JPS605130B2 - 電流差動継電方式 - Google Patents

電流差動継電方式

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JPS605130B2
JPS605130B2 JP48106776A JP10677673A JPS605130B2 JP S605130 B2 JPS605130 B2 JP S605130B2 JP 48106776 A JP48106776 A JP 48106776A JP 10677673 A JP10677673 A JP 10677673A JP S605130 B2 JPS605130 B2 JP S605130B2
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JP48106776A
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JPS5056549A (ja
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友義 落合
実 岩崎
武志 林
溢泰 古瀬
春生 佐々木
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Meidensha Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Meidensha Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は送電線及び母線等の故障に際し、故障時に生ず
る差電流を検出して保護動作を行う電流差動継電方式に
関するものである。
従来電力系統の保護及び制御は、電流、電圧のアナログ
量によって行うことが一般的であったが、近時は送電電
圧容量の増大、及び送電の長距離化等により多電気所情
報を用いた総合保護、制御では電流、電圧のディジタル
的処理が有効であり、このディジタル的処理の実現化に
向う傾向にある。
したがって、従来のアナログ量による保護では、保護演
算処理の速度、低機能、或は信頼性の悪さ等の点にて行
きずまりが生じ、ディジタル形保護継電方式が考えられ
てきた。
また一般に送電線及び母線等の保護は、電流差動或いは
位相比鮫継電方式によってなされているが、多端子の護
と言うことを勘案すれば電流差動継電方式が有利となる
。このため、この電流差動継電方式もディジタル形のも
のが考えられているが、しかし、この種従来の差動方式
の場合(1,十12)十KR(l1,l+l12l)十
KZOを判定しているため誤差分を高精度に補正するこ
とが出来にくく、例え出来たとしても誤差補正する手段
が非常に面倒なものとなっていた。
(但しKRは比例定数、Kは固定定数)すなわち第5図
はその説明図で、線7,イに囲まれた範囲は固定された
不感応部(1,十12>K)である。実際には、(1,
十12)十KR(l1,l+l12l)と更に比例分譲
差や非直線誤差KRが加味されるので、実誤差はウ,エ
のようになる。したがって、電流1,^又は12^の値
まで補正するために線オ,力のように補正している。こ
のため線オとウに挟まれた範囲と、線工と力に挟まれた
範囲は余分な範囲であって補正精度は悪いものとなって
いる。補正精度を向上させるために、実誤差線ウ,エに
添った補正をすれば可能となるが、そのためには電流量
に応じた多数の直接の組合せにて曲線ウ,エに近似させ
なければならないため、その手段が非常に厄介なものと
なる。そこで本発明は上記の点に鑑み、誤差補正を正確
に行なうことにより高感度な事故検出を可能とした差動
継電方式の提供を目的としてなされたもので、以下送電
線2端子の差動保護を例にして説明する。
第1図は送電系統の説明図を示し、A電気所およびB電
気所からは電流変成器にTにより電流IA及びIBが検
出されており、矢印イおよび口は内部事故および外部事
故を示している。
内部事故の場合には電流IAとIBとに差電流が生ずる
。このとき、電流IA及びIBの瞬時値は一般に電流変
成器や、アナログ・ディジタル変成器等の誤差を含んで
いるので霞茨包A,Bの値に対応した誤差を計算にて求
め、その絶対値を加算する。今連続した3サンプリング
分の面積について考えると、第2図aのように差電流が
出たとすれば、その絶対値の連続3サンプリング分の面
積IMの軌跡は第2図bのようになり、また誤差分の連
続3サンプリング分の面積1‘と整定IKを加えたもの
の軌跡1ご+mは第2図cのようになる。
すなわち今、第2図aで示す波形のピーク値を10Vと
し、サンプリング間隔を電気角30oとしてその第1番
目のサンプリング時点を波形の立上り時点と仮定すると
、第1サンプリング時点(電気角oo )はOV、第2
サンプリング時点(300)W以下第3時点8.6飢、
第4時点IW、第5時点8.6飢、第6時点則となり、
これらの各時点の連続した3サンプリング毎の絶対値の
和、0十5十8.66=13.66、5十8.66十1
0=23.66・・・・・・・・・・・・・・・を夫々
求めてフロットすると面積は3サンプリングの加算値に
比例するので、第2図aの波形は、そのピーク値近辺の
面積IMが最大で、0近辺は最小となる同図bの如き波
形となる。また誤蔓豊ま一般に各部の回路構成等によっ
て決る固有誤差と、入力値の大小に比例して発生する比
例誤差とに分けられるが、1ごは各サンプリング値の比
例誤差の面積であるから、誤差が1%とするとIMx芯
=・ごと地、IMと1ごと‘ま相似形の波形となる。
そしてIKは整定値であるから、時間にその値を変化し
ない直流値であり、1ご+IK、1ごを直流IKでオフ
セットした形となって結局1ご+IKは第2図cの如き
波形となる。したがって1どは、電流IA,Bの瞬時値
の大きさによりあらかじめ想定されるので、この比例分
誤差と固定分誤差、非線形誤差を各サンプリング毎に計
算で求めてその総和として与えられる。すなわち、電流
IA,IBに含まれる誤差分のみをIMから菱引く(補
償すること)ことができるので、一般的なIM−IR〉
IKのとき動作するようなものにおいてIM−IR(但
しIRはIAとmの絶対値による抑制量)の如き電流に
比例する単純な抑制量とする方式よりも瞬時瞬時に対応
した誤差補正ができて高感度事故検出が可能となる。判
定はIMと1ご+IKの大きさを比較すれば、内部事故
の場合にはIM−(1ご+IK)>○となって第2図d
のように動作出力が出て内部事故と判定する。外部事故
について考えると、電流変成器CTの誤差が第2図eの
ように差電流となって現われてくる。その差電流の絶対
値の連続3サンプリング分の面積の軌跡は第2図fのよ
うになり、又IA及びIBの瞬時値対応の誤差の絶対値
の加算値の連続3サンプIJング分の面積と整定を加え
たものは第2図gのようになり、IMと(1ご+IK)
の比較はIM−(1ご+IK)<○で第2図hのように
動作出力が出ないので外部事故と判定する。なお第2図
f,gの波形は、同図b,cに夫々対応する波形である
ため、前述と同様にして求められた波形で且つ相似形の
波形となっているが、しかし外部事故波形の例を示して
いるため、IM及び1ごが小さいので、第2図f,gの
波形は同図b,cより小さい波形となっている。次に上
記で説明した差電流の連続3サンプリングの値を第4図
aに示すようにある正弦波上の値D,,D2,D3とす
れば、各サンプリング値は任意の時間らを基準として次
のように表わせる。DIニ1Sinのtl D2ニ1Sin(のtl+△a) D3ニ1Sin(のtl十2△8) (但し△のよ一定のサンプル間隔) 今D,十D3を求めると D.十D3:ISinのち十ISjnのちCOS2△8
十ICOSのt.Sin2△8ニ1Sinのtl(1十
COS2△a)+1COSのtISin2△8=1・ゾ
(1冊S2M)2十M2MSinくのt化n−1,彰絵
さ8)よつてD,十D3=2・cos△8・lsin(
のち十△8)=弧2cos△8……………【1}すなわ
ち各電気所において、電流変換器にTより検出される電
流、第1図においてい,IBが完全な正弦波であれば差
電流も正弦波で、サンプリング値D,,D2,D3の間
には‘1ー式の関係が成立する。
しかし一般にはIA,IBには高調波が含まれているの
で正弦波とみることはできず、‘1}式は成立しない。
また高調波を消去するためにフィルターなどを付加して
も完全な正弦波にすることは不可能である。
従って本発明では{1ー式を変形しD2XK.≦蓑毒害
≦D2XK2 なる関係が成立したときに前述したIM−(1ご+IK
)の比較を行なえば差電流が第4図bに示すようにD2
×K,とD2×K,の間にあること、即ち正弦波に近似
していることが確認できる。
このようにすれば各瞬時サンプリング値が何らかの原因
で誤っても継電方式として誤動作が誤不動作に至るよう
な事態はさげられる。
D,,D2,D3の連続3サンプリングは正弦波近似の
条件を知ることができる最小数であるが、このような近
似は連続3サンプル以上の数があれば確認できるので3
サンプルに限定しなくてもよいことは明らかである。
第3図は本発明による電流差動継電方式の一実施例を示
すブロック図である。
送電線1の両端A,Bに電流変換器2,3があり、その
検出電流をアナログ・ディジタル変換器4,5にてディ
ジタル量に変換する。ディジタル量に変換された電流瞬
時値は一端Aについて考えれば他端Bの電流瞬時値が伝
送手段(例えばマイクロ回線)同軸ケーブル等)によっ
てAに伝送され、逆にBについて考えればAの電流瞬時
値がBに伝送される。伝送された電流瞬時値は差電流瞬
時値を作る装置6により差電流瞬時値を作る。更に各々
の電流瞬時値に対応した誤差を計算し各々の絶対値を力
町算する装置7で誤差の加算を行う。すなわち装置7で
は、あらかじめ比例誤差が例えば1%であると設定され
ると・入力された電流1A’118‘こ前を乗算する演
算11AX布川Bx布:,.乍を行ない、この11どの
3サンプル分を用いて後述の装置9が面積1ごを求める
。装置6よりの差電瞬時値を3サンプリング分の面積を
計算する装層8と、装置7よりの誤差分の3サンプリン
グ分の面積を求める装置9よりの出力が比較判定装置1
川こ入り事故判定を行う。また11は正弦波近似確認回
路で、前記演算、比較を行い、比較判定回路10の判定
を実行する。本発明は、以上のように構成されることに
よって第5図で示す線ウ,エの点にまで動作範囲を広げ
ることができる。
すなわち一般には、線フ,イで囲まれた固定誤差に基く
不感応部に、更に比例誤差や変流器の飽和に伴なう非線
形誤差を考慮した比例誤差に塞く不感応部を設けるよう
にしているが、この比例誤差を考慮した不感応領域が線
ア,オと、線イ,力に囲まれた範囲である。従来この不
感応領域は第5図にて明らかなように、比例誤差を考慮
しているとしても電流1,A,12Aの点まであらかじ
め誤差を計算して直線上に決められている。ところが実
際の比例誤差は線ウ,エのような曲線特性を示している
そこで本発明では装置7において、各サンプリング毎の
各電流値に対応した比例誤差を瞬時瞬時に求めて誤差補
償を行うので線ウ,エのような特性の抑制とすることが
でき、高感度な事故検出が可能となる。以上のように本
発明になる電流差動継蚤方式は、電流変換器により電流
瞬時値をサンプリングしてアナログディジタル変換器に
よりディジタル量にした後、伝送手段にてその電流を伝
送し、差電流及び誤差分を計算し、3サンプリング分の
面積を計算して差電流面積と〔誤差分面積+整定〕との
比較をし、更に波形の正弦波近似確認を行って誤動作・
謀不動作を防止し、高感度、高速度に事故を検出するこ
とに特徴を有する。
なお本実施例では3サンプリング分についてであるが、
任意のサンプル数でもよく「また2端子についてだけで
なく任意の端子でもよく、更には送電線保護のみではな
く母線保護としても適用できることは言うまでもない。
図面の簡単な説明第1図は送電系統の説明図、第2図は
本発明による電流差動継電方式の動作原理図、第3図は
本発明の一実施例を示すブロック結線図、第4図は波形
確認を説明するための波形図、第5図は誤差補正状態の
説明図である。
1は送電線、2,3は電流変換器、4,5はアナログデ
ィジタル変換器、6は差電流瞬時値を計算する装置、7
は各瞬時値対応の誤差の絶対値を加算する装置。
8,9は所定のサンプリング分の面積を求める装置、1
0は比較判定回路、11は正弦波近似判定回路。
オ丁図 矛2図 巻3図 オ4図 オ5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 送電線及び母線の少なくとも2端子に夫々設置され
    て電流を検出するための電流変換器、各電流変換器にて
    得られたアナログ量を夫々一定の周期にてサンプリング
    してデイジタル量に変換する手段、各デイジタル量に変
    換された電流瞬時値にて差電流を求める手段、この差電
    流の少なくとも3サンプリング分の面積を計算する手段
    、前記各デイジタル量に変換された電流瞬時値に対応し
    た誤差をその都度演算して誤差の絶対値を加算する手段
    、この手段よりの誤差分の少なくとも3サンプリング分
    の面積を求める手段とを備え、前記差電流と整定値に誤
    差分を加算したものとを比較して動作判定を行なように
    したことを特徴とする電流差動継電方式。 2 特許請求の範囲第1項のサンプリングを連続した3
    サンプリング以上の値により電流波形の正弦波近似を確
    認し、サンプリング値に何らかの誤りがあっても継電方
    式として誤動作や誤不動作になることを防止したことを
    特徴とする電流差動継電方式。
JP48106776A 1973-09-21 1973-09-21 電流差動継電方式 Expired JPS605130B2 (ja)

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JPS5056549A JPS5056549A (ja) 1975-05-17
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JPS5228649A (en) * 1975-08-30 1977-03-03 Tokyo Electric Power Co Inc:The Data error detector
JPS5753434Y2 (ja) * 1977-11-21 1982-11-19

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JPS5056549A (ja) 1975-05-17

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