JPS60500199A - 流下・上昇形複合蒸発罐 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 流下・上昇形複合蒸発罐 技術分野 本発明は二つの熱交換器から成る蒸発罐であって給液が上方から流下する間に第 １熱交換器中の加熱蒸気と熱交換が行なわれるような形の蒸発罐に関する。

背狽技術 近代的な蒸留技術、殊に海水脱塩分野では、流下フィルム形多重効用罐が汎く用 いられている。このタイプの多重効用蒸留装置では給液が伝熱壁表面を薄膜とし て蒸発罐の上方から下方に流下して一部分が蒸発し、伝熱壁の一方の側で加熱蒸 気が凝縮する。この熱交換器は直立チューブ、水平チューブ又は板のような部材 から成っている。蒸発しなかった液は蒸発罐の底部に流下して、ここからポンプ によって次の蒸留段階か又は同じ蒸留段階のいずれかの段階の上方部に送られ、 ここから再度、熱交換器に沿って流下する。多重効用罐においてかかる構成を採 用すると多数のポンプが必要になり、これらのポンプはキャヒテーション条件に 近接して運転されるので余分の経費と余分の維持管理が必要になる。

発明の目的 本発明の目的は従来の蒸発罐の設計を改良することにある。さらに詳しくは本発 明の目的は給液移送用の従来からのポンプを使用しないでもよいような蒸存罐の 提供にある。

発明の要約 本発明の目的は、実質的に直立のフローチャンネルから成る第２熱交換器を包含 する蒸発罐であって、該第２熱交換器が未蒸発の液体を下方から上方に移送でき るようになっていることを特徴とする蒸発罐を用いることによって達成すること ができる。

本発明の一つの実施態様の特徴は水平チューブ式流下フィルム形蒸発罐（ＨＴＦ ＦＥ、）と直立チューブ式上昇フ、式蒸発、罐が水平チューブ式蒸発罐底部から 液体を次の水平チューブ式蒸発罐の上部へ移送できるようになしたことである。

゛　発明の開示 図面（よ本発明の一実施態様にしたがった蒸発罐が使用されている多重効用蒸留 装置の二つの逐次段階を示す略立図面である。

図面に示されたこの多重効用蒸留装置の蒸留段１０　は空間１１中に配設された 水平熱交換チューブ１２から成っており、該チューブは一端で空間１３に、他端 で空間１４に連通している。空間１４中には実質的に直立した熱交換チューブ２ ０が内臓されていて、該チューブはその下端でチューブ２１を経て空間１１の底 部に、上端でチューブ１６を経て次の蒸留段階１０ｒ１．１の上部に配設されて いる液分配装置１５′に連通している。段階１０ｎの上部から次の段階１０ｏ＋ １の蒸気空間１３′に蒸気通路１７が設けられており、この通路は段階１０ｏ＋ １の熱交換チューブ１２′と連通している。

該蒸留装置の運転方法は次のようである。前段ｉ、、ｏ　ｎ、ｌからの給液はチ ューブ１６ｏ、を経て分配装置１５によつ・て熱交換チューブ１２の外側に分散 され、液は上部から下向きに薄膜どして流下する。加熱蒸気は空間１３中に導入 されチューブ１２中に流れ、ここで凝縮して空間１４の底部に蓄積してチューブ １９から排出さ机る。蒸気に同伴した未凝縮ガスはチューブ１８から人気中に放 出される。チューブ１２中で凝縮が生起する際にチューブ１２の外側面上のａ膜 に潜熱が与えられ、液膜の一部が蒸発し、この蒸気は通路１７を経由して次段階 １０ｏ、１中に流れて、ここで加熱蒸気の役割を果す。未蒸発液は空間１１の底 部からチューブ２１を経て水ウェル２２からデユープ２０中に流入する。チュー ブ２０はチューブ１２を加熱している蒸気と同じ蒸気と熱交換を行なうので、こ の直立チューブ２０は熱交換器として運転さ机、これらに流入する液は一部分蒸 発して蒸気の気泡を発生し、結局・のどころ強い蒸気流が生じて、これが未蒸発 液を一緒に運びあげる。かくして液は次の蒸留段階１０ｏ＋１の上部位置まで上 昇するが、この上部位置は蒸留段階間のディファレンシアル圧力から単純に推考 される位置よりもはるかに高い位置に設置することができ、これが流体静力学的 ヘッドとして作用する。かしくて、この設計によれば液体は通常のポンプの助け を借りなくても、ある蒸留段階から次の蒸留段階に移送することが可能である。

図示［有］たこの実施例は当然ながら可能な一つだけの態様を示したものである 。例えば、チューブ２０は蒸気空間１３にも同様に配設しうる。また、チューブ ２０中を流れる液体の一部を同じ蒸留段階に還流することもできる。同様に、直 立チューブの数及び直径は用途によって大幅に変更が可能である。

流下フィルム形熱交換器１２及び上昇フィルム形熱交換器２０は、公知の他の方 法、たとえば直立チューブ形又は板状熱交換器のような方法でもまた設計するこ とができる。

国　淫　調　８　＠　告

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．給液が第１熱交換器中で上部から流下して加熱蒸気と熱交換するようになさ れた二つの熱交換器から成る蒸発罐であって、該蒸発罐には実質的に直立したフ ローチャンネル（２０，２０’　）から成る第２熱交換器が包含され、かつ該第 ２熱交換器が未蒸発液を下部から−Ｅ向きに移送できるようにアレンジされてい ることを特徴とする蒸発罐。 ２、該第２熱交換器が、次の蒸留段階（１０ｏ＋１）の上部位置に未蒸発液を移 送しうるようにアレンジされていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の 蒸発罐。 ３、該第２熱交換器が同じ蒸留段１１ｔ！１（１０ｏ）の上部位置に未蒸発液を 移送しうるようにアレンジされていることを特徴とする特許請求の範囲第１項に 記載の蒸発罐。 ４、蒸発される液が、ある蒸留段階（１０ｎ）の該第２熱交換器から次の蒸留段 階（１０ｏ＋１）の熱交換器の上部位置に流れるように配設された多重効用蒸留 装置中に該蒸発罐が組み込まれることを特徴とする請求の範囲第１〜３項のいず れかに記載の蒸発罐の使用。