JPS6054980B2 - ポリイミド系樹脂にスルーホール形成用のエツチング液 - Google Patents

ポリイミド系樹脂にスルーホール形成用のエツチング液

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JPS6054980B2
JPS6054980B2 JP14168180A JP14168180A JPS6054980B2 JP S6054980 B2 JPS6054980 B2 JP S6054980B2 JP 14168180 A JP14168180 A JP 14168180A JP 14168180 A JP14168180 A JP 14168180A JP S6054980 B2 JPS6054980 B2 JP S6054980B2
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宏 鈴木
大輔 牧野
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリイミド系樹脂にスルーホール形成用のエ
ッチング液に関する。
近年、絶縁特性・耐熱性等に優れたポリイミド系樹脂の
半導体部品、とりわけ半導体集積回路における配線基板
絶縁膜や、モノリシックu■の保護膜、多層配線絶縁膜
等への利用が増加している。
この中で配線基板上及びモノリシックし51上の多層配
線の層間絶縁膜としてポリイミド系樹脂膜を用いる場合
には集積度の向上の上から微細なエッチング加工が要求
される。ポリイミド系樹脂膜のエッチング法としては、
その前駆物質であるポリアミド酸の膜を形成した段階で
ポジタイプのホトレジストを用い、このホトレジストの
現像と同時に、この現像液そのもので、ポリアミド酸の
膜をエッチングしてこの膜にスルーホールを形成する方
法(以下エッチング方法とする)が知られている。
この方法は、例えば特公昭47−1260号に述べられ
ている。この方法では、まずN−メチルー2−ピロリド
ン、ジメチルアセトアミド等を溶媒とするポリアミド酸
溶液を基体に塗布したのち87Cで3分の乾燥を行なつ
てポリアミド酸の膜を形成する。次でポジタイプのホト
レジストとして、例えばShipley社のAZl3O
Oを塗布し、87Cで1紛乾燥し、ホトマスクを密着さ
せて露光を行なう。Ml3OOの現像液はアルカリ性で
、かつポリアミド酸をも溶解する能力があるのでAZl
3OOの現像液に浸漬するとMl3OOの露光部分が溶
解すると同時にポリアミド酸も溶解する。そしてアセト
ンに浸漬することによつてAZl3OOのみを溶解する
といつた手順で行なわれる。この方法ではポリアミド酸
を高々87Cで、しかも3分しかベークしていないため
沸点が207CであるN−メチルー2−ピロリドンや沸
点が167℃であるジメチルアセトアミドなどの沸点の
高い溶媒は完全には蒸発していない状態にある。
また、エッチング形状も不安定で再現性も悪いため実用
的に加工し得る寸法は数十μm以上である。また、ポリ
イミド系樹脂膜をエッチングしてこの膜にスルーホール
を形成する方法として第4級水酸化アンモニウムの濃縮
溶液あるいは非水溶媒中に第4級水酸化アンモニウムの
濃縮溶液を混合した溶液による方法も知られている。第
4級水酸化アンモニウムとして水酸化テトラメチルアン
モニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化ブ
チルアンモニウム等が挙げられ、また非水溶媒としてジ
メチルスルホキシド、スルホランジメチルホルムアミド
、ピリジン等が挙げられる。上記の2種類の方法による
エッチングではポリアミド酸又はポリイミドイソインド
ロキナゾリンジオン(POlyimideisOind
rOquinazOllnediOrlel以下PIQ
とする。PIQは日立化成工業株式会社の商標)のプレ
ポリマの膜を200℃の温度でベークし、イミド化した
状態でもエッチングすることは可能であるが、エッチン
グ時にイミド化した膜が膨潤する。第1図はポリアミド
酸もしくはPlQのープレポリマの膜を20C)Cの温
度でベークしイミド化した状態でホトレジスト処理を行
ないエッチング液に浸漬した時のポリイミド系樹脂膜の
膜厚変化を調べた結果を示したものである。曲線aは工
ツチング液として水酸化テトラメチルアンモニウーム1
轍量%水溶液を約3踵量%に濃縮した溶液を用いた場合
を示す。また曲線bはエッチング液としてスルホラン中
に上記と同じ水酸化テトラメチルアンモニウムの約3鍾
量%水溶液を50111%の割合で混合した溶液を用い
た場合を示す。水酸化テトラメチルアンモニウムの濃縮
水溶液をエッチング液とした場合は、曲線aに示すよう
にポリイミド系樹脂膜はエッチング液の浸透により膨潤
し、膜厚増加は約20%になる。スルホランに水酸化テ
トラメチルアンモニウムの濃縮溶液を混合した溶液をエ
ッチング液とした場合、曲線bに示すように曲線aより
さらに膨潤が大きくなり膜厚増加は30%にも達する。
この膨潤した部分の断面形状を観察すると、第2図aの
ような形状である。すなわち基体1の上に形成したポリ
イミド系樹脂膜2をホトレジストをマスクしてエッチン
グしたのち、ホトレジストを除去して断面を研摩して観
察したものである。膨潤によつて生じたパターン周辺部
での盛り上がり部分3が明瞭に認められた。この盛り上
がりは、例えば多層配線を行なう場合、第2層の配線導
体の形成に障害となるばかりでなく耐熱性が低下するな
ど以後の工程での安定性、信頼性を低下させるという欠
点を有する。またポリイミド系樹脂膜のエッチング方法
としてエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチルテトラミン等を用いる方法も知られている。しか
し、上記のいずれをもエッチング液として用いてもポリ
アミド酸又はPIQのプレポリマを180℃以上の温度
で硬化したポリイミド系樹脂膜をエッチングするとエッ
チング液に浸漬後、ポリイミド系樹脂膜は膨潤するのみ
でエッチングされない。また、ポリイミド系樹脂膜のエ
ッチング方法としてヒドラジンあるいは、ヒドラジンと
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等のポリアミ
ン化合物との混合溶液を用いる方法がある。
上記のエッチング液を用いた場合、ポリアミド酸又はP
IQのプレポリマを200℃以上の温度でベークし、イ
ミド化した状態でもエッチングすることは可能であるが
、サイドエッチが大きく、スルーホール設計値と実際の
エッチ後の開口部の寸法に差が生じやすいためμm口の
エッチング安定性が悪い。またヒドラジンは発ガン性の
疑いがあり毒性が強い。本発明の目的はかかる従来の欠
点を排除し、ポリアミド酸又はPIQのプレポリマを2
00C以上の温度でベークし、イミド化したポリイミド
系樹脂膜でもLSIの多層配線に要求される数μm口の
微細なスルーホールが安定に確実に形成できるポリイミ
ド系樹脂膜にスルーホール形成用のエッチング液を提供
することにある。
本発明者らは、水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶
液又はアルコール溶液と一般式NH2・R−NH2(式
中Rは少なくとも2個の炭素原子を含む原子団)で示さ
れるポリアミン化合物とを含有するエッチング液を用い
ることにより前記目的を達成出来ることを見出し、本発
明を完成した。
本発明は、水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶液又
はアルコール溶液と一般式NH2・R・NH2(式中R
は少なくとも2個の炭素原子を含む原子団を表わす。)
で示されるポリアミン化合物とを含有してなるポリイミ
ド系樹脂にスルーホール形成用のエッチング液に関する
。本発明を適用し得るポリイミド系樹脂について説明す
る。
一般式 で示される繰り返し単位(ここでR1は芳香環を有する
4価の基であり、R2は芳香環を有する2価の基である
)を有するポリイミド系樹脂が用いられる。
これは、芳香族ジアミンと芳香族酸二無水物とから合成
される重合物であり、例えばPyre−ML(デュポン
社製)、トレニース(東レ社製)を用いて製作される。
さらに詳しくは米国特許第3179634号明細書に述
べられている。一般式および(または) (式中Arl、Ar2、Ar3及びAr,は芳香族残基
を示しYはSO2またはCOを示す)で示されるPIQ
も用いられる。
これは一般式 (式中kは芳香族残基を示しYはSO2またはCOを示
す。
また1個のアミノ基とY−NH2基とは互いにオルト位
置に位置する)で示されるジアミノアミド化合物とジア
ミン及びテトラカルボン酸二無水物とを反応させてポリ
アミド型中間体を生成させ、しかる後、該中間体を脱水
・閉環されることにより製造することができる。例えば
一般式 で示される繰り返し単位(R3は芳香族を有する3価基
)を有する高耐熱性重合体である。
PIQについては、さらに詳しくは特公昭48一295
6号公報に述べられている。また本発明になるエッチン
グ液は、ポリアミドイミド、ポリエステ;ルイミド膜等
のイミド基を有するポリイミド系樹脂膜のエッチングに
も適用できる。本発明で用いる水酸化テトラメチルアン
モニウムは通常11量%の水溶液又はアルコール溶液と
して市販されている。
ポリイミド系樹脂膜に対す)るエッチング能力、エッチ
ング液の溶解性の点から水酸化テトラメチルアンモニウ
ムの水溶液又はアルコール溶液の濃度は10乃至35重
量%が好ましい。一般式ぺH2・R−NH2(ただし、
式中Rは少なくとも2個の炭素原子を含む原子団を表わ
す)で示されるポリアミン化合物で実用的に効果的なも
のとしては次のような例をあげることができる。
(1)R=ー(C鴇)n−、ただしnは2以上の整数(
2)R=ー(CH2●CH2●NH)NICH2●CH
2−、ただしnは1以上の整数さらに(1)化合物の例
としては NH2●CH2●CH2●NH2(エチレンジアミン)
NH2・ (CH2)3●NH2(トリメチレンジアミ
ン)NH2・(CH2)4・NH2(テトラメチレンジ
アミン)NH2● (CH2)5●NH2(ペンタメチ
レンジアミン)NH2●(CH2)6●NH2(ヘキサ
メチレンジアミン)などの化合物が有効であり、 (2)の化合物としては N鴇(CH2●CH2●NH)●CH2●CH2●NH
2(ジエチレントリアミン)NH2(CH2●CH2●
NH2)●CH2●CH2●NH2(トリエチレンテト
ラミン)などのポリアミン化合物が有効である。
また上記ポリアミン化合物の中から2種類以上を選択し
て水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶液又はアルコ
ール溶液と混合した溶液についてもエッチングの微細加
工性に有効であることはいうまでもない第3図は水酸化
テトラメチルアンモニウムの30.重量%水溶液に上記
ポリアミン化合物を混合した場合のエッチング速度変化
を調べた結果を示したものである。
曲線cはポリアミン化合物としてエチレンジアミン(混
合量は0〜3鍾量%)を用いた場合を示す。曲線dはト
リメチレンジアミン.(混合量は0〜30重量%)を用
いた場合を示す。曲線Csdいずれの場合もエッチング
速度に極大値が見られる。また、エッチング液に浸漬し
たポリイミド系樹脂膜の膜厚変化を調べた第1図で、曲
線cは水酸一化テトラメチルアンモニウムの3鍾量%水
溶液にエチレンジアミンを5重量%、曲線dはトリメチ
レンジアミンを1踵量%混合したエッチング液を用いた
場合を示す。
曲線C,.dともにエッチング時にポリイミド系樹脂膜
の膜厚増加は見られない。このことは水酸化テトラメチ
ルアンモニウムの水溶液の濃縮溶液にポリアミン化合物
を混合したエッチング液の場合は水酸化テトラメチルア
ンモニウム水溶液の濃縮溶液単独のエッチング液では曲
線aに示すように生じるポリイミド系樹脂膜の膨潤部を
ポリアミン化合物がすみやかに除去するためエッチング
時に膨潤は見られず、またエッチング速度も大きくなる
と思われる。事実、水酸化テトラメチルアンモニウムの
水溶液の濃縮溶液にポリアミン化合物を加えたエッチン
グ液によつてエッチングしてスルーホールを形成したポ
リイミド系樹脂膜の断面を観察すると第2図bに示すよ
うに、ほぼ直線的な傾斜をもつた形状でエッチングされ
ており、かつ水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液の
濃縮溶液単独のエッチング液でみられる膨潤領域は全く
認められない。このような形状は第2層の配線導体の形
成にとつてまことに好ましく、例えば導体の段差での断
線という事故は全く発生しないといつてよい。次に本発
明になるエッチング液をエッチングの安定性の点から述
べる。第4図aはエッチング時間とエッチングされたス
ルーホール仕上り寸法の関係を、第4図bはスルーホー
ル寸法の設計値に対するエッチングされたスルーホール
仕上り寸法を示す。ここでスルーホール仕上り寸法は樹
脂膜の開口寸法をさすものである。第4図に示される直
線C,e,fのエッチング液組成とイミド化するときの
温度、エッチング温度は次のとおりである。c水酸化テ
トラメチルアンモニウム95重量%3踵量%水溶液エチ
レンジアミン 5重量% イミド化20C
fC1エッチング温度4(代)e ヒドラジンヒドラー
ト80%水溶液 イミド化300℃、エッチング温度3
00Cf水酸化テトラメチルアンモニウム1喧量%水溶
液 イミド化1500C1エッチング温度40Cポリイ
ミド系樹脂膜をヒドラジンでエッチングする場合、ホト
レジスト膜が薄い場合、ヒドラジンがホトレジスト膜の
下までまわり込んでエッチングするためサイドエッチが
大きくなつてしまい、またエッチングされたスルーホー
ル寸法の拡がり速度も早い。
したがつて大きいスルーホールと小さいスルーホールが
両方存在する部分等をエッチングする場合、大きいスル
ーホールほど大きく、速くスルーホールエッチされるた
め、第4図bに示すようにスルーホール設計値と実際の
エッチ後の仕上り寸法に差が生じ、エッチングの安定性
が悪い。また、水酸化テトラメチルアンモニウムの1…
歌量%水溶液単独ではエッチング能力から150℃で処
理し、イミド化したポリイミド系樹脂膜をエッチングす
るのが限度であるが、第4図aに示すようにスルーホー
ルの拡がり速度が大きく、また第4図bに示すようにス
ルーホール設計値と実際のスルーホール仕上り寸法に大
きな差が生じており、エッチングの安定性悪く、微細加
工は困難である。
これに対し、本発明の代表的なエッチング液である水酸
化テトラメチルアンモニウムの水溶液の濃縮溶液とエチ
レンジアミンとの混合液ではスルーホールの拡がり速度
が小さいため量産時のスルーホールエッチの管理がしや
すく、またスルーホール寸法設計値とスルーホール仕上
り寸法の関係が極めて良く、大きなスルーホールと小さ
いスルーホールも設計値どおりに均一にスルーホールが
可能であり、しかも3μm口の微細なスルーホールもエ
ッチング可能である。
本発明の代表的なエッチング液である水酸化テトラメチ
ルアンモニウムの水溶液とトリメチレンジアミンとの混
合液について両者の組成によるエッチング速度の変化を
第3図bに示す。
混合液中のトリメチレンジアミン濃度が10〜15重量
%においてエッチング速度が最大になる。また微細加工
にとつて重要なエッチングファクタ(FE)の両者の組
成による変化を第5図に示す。エッチングファクタは第
6図に示すようにエッチングする被膜の厚さdと傾斜部
の幅Wに対してで表わされる。
第5図からトリメチレンジアミン濃度が10〜15重量
%においてF8は最大になり、したがつて傾斜部の傾き
は基板に対して垂直に近くなり微細加工がより容易に可
能となる。以上のように水酸化テトラメチルアンモニウ
ムの水溶液とトリメチレンジアミンとの混合液において
は混合液中のトリメチレンジアミン濃度が10〜15重
量%であると、エッチング微細加工性がさらに効果的で
ある。
水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶液又はアルコー
ル溶液とトリメチレンジアミン以外の他のポリアミン化
合物との混合液についても類似の特性を示し、ポリイミ
ド樹脂膜のエッチング微細加工性に対する効果が高いの
はポリアミン化合物の濃度が1乃至3踵量%の範囲であ
る。
ポリイミド樹脂膜に対する水酸化テトラメチルアンモニ
ウムの水溶液又はアルコール溶液とポリアミン化合物と
の混合液によるエッチング効果は上記で述べた水酸化テ
トラメチルアンモニウムの水溶液又はアルコール溶液の
濃度及び水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶液ない
しはアルコール溶液とポリアミン化合物との混合濃度以
外にポリアミド酸、PIQのプレポリマ等をイミド化す
るときの温度、エッチング液の温度等によつて異なる。
まずイミド化するときの温度についていえば200〜2
40℃で行なうのが好ましい。200℃未満の温度では
ポリアミド酸の溶媒は一般に沸点温度が高い(N−メチ
ルー2−ピロリドンは202℃、N,N−ジメチルアセ
トアミドは16rc)の溶媒ので蒸発が不完全でありエ
ッチング精度が十分でないことがある。
又エッチング終了後ホトレジストを除去する工程で最も
簡便で広く利用されているインダスト・り・ケミカルラ
ボラトリイ(Indust−Ri−ChemILabO
ratOry)社製の除去剤J−100によつて除去す
る際、20CfC以下でイ、ミド゛化した膜のイミド化
が十分でないためポリイミド樹脂膜がわずかにおかされ
ることがある。
またエッチング液の温度はエッチング速度及びエッチン
グ液の安定性から40〜50Cが最も効果的である。エ
ッチングのマスクとして用いることのできるホトレジス
トは環化ゴム系のネガタイプが好ましく例えばコダツク
社製のKMERlKTF′R1東京応化工業社製の0M
Rなどである。エッチングを終了したのちホトレジスト
を前述したように除去剤J7lOOによつて除去するが
、この後さらに第・2層の配線導体の形成工程に入る前
に少なくとも25C)C以上の温度でポリイミド樹脂膜
を再ベークし、完全にイミド化することが好ましい。な
お、この再ベークの際、本発明を実施して形成したスル
ーホールパターンは形状がダレたり変形したりする現像
はほとんどないのに対して、ポジ形ホトレジストの現像
液あるいは水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液の濃
縮溶液、ヒドラジンでエッチングして形成したスルーホ
ールパターンは形状がダレたり著しく変形したりすると
いう欠点がある。これは、上記のエッチング液が浸透し
た膨潤領域が熱的にも不安定であるためである。次に実
施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1ポリアミド酸およびPIQのプレポリマの溶液
としてそれぞれ次のものを準備した。APyre一胤、
RC−5057デュポン(DupOnt)社製B トレ
ニース 東レ社製 CPIQのプレポリマ 日立化成社製 PIQのプレポリマは次のようにして得たものを用いた
温度計、攪拌機および塩化カルシウム管を備えた100
ccの三つロフラスコに、4,4゛−ジアミノジフェニ
ルエーテルー3−カルボンアミド2.43′、4,4″
−ジアミノジフェニルエーテル2.0yおよびN−メチ
ルー2−ピロリドン60ccを入れ、よく攪拌しておく
これにピロメリット酸二無水物4.36fIを除々に加
える。添加終了後5時間攪拌、反応を続けてPIQのプ
レポリマを得た。A,B,CにそれぞれN−メチルー2
−ピロリドンを加えて粘度を1000:)PSに調整し
た。以上のように粘度を調整したA,B,Cをそれぞれ
表面を熱酸化した半導体装着用シリコンウェーハ上に滴
下しホトレジスト回転塗布機(スピンナー■H−DS一
型、ミカサ株式会社製)を用いて3000〜400圓転
の回転速度で塗布した。これを100℃で6紛乾燥して
大部分の溶媒を蒸発させたのち20Crcで6紛加熱硬
化し、ついでこの樹脂膜上にホトレジストを回転塗布し
た。
ホト.レジストは東京応化工業の0MR−8の6■Ps
溶液を用いた。毎分5000の回転速度で塗布し、ホト
レジストの膜厚は0.9μmであつた。ホトレジストを
900Cで2紛乾燥させたのちホトマスクを密着させて
紫外線を露光し、次いで−0MR用現像液(東京応化工
業)に浸漬して、未露光のホトレジストを溶解した。
さらに感光して樹脂膜上に残り所定のパターンを形成し
たホトレジスト膜を150Cで2紛硬化させた。ポリイ
ミド系樹脂膜の膜厚は各々 A2.7μM B2.6μ几 C2.6μm であつた。
しかるのち水酸化テトラメチルアンモニウム30 の組成を有するエッチング液にエッチング温度40℃で
2紛浸漬あるいはエッチング温度5(代)で4分加秒〜
4分(資)秒浸漬した。
いずれのエッチング条件の場合ともパターンの寸法精度
について同様な値を示し、下記の結果を得た。
すなわちA,B,Cのいずれについても厚さ2.6〜2
.7μmの樹脂膜において10μm口、7μm口の開口
に対して0.3〜0.4μmの誤差の寸法精度で、5μ
m口、4μm口、3μm口の開口に対し0.2〜0.3
μmの誤差の寸法精度でエッチング可能であつた。
なお開口寸法はマスク寸法に対するポリイミド系樹脂膜
の底面の寸法である。次にパターンの形状について述べ
るとA.B.Cともに3μm口の開口部に丸味がほとん
どなく良好な形状であつた。またエッチングファクタに
ついて測定したところA,B,Cともに1.35〜1.
50の範囲にあり、パターン端部の傾斜は55〜581
であつた。
このように3μm口のスルーホールが良好な形状にエッ
チング可能であり、かつテーパー角が55〜ぎで得られ
ることは微細加工性によつて極めて良い特性を有すると
いえる。従来例1 実施例1で使用したのと同じポリイミド系樹脂膜A,B
,Cを水酸化テトラメチルアンモニウム3鍾量%水溶液
単独のエッチング液でエッチングした場合、同一時間で
は5μm口以下は開口されなく、また7μm口の開口部
が短形でなく、やや丸味を帯びてエッチングされてしま
う。
実施例2 実施例1で用いた粘度調整したPIQのプレポリマを3
000〜4000rpmで所定の基板上に回転塗布し、
10C)0C−6紛、200℃−6紛の条件下でベーク
し、イミド化した膜を用いエッチングした場合のエッチ
ング中の膜厚の変化を調べた。
第7図のG,h,i,jに対応するエッチング液組成は
次のとおりである。g水酸化テトラメチルアンモニウム 25重量%水溶液 95重量% エチ
レンジアミン 5重量%h水酸化テトラメチ
ルアンモニウム 25重量%水溶液 9轍量% トリメ
チレンジアミン 1鍾量%i 水酸化テトラメチ
ルアンモニウム 25重量%水溶液 8鍾量% ヘキサ
メチレンジアミン 2鍾量% (ヘキサメチレンジ
アミンを40〜45℃で溶 解、メルトし次いで水酸化
テトラメチルア ンモニウム25重量%水溶液と混合し
室温に もどしてから適切な方法で使用する。
)j 水酸化テトラメチルアンモニウム 25重量%水溶液 8轍量% ジエチ
レントリアミン 2鍾量%第7図に示した曲線G
,h,i,jにはいずれも膨潤は全く認められずエッチ
ング液に浸漬した時間に対しては殆んど直線的な膜厚の
減少とともにエッチングが進行する。
実施例3 実施例1と同じ溶液A,BおよびCをそれぞれ1000
CpSの粘度にして3000〜4000rpmで所定の
基板上に回転塗布し、1000C−6C@、200′C
−6紛の加熱硬化処理を施しイミド化した。
樹脂膜の膜厚は2.7〜2.9μmであつた。次で実施
例2と同様にしてパターン寸法10μ瓦口〜3μm口の
ホトレジストパターンを形成したのち水酸化テトラメチ
ルアンモニウム25 重量%メタノール溶液 97111.%エチ
レンジアミン 3重量%の組成を有する
エッチング液にエッチング温度40℃で28分〜2紛3
08?あるいはエッチング温度50℃で6分408〜7
分浸漬した。
2つのエッチング条件の場合とも同様な結果を示しA,
B,Cのいずれについてもパターンの寸法精度は実施例
2とほとんど有意差のない範囲で開口が形成された。
実施例4 実施例1と同じ溶液A,BおよびCをそれぞれ各々10
00CPSの粘度にして3000〜4000rpmで所
定の基板上に回転速度塗布し、10(代)−6紛、20
(代)一6紛の加熱硬化処理を施しイミド化した。
樹脂膜の膜厚は2.7〜2.9μmであつた。次いで実
施例1と同様にしてパターン寸法10μm口〜3μm口
のホトレジストパターンを形成したのち水酸化テトラメ
チルアンモニウム30 重量%水溶液 9轍量%トリメチレ
ンジアミン 1リI量%の組成を有するエッ
チング液にエッチング温度50℃で7分浸漬した。
パターン寸法はA,B,Cとも10μm口、7μm口、
5μm口、4μm口については0.3μm以内の誤差の
精度であつたが3μm口では開口物の寸法は2.5μm
口であつた。
実施例5 実施例1と同じ溶液A,BおよびCを1800CPSの
粘度にして3000〜4000rpmで回転塗布したの
ち100℃−6紛、20Cf′C−6紛の加熱硬化処理
を施しイミド化した。
樹脂膜の膜厚は3.8〜4.0μmである。次で、それ
ぞれについて実施例2と同様にしてパターン寸法10μ
m口〜3μm口のホトレジストパターンを形成したのち
、水酸化テトラメチルアンモニウム30 重量%水溶液 8濾量%ヘキサメチ
レンジアミン 2踵量%の組成を有するエッチ
ング液にエッチング温度50℃で1粉〜1紛3鰍浸漬し
た。
開口部のパターン寸法はA,B,Cのいずれについても
10μm口、7μm口、5μm口、については0.4μ
m以内の誤差の精度であつたが4μm口では3.5μm
口、3μm口では2.4μm口の開口であつた。
実施例6 1と同じ溶液A,B,Cをそれぞれ600CPSの粘度
にして3000〜4000r′Pmで回転塗布したのち
同様の加熱処理によつて樹脂膜を形成した。
膜厚は1.9〜2.0μmであつた。次いで実施例1と
同様の手法によつてホトレジストパターンを形成して水
酸化テトラメチルアンモニウム30重量メタノール溶液
8011j1%ジエチレントリアミン
2(2)I%の組成を有するエッチング液に
エッチング温度50℃で1紛〜1紛3囲2浸漬した。
開口部のパターン寸法はA,B,Cのいずれについても
10pTrL口、7μm口、5μm口で0.3μm以内
の誤差の精度であつたが4μm口では開口部の寸法は3
.6μm口、3μm口では2.4μm口であつた。
本発明になるエッチング液によれば、ポリイミド樹脂の
エッチングに際して、従来のポリアミド酸又はPIQの
プレポリマの段階でのポジタイプのホトレジストの現像
液でエッチングする場合又はイミド化した段階での従来
の第4級水酸化アンモニウム溶液を混合した溶液若しく
はヒドラジンでエッチングする場合に比べて、エッチン
グ速度が大きく、又、エッチング時に膨潤することなく
極めて正確にスルーホールを形成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はエッチング液のエッチング特性を示す図、第2
図はエッチングされたポリイミド系樹脂膜の断面図、第
3図A,bはエッチング速度とエッチング液組成との関
係を示す図、第4図aはスルーホール寸法の拡がり速度
、第4図bはスルーホールの設計値と実際のスルーホー
ル開口部寸法の関係を示す図、第5図はエッチングファ
クタとエッチング液組成との関係を示す図、第6図はエ
ッチングファクタを説明する図、第7図はエッチング特
性を示す図である。 符号の説明、1・・・・・・基体、2・・・・・・ポリ
イミド系樹脂膜、3・・・・・・盛り上がり部分。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶液又はアル
    コール溶液と一般式NH_2・R・NH_2(式中Rは
    少なくとも2個の炭素原子を含む原子団を表わす。 )で示されるポリアミン化合物とを含有してなるポリイ
    ミド系樹脂にスルーホール形成用のエッチング液。2
    水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶液又はアルコー
    ル溶液中の水酸化テトラメチルアンモニウムの濃度が1
    0乃至35重量%である特許請求の範囲第1項記載のポ
    リイミド系樹脂にスルーホール形成用のエッチング液。 3 ポリアミン化合物の含有量が1乃至30重量%であ
    る特許請求の範囲第1項又は第2項記載のポリイミド系
    樹脂にスルーホール形成用のエッチング液。
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