JPS6054844B2 - 合成樹脂製容器の容器口開口装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、中空成型にて成型した薬ひん等の合成樹脂製
容器の容器口を切除開口する開口装置の発明に係るもの
で、均一な開口作業を簡便に能率よくできる装置を、然
も安価に提供しようとするものである。

通常、薬びん等の小形合成樹脂製容器を製作す゛るには
中空成型にて形成されるが、この場合容器口は小さな空
気孔（ゲート孔）を有するがほとんど閉塞された状態で
成型され、成型後、改めて所定口径の開口作業（ゲート
除去）が行なわれるものである。

この開口装置には、たまに大がかりなオートメーション
式装置があるが、設備費に多大の資本を要し、特定の大
工場にしか設置できず、一般には、家内工業的な小規模
ので製造する場合は、手加工によるしか方法はなかつた
から、非能率であり、且つ相当の熟練を要し、手指に怪
我をしたり、しかも開口径や位置にムラが発生しやすく
不良発生率が高い欠点があつた。本発明は、かゝる欠点
を排除し、軽便型で、しかも能率よく初心者にも上手、
下手なく正確且つ安全に作業し得る装置を安価に提供し
ようとするものてある。

以下本発明の実施例を図面と共に説明する。１は機台、
２は回転台で、回転軸３によつて機台１に回転自在に装
着されている。

該回転軸３は、モーター４よりゼネバ伝動機構５によつ
て間欠的に回転させられる。回転台２の同一円周上には
、容器６の下方形状に適応させるように調節自在に設け
た容器受台７を任意数、特定間隔に隔て）取付ける。こ
の容器受台７のほぼ中央部には容器の下方部を弾性的に
支承挾持する挾持バネ８を取付けて該容器を着脱自在に
支承挾持する容器支持ハンド９を昇降自在に介装させて
いる。回転台２が間欠的に回動し、停止する一位置の容
器受台７ｂの上部に、容器６の頭部を押下げる笠形の押
下子１０を備えた押下げアーム１１を、エヤーシリンダ
ー１２によつて昇降自在に支持板１３へ装着した容器正
置機構Ａを設けている。該容器正置機構Ａの次の位置に
停止する容器受台７ｃの真上部には、モーター１４によ
つて回転される切断刃１５を備えた容器口開設機構Ｂを
支軸１６によつて機台１に装着させている。また、この
位置の容器受台７ｃの真下部には、容器支持ハンド９を
押上げる押上体１７をエヤーシリンダー１８によつて昇
降自在に装着した容器移動機構Ｃを備えている。さらに
また、次の停止位置の容器受台７ｄの下方にも、押上体
１７ａとエヤーシリンダー１８ａを付設した容器支持ハ
ンド押上機構Ｃ１を設けると共に、開口加工済の容器胴
部を水平方向に機台１外に押圧して放出する押圧棒１９
をエヤーシリンダー２０にて往復動自在に付設した容器
放出機構Ｄを設けている。図中２１は開口加工後の容器
放出用シュートである。本装置を作動させ、第２図にお
いて、成型後の不要頭部（ゲート部）を備えた加工対象
容器６を停止中の容器受台１ａに供給させた後、次の容
器正置機構Ａの直下に容器受台７ｂが移動し、この位置
にて停止中にエヤーシリンダー１２が作動し．押下けア
ーム１１を押下子１０と共に下降し、該押下子１０によ
つて容器頭部６ａを押下げる。

押下げられた容器６の下部は、容器支持ハンド９の挾持
バネ８に押込まれて容器６は垂直に保持正置させられる
。次に回転台２が回動されて容器口開．設機構Ｂの切断
刃１５の直下にて容器受台７ｃが停止すると共に、容器
移動機構Ｃのエヤーシリンダー１８が作動して押上体１
７が上昇し容器支持ハンド９を押上げて容器６の頭部６
ａを切断刃１５に押付ける。この状態にて切断刃１５の
回転に・よつて容器６の不要な頭部６ａが切取られて容
器上端面に所望口径の開口部６ｂが形成される。この後
、エヤーシリンダー１８によつて押上体１７が下降する
と共に、容器支持ハンド９は開口加工後の容器６と共に
自重によつて下降し、次に回転台２が回動して容器受台
７ｄの位置にて停止したとき容器支持ハンド押上機構Ｃ
１のエヤーシリンダー１８ａを作動させて押上体１７ａ
を上昇させ、容器支持ハンド９を容器６と共に容器受台
７ｄから上昇させると共に容器放出機構Ｄのエヤーシリ
ンダー２０を作動させて押圧棒１９にて容器６の側部を
押圧して容器受台７ｄの挾持バネ８より離脱させて容器
放出シュート２１上に落下させ）るものである。これら
の作動は、間欠的に順次連続して行なわれるものであり
、各エヤーシリンダーの作動タイム等は図示していない
が電磁弁、リミットスイッチ等によつて調整されている
ものである。以上のように、本発明は簡単な設備によつ
て合成樹脂製容器の開口切除工程が均一に、しかも能率
よく行なわれるものである。

なお、切除された容器の不要頭部６ａの散乱を防止する
ためと、容器６頭部を切断刃１５に適確に案内するため
に、切断刃の周囲に、下底面に容器頭部挿入孔２２およ
び側部適所に切除屑排出孔２３を設けた筒体２４を装着
して、また切除屑排出孔２３には切除屑排出筒２５を装
着し該切除屑排出筒２５より切除屑を順次排出するよう
にすれば、容器頭部挿入孔２２によつて容器頭部の偏心
を防止して適確に中心位置に案内すると共に長時間の作
業にも機台周辺に切除屑を散乱させることなく、いつも
清潔に作業ができるものであり、さらに切断刃１５を露
出させないから作業中に負傷することなども防止できる
利点が得られるものである。（第４図参照）なお、前記
によれば容器支持ハンド９は自重によつて降下させてい
るが該容器支持ハンド９に、終始下降方向に付勢させる
バネ２６を設ければ該容器支持ハンド９の下降時の作動
を一層円滑にして下降不円滑による種々のトラブルを除
去させることができるものである。

（第８図参照）また、容器の大きさ、形状によつて容器
受台７を調節して取付けるか、または交換すればよく、
容器口の口径に対応して切断刃１５を調節することもで
きるものである。

さらに、実施例図によれば回転台２に、４組の容器受台
７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄを設置しているが、これらは装
置の大きさに応じてゼネバ伝導機構５の歯の増減により
任意数に選択できるものであり、且つ本装置にパーツフ
ィーダーを付加することによつて全自動操作も可能にで
きるものである。さらに、容器正置機構を設けたから容
器６を無雑作に容器受台７ａに収容したときでも、すべ
て均一な適正位置に押込んで正置させることができるの
で開口径の偏心や口径のムラなどの不良品を発生するこ
とも防止できるなど有為な発明である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示したもので、第１図は保護カ
バーを除去して示した正面図、第２図は ／同上平
面図、第３図は容器正置機構の拡大側面図、第４図は容
器の不要頭部の切除状態を示す拡大断面図、第５図は容
器受台の拡大斜面図、第６図は開口加工後の容器放出状
態を示す拡大側面図、第７図は容器の斜面図、第８図は
他実施例の要部の断面図である。 ２・・・・・・容器受台、６・・・・・・容器、６ｂ・
・・・・・容器口、７・・・・・・容器受台、９・・・
・・・容器支持ハンド、１５・・・・・・切断刃、２２
・・・・・・容器頭部挿入孔、２３・・・・・・切除屑
排出孔、２４・・・・・・筒体、２６・・・・・・バネ
、”Ａ・・・・・・容器正置機構、Ｂ・・・・・・容器
口開設機構、Ｃ・・・・・・容器移動機構、Ｃ１・・・
・・・容器支持ハンド押上機構、Ｄ・・・・・・容器放
出機構。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 容器の下方部を挾持バネで弾力的に支持挾持する容
   器支持ハンドを中央部に昇降自在に設け、容器の下方形
   状に適応させて調整自在に形成した複数個の容器受台を
   同一円周上に特定間隔を隔てて取付けて間欠的に回転す
   る回転台と、容器受台の適正位置に容器を押込みセット
   する容器正置機構と、切断刃を回転させて所定寸法径の
   容器口を開口させる容器口開設機構と、容器の下方部を
   挾持した容器支持ハンドを切断刃に向けて昇降させる容
   器移動機構と、開口加工済の容器を容器支持ハンドと共
   に押上げる容器支持ハンド押上機構と、水平方向に往復
   動自在に設けた押圧棒にて容器支持ハンドと共に押上げ
   られた開口加工済の容器の側部を押圧し、容器を容器支
   持ハンドより離脱放出させる容器放出機構と、より成り
   、加工対象容器を容器受台に装着して間欠的に回動させ
   て容器を切断刃の直下に位置極めさせ、容器を容器支持
   ハンドと共に切断刃に向けて所定寸法押上げ、容器の不
   要頭部を切断刃にて所定口径に切除開口させた後、この
   容器を自動的に取出すことを特徴とする合成樹脂製容器
   の容器口開口装置。 ２ 容器口開設機構の切断刃の周囲に、下面に容器頭部
   挿入孔と、側部に切除屑排出孔とを、それぞれ設けた筒
   体を装着した特許請求の範囲第１項記載の合成樹脂製容
   器の容器口開口装置。 ３ 容器支持ハンドを終始下降方向に付勢するバネを備
   えた特許請求の範囲第１項又は同第２項記載の合成樹脂
   製容器の容器口開口装置。