JPS6050919B2 - 抄紙機用ヘツドボツクス - Google Patents

抄紙機用ヘツドボツクス

Info

Publication number
JPS6050919B2
JPS6050919B2 JP267879A JP267879A JPS6050919B2 JP S6050919 B2 JPS6050919 B2 JP S6050919B2 JP 267879 A JP267879 A JP 267879A JP 267879 A JP267879 A JP 267879A JP S6050919 B2 JPS6050919 B2 JP S6050919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrator
vortex
spiral
flow
head box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP267879A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5593895A (en
Inventor
彊 深瀬
政宏 矢ケ部
一美 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP267879A priority Critical patent/JPS6050919B2/ja
Publication of JPS5593895A publication Critical patent/JPS5593895A/ja
Publication of JPS6050919B2 publication Critical patent/JPS6050919B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、抄紙機械の原料供給の最初の部分に設けら
れて紙料を抄紙機の全幅にわたり均等に分配する抄紙機
用ヘッドボックスに関するものである。
抄紙機用ヘッドボックスにおいては、紙料流内に微細
な撹乱または渦流を発生させ、その渦流によつて紙料液
中に懸濁している繊維の結束(フロック化)を防ぎ、繊
維の方向性をなくし、均一な紙料流を作つて抄網上に噴
射させる必要がある。
第1図に示すように、抄紙機用ヘッドボックス1には
多数のパイプ2が束状に並べて設けられている。従来に
おいてはこれらのパイプ2の径を出口側に向けて漸増も
しくは段階的に増加させたり、円形から六角形や楕円形
に断面形状を変化させることによつて発生する渦を用い
て繊維の分散効果を生ずるようにしていた。 ヘッドボ
ックス1において、第2図に示すように左右方向をX軸
、垂直方向をY軸、前後方向をZ軸とすると、上述した
パイプ2の断面形状を変化させることによつて発生させ
ていた従来の渦は、パイプ2の出口付近において第3図
に示すようなXZ平面内にある渦か、第4図に示すよう
なYZ平面内にある渦であつて、結局第5図に示すよう
なXY平面内に軸を有する渦であり、流れの方向である
Z軸方向へは渦の持続距離は短いものである。
従つて従来においては、パイプ2の出口以降の乱流状態
の移送距離が余り長くとることができず、スライス出口
までの間で繊維の再結束(フロック化)を防止するため
の何らかの手段を必要とする欠点があつた。 本発明は
このような欠点を解決したもので、スライス近傍に開口
する多数の円管の束を有するヘッドボックスにおいて、
各円管内部に、微細な渦流を伴う回転流発生装置を設け
たことを特徴とする抄紙機用ヘッドボックスを要旨とし
、それぞれ・のパイプ内部に螺旋状にねじつた板を挿入
しあるいはパイプ内面に螺旋状の溝または突起を設け、
上記板端部あるいは溝または突起の部分で剥離した乱流
境界層による攪乱を渦状の主流に混合させ、バイブ束出
口において隣接のバイブより流れ出た渦流と干渉させ、
流体中に懸濁している紙料繊維のより有効な混合を図り
、乱流状態を十分遠方まで維持持続させて均一な攪拌作
用が得られるようにし、小型のヘッドボックスでより良
質の紙質が得られるように抄紙機用ヘッドボックスの性
能を向上させたものである。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第6図乃至第15図は本発明の一例を示すもので、バイ
ブの内部に螺旋状の板を挿入して渦流を発生させるよう
にしたものである。
即ち、ヘッドボックス1に多数並設してある各バイブ2
の内部に、着脱時にバイブ内面を傷つけないような材質
のもの、例えばプラスチック、ゴム等の螺旋状にねじつ
た板3を挿入して、第8図に示す如くZ−z軸に平行な
軸を有する渦流を発生させ、x軸およびY軸に軸を有す
る微小流が上記渦流に重畳して搬送されるようにする。
4はヘッドボックスの出口、5は抄網である。
上記螺旋状の板3としては、先端が四角なものとか角取
りして先端を尖らせるようにするものが考えられ、また
2回ねじる形状のものも考えられる。
螺旋状の板3をバイブ2内に納まるように挿入し(第9
図参照)、あるいはバイブ2より板3の先端が突出する
如く挿入し(第11図参照)、バイブ2内に流体を導く
と、流体がバイブ2内を通過する際にバイブ内壁面で発
達した境界層が螺旋板3によつて急激に圧力変化を生じ
乱流剥離を生じることによつて第8図、第11図、第1
3図の如く微細な渦bが流体中に放出される。
巨視的に見た場合、バイブ2内の螺旋板3により第13
図のaの如く主流に大きな渦流を生じ、バイブ2を−出
た後もバイブ軸に平行な軸をもつた回転流が得られ、こ
の回転流に上記微細な乱流の渦bが重ね合わされ、下流
へ移送される。上記主流aの回転流は、バイブ2を出た
ところで隣合うバイブ2の出口から放出された主流の回
.転流と干渉し、これにより紙料の混合効果が高められ
るとともに、その大きな渦によりバイブ2出口後の乱流
状態が比較的下流まで有効に持続され、スライス出口で
充分な混合効果と均一化の効果が得られる。
この際、第11図、第14図に示す如く螺旋板3の先端
がバイブ2の出口より下流側へ突出している場合には、
渦流は継続して生成され又突出部で螺旋板3を横切る流
れにより、急激な圧力変化が生じ、一層有効な攪乱が与
えられるので、螺旋板3の形状、長さを最適に決めるこ
とで充分な混合効果と均一化を更に増進させることがで
きる。
尚、螺旋板3のねじりのピッチは114〜数ピンlチを
選ぶことができ、繊維の濃度、粘度、原料配合等によつ
て最適の寸法、形状を選択することは当然である。また
上記螺旋板3をバイブ2内へ挿入する方法としては、第
15図A,B,C,D,Eに示す如き方法が考えられる
。Aは螺旋板3を保持している部分6を押し込むことに
よつて挿入する例であり、Bは保持部分6をねじ込むよ
うにした例であり、Cはバイブ2の内面に環状溝7を設
け、保持部分6に環状突起8を設けて溝7と突起8とで
係止させるようにした例である。またD゜は平板9に多
数の螺旋板3を取り付け、板3を全体として挿入する例
であり、Eは肩付きの保持部分6を押し込むようにした
例である。次に、第16図は上記実施例の応用例を示す
もので、螺旋状の板3に代えて平板10をバイブ2内に
挿入し、この平板10に突起11をゆるい曲線状に設け
て流体の一部が突起11に沿つて流れるようにし、突起
11に沿い通過する流体が剥離を起して渦を発生するよ
うにしたものである。
この突起は図示の如く平板の裏表で互いに反対の傾斜を
もつように配置すればより有効である。尚、上記実施例
ては、渦発生装置として板3をバイブ2内へ挿入する場
合を例示したが、バイブ2の内面に螺旋状の溝又は突起
を設けてもよい。第17図及び第18図はその例を示す
もので、第17図はバイブ2の内面に螺旋状溝12を形
成させた例である。第18図は螺旋状溝12及び螺旋状
突起13を形成したバイブ2の断面形状を示すもので、
A,B,E及びFはいずれもバイブ2の内面に螺旋状の
溝12を2条設けてZ−Z軸方向に軸を有する渦を発生
させるようにしたものであり、またC及びDはパイポ2
の内面に螺旋状の突起13を2条設けて同様にZ−Z軸
方向に軸を有する渦を発生させるようにしたものである
。これらの溝12もしくは突起物13は1条でも多条で
もよく、繊維の濃度、粘度、流体への添加剤の種類によ
つて最適な寸法、形状を選択することは当然のことであ
る。上記のようにバイブ2の内面に螺旋状溝12や螺旋
状突起13を形成した構成においても、前記した螺旋状
板3をバイブ2内へ挿入した構成の場合と同様な効果が
得られる。
これを説明したのが第19図乃至第22図である。螺旋
状の突起13を設けた場合は第20図の如く突起13を
横切る流れ(クロスフロー)cが突起13の急激な圧力
変動によつて剥離し微小渦bが形成され、また螺旋状溝
12を設けた場合にも、同様に溝を横切る流れが急激な
圧力変動によつて剥離し、微小渦bが形成され、上記の
流れcがバイブ2の出口から第19図の如く放出される
。この場合螺旋状溝12または螺旋状突起13がバイブ
2内面に形成されていない場合には、第21図に示す如
く壁面で発達した境界層dがバイブ2の出口で多少大き
な渦が混合している細かい渦bとなり、この細かい渦b
は境界層dの表面eから放出されるものと、出口におけ
る圧力変化によるものが混合しているものであるが、主
流aには何ら回転も与えられていない。この点螺旋状溝
12または螺旋状突起13を設けておけば、第22図の
如く溝又は突起を横切るときに生成された微小渦が溝又
は突起によつて回転を与えられた主流aおよびcに重畳
されるので、バイブ2の出口で隣接するバイブから放出
された回転流と干渉し得るのである。以上述べたように
本発明のヘッドボックスによれば、スライス近傍に開口
する多数の円管の内部に、微細な渦流を伴う回転流発生
装置を設けた構成を有しているので、バイブ内で微細渦
が発生してバイブから放出される流れを均一にしかも細
かく攪拌された状態に保持することができるとともに、
乱流状態をバイブを出てからも十分遠方まで維持持続さ
せることができて紙料の結束化を防止し均一な紙をつく
ることができ、またヘッドボックス部分の小型化を図る
とともに良質な紙を得ることができる、等の優れた効果
を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は抄紙機用ヘッドボックスの概略図、第2図はヘ
ッドボックス内の方向の平面を示す説明図、第3図及び
第4図はバイブの出側でx及びY平面に渦が発生する従
来の状態を示す説明用斜視図、第5図は上記従来の渦の
方向を示す説明図、第6図は本発明のヘッドボックスの
斜視図、第7図Aは本発明のヘッドボックスにおけるバ
イブ部の側面図、第7図Bおよび第7図Cは第7図Aの
各端面図、第8図は本発明による渦の発生状態図、第9
図は本発明の一例を示す断面図、第10図は第9図のX
矢視図、第11図は第9図の変形例図、第12図は第1
1図の■矢視図、第13図および第14図は第9図およ
び第11図の場合における渦により乱流状態となること
を示す説明用斜視図、第15図A,B,C,D,Eはい
ずれも本発明における螺旋板の挿入方法の例図、第16
図は表面に突起を有する平板使用例図、第17図は本発
明の他の例を示す斜視図、第18図A,B,C,D,E
,Fはいずれもバイブに設ける螺旋状の溝または突起の
断面形状を示す図、第19図は螺旋状溝の場合に渦が放
出される状態図、第20図は螺旋状突起の場合に渦が放
出される状態図、第21図はバイブ内に渦発生装置がな
い場合の渦の状態を示す説明図、第22図は螺旋状溝ま
・たは突起を設けた場合の渦の状態を示す説明図である
。 1・・・ヘッドボックス、2・・・バイブ、3・・・螺
旋状板、5・・・抄網、10・・・平板、a・・・主流
、b・・・微細渦。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スライス近傍に開口する多数の円管の束を有するヘ
    ッドボックスにおいて、各円管内部に、微細な渦流を伴
    う回転流発生装置を設けたことを特徴とする抄紙機用ヘ
    ッドボックス。
JP267879A 1979-01-09 1979-01-09 抄紙機用ヘツドボツクス Expired JPS6050919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP267879A JPS6050919B2 (ja) 1979-01-09 1979-01-09 抄紙機用ヘツドボツクス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP267879A JPS6050919B2 (ja) 1979-01-09 1979-01-09 抄紙機用ヘツドボツクス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5593895A JPS5593895A (en) 1980-07-16
JPS6050919B2 true JPS6050919B2 (ja) 1985-11-11

Family

ID=11535956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP267879A Expired JPS6050919B2 (ja) 1979-01-09 1979-01-09 抄紙機用ヘツドボツクス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6050919B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180241287A1 (en) * 2017-02-22 2018-08-23 Daido Metal Company Ltd. Vertical bearing device

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06102879B2 (ja) * 1985-07-30 1994-12-14 石川島播磨重工業株式会社 抄紙機のヘツドボツクス
JPH072640Y2 (ja) * 1987-03-14 1995-01-25 石川島播磨重工業株式会社 抄紙機のスライス
US5019215A (en) * 1988-10-17 1991-05-28 Groupe Laperrier & Verreault, Inc. Headbox with conduits having multiply connected domains

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180241287A1 (en) * 2017-02-22 2018-08-23 Daido Metal Company Ltd. Vertical bearing device

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5593895A (en) 1980-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7125991B2 (ja) マイクロバブル発生器
US3195865A (en) Interfacial surface generator
US3328236A (en) Bunched tube approach to a headbox of a papermaking machine
US3514372A (en) Headbox method and means for blending of multiple jets
US3098787A (en) Flow system
GB1585004A (en) Method and apparatus for papermaking with high consistency fibre suspensions
US4812208A (en) Headbox for paper machine with parallel twisted plates
JPS6050919B2 (ja) 抄紙機用ヘツドボツクス
EP0071118A1 (en) A flow rectifier
EP1469937B1 (en) Mixing device
US5680884A (en) Rectifying device
US4350482A (en) Apparatus for production of fibrous sheet material
RU2042756C1 (ru) Напорный ящик для распределения волокнистой массы концентрацией 6 - 15% на устройстве для формования полотна
EP0121010A1 (en) Apparatus for interlacing multifilament yarn
CA1243527A (en) Headbox in a paper machine
DE851301C (de) Vorrichtung zum gleichmaessigen Verteilen des einer Papier- od. dgl. Entwaesserungsmaschine zugefuehrten Faserstoff-Wasser-Gemisches
US4263241A (en) Method for production of fibrous sheet material and apparatus for carrying out the same
US6406595B1 (en) Methods and apparatus to enhance paper and board forming qualities
JPS5837999Y2 (ja) 抄紙機に用いられるヘツドボツクスのスライス
US3351522A (en) Approach flow system for papermaking machine
US4057497A (en) Method and apparatus for dispensing multi-component liquid suspensions
Alfredsson et al. Instability, transition and turbulence in plane Couette flow with system rotation
NO124737B (ja)
US3482692A (en) Elutriator
PL77778B1 (ja)