JPS6052227B2

JPS6052227B2 - 編機等における自動柄出し選針装置

Info

Publication number: JPS6052227B2
Application number: JP2863879A
Authority: JP
Inventors: 丈治橋本; 清文奥本; 雅康安藤
Original assignee: Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1979-03-14
Filing date: 1979-03-14
Publication date: 1985-11-18
Also published as: DD149552A5; FR2451411A1; GB2043712B; JPS55122058A; GB2043712A; CH638574A5; FR2451411B1

Description

【発明の詳細な説明】従来、手編機あるいは回転式横編機等においては、柄
出しのためのセレクタ−の選択を、穿孔カードを用いて
機械的に行つていた。

このカードは、従来は、意匠図に基いて穿孔機を操作
する手作業により作成していたので、多大の時間と費用
を要した。

近年は、意匠図を光電走査して得られた画像信号によ
り、カードを作成する装置が実用化され、作業の迅速さ
と確実さが大幅に向上したが、日柄を変更する際には、
カードを全面的に変更する必要があり、流行に遠地して
、多様の製品を編製したり、また日柄を部分的に変更す
ることが困難であつた。

そのため、最近は、上記画像信号をもつて、直接に、
あるいは一旦テープ等に記憶させた後、このテープの出
力信号により、編機に設けたセレクター選択用電磁ソレ
ノイドを作動させて、選針することにより、上述の欠点
を解消する手段が考えられている。

しかし、この手段を実用化するには、編機においては、
多数のセレクターが、通常、１．５〜２．０ｍ程度の狭
いピッチで並設されているので、次に列記するような困
難がある。

（１）最小の電磁ソレノイドでも、セレクターのピッチ
より揺かに大きく、従つてその配設が困難である。

（２）固定された電磁ソレノイドを励磁して、対応する
セレクターのみを確実に吸引することは困難であり、隣
接するセレクターにも磁力が影響して、誤動作が生じ易
い。

（３）使用すべき編針に対応するセレクターを吸引して
選針を行うと、励磁すべき電磁ソレノイドの数が多くな
り、電力消費量が多くなる。

本発明は、セレクターと同数の電磁ソレノイドを、１枚
の可動板に、高低差を設けて配設し、該可動板を移動さ
せることにより、全電磁ソレノイドを、同時に、セレク
ター床上の全セレクターに設けた突出部に当接させ、所
定の電磁ソレノイドを励磁した後、可動板を後退させて
、所定のセレクターのみを選択的に移動させ、所要のセ
レクターに対応する編針をもつて編製するようにするこ
とにより、上記欠点を解決した柄出し選針装置に関する
もので、以下添付の図面に基いて具体的に説明する。

垂直方向を向くセレクター床１の前面上端には、上下方
向を向き、かつ左右に並ぶ多数の係止．溝２・・・・・
・・が切設され、同じく下端には、左右方向をなす前向
突出部３が設けられている。

４ａ，４ｂ・・・・・は、上下方向を向く長杆状のセ
レクターで、４個ずつを１組とする各セレクター４ａ〜
４ｂの前面には、左右方向へ向かつて順．次低くなるよ
うに高低差を設けた突片５ａ，５ｂ，５ｃ，５ｄが、そ
れぞれ前向突設されている。

各セレクター４ａ〜４ｄの後面下部は、前向切欠されて
、それぞれ凹入段部６ａ，６ｂ，６ｃ，，６ｄが形成さ
れている。

各セレクター４ａ〜４ｄの上部は、セレクター床１にお
ける係止溝２に嵌入している。

各セレクターの凹入段部６ａ〜６ｄの上縁は、セレクタ
ー床１の前向突出部３の上面に垂ることにより、セレク
ター床１に係止され、また、各セレクターの下端は、セ
レクター床１の下方に設けられた水平支板７上に支承さ
れている。

セレクター床１の両側面には、セレクター床１昇降用の
アーム８，８の後端が、枢軸４０をもつて枢着され、各
アーム８の前端は、左右方向を向く支軸９に固着されて
いる。

支軸９の適所には、下方を向くレバー１０力個着され、
レバー１０は、引張りばね１１をもつて、前方に向けて
付勢されている。

１２はレバー１０のストッパーである。

セレクター床１の前方には、セレクター床１と概ね平行
をなす揺動板１３が配設され、揺動板１３の上端両側よ
り突出する軸ピン４１は、アーム８，８に枢支されてい
る。

揺動板１３の後面には、各セレクター４ａ・・・・の突
片５ａ・・・・・・・と対向する、多数の電磁ソレノイ
ド１４ａ・・・・・・が固着されている。

揺動板１３の前面中央には、前方に向つたのち下方に屈
曲するレバー１５が固着され、レバー１５の前面下部に
は、前方を向く押杆１６が突設されている。レバー１５
は、引張りばね１７により、前方に向けて付勢されてい
る。

１８はレバー１５のストッパーである。

１９は、中央の枢軸２０により枢支された連係杆で、上
記ばね１７より強い引張りばね２１をもつて、第１図の
上方から見て時計回り方向に付勢されている。

連係杆１９の左端に穿設されて長孔２２は、上記押杆１
６の上面前部に突設されたピン２３に係合し、同じく右
端に穿設された長孔２４は、上記セレクター床１の昇降
用レバー１０の下端前方において前後方向を向く押杆２
５の上面中央に突設されたピン２６に係合している。

押杆２５の前端には、水平ローラー２７が枢設され、ロ
ーラー２７は、その前方に位置して水平回動するカム２
８に当接している。

上述装置において、第１図に示すように、ローラー２７
がカム２８の凹入部最奥所にあるときは、第２図に示す
ように、セレクター床１のレバー１０と押杆２５は離間
し、セレクター床１は下位に位置している。

また、揺動板１３の下端の押杆１６は連係杆１９に押さ
れ、揺動板１３は、ばね１７に抗して後方に揺動し、す
べての電磁ソレノイド１４・・は、対向する各セレクタ
ー４ａ・・・・・・の突片５ａ・・・・に当接してい
る。

この時、意匠図を光電走査して得られた画像信号等によ
り、使用を要しない編針のセレクター４ｃに当接してい
る電磁ソレノイド１４ｃを励磁して、セレクター４ｃを
吸着する。

カム２８が回転すると、第３図に示すように、押杆２５
はカム２８に押されつつ次第に後退して、レバー１０の
下端に当接し、同時に、連係杆１９を介して押杆２５に
連係された揺動板１３は、軸ピン４１まわりに前方に揺
動する。

そのため、電磁ソレノイド１４ｃに吸着されたセレクタ
ー４ｃは、セレクター床１より引出され、セレクター４
ｃ下部の段部６ｃが、セレクター床１の前向突出部３よ
り外れ、ついて電磁ソレノイド１４ｃは消磁される。

カム２８がさらに回転して、ローラー２７力幼ム２８の
凸部に乗り上げると、第４図に示すように、押杆２５は
さらに後退してレバー１０を押圧し、セレクター床１は
、他のセレクター４ａ，４ｂ，４ｃを伴つて上昇し、セ
レクター４・・・・・・・上方の編針（図示せず）をニ
ット位置とする。

カム２８がさらに回転して、ローラー２７が再びカム２
８の凹入部に嵌入すると、セレクター床１は下降すると
ともに、揺動板１３は後退し、セレクター４ｃは、電磁
ソレノイド１４ｃに押されて、セレクター床１にリセッ
トされ、第２図に示す状態に復帰する。なお、上述した
装置において、第５図に示すように、上記支板７に代え
て、側面形が前向Ｌ字形をなす回動板３１を、その側端
より突出する水平ピン３２をもつて機枠（図示略）に枢
支し、回動板３１における水平片３３に、セレクター４
・・・・・の下端を支承させるとともに、該水平片３３
の前端に、山形に屈曲した付勢力の弱い板ばね３４を固
着し、また上記揺動板１３の下端に、押下片３５を垂設
して、第６図に示すように、揺動板１３が後退した時に
、押下片３５の下端をもつて、板ばね３４を下方に押圧
して、回動板３１の垂直片３６を前方に揺動させ、全セ
レクターを僅かに前方に押し出すようにすれば、各セレ
クターと各電磁ソレノイドの当接を、より確実にするこ
とができる。

上述のように、本発明によると、多数の電磁ソレノイド
を、高低差を設けて横方向に配列することにより、１枚
の揺動板に、セレクター１ピッチ毎に、１個の電磁ソレ
ノイドを装置することができる。

また、揺勲板をセレクター床と同期して揺動させること
により、全電磁ソレノイドを全セレクターに当接させた
状態で、使用しない編針のセレクターに当接する電磁ソ
レノイドのみを、励磁して引き出すようにしてあるので
、励磁すべき電磁ソレノイドの数は少くて済む。

さらに、電磁ソレノイドは、セレクターが当接した状態
て励磁して吸着するので、消費電力の少ない小型のもの
で足り、かつ漏洩磁束が少ないので、隣接するセレクタ
ーに影響することがなく、確実に選針することができる
。

なお、実施例図においては、カム２８を、１回転につき
４サイクルの選針を行う形状としてあるが、カム２８の
形状は適宜でよく、またカム２８に代えて、クランク機
構により、１往復につき１サイクルの選針を行わせるよ
うにすることもできることは自明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明装置の一部破断斜視図、第２図は、同
じくセレクタ−リセット状態における縦断側面図、第３
図は、同じくセレクター引出し状態における縦断側面図
、第４図は、同じく選針中における縦断側面図、第５図
は、本発明の他の実施例のセレクター引出し状態におけ
る要部縦断側面図、第６図は、同じくセレクタ−リセッ
ト状態における要部縦断側面図である。１・・・・・・セレクター床、２・・・・・・係止溝、
３・・・・・・前向突出部、４ａ〜４ｄ・・・・・・セ
レクター、５ａ〜５ｄ・・・・・・突片、６ａ〜６ｄ・
・・・・・凹入段部、７・・・・・・支板、８・・・・
・・アーム、９・・・・・支軸、１０・・・・・ルバー
、１１・・・・・・ばね、１２・・・・・・ストッパー
、１３・・・・・揺動板、１４ａ〜１４ｄ・・・・・・
ソレノイド、１５・・・ルバー、１６・・・・・・押杆
、１７・・・・・・ばね、１８・・ストッパー、１９・
・・・・・連係杆、２０・・・・・・枢軸、２１・・・
・・ばね、２２・・・・長孔、２３・・・・・・ピン、
２４・・・・長孔、２５・・・・・・押杆、２６・・・
・・・ピン、２７・・・・・・ローラー、２８・・・・
・・カム、３１・・・回動板、３２・・・・・ゼン、３
３・・・・・・水平片、３４・・・・・・ばね、３５・
・・・・・押下片、３６・・・・・・垂直片、４０・・
・・枢軸、４１・・・・・・軸ピン。

Claims

【特許請求の範囲】１多数の編針セレクターを遊嵌係合させて並設したセ
レクター床を昇降させることにより、ニット位置の編針
を、所要の柄に編成するようにした選針装置において、
セレクター床と対向して配置され、かつセレクター床に
向つて進退する移動板に、セレクターと同数の電磁ソレ
ノイドを、各セレクターに対向するように配設し、各電
磁ソレノイドが各セレクターに当接した時に、不使用の
編針に対応するセレクターを、励磁した電磁ソレノイド
に吸着させ、移動板がセレクター板より離間する際に引
出して、所要のセレクターのみを昇降させ、かつ移動板
がセレクター板に近接する際に、引出したセレクターを
リセットすることを特徴とする編機の自動柄出し選針装
置。２各ソレノイドを、高低差を設けて移動板に配設した
特許請求の範囲第１項記載の装置。３多数の編針セレクターを遊嵌係合させて並設したセ
レクター床を昇降させることにより、ニット位置の編針
を、所要の柄に編成するようにした選針装置において、
セレクター床と対向して配置され、かつセレクター床に
向つて進退する移動板に、セレクターと同数の電磁ソレ
ノイドを、各セレクターに対向するように配設し、各電
磁ソレノイドが各セレクターに当接した時に、不使用の
編針に対応するセレクターを、励磁した電磁ソレノイド
に吸着させ、移動板がセレクター板より離間する際に引
出して、所要のセレクターのみを昇降させ、かつ移動板
がセレクター板に近接する際に、引出したセレクターを
リセットするとともに、セレクター床の下方に、移動板
がセレクターに近接する際に接触することにより、各セ
レクターの下端を押圧して、移動板に向つて僅かに押出
す押出し装置を設けたことを特徴とする編機の自動柄出
し選針装置。