JPS6054963B2 - 塩化ビニリデン系ラテツクス - Google Patents

塩化ビニリデン系ラテツクス

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Publication number
JPS6054963B2
JPS6054963B2 JP56025901A JP2590181A JPS6054963B2 JP S6054963 B2 JPS6054963 B2 JP S6054963B2 JP 56025901 A JP56025901 A JP 56025901A JP 2590181 A JP2590181 A JP 2590181A JP S6054963 B2 JPS6054963 B2 JP S6054963B2
Authority
JP
Japan
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vinylidene chloride
latex
parts
chloride latex
polymerization
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Expired
Application number
JP56025901A
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English (en)
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JPS57139109A (en
Inventor
和彦 日吉
敦 杉崎
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Paints Or Removers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ノニオン系界面活性剤によつて乳化共重合
された、安定性に優れた塩化ビニリデン系ラテックスに
関するものである。
従来、塩化ビニリデン系ラテックスはアニオン系界面
活性剤を用いて乳化共重合して得られるのが常である。
しカルながらそれらのアニオン系界面活性剤を用いて得
られる塩化ビニリデン系ラテックスには欠点がない訳で
はない。即ち、電解質の共存に対して不安定であるし、
カチオン系界面活性剤の添加に対しては速やかに凝固に
至る場合が多いことである。例えば塩化ビニリデン系ラ
テックス塗工膜に高度の静電防止能を与える為にカチオ
ン系の帯電防止剤を添加したいと望む場合など、良好な
安定性を期待することが出来ない。しかし、もし、ノニ
オン系界面活性剤を用いて乳化共重合した塩化ビニリデ
ン系ラテックスであるならば、電解質に対する安定性は
、電解質が無機塩であつても、アニオン系又はカチオン
系の有機物の塩であつても、十分満足なものである筈で
ある。しカルながらこのように理論的にも明確で、 産
業上の要望も高いノニオン系界面活性剤を用いた塩化ビ
ニリデンラテックスが殆んど製造されてない理由は、こ
のような塩化ビニリデン系ラテックスの安定性が乏しい
からである。即ち、ノニオン系界面活性剤を用いた塩化
ビニリデンの乳化共重合は重合途中のコロイド安定性を
維持するのが因難であり、よしんばラテックスがかろう
じて得られても、そのラテックスの機械的安定性が不十
分である場合が多いからである。確かに特公昭41−1
4676号公報に開示されている様に塩化ビニリデンと
塩化ビニルの共重合ではノニオン系界面活性剤を用いて
一定の成功を納めているが、コモノマーが塩化ビニル以
外の塩化ビニリデンとの共重合での成功例は開示されて
ない。事実本発明者らの研究によつても、親水性の高い
コモノマーとの乳化共重合は、ノニオン界面活性剤を用
いては満足に行なわれないことが分つた。 以上に鑑み
、本発明者らは、ノニオン系界面活性剤を用いて塩化ビ
ニリデンの乳化共重合が安定−に実施でき、電解質に対
する安定性の抜群に優れた塩化ビニリデン系ラテックス
を提供する為に鋭意検討を重ねた結果、従来のアニオン
系界面活性剤を用いた塩化ビニリデンとの乳化共重合で
は、不安定化の原因となりその多くを共重合体中にとり
こむのが困難とされて来たグリシジルメタクリレートが
、ノニオン系界面活性剤を用いる乳化共重合のコモノマ
ー成分として用いられる場合に、極めて安定性にすぐれ
た塩化ビニリデン系ラテックスを与えることを見出し、
本発明をなすに至つた。
即ち、本発明は、塩化ビニリデン60乃至95重量%、
グリシジルメタクリレート0.5乃至10重量%、及び
塩化ビニリデンと共重合可能なコモノマーの1種又は2
種以上にて10喧量%となるモノマー混合物をノニオン
系界面活性剤によつて乳化共重合してなる塩化ビニリデ
ンラテックスに関するものである。
本発明の塩化ビニリデンのコモノマーとしては、エチレ
ン系不飽和カルボン酸と、そのエステル、ニトリル、ア
ミド等の誘導体が産業上有用である。
本発明のノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエ
チレンのアルキルエーテル、アルキルフェニルエーテル
、高級脂肪酸とのエステル等が挙げられるが、上述の特
公昭41−14676号公報に述べられたポリエチレン
オキサイドノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイ
ド付加モル数35相当)が、より好ましい結果を与える
以下に実施例を示す。
例中部は重量部を表わす。実施例1 塩化ビニリデン(■DC)90部、アクリル酸メチル(
MA)3乃至5部、アクリロニトリル(AN)2乃至5
部及びグリシジルメタクリレート(GMA)1部の合計
が101部となるモノマー混合物と、水1(1)部、過
硫酸ソーダ0.1部、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル(エチレンオキーサイド付加モル数3湘当)
8部とを混合し、密閉容器中かきまぜ下に50℃に保ち
重合を行なつた。
一方、グリシジルメタクリレートを用いない他は全く同
様にして比較のための重合も行なつた。各々について、
生成した塩化ビニリデン系ラテニツクスを200メッシ
ュのスクリーンで枦過し重合中に発生した沈殿の量を求
めた。結果を第1表に示す。重合沈殿の量は用いたモノ
マー量に対する割合で示したが、僅か1部のグリシジル
メタクリレートの存在が重合安定性の向上に尽大な役割
を演じているのが明白に示される。
実施例2 塩化ビニリデン羽部、アクリル酸メチル3.5部、グリ
シジルメタクリレート8.5部を、水100部、過硫酸
カリウム0.05部、及びポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテル(ポリエチレンオキサイド付加モル数3
湘当)6部とを密閉容器内にかきまぜ下50℃に保ち重
合を行ない、ラテックスを安定に得た。
一方、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルのか
わりに、アニオン系界面活性剤であるアルキルジフェニ
ルエーテルスルホン酸ソーダを用いたところ、第2表に
見る様に用いる量の増加と共に、重合中発生する沈殿の
量は減つていくようには見えるが、実は200メッシュ
のスクリーンすらも通過するような微少粒沈殿が発生し
ており、そのようなラテックスを例えば二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム等の透明プラスチックフィルムの上に
塗工したところ連続透明皮膜を形成し得す、不透明でボ
ロボロであり、つまりは塩化ビニリデン系ラテックスと
しての工業上の有用性のないものしか得られなかつた。
なお本例中のアルキルジフェニルエーテルスルホン酸ソ
ーダ6部を用いた例は、アニオン系界面活性剤による塩
化ビニリデン系の乳化重合の常識から云えば異常に多い
ものであり、グリシジルメタクリレートが含まれない場
合にあつてはせいぜい2部程度で十分に安定なラテック
スが容易に得られるものであることは当業者達のあまね
く知るところである。それに対し、ノニオン系界面活性
剤のみによる塩化ビニリデンの乳化重合としては本実施
例の6部と云う量は乏しいながらも先行例と較べて、少
なめでこそあれ決して多いものではない。アニオン系界
面活性剤とノニオン系界面活性剤とではコロイド粒子の
安定化の原理が異なるため、ノニオン系界面活性剤の方
がアニオン系のそれよりも、乳化重合にあつては、より
多量を用いねばならないことが知られている。なお本例
中の塗膜形成能は、延伸ポリエステルフィルムの上にラ
テックスをメイヤバーを用いて塗布し、8(代)で3@
保つた後、指先を強く塗膜にこすりつけてはげおちない
かをみたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化ビニリデン60乃至95重量%、グリシジルメ
    タクリレート0.5乃至10重量%、及び残量の塩化ビ
    ニリデンと共重合可能な単量体の1種又は2種以上を、
    ノニオン系界面活性剤によつて乳化共重合してなる塩化
    ビニリデン系ラテックス。
JP56025901A 1981-02-24 1981-02-24 塩化ビニリデン系ラテツクス Expired JPS6054963B2 (ja)

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JPS57139109A JPS57139109A (en) 1982-08-27
JPS6054963B2 true JPS6054963B2 (ja) 1985-12-03

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4999638A (ja) * 1973-01-26 1974-09-20
JPS54119589A (en) * 1978-03-09 1979-09-17 Kanto Denka Kogyo Kk Preparation of vinylidene chloride resin emulsion

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4999638A (ja) * 1973-01-26 1974-09-20
JPS54119589A (en) * 1978-03-09 1979-09-17 Kanto Denka Kogyo Kk Preparation of vinylidene chloride resin emulsion

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JPS57139109A (en) 1982-08-27

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