含まれ
ている各種の成分を、分析スライド、すなわち分析用試
薬を含有させたシート状媒体をフレーム（マウント）に
格納してなる分析スライドを用いて迅速に測定する方法
は既に知られており、この測定方法を利用した液体試料
分析装置も各種知られている。

公知の液体試料分析装置は基本的１こは、分析スライド
を貯蔵している部位、分析スライドに液体試料を点着（
もしくは付着）させる部位、液体試料が付与された分析
スライドをインクベージエンする部位、そしてインクベ
ージエンした分析スライドを光学的手段により測定する
部位から構成されている。

分析スライドは、通常の液体試料分析装置においては、
分析スライドの貯蔵容器として　また装置の作動時には
分析スライドを排出して液体試料点着部位に供給する装
置として機能するカートリ・ソジ内に績み重ねられて収
容されている。この分析スライドは前述のように分析用
試薬を含有しているところから、これを安定に保存する
ために空気中の酸素および湿気との接触を可能な限り遮
断する必要がある。

一方、液体試料分析装置については可能な限り自動化す
ることがめられており、こり分析スライドの排出工程も
当然自動化される必要がある。

このため通常のカートリッジでは分析スライドの些 排出は、分析装置に備え兵押出しレバーを用いて分析ス
ライドを背後より押出し、スリット状の排出口から排出
する方法を利用した自動化がなされている。従って通常
のカートリッジには、分析スライド排出用の開口部と分
析スライド押出しレバー挿入用の開口部が設けられてい
る。これらの開口部は、通常はカートリッジの底付近の
前後部（前後壁）の対称位置に設けられており、分析ス
ライドが一枚ずつ順次円滑に排出されるようにスリット
状をなしている。このため、それらの開口部を通って流
通する空気量は特に多量とはならないとも考えられるが
、本発明者の検討によると、上記のような構造のカート
リッジに実際に分析スライドを収容貯蔵しておくと短期
間の内に分析スライド中の試薬が影響を受けて、いわゆ
る「かぶり」が発生し１分析精度の明らかな低下、をも
たらすことが判明した。そして、この現象は特に空気中
の湿度が高く、かつ室温が高い夏期において顕著となる
こともわかった。

また、通常の分析スライドのカートリッジには前述のよ
うに、分析スライド排出口のみならず分析スライド押出
しレバー挿入口も開口部として設けられており、この分
析スライド押出しし／へ一挿入口を通っての空気等の浸
入（流通）も問題となりうる。ただし通常の液体試料分
析装置においては、分析スライドを収容したカートリノ
ジは一般にその後壁が分析装置のカートリッジ受承部の
壁に近接または接触して配置されるように設計されてい
ることが多い。従って、この場合にはカートリッジの後
壁に設けられている分析スライド押出しレバー挿入口も
また分析装置のカートリッジ受承部の壁に近接または接
触することになるため、その関口部を通しての空気等の
流通は通常の分析スライド排出口を通しての空気等の流
通に比較して少ないことが多い。しかしながらカートリ
ノジの後壁が開放状態で配置されるような構成とされて
いる分析装置、あるいはカートリッジの後壁と分析装置
のカートリッジ受承部の壁との距離があるため、その間
を経由する空気等の流通が無視できない場合などにおい
て１分析スライド押出しレバー挿入口を通っての空気等
の浸入（すなわち、湿気および酸素を含有する空気の浸
入）による分析スライドの分析精度の低下もまた無視す
ることができない。

本発明は、上記のような液体試料分析装置に用いるカー
トリッジに収容された分析スライドの防／１方ン去を提
供するものである。

本発明は、分析スライドを収容している実質的に分析ス
ライド排出口および分析スライド押出しレバー挿入口の
みが開口部とされている分析スライドカートリッジの該
分析スライド排出口に、該押出しレバーによる押出し圧
下の分析スライドの排出を妨害することのなく開閉する
可撓性薄板製蓋を付設して、これにより分析スライド排
出口を仮封１コし、かつ、非作動状態において分析スラ
イド押出しレバー挿入口に近接または接した位置に先端
部が停止する分析スライド押出しし、＜−の該先端部に
より分析スライド押出しレバー挿入口を仮ＪｉＪ口する
ことを特徴とする分析スライドの防湿方法からなる。

次に本発明を添付図面を参照しながら詳しく説明する。

第１図は本発明の分析スライドの防湿方法において利用
する分析スライド用カートリッジの一実施！Ｅ様を示す
斜視図であり、第２図は第１図に示した分析スライド用
カートリッジのＡ−Ａ線に沿った断面図である。ただし
第１図は、分析スライドがＪＪＩ出工程にある状態を示
しており、一方、第２図は分析スライド排出工程の開始
前で、分析スライド押出しし八−が停止位置にある状態
を示している。

分析スライド用カートリッジ１は第１図に図示されてい
るように、通常は高さ方向に長い角柱状の容器の形態を
なしており、その底に近い部分の前壁にはスリット状の
分析スライド排出口２が設けられており、後壁にはスリ
ット状の分析スライド押出しし八−挿入口３が排出口２
の対称位置に設けられている。

カートリッジｌの内部には複数個の分析スライド４が積
重ねられて収容されており、その最上部には板状の錘５
が載せられているか、または板状物がカートリ・ンジの
蓋からバネ等（図示なし）１こより付勢されて分析スラ
イドを底面方向（下方）に向かって軽く圧しており、分
析スライド４の円滑な排出を助けている。分析スライド
４および錘５はカートリッジｌの頂部のＭ６を開け、ご
こより挿入してセット（収容）する。

分析スライドカートリッジｌは通常では液体試料分析装
置の内部のカートリッジ受承部（図示なし）内に格納さ
れる。

このカートリッジ受承部の壁部分には、分析スライドを
押出すための分析スライド押出しレバーが自動的な前進
・後退が可能なように備えられている。第１図において
この分析スライド押出しレバーは７で示されている。分
析スライド押出しレバーは分析スライド押出しレバーの
厚さおよび横幅は分析スライドの厚さおよび横幅とほぼ
同様もしくは僅かに大きめに作られており、金属あるい
は硬質プラスチックなどから形成されている。

本発明の分析スライドの防湿方法において分析スライド
押出しレバーは、たとえば、第２図に示されているよう
に、その非作動状態において分析スライド押出しし八−
挿入口に近接または接した位置に先端部が停止するよう
にセットされており、その押出しレバー先端部により分
析スライド押出しレバー挿入口を仮封口して、この挿入
口を通っての空気の浸入を防いでいる。

本発明において利用するカートリッジに設けられる可撓
性薄板製蓋は第１図および第２図では８によって示され
ている。この可撓性薄板製蓋は、硬質もしくは軟質のプ
ラスチック材料（たとえば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
塩化ビニル。

シリコーンゴム、合成ゴム、ゴムなど）のシートから形
成することが好ましい。該シートは透明、不透明のいず
れであってもよい。ただし、可撓性薄板製蓋は、可撓性
を有し、かつ空気の流通を遮断できるものであれば特に
限定はなく、たとえば、金属箔、プラスチック層もしく
は金属箔が積層された紙もしくは布などからなるラミネ
ートフィルム、プラスチック、ワックスなどの防水性材
料か含浸もしくは塗布された紙もしくは布などからなる
防水性シートなどてあってもよく、弾性を有するもの、
あるいはドレープ性のものなど任意のものを適宜用いる
ことができる。

第１図および第２図では可撓性薄板製蓋８は、分析スラ
イド排出口の上方位置にて６辺がヒス９によって固定さ
れた形１ムをとっている。この固定手段は必ずしもヒス
止めである必要はなく、接着あるいは融着などの方法に
よってもよい。＋ｉ）撓性薄板製蓋８の横幅はスリット
状分析スライド排出【コ２の横幅よりも若干広くされて
おり、またその下端部は該スライド排出口２の下端部よ
りも下まで仲ひていて、分析装置の非作動時および分析
装置の作動時の分析スライドの排出工程の前後において
は分析スライド排出口２を封口（封止）して該排出口を
経由する空気の流通を実施的に遮断している。

分析スライドの排出工程が開始されると、第２図に示さ
れるような停止位置にいた押出しレバー７は前進して、
第１図に示されているように分析スライド押出しレバー
挿入口３からカートリッジｌの内部に浸入し、分析スラ
イド４の後部を押し、これにより分析スライド４は前進
し、分析スライド排出口２から排出される。この分析ス
ライドの排出工程の進行に伴なって可撓性薄板製蓋８の
下方部分は分析スライド４の前方端部により押上げられ
る。そして分析スライド４の後方端部までがカートリッ
ジｌから押出されてスライド排出が完了すると、押出し
レバー７は自動的に後退して元の停止位置に復帰し、カ
ートリッジの押出しレバー挿入口３の封口（仮封口）を
引続き行なう。

一方、可撓性薄板製蓋８は、その薄板の弾性および／ま
たは重力の作用により元の位置に復帰して１次の分析ス
ライドの排出工程が開始されるまで分析スライド排出口
２を封口（仮封口）して該排出口を経由する空気の浸入
を遮断する。

本発明において利用するカートリッジの可撓性薄板製蓋
は、第１図および第２図に例示されているような分析ス
ライド排出口の上方位置にて」二辺が固定された゛可撓
性薄板の構成をとることができるが、他の構成をとるこ
ともできる。たとえば、可撓性薄板製蓋を、分析スライ
ド排出口の上方位置にて上辺が固定された可撓性薄板と
分析スライド排出口の下方位置にて下辺が固定された可
撓性薄板との組合せから構成して、この組合せからなる
可撓性薄板製蓋により該排出口の仮封口を行なってもよ
い。あるいは、分析スライド排出口の側部の一方に弾性
を有する可撓性薄板を固定して蓋とした構成、分析スラ
イド排出口の両側部の弾性を有する可撓性薄板をそれぞ
れ一個ずつ固定して観音開戸のような蓋とした構成など
各種の構成をとることができる。

液体試料分析装置に用いる分析スライドカートリッジと
しては各種の構成、形態のものが知られており、本発明
で利用されるカートリッジは、実質的に分析スライド排
出口と分析スライド押出しレバー挿入口のみが開口部と
されている分析スライドカートリッジであれば、いかな
る態様のものでもよい。たとｉば、カートリッジは添付
図面の第１図と第２図に例示されているように、単なる
角柱状の一体物でもよく、あるいは、分析スライドの収
容（セット）を迅速かつ効率良く行なうために、カート
リッジを外箱と、−側面が開放された内箱とから構成し
、分析スライドをその内箱に収容してから、その内箱を
外箱に収容するような態様であってもよい、そのような
態様の一例を第３Ａ図および第３Ｂ図に示す。

第３Ａ図および第３Ｂ図はそれぞれカートリッジの外箱
と内箱を示しており、この外箱と内箱とは共同してカー
トリッジとしての機能を果す。

すなわち第３Ａ図の外箱１０は、第１図におけるカート
リッジｌと同様な形態をしており、分析スライド排出口
１２、分析スライド押出しし／ヘー挿入ロ１３．可撓性
薄板製蓋１Ｂおよびビス１９が備えられている。ただし
外箱１０には、蓋が備えられておらず、また内箱を挿入
するため僅かに大きめに作られている。

第３Ｂ図は外箱１０内に挿入する内箱１１を示している
。内箱１１の前面（外箱１０内に挿入された場合に、分
析スライド排出口１２が設けられた面と重なり合う面）
は開放状態にされており、この面からの分析スライド１
４の収容操作の簡便化を図っている。また内箱１１の後
面（外箱１０内に挿入された場合に、分析スライド押出
しし、＜−挿入口１３が設けられた面と重なり合う面）
の下部には分析スライド押出しレバー挿入口１３と重な
り合う開口部が設けられている。

第３Ａ図の外箱ＩＯと第３Ｂ図の内箱１１からなるカー
トリッジは、たとえば次のようにして用いる。まず複数
の分析スライド１４を内箱１１内に、積層状態で収容し
、必要に応じてその七に錘（図示なし）などを載せる１
次にこの内箱１１を外箱１０にその頂部から挿入する。

このような状態においては内箱１１の頂部が外箱ｌＯの
頂部の蓋として機能し、この頂部からの空気等の浸入を
実質的に遮断することができる。

第３Ａ図の外箱１０と第３Ｂ図の内箱１１とからなるカ
ートリッジに収容された分析スライドの排出操作は、第
１図と第２図により例示されたカートリッジ１に収容さ
れた分析スライドの排出操作と同様にして、分析スライ
ド押出しレバー１７の前進・後退により行なわれる。

本発明の分析スライドの防湿方法は、以上述べたような
簡単な方法により、分析スライドカートリッジの内部に
収容された分析スライドの貯蔵中における性能低下を効
果的に防止することができるため、液体試料分析装置の
分析スライドの防湿方法として実用上非常に有用である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の分析スライドの防湿方法に利用される
分析スライド用カートリッジの一実施態様を示す斜視図
であり、そして第２図は第１図に示した分析スライド用
カートリッジのＡ−Ａ線に沿った断面図である。 ただし、第１図は、分析スライドが排出工程にある状態
を示しており、一方、第２図は、排出工程の開始前の状
態を示している。 第３Ａ図と第３Ｂ図とは別の態様の分析スライド用カー
トリッジを示す斜視図である。 ｌ：分析スライドカートリッジ、２：分析スライド排出
口、３：分析スライド押出しレバー挿入口、４：分析ス
ライド、５；錘、６：カートリッジの蓋、７：分析スラ
イド押出しレバー、８：可撓性薄板製蓋、９：ビス、１
０：外箱、１１；内箱、１２：分析スライド排出口、１
３：分析スライド押出しレバー挿入口、１４：分析スラ
イド、１７：分析スライド押出しレバー、１８：可撓性
薄板製蓋、１９：ビス 特許出願人　富士写真フィルム株式会社代理人　弁理士
　柳川泰男 第１図 第２図 第３Ａ図　第３Ｂ図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｌ。分析スライドを収容している実質的に分析スライド
   排出口および分析スライド押出しレバー挿入口のみが開
   口部とされている分析スライトカートリンシの該分析ス
   ライド排出口に、該押出しレバーによる押出し圧下の分
   析スライドの排出を妨害することのなく開閉する可撓性
   薄板製蓋を伺設して、これにより分析スライド排出口を
   仮封口し、かつ、非作動状態において分析スライド押出
   しレバー挿入口に近接または接した位置に先端部が停止
   する分析スライド押出しレバーの該先端部により分析ス
   ライド押出しレバー挿入口を仮封口することを特徴とす
   る分析スライドの防湿方法。 ２゜可撓性薄板がプラスチックシートであることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の分析スライドの防湿
   方法。 ３゜可撓性薄板製蓋が、分析スライド排出口の上方位置
   にて上辺が固定された可撓性薄板であって、この可撓性
   薄板の中央部もしくほその下方の部分により該排出口の
   仮封口がなされていることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の分析スライドの防湿方法。 ４゜可撓性薄板製蓋が、分析スライド排出口の上方位置
   にて上辺が固定された口ｆ撓性薄板と分析スライド排出
   口の下方位置にて下辺が固定された可撓性薄板との組合
   せから構成され、この組合せからなる可撓性薄板製蓋に
   より該排出口の仮封口がなされていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の分析スライドの防湿方法。