JPS6054001B2 - 畦塗り機に於ける土寄せ兼排水溝形成装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は畦塗り前に行なう土寄せ及び排水溝形成の両
作業を畦塗り機で同時に行なうことを可能としたもので
、機体後方に装着されている伝動カバーの背部にブラケ
ットを固定し、該ブラケットに左右及び上下動調節自在
に支持杆にて土寄せ兼排水溝形成板を取付ける一方、土
寄せ兼排水溝形成板を傾動可能に支持杆に装着して成る
ことを特徴とするものてある。

而してその実施例を図につき説明すれば１は畦塗り機
、２は機体１の後方に装着されている伝動カバー、３は
伝動カバー２の背部に固定した筒状のブラケットで□型
の支持杆４の一端が締ネジ５により左右動及び回動可能
に嵌挿されると共に支持杆４の下端に締ネジ６により上
下動及び回動可能な筒体７が設けられている。

８は筒体７に固定した連結片で下端に土寄せ兼排水溝
形成板９を傾動可能に締ネジ１０で緊締したものである
。

尚図中１１はローター、１２は泥土案内具、１３は車
輪、１４は抵抗棒、１５は尾嬌、１６は畦、１７は土寄
せ兼排水溝形成板で寄せられた泥±、１８は排水溝、１
９はローターカバーである。

従来畦塗り前に行なう土寄せ及び兼排水溝形成の両作
業は畦塗り機で行なうことは困難で而も同一機で双方の
作業を同時に行なうことは全く不可能であつた。

又土寄せ作業に関しては機械では不可能でもつぱら手
作業に依つたのであるが、この場合寄せられた泥土には
高低が激しく生じ圃場に水を引いた場合、泥土が水中よ
り突出している箇所と沈んでいる箇所ができ従つて泥土
に硬軟の差が大きく生じ整然とした畦が形成されなかつ
たのである。

然るに本発明はかかる欠改を除去したものでその作用
効果を図につき説明すれば、土寄せ兼排水溝形成板９の
後方を畦側へ向けて取り付けた場合ローター１１により
掻き起こされた泥土は泥土案内具１２に添い畦側へ放出
され後方より土寄せ兼排水溝形成板９にて畦側へ寄せら
れるため泥土のいだき寄せが容易になり畦側へのみ泥土
は寄せられるのである。 又土寄せ兼排水溝形成板９の
下部位置は筒体７を上下し締ネジ６を緊締することによ
り調節が可能であるから泥土の高さを一定に調節出来る
と共に泥土の横巾も支持杆４を左右にスライドさせ締ネ
ジ５で緊締することにより自由に調節出来るものである
。

而して第３図に示すように土寄せ兼排水溝形成板９の
畦側を上方へ傾斜させて畦際に高く土寄せをすれば畦塗
時泥土を僅かの高さだけ上げれば済むと共に該板９の機
体側は圃場中へ入り込み排水溝１８を形成するものであ
る。

又第４図に示す如く土寄せ兼排水溝形成板９を平行に使
用すれば土寄せ作業のみ行なうことが出来ると共に該板
９の機体側の下端に鎖線で示す様な排水溝形成用突片を
設ければ、土寄せと排水溝形成の両作業も行なえるもの
である。

かくすることにより圃場の表面と土寄せをした泥土際に
排水溝１８が形成され畦塗り前の水はけがむらなく行．
なわれ均一した硬さの泥土となるものである。

上述の如く本発明によれば土寄せ及び排水溝形成作業を
畦塗り機で同時に行なうため、泥土に高低が生じないの
みならず、耕盤に尾楢を立て土寄せ兼排水溝形成板９の
高さを一宏ｚこオわ、ぱ寄せられた泥土は耕盤よソー定
の高さになると共に一定の深さの溝が形成され、圃場に
水を引いた場合排水溝によりたやすく水はけが出来従つ
て水中から突出したり沈んだりする箇所が生じないから
泥土の硬さも均一になり、依つて整然とした畦が形成さ
れるものであつて作用効果絶大なる有用な発明である。

図面の簡単な説明第１図は本発明装置の実施例を示した
正面図、第２図は同上の要部側面図、第３図及第４図は
本発明装置の作用を示した正面図である。

符号、１は畦塗り機、２は伝動カバー、３はブラケット
、４は支持杆、５，６，１０は締ネジ、７は筒体、８は
連結片、９は土寄せ兼排水溝形成板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 機体後方に装着されている伝動カバーの背部にブラ
   ケットを固定し、該ブラケットに左右及び上下動調節自
   在に支持杆にて土寄せ兼排水溝形成板を取付ける一方、
   土寄せ兼排水溝形成板を傾動可能に支持杆に装着して成
   ることを特徴とする、畦塗り機に於ける土寄せ兼排水溝
   形成装置。