JPS6050096A - 海洋における石油生産貯蔵用タンク船の長期係留及び原油受入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 近時海洋の油田開発に於て、陸岸より遠く、しかも水深
の深いｉ＋σ域に於る小規模油田は、既存の固定式生産
プラットフォー１１や長距ｍ１ｆｆ　１１ｇ底パイプラ
インでは経済的に引合わないため、油田の開発を放棄せ
ざるを得なくなった。そこで新しい生産輸送方式の研究
開発が各国で進められて来た。

本発明は油田の坑口装置から送られた原油を、海面上の
タンク船内で適宜処理し、別途定期的に準備した運搬船
に引渡す迄、或期間損″蔵しておくためタンク船本体を
既知のブイ方式および又は大型構造の接続アーム等を設
けないでも３６０度旋回できる長期係留装置及び原油の
受入装置を提供しようとするものである。

公知のこの種長期係留方式はＳ　Ａ　Ｌ　Ｓ又はＳＢＳ
等と称し、大型のブイ又は筒型水中筒に大型アーム構造
物によってタンク船を固着係留するものであった。この
ような方式は構造が複雑かつ高価な上に建造据付に長期
間を要した。特に主要なスイブルマニホールド部分や油
管制御装置がブイ及びアーム上に取付けであるので、波
浪飛沫対策に難点があった。或いは又、ブイ等に刺する
係留チェーンおよび送油ホース（通称ブイ下ホース）の
取イ」固定位置が水面下に在り、日常の保守点検や必要
に応じて行うタンク船の位置移動に際しての取外作業に
潜水夫の水中作業が必要であった。

本発明は叙上の公知技術の如くブイや大型アーム構造物
をタンク船の外部に一切設けず、主要部分であるスイブ
ルマニボールドや油管制御装置等をタンク船の船首楼内
上甲板上に設けることにより、主要機械電気部分が波浪
飛沫から充分防護され、又必要に応じて日常の保守点検
を随時行うことが出来るようにしたものである。

本発明の構成を要約すると、次の如くである。

即ち、タンク船の船首部上甲板と船底間に取付けた固定
水密筒内に回動自在な旋回筒を取付け、この旋回筒内に
下部にベルマウスを、上端に拡開部を備えた複数本のホ
ースパイプを対称的に装着する。そしてこのホースパイ
プ内に海底アンカーに継いだ係留チェーンを通し、上甲
板上のウィンチに連結して張力の調整ができるようにな
っている。

又複数個のホースパイプ中心部に形成される空間内には
海底パイプラインに通ずる送油パイプを通してこの送油
パイプを１）「記旋回毎）上部に旋回自在に設けたスイ
ブルマニホールドを介して上甲板上の処理装置に継いだ
ことを特徴とするものである。

以下実施例について説明する。第１図はタンク船の船首
部を示し、１はタンク船、２ばタンク船１の上甲板、３
は同じく船底で、両者の間に多数の貯油タンク４が形成
されている。５は船首標甲板、６は船首水槽である。

７は本発明に係る長期係留及び原油輸送装置で船首水槽
６を上下に貝通し、上甲板２と船底３１？ｉｌに設けら
れた固定水密筒８の内側に」二部ベアリング１０と下部
ベアリング１１によって旋回可能に支持された旋回筒９
が設けられている。１２は旋回筒９の上部に取付けられ
た上部旋回盤、１３は同じく下部に取付けられた下部旋
回盤である６１４はホースパイプ］５の下部に連続して
設けたラッパ状のベルマウスで船底外板３の下部まで張
り出し、係留チェーン１８はこれにより無理なく案内さ
れる。ホースパイプ１５の」一部は外側に滑らかに屈曲
し、最上端部は２つ割りのチェーン係止金具１６の嵌ま
る外向きに拡開した開口１７となっている。これらホー
スパイプ１５は図の例では６本あり、すべて旋回筒９の
内側に設置きれている。図示しない海底アンカーに継が
Ａした係留チェーン１８は上記ホースパイプ１５内を通
されて上端が船首楼甲板５にとりつれらオしたシーブ２
゜で案内されるチェーン吊上用のワイヤ１９に継がれて
いる。

２１は；１σ底パイプラインへ通じている送油ホースで
、６本のホースパイプ１５・・・で囲まれた旋回筒９の
中心部の空所を」二部に通され、スイブルマニホールド
２２を介し、船上プラント（図示しない）に通じている
。２３は油管制御装置ｉ’＋°である。

以上の構成であって、前もって７１σ底に設置された（
図示しない）アンカーに接続された６本の係留チェーン
１８の先端に結ばれたワイヤ１９を上甲板ウィンチ（図
示しない）により、ベルマウス１４、ホースパイプ１５
を通じて引き上げ、夫々が同じ張力になる様に緊張した
のち、チェーン係止金具１６を開口１７の部分に嵌めて
固定する。

すると、タンク船１は旋回筒１〕を中心として波、風或
は潮流等に常に船ｉ“を向けて旋回ｉＪ能な一点係留の
姿勢となる。

次に同様にして中央の小口ベルマウス１４の中心部空間
を通じて海底パイプライン先端の送油ポース２１を船首
上甲板２上に引き上げ、スイブル２２と接続したのちス
イブル２２を定位置設置した後、送油ホース２１を油管
制御装置２３を介し船上プラント（図示しない）に接続
すると、本装置は操業可能状態となる。

タンク船１に掛る波、風、或いは潮流による係留外力は
、充分補強さ汎た船体（−１造の一部である固定水密筒
８の上下ベヤリング１０．Ｉ＋及びその内側の上・下部
旋回盤１２．１３を経て旋回筒９、更にはチェーン係止
金具１６、ベルマウス１４を通じて係留チェーン１８に
伝えられる。そして、その外力下でベヤリング１０．１
１を介して波、風、或いは潮流に対し、最も荷重の小さ
い方向に自由旋回し、釣合安定な状態となる。

又海底からの送油ホース２１の立ち」こり部はチェ−ン
ｊ８のたわみと同じ程度に左右移動可能なたわみを与え
である上に、」二部旋回ｇ１】０上のスイブル２２で自
由旋回出来るので、送油パイプ２１にフ！（（理な荷重
が作用しない。

此様しこして、海底パイプラインで送られたら原油は、
本装置を経てタンク船１上の処理プランＩ・（図示しな
い）に至り、処理されたのち貯油タンク４に貯蔵される
。

本発明によれば、係留チェーンの取込口であるベルマウ
スとそれを取付けである下部旋回盤はタンク船の船底に
配置され、充分な水深を与えられているので、相当激し
い荒天下でも旋回盤が海面上に露出することなく、海中
ホース、チェーン共々波浪による打撃を受けることがな
い。又タンク船自体が既知のブイと比較して大きいため
、波浪による動揺も少いので、ホース及びチェーンの寿
命もはるかに長くなり、装置全体の安全性と耐久性が著
しく向上した。

以上の理由により公知の方式に比し海数、気象条件のよ
り厳しい海底でも適用でき、かっ又氷海域に於て押寄せ
る流氷に対しても、下部旋回盤、ベルマウス、チェーン
、海中ホース等の損傷を防ぐことができ安全である。

さらに旋回筒および上・下部旋回盤並びにベルマウスは
、固定水密筒内に取１」けられ、旋回可能に支持されて
いる。従ってタンク船の船上プラント工事と同時に造船
所内で一括施工でき、工事期間の短縮にも太いに寄与し
うるものである。

係留チェーンの係止金具も船肖°禮内」二甲板に配置さ
れており、日常の保守点検が容易の外、本船の位置移動
に際し水中作業を伴わないでチェーンの着脱を行うこと
が出来る利点がある。

さらに又下部旋回盤、ベルマウス等、水中部分の定期的
な検査メンテナンスについても、タンク船本体の入渠検
査時に同時に行うことが出来るので初期投資および維持
費用を軽減することが出来る。・・・等の優れた効果を
そなえている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置を備えたタンク船首部の断面図。 第２図は第１図■矢視部の拡大詳細図。 第３図は第２図の＋Ｕ−ｔＵ矢視図である。 図において； Ｊ　タンク船　２　上甲板 ３　船底　４　貯油タンク ５　船首楼甲板　６　船首水槽 ７　長期係留及び原油輸送装置。 ８　固定水密筒　９　旋回筒 １０　上部ベヤリング　１１　下部ベヤリング１２　上
部旋回盤　１３　下部旋回盤 １４　ベルマウス　１５　ホースパイプ１６　チェーン
係止金具 １７（ホースパイプ上部の）開口 １８　係留チェーン　１９　ワイヤ ２０　シーブ　２１　送油ホース ２２　スイブルマニホールド ２３　油管制御装置 以 出願人　住友海洋開発株式 ％式％

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. タンク船の船首部上甲板と船底間に取付けた固定水密筒
   内に回動自在な旋回筒を取イ」け、該旋回筒内に下部に
   ベルマウスを、上端に拡開部を備えた複数本のホースパ
   イプを対称的に装着し、該ホースパイプ内にｄ５底アン
   カーに継いだ係留チェーンを通し上甲板上のウィンチに
   連結し、又複数個のホースパイプ中心部に形成される空
   間内に海底パイプラインに通ずる送油パイプを通し、該
   送油パイプを前記旋回筒上部に旋回自在に設けたスイブ
   ルマニホールドを介し上甲板上の処理装置に継いだこと
   を特徴とする海洋における石油生産貯蔵用タンク船の長
   期係留及び原油受入装置。