JPS6053658B2 - 豆類粉砕機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコーヒー豆などの豆類粉砕機に係り、カッタ
ーにて粉砕された豆類の粉粒を放出するようにしたもの
に関する。

従来のこの種コーヒー豆の粉砕は粉砕室に配設したブ
レードカッターを回転させることによりコーヒー豆を粉
砕する構造が一般的であるが、カッターにて一定の粉粒
度以下に粉砕された粉粒を粉砕室内に配設したフィルタ
にて選別してファンにより起生された吸込風より放出す
るようにし、粉粒の粗さが略一定し、また加熱などによ
り香り味が変化するおそれがなく、迅速に加工できるコ
ーヒー豆などの豆類の粉砕機が開発されている。

そしてこのような豆類粉砕機において、粉砕室に定量の
豆類を供給して粉砕効率を高めるようにホッパー室を連
通させた構成が考えられるがさらにホッパー室より粉砕
室に豆類が円滑に供給されるように粉粒を貯溜室に導く
空気流をホッパー室に還流させると、ホッパー室におい
て乱流が生じ易く、豆粒は浮遊して粉砕室に円滑に豆類
が供給されない欠点を有している。 本発明は上記欠点
に鑑みなされたもので、粉粒を貯溜室に導いた空気流を
ホッパー室に還流し、この還流された空気流を整流して
ホッパー室の豆類を円滑に粉砕室に供給できるようにし
た豆類粉砕機を提供するものである。

次に本発明の一実施例の構成を図面第１図乃至第５図
について説明する。

１は基台で、内部に電動機２が内蔵され、この電動機
２の駆動軸３は基台１の上面に突出されている。

この基台１の上面部には駆動軸３の突出部が位置される
送風室４およびこの送風室４に連通するダクト部５が形
成されるようになつている。またこの基台１の一側下部
には貯溜部７を形成する貯溜ケース８の載置部９が一体
的に設けられている。そしてこの貯溜ケース８の一側上
部にはこの貯溜ケース８を載置部９に載置した際に前記
ダクト部５に連通される吸込開口１０が形成され、この
吸込開口１０に隣接して吐出開口１１が形成されている
。

またこの貯溜ケース８の上面開口部を開閉自在に閉塞す
る蓋体１２が設けられている。またこの蓋体１２の内面
には吸込開口１０と吐出開口１１を隔離する案内板１３
が吸込開口１０に連通するダクト部５よりの空気流の方
向と略平行に形成されている。また１４はファンで、前
記駆動軸３に送風室４を臨ませて取付けられている。

次に１５は内部に粉砕室１６を形成したケース体で、基
部ケース部材１７と粉砕部ケース部材１８とにて形成さ
れ、この基部ケース部材１７と粉砕部ケース部材１８と
はねじにて結合されている。

前記基台１の上面に載置された基部ケース部材１７の底
部開口面と基台１の上面とにて前記送風室４とダクト部
５が形成され、この基部ケース部材１７は前記基台１に
図示しないクランプにて結合されるようになつている。

またこの基部ケース部材１７内の上面開口部内周にはフ
ィルタ受部１９が段状に切欠き形成されている。さらに
この粉砕部ケース部材１８の粉砕室１６・の下端開口縁
が前記基部ケース部材１７の前記フィルタ受部１９に嵌
合されるようになつている。

また前記基部ケース部材１７には吐出開口１１に連通す
る循環流ダクト部２０が形成され、この循環流ダクト部
２０に下端を連通した還流路２１が前記粉砕部ケース部
材１８の上部に形成したホッパー室２３が粉砕室１６の
外側に位置して形成されている。この還流路２１の上端
は前記粉砕室１６の上端側部に形成した還流口２２によ
つて粉砕室１６に連通されている。そしてこのホッパー
室２３の下部は開口部２４によつて前記粉砕室１６に連
通されている。次に２５はフィルタで、所定の粉粒度の
粉粒を通過させるメッシュの網状に形成され、このフィ
ルタ２５の周縁下部は基部ケース部材１７のフィルタ受
部１９に着脱自在に嵌合され、このフィルタ２５の上面
周縁には前記粉砕部ケース部材１８の粉砕室１６下側開
口縁にて挾着されるようになつている。

また２６はブレードカッターで、刃部を１８０度偏位し
て形成され、前記フィルタ２５の上方に近接して前記駆
動軸３の先端に着脱自在に取付けられている。

そして前記ファン１４の上面周縁には複数の翼片２６が
突設され、このファン１４は粉砕室１６”の下端開口部
に臨ませられて配設され、このファン１４の回転方向の
接線部に位置して前記ダクト部５が臨ませられている。

また２７はケース体１５のホッパー室２３と還流路２１
の上面開口部を開閉自在に閉塞する蓋体で、合成樹脂に
て形成され、前記粉砕部ケース部材１８のホッパー室２
３の上面開口縁に嵌合される環状縁が形成され、図示し
ないクランプで着脱自在に結合されるようになつている
。蓋体２７には粉砕部ケース部材１８の上部に突設した
位置決め突起２８を係止する係止孔２９が形成されてい
る。また前記蓋体２７の内面には前記還流口２２に対向
して弧状の整風部３０が垂直状に一体に突出形成され、
この整風部３０は還流口２２の高さｈより長い高さＨで
かつ還流口２２の幅１より長い幅Ｌに形成され、この整
風部３０はホッパー室２３の下側開口部２４の還流口２
２より離反した位置に略等しい距離Ｄに位置され、整風
部３０にて空気流は渦流が生じることなく、ホッパー部
２３より確実に豆粒を粉砕室１６に供給する。

次にこの実施例の作用について説明する。

豆類例えばコーヒー豆を挽く場合にはコーヒー豆をケー
ス体１５の粉砕室１６に投入し、蓋体２７にてケース体
１５の上面を閉塞した状態で電動機２を駆動するとカッ
ター２６およびファン１４が回動し、このカッター２６
の回動でホッパー室２３より供給されたコーヒー豆が粉
砕される。

そしてこのときファン１４の駆動で第５図に示すように
粉砕室１６を通過し送風室牡ダクト部５を経て貯溜ケー
ス８に流入し、さらに循環流ダクト部２０、還流路２１
、還流口２２よりホッパー室２３を経て整風部３０に整
流されてホッパー室２３の下側開口部より粉砕室１６に
流れる空気流が生じ、カッター２６にて粉砕されたコー
ヒー豆の所定粉粒度以下の粉粒はこの空気流とカッター
２６の遠心力でカッター２６の下部に位置したフィルタ
２５を通過してフィルタ２５の下方に放出され、また空
気流でホッパー室２３の豆粒は粉砕室１６に円滑に供給
され、粉砕室１６より送風室４に送込まれ、ダクト部５
より貯溜ケース８の貯溜室７に送込れる。またこの空気
流によつてコーヒー豆或は粉砕された粉粒は冷却される
。次に他の実施例の構造を第６図について説明する。

ホッパー室２３の開口部２４を還流口２２に略平行状に
対向して形成した構造においては整風部３０をホッパー
室２３の開口部２４の還流口２２側と反対側の縁部に沿
つて直線状に形成して還流口２２より還流された空気流
は円滑に粉砕室１６に流れるようにする。

そしてこの整風部３０の形状は前記各形状に限らずホッ
パー室２３の開口部２４の形状に合せて空気流が垂直状
に流れるようにする。さらに他の実施例を第７図につい
て説明する。

ケース体１５の還流路２１に連通する風路３１を形成さ
れ、この風路３１をホッパー室２３の開口部２４に対向
して形成し、この風路３１の開口端に筒状の整風部３０
ａを形成し、空気流によつて円滑に豆粒を粉砕室１６に
供給することができる。また前記ファン１４は遠心ファ
ンに限らず適宜のファンを用いることができる。

本発明によれば、粉砕室に開口したホッパー室の開口部
に向つて還流口より還流された空気流を整流する整風部
を形成したのでホッパー室より粉砕室に吸込まれる風に
乱流が生じることがなく、整流されて流動されるためホ
ッパー室の豆粒を円滑に粉砕室に送込むことができ、豆
類の粉砕能率を向上できる。

また整風部を還流口に対向して還流口より大きく形成し
たので整流効率を向上でき、さらに蓋体に整風部を形成
することにより部品数が少く安価に得られカッターにて
所定粉粒度以下に粉砕された粉粒を放出し、コーヒー豆
などの粉粒度が均一となり、カッターにより粉砕された
粉砕を円滑にフィルタより流出し、粉砕室内でつまるこ
とがなく、摩擦などで発熱のおそれがなく、香り、味が
損われるような品質の変化のおそれがないものである。

図面の簡単な説明第１図は本発明の一実施例を示す豆類
粉砕機の蓋体を外した状態の平面図、第２図は第１図■
一■線部の断面図、第３図は第１図■一■線部の断”面
図、第４図は第１図■一■線部の断面図、第５図は同上
ホッパー室部の拡大断面図、第６図は他の実施例を示す
豆類粉砕機の平面図、第７図はさらに他の実施例を示す
豆類粉砕機のホッパー室部の断面図である。

４・・・・・・送風室、７・・・・・・貯溜部、１４・
・・・・・ファン、１６・・・・・・粉砕室、２１・・
・・・還流路、２２・・還流口、２３・・・・・・ホッ
パー室、２４・・・・・・開口部、２５・・・・フィル
タ、２６・・・・・・カッター、２７・・蓋体、３０，
３０ａ・・・・・・整風部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ホッパー室と、このホッパー室に連通されかつ回転
   カッターを配設し開口部にフィルタを設けた粉砕室と、
   この粉砕室の開口部の下部に形成され前記フィルタを通
   過した粉粒を移送する風を起生するファンを設けた送風
   室と、この送風室に連通された貯溜部と、この貯溜部よ
   り前記ホッパー室に連通された還流路とよりなり、前記
   ホッパー室にこのホッパー室の粉砕室に開口した開口部
   に向つて還流路より循環された空気流を整流する整風部
   をホッパー室に開口した還流口に対向して形成したこと
   を特徴とする豆類粉砕機。 ２ 整風部の大きさをホッパー室に開口した還流路の循
   環口より大きく形成したことを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の豆類粉砕機。 ３ 整風部をホッパー部の豆類供給用開口部を閉塞する
   蓋体に一体に形成したことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項または第２項記載の豆類粉砕機。