JPS6053114B2 - 高品質鋼とニツケル基合金の物体の焼戻し方法 - Google Patents
高品質鋼とニツケル基合金の物体の焼戻し方法Info
- Publication number
- JPS6053114B2 JPS6053114B2 JP8515777A JP8515777A JPS6053114B2 JP S6053114 B2 JPS6053114 B2 JP S6053114B2 JP 8515777 A JP8515777 A JP 8515777A JP 8515777 A JP8515777 A JP 8515777A JP S6053114 B2 JPS6053114 B2 JP S6053114B2
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- tempering
- boron
- silicon
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、摩擦と滑りとによる機械的表面摩耗と共に
、高温ガスと、プラズマとの作用を受ける高品質鋼と、
ニッケル基合金との物体の焼戻しに関する。
、高温ガスと、プラズマとの作用を受ける高品質鋼と、
ニッケル基合金との物体の焼戻しに関する。
この様な物体は、例えばロータリピストンエンジンの摺
動バー、軸受、ペンまたは核融合炉の保護遮蔽である。
例えば、硬質クロームの電解被覆、高品質鋼の表面の浸
硫または中間金属複合物の被覆を包含する多数の焼戻し
方法が摩擦に基づく摩耗に対する保護として開発された
。
動バー、軸受、ペンまたは核融合炉の保護遮蔽である。
例えば、硬質クロームの電解被覆、高品質鋼の表面の浸
硫または中間金属複合物の被覆を包含する多数の焼戻し
方法が摩擦に基づく摩耗に対する保護として開発された
。
これ等の方法と同様な方法とは、炭化を避けるが、これ
は、基材の材料の利点が炭化によつて喪失されることが
公知であるからである。専問家の意見に反し、多くの場
合には、上述の金属が受ける機械的摩耗は、焼戻す物体
が、炭化水素および/または塩素処理炭化水素、または
炭化水素および/または塩素処理炭化水素と、チタニウ
ムハロゲン化物、硅素または硼素複合物の焼戻し用複合
物と、水素と窒素の混合ガスとを用い、700乃至11
00℃好ましくは910乃至1030℃において、所要
の焼戻しの度合になるまで0.5乃至1.5気圧の全圧
力の下に反応容器内で個々にまたは纒めて処理された後
、水素ガスまたは水素と窒素の混合ガスおよび/または
不活性ガスの中で放冷されるとすれば、著しく低減可能
なことが判明した。
は、基材の材料の利点が炭化によつて喪失されることが
公知であるからである。専問家の意見に反し、多くの場
合には、上述の金属が受ける機械的摩耗は、焼戻す物体
が、炭化水素および/または塩素処理炭化水素、または
炭化水素および/または塩素処理炭化水素と、チタニウ
ムハロゲン化物、硅素または硼素複合物の焼戻し用複合
物と、水素と窒素の混合ガスとを用い、700乃至11
00℃好ましくは910乃至1030℃において、所要
の焼戻しの度合になるまで0.5乃至1.5気圧の全圧
力の下に反応容器内で個々にまたは纒めて処理された後
、水素ガスまたは水素と窒素の混合ガスおよび/または
不活性ガスの中で放冷されるとすれば、著しく低減可能
なことが判明した。
この方法では、合金の炭素量は増大し、合金の滑り特性
と、高温ガスとプラズマとに対する抵抗とは、数倍に改
善される。この方法は、包含される特定の用途に容易に
適用し得る。
と、高温ガスとプラズマとに対する抵抗とは、数倍に改
善される。この方法は、包含される特定の用途に容易に
適用し得る。
例えば、0.25乃至3TIrInの直径の管状ペンは
、体積て約5%のメタンと水素との流動する混合気中で
30乃至60分間にわたり1000℃で0.5乃至1.
5気圧の下で処理した後、約20分の時間にわたりアル
ゴン中で冷却するのみでよい。この様に処理したペンは
、樹脂フィルム上の高水準の滑り.特性を有し、使用の
際に20007TLの筆記長さに相当する期間にわたり
使用された後でも、摩耗の如何なる徴候をも示さない。
同様なことは、摺動バーにも当嵌まる。この基本的な焼
戻し効果は、好ましくは910乃至1030℃の温度て
焼戻す物体に作用.する如く、メタンの様な炭化水素ま
たは3塩化チタンまたは4塩化炭素と4塩化チタニウム
の様な塩素処理された炭化水素の混合物の使用を許要す
ることにより、滑り特性を示す硬質被覆が施されること
によつて増大されると共に一層過酷な摩耗,の要件に適
応し得る。この点については、基材材料に適応し最小の
摩耗を示す該材料に強固に錨着された硬質材料層が形成
されることが重要である。これ等の適応する層は、下記
の如く、例えば体積で約50%の水素と、体積で107
5至30%の窒素とから成る混合気と、焼戻し用複合物
とを用いて作られる。最初に、基本的焼戻し処理は、メ
タンおよび/または4塩化炭素を用いて実施され、これ
により0.575至10ミクロンの厚さの窒化炭素チタ
ニウム層の4塩化チタニウムと4塩化炭素の沈着を生じ
、該層の上にチタニウムカーバイドと、硅素カーバイド
の等しい厚さの層が生じる。
、体積て約5%のメタンと水素との流動する混合気中で
30乃至60分間にわたり1000℃で0.5乃至1.
5気圧の下で処理した後、約20分の時間にわたりアル
ゴン中で冷却するのみでよい。この様に処理したペンは
、樹脂フィルム上の高水準の滑り.特性を有し、使用の
際に20007TLの筆記長さに相当する期間にわたり
使用された後でも、摩耗の如何なる徴候をも示さない。
同様なことは、摺動バーにも当嵌まる。この基本的な焼
戻し効果は、好ましくは910乃至1030℃の温度て
焼戻す物体に作用.する如く、メタンの様な炭化水素ま
たは3塩化チタンまたは4塩化炭素と4塩化チタニウム
の様な塩素処理された炭化水素の混合物の使用を許要す
ることにより、滑り特性を示す硬質被覆が施されること
によつて増大されると共に一層過酷な摩耗,の要件に適
応し得る。この点については、基材材料に適応し最小の
摩耗を示す該材料に強固に錨着された硬質材料層が形成
されることが重要である。これ等の適応する層は、下記
の如く、例えば体積で約50%の水素と、体積で107
5至30%の窒素とから成る混合気と、焼戻し用複合物
とを用いて作られる。最初に、基本的焼戻し処理は、メ
タンおよび/または4塩化炭素を用いて実施され、これ
により0.575至10ミクロンの厚さの窒化炭素チタ
ニウム層の4塩化チタニウムと4塩化炭素の沈着を生じ
、該層の上にチタニウムカーバイドと、硅素カーバイド
の等しい厚さの層が生じる。
チタニウム・カーバイドの比率は、次第に減少し、最後
に純硅素カーバイドのみが沈着する様になる。同様な適
用は、チタニウム硅化物と、チタニウム硼化物と、硅素
窒化物とを用いても得られる。硅素4ハロゲン化物と、
硅素−クロロフォルムと、メチル硅素水素化物と、硼素
3ハロゲ7化物と、硼素水素化物と、アルキル硼素水素
化物とは、この目的のための好適な出発混合物である。
焼戻された物体は、有利に水素と、窒素および/または
不活性ガスの混合気中で冷却される。単に基本的な焼戻
し処理を施す場合には、物体を真空中で冷却するのみで
充分である。この方法は、焼戻す物体によつて多くの異
なる態様で実施し得る。摺動リングと、摺動バーと、ペ
ンとの様な比較的小さい物体の再現可能な焼戻しには、
混合ガスを循環し、焼戻し用物質をそれが消費されるの
と同量の割合で気流へ添加するのみにするのが有利であ
る。例えば、極めて均一な厚い層を作る場合の如く、流
動する混合ガスが問題であるとすれば、静止混合ガスを
使用してもよい。この目的のため、チタニウムと、硅素
と、硼素とは、シート、ロッドまたは特定の形状で反応
容器へ装入され、被覆する物体と同一温度またはほS゛
50乃至80℃高い温度に加熱される。最後に、反応容
器が水素と4塩化炭素または水素とチタニウム、硅素ま
たは硼素のハロゲン化物との混合物で充満されたとき、
これ等の要素のチタニウム、硅素または硼素は、700
℃で焼戻しする物体に移送され、該物体上て耐摩耗層を
形成する。また、この処理は、基本的な焼戻し処理を施
した後に行つてもよい。流動する混合ガス中で均一な被
覆を行うには、石英ガラスまたは耐熱鋼の円筒形反応容
器を使用し、個々の物体、例えばペンまたはリングを堆
積するか、またはこれ等を軸方向に対称的な棚またはパ
レットに押込むことが有利である。
に純硅素カーバイドのみが沈着する様になる。同様な適
用は、チタニウム硅化物と、チタニウム硼化物と、硅素
窒化物とを用いても得られる。硅素4ハロゲン化物と、
硅素−クロロフォルムと、メチル硅素水素化物と、硼素
3ハロゲ7化物と、硼素水素化物と、アルキル硼素水素
化物とは、この目的のための好適な出発混合物である。
焼戻された物体は、有利に水素と、窒素および/または
不活性ガスの混合気中で冷却される。単に基本的な焼戻
し処理を施す場合には、物体を真空中で冷却するのみで
充分である。この方法は、焼戻す物体によつて多くの異
なる態様で実施し得る。摺動リングと、摺動バーと、ペ
ンとの様な比較的小さい物体の再現可能な焼戻しには、
混合ガスを循環し、焼戻し用物質をそれが消費されるの
と同量の割合で気流へ添加するのみにするのが有利であ
る。例えば、極めて均一な厚い層を作る場合の如く、流
動する混合ガスが問題であるとすれば、静止混合ガスを
使用してもよい。この目的のため、チタニウムと、硅素
と、硼素とは、シート、ロッドまたは特定の形状で反応
容器へ装入され、被覆する物体と同一温度またはほS゛
50乃至80℃高い温度に加熱される。最後に、反応容
器が水素と4塩化炭素または水素とチタニウム、硅素ま
たは硼素のハロゲン化物との混合物で充満されたとき、
これ等の要素のチタニウム、硅素または硼素は、700
℃で焼戻しする物体に移送され、該物体上て耐摩耗層を
形成する。また、この処理は、基本的な焼戻し処理を施
した後に行つてもよい。流動する混合ガス中で均一な被
覆を行うには、石英ガラスまたは耐熱鋼の円筒形反応容
器を使用し、個々の物体、例えばペンまたはリングを堆
積するか、またはこれ等を軸方向に対称的な棚またはパ
レットに押込むことが有利である。
次に、このサポートは、反応容器内で5乃至2紛にわた
り時計方向と反時計方向とに交互に回転され、その平均
速度は、1乃至5d/秒に達する。多量な焼戻しの場合
には、被覆する物体は、有利に反応容器の壁を通す輻射
によつて加熱される。
り時計方向と反時計方向とに交互に回転され、その平均
速度は、1乃至5d/秒に達する。多量な焼戻しの場合
には、被覆する物体は、有利に反応容器の壁を通す輻射
によつて加熱される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 摩擦による摩耗を受ける高品質鋼と、ニッケル基合
金の物体の焼戻し方法において、焼戻す物体が、炭化水
素および/または塩素処理炭化水素、または炭化水素お
よび/または塩素処理炭化水素と、チタニウムハロゲン
化物、硅素または硼素複合物の焼戻し用複合物と、水素
と窒素の混合ガスとを用い、700乃至1100℃好ま
しくは910乃至1030℃において、所要の焼戻しの
度合になるまで0.5乃至1.5気圧の全圧力の下に反
応容器内で個々にまたは纒めて処理された後、水素ガス
または水素と窒素の混合ガスおよび/または不活性ガス
の中で放冷されることを特徴とする方法。 2 前記焼戻しが、前記焼戻し用複合物を装入後循環さ
れる流動混合ガスを用いて実施されることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 前記焼戻しが、塩素処理炭化水素またはチタニウム
、硅素または硼素のハロゲン化物と、チタニウム硅素ま
たは硼素により反応容器内に生じる静止した焼戻し用混
合ガスを用いて実施され、前記混合ガス生成用要素が、
焼戻す物体と同一温度か、または僅かに高い温度を有し
ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方
法。 4 使用する前記硅素複合物が、4ハロゲン化物と、硅
素クロロフォルムと、メチル硅素水素化物とから選定さ
れ、使用する前記硼素複合物が、硼素水素化物と、アル
キル硼素水素化物と、硼素3ハロゲン化物、特に硼素3
塩化物とから選定されることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の方法。 5 焼戻す前記物体が、軸方向に対称的な棚またはパレ
ットを有する円筒形反応容器内に配置され、これ等のサ
ポート上で1乃至5cm/秒の平均速度において5乃至
2分の時間にわたり交互に反対方向に移動されることを
特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項のいづれか
に記載の方法。 6 前記焼戻し用混合ガス中の水素濃度が、体積で80
乃至95%の値であることを特徴とする特許請求の範囲
第1項または第2項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8515777A JPS6053114B2 (ja) | 1977-07-18 | 1977-07-18 | 高品質鋼とニツケル基合金の物体の焼戻し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8515777A JPS6053114B2 (ja) | 1977-07-18 | 1977-07-18 | 高品質鋼とニツケル基合金の物体の焼戻し方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5420914A JPS5420914A (en) | 1979-02-16 |
JPS6053114B2 true JPS6053114B2 (ja) | 1985-11-22 |
Family
ID=13850823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8515777A Expired JPS6053114B2 (ja) | 1977-07-18 | 1977-07-18 | 高品質鋼とニツケル基合金の物体の焼戻し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6053114B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2085453C1 (ru) * | 1989-02-18 | 1997-07-27 | У.Т.Джонсон энд Санз (Хаддерсфилд) Лимитед | Способ упаковывания предметов и установка для его осуществления |
JP4843578B2 (ja) * | 2007-08-03 | 2011-12-21 | 鹿島建設株式会社 | 空調システム |
-
1977
- 1977-07-18 JP JP8515777A patent/JPS6053114B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5420914A (en) | 1979-02-16 |
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