JPS6049500B2 - 乱視効果可変装置 - Google Patents

乱視効果可変装置

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JPS6049500B2
JPS6049500B2 JP49025331A JP2533174A JPS6049500B2 JP S6049500 B2 JPS6049500 B2 JP S6049500B2 JP 49025331 A JP49025331 A JP 49025331A JP 2533174 A JP2533174 A JP 2533174A JP S6049500 B2 JPS6049500 B2 JP S6049500B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は人間の眼の収差を測定するために球面的および
乱視的可変効果を発生する眼の検査装置に関するもので
ある。
眼鏡の処方に際して、球面光学的効果及び円柱光学的効
果を眼科的に測定するには、今まで複雑゜な装置の使用
が必要であつた。
基本的には、眼の検査装置は種々の屈折力(power
:焦点距離の逆数)を有する多数の円柱光学部材を含ん
でいた。これらの光学部材は先ず光学部材列に挿入され
、その後眼鏡の所望の処方を行うため選択された整合が
得られるまで回転される。このような装置には、幾つか
の欠点がある。
先づ、この種の装置の球面光学的効果は円柱光学的効果
と相互に干渉し合う。従つて、円柱光学的レンズの屈折
力が変化した場合には、球面光学的レンズの屈折力に、
該変化に対応する調節を行わなければならない。眼の検
査装置のこのような相互に関連し合う円柱光学的レンズ
と球面光学的レンズとの屈折力を調節するのには相当の
熟練が必要であつて、その調節技術を習得するためには
熟練者でも高度の訓練が必要とされている。これが未熟
練者によるその使用を妨げてきた原因である。更に、こ
の眼の検査には通常種々の正および負の屈折力を有する
何百もの円柱レンズが用いられている。したがつて、球
面光学的レンズと円柱光学的レンズとの組合せに基づく
眼の検査装置の製造及び保守は非常に複雑である。最後
に、低デイオプトル(DiOpter:メートル単位で
表した焦点距離の逆数)の円柱処方では、円柱整合の回
転誤差は非常に大きくなるので円柱角度誤整合の可能性
が倍加することになる。本発明の目的は、眼の検査装置
において、球面光学的レンズに干渉することなく、可変
屈折力の乱視補正を行うことである。
代表的な一例においては、2対の反対方向に回転する正
円柱レンズと負円柱レンズとを組合せてなる可変円柱光
学部材が使用される。各正円柱レンズはそれに対となる
各負円柱レンズに対して光軸のまわりで互に反対方向に
回転される。それらの互に反対方向に回転する正負のレ
ンズは装置の光学軸線に対してほぼ直交する2つの軸線
に対して可変円柱レンズ屈折力を生成する。各対の円柱
レンズは他の対の円柱レンズに対しても整合しており、
相対的に反対方向に回転されて、他の円柱レンズ対の対
応する軸線とは不一致の角度(好ましくは45対すれた
角度)で光学軸線に沿つて正円柱レンズと負円柱レ.ン
ズとを発生する。対をなすレンズ素子間の相対的逆回転
に予め選択された位置を選択することによつて、実際に
は円柱レンズ整合と入力光とのすべての光学的な実際の
角度と屈折力とを球面光学的入力光とは独立に発生させ
ることができる。本発明に使用される乱視的レンズの利
点は、球面的レンズに従属することも干渉することもな
く変化させうることである。本発明の他の目的は、対を
なして逆回転する正と負の円柱レンズの各々を他の円柱
レンズの対の乱視的な可変軸線に対して正確に45ンす
つずらせて整合することである。
この454ずらせての整合の利点は、各円柱レンズ対が
他の円柱レンズ対の乱視的レンズに対応した変化をうけ
ることなく、独立に変化させうることである。この正確
な45う整合の更に他の利点は、3つの光学的レンズ部
材、即ち球面光学的レンズ部材と2つの乱視的レンズ部
材の各々が互に他のレンズ”部材の干渉を受けることな
く、それぞれ可変とするとができるため、眼の検査装置
の操作が非常に簡単となることである。
逆回転するレンズ対の更に他の利点は、双眼式の眼の検
査装置に使用することが可能であることであり、従つて
12個程度のレンズで、球面双眼光学的レンズ部材と可
変円柱双眼光学的レンズ部材の何れをも発生させうるこ
とである。
本発明の更に他の利点は完全な未熟者、とくに患者自身
でさえも操作できることである。
光学的レンズ部材の各々を順次操作するように指図され
るだけで患者自身の操作による視力の測定が可能である
。従つて、この装置は眼科医に紹介すべき患者を決定す
る目的で、患者を迅速に検査選別するのに理想的である
。本発明の他の目的は、各対の円柱レンズの視線通路に
対して直角をなす軸線で、かつ逆回転する正負の円柱レ
ンズの可変円註レンズの屈折力を装置の視線通路に沿う
45円の角度の不一致として得るように、2対の逆回転
する正負の円柱レンズを競合させることである。
本発明のこの特徴によれば、少なくとも1つの可変乱視
レンズが可変球面レンズの変化か又は従来の同心変化か
のいずれかを有する可変球面光学体と組合せられている
光学部材列に挿入される。光学通路と可変乱視レンズと
の間の予め選択された変位位置を選択することによつて
、実質的には円柱光学的レンズ部材の光学的な実際角と
屈折力とのすべてが球面光学的レンズ部材入力とは独立
に得られる。可変乱視レンズを用いる利点は、乱視補正
を指示する極座標またはデカルト座標のいずれかでの読
取値を容易に得ることができることである。
可変乱視レンズを用いる更に他の利点は光学通路に対す
るレンズ素子のずれは所要の乱視補正に直接比例してい
ることである。円柱レンズの逆回転角のサインの調節は
必要でない。本発明の更に他の利点は乱視補正の処方、
特に低屈折力の乱視補正処方に有用な新規な方法をのべ
ることである。
通常は、極座標による標準の乱視補正はデカルト座標の
プロットと置き換えられる。このデカルト座標プロット
は円柱レンズの180のの回転が極座標プロットの36
00にわたつて描かれるように、プロット上に円柱レン
ズの回転軸線を描くことによつて得られる。この回転的
に拡げられた極座標プロット上にデカルト座標を重ねる
ことによつて低い円柱レンズ屈折力の誤差を減少させる
ことができる。光学的設定の再現性は広範囲にわたる屈
折力の補正によつて一層正確となる。本発明の他の目的
、特徴及び利点は以下の説明と図面を参照すると明らか
となる。
本発明の一実施例が第1図に示されている。
この実施例に特定して述べると、ガリレオ望遠鏡Aが第
1の対の逆回転する正負の円柱レンズB(第1レンズ部
材)および第2の対の逆回転する正負の円柱レンズC(
第2レンズ部材)の組合せとして示されている。ガリレ
オ望遠鏡Aは、凹形の負球面レンズ14と凸形の正球面
レンズ16とを含む従来通りのものである。当業者には
明らかなように、レンズ素子14,16の間の空間的間
隔を光学軸線18に沿つて変えることによつて、可変球
面光学的レンズ部材の補正が可能となる。光学軸線18
に沿つて配置された逆回転するレンズ対B(第1レンズ
部材)は正円柱レンズ20と負円柱レンズ22とを含ん
でいる。第1図に示されているように、正負の円柱レン
ズ20,22に関して幾つかの観測を行うことができる
。先す、これらのレンズは絶対値において等しく方向に
おいて反対の屈折力を有するのが好ましく、即ちレンズ
20の正の円柱レンズ効果はレンズ22の負の円柱レン
ズ効果に絶対値は等しくかつ方向は反対である。従つて
、これらのレンズが円柱レンズ軸線24,26と同時に
整合し合つている時には、円柱レンズの組合せ屈折率は
零であつて、レンズ20の正の円柱レンズ効果はレンズ
22の負の円柱レンズ効果によつて正確に打消される。
更に、レンズが逆回転すると、2つの効果が現われる。
第1に、軸線24,26に対し45現の軸線44,46
に沿つた2つのレンズの組合せの円柱効果が変化する。
第2に軸線24,26とこれらの軸線から900間隔を
あけた軸線との組合せの円柱レンズ効果は零である。最
後にガリレオ望遠鏡Aの全球面光学的入力光は、2体の
レンズ対間の逆回転に関するいかなる位置関係によつて
も変化を受けることがない。このことは正円柱レンズが
レンズ列に挿入される時には常に対応する負円柱レンズ
がレンズ列に挿入されるため、円柱レンズ20,22の
組合せ作用によつて各レンズが互にその効果を打消し合
うことから明らかである。即ち、円柱レンズ20,22
の球面光学的レンズ部材への影響は、各レンズが相互に
その効果を打消し合うことによつて消滅する。これらの
効果は個々のレンズ素子20,22間の相対的な逆回転
のすべての位置に対してあてはまることに注目すること
が重要である。更に、正円柱レンズ30と負円柱レンズ
32とから成る互に逆回転する円柱レンズ対C(第2レ
ンズ部材)が光学軸線18に沿つて配置されている状態
が示されている。
絶対値が等しく、符号は正負逆の屈折力をそれぞれ有す
るこれらの2つの円柱レンズ30,32はそれぞれの円
柱軸線34,36が第1図の軸線に対して垂直に整列し
ている状態が示されている。絶対値は等しく方向は反対
てある屈折力を有する円柱レンズの軸線34,36がこ
のように垂直に整列していると、両者の効果の組合せの
結果として中立のレンズ効果が発生する。逆回転する。
正負の円柱レンズB(第1レンズ部材)の場合と同じよ
うに、逆回転する正負の円柱レンズC(第2レンズ部材
)が光学軸線18に円柱レンズ効果を全く発生しないよ
うに整列している状態が第1図に示されている。レンズ
素子30,32の間に絶対値は等しく方向は反対の相対
的逆回転が与えられると、2つの効果が生ずる。先づ、
可変屈折力の円柱レンズ効果は軸線34,36に対して
45ので配置された軸線54,56において発生する。
軸線34,36に平行な軸線に沿つても軸線34,36
から90ずつずれても円柱レンズ効果は有効に発生しな
い。結局、レンズ列に付与される球面効果は全く変化し
ない。従つて、レンズ30,32の逆相対回転に変化が
あつたとしても、ガリレオ望遠鏡Aに必要な可変球面光
学的レンズ効果の変化は生じない。レンズ20の円柱レ
ンズ軸線24とレンズ22の円柱レンズ軸線26とはレ
ンズ30,32のそれぞれの円柱レンズ軸線34,36
に対して角度を以て変位されている。
この変位は正確に45度の角度であるのが図示してある
。正確には455の角度て配置された反対の屈折力を有
する対をなす逆回転円柱レンズを中立位置にすることに
よつて発見されたことであるが、実質的には予め選択さ
れた屈折力と予め選択された角度回転を有するあらゆる
円柱レンズ効果を任意に発生することができる。2対の
レンズ対の逆相対回転が第2図に示されている。
第2図には、逆相対回転の極端な場合が示されており、
即ち各円柱レンズ45端まで一方向に回転している。実
際の眼科的検査に基づくこのような回転は、特に光学的
に有用ではないし、一般にも行われないが、本明細書で
は本発明の理解を促進するために、ここに示すような円
柱レンズの相対回転位置について説明する。第2図には
、レンズ素子20が観察者の眼0に対して反時計方向に
452回転している状態が示されている。
従つて、円柱レンズ素子20の円柱軸線は前の位置24
から新しい位置44へ45柱の角度だけ回転している。
レンズ素子22の円柱回転は等角度だけ反対方向に向つ
てなされている。
この回転は観察者の眼0に対して時計方向に45こであ
る。従つて、円柱レンズ素子22の軸線は古い角度位置
26から新しい角度位置46へ回転している。正円柱レ
ンズ20と負円柱レンズ22とはそれぞれの軸線44,
46に対して互に900をなすようにそれぞれ新しい方
向に向きが変る。
この整合状態では、このレンズ対は軸線44に平行な最
大の正円柱レンズ効果を発生し、また軸線46に平行な
対応する負円柱入力光を発生する。負と正の円柱レンズ
対Cの逆相対回転も類似している。
レンズ素子30は観察者の眼0に対して時計方向に45
素回転している。従つて、正円柱レンズ54の新しい円
柱軸線は古い円柱レンズ軸線−34から45し変位して
いる。同様にして、レンズ素子32は観察者の眼0に対
して反時計方向に453回転している。
新しい軸線56は古い軸線36に対して45い変位して
いる状態が示されている。最大の正円柱レンズ効果は軸
線54に平行なレンズ対によつて発生される。最大の負
円柱レンズ効果は軸線56に平行に発生する。正と負の
円柱レンズの相対逆回転を分析すると、この逆回転する
正負の円柱レンズの各々はそれぞれの軸線に沿つて互に
他に対して相対的に900以内の角度変位を発生するよ
うに移動させることができる。
正円柱レンズ20と負円柱レンズ22の場合、第2図に
示したのと反対の逆相対回転が軸線44に沿つた最大の
負円柱効果と軸線46に沿つた最大の正円柱効果とを発
生する。同様にして、対となるレンズ素子Cに対して示
されたのと反対の回転は軸線54に沿つて最大の負円柱
効果と軸線56に沿つた最大の正円柱効果とを発生する
。第2図の逆相対回転するレンズ素子BとCの1つの可
能な回転をみることによつて、これらのレンズ素子の一
般的な回転は少なくとも部分的には理解することができ
る。
概略的にのべると、レンズ素子Bは光学通路18に対し
て直角な軸線44,46に沿つて正又は負のいずれかの
それぞれの円柱レンズ補正を行うように整列される。同
様にして、逆回転レンズ素子Cも光学通路18に直角な
軸線54,56に沿つて正又は負の円柱レンズを形成す
るように整列される。光学通路18に沿つて、この光学
通路を通る想像面をとり、この想像面が軸線44を含む
なら、この面は軸線54又は56のいずれをも含まない
ことが判る。
むしろ、軸線54,56は軸線44と光学通路18を含
むこの想像面から正確に45゜だけ離れていることが示
されている。同じことは、一方では軸線44,46の角
度的分離について、他方では軸線54,56の角度的分
離についてもいうことができる。
光学通路と軸線46とを含む想像面が光学通路に沿つて
投映されると軸線54,56から45路の角度だけ正確
に分離する。光学通路に沿う軸線44,46によつて規
定される面と対応する軸線54,56によつて規定され
る面との間に幾分かの分離があることが本発明の実施に
当つては要求される。
この分離は45明である必要はない。任意の大きさの角
度的分離であつても差支えない。ここに図示した正確な
45■ を有することは理解されるべきである。
基本的には、正確な45理の分離では一体の逆回転する
円柱体Bの乱視効果は残りの対の逆回転する円柱体Cの
乱視効果とは別であり、互に独立している。思い出され
ることと思うが、円柱レンズは1800回転する毎にそ
の回転整合が不明瞭になる。更に、大きさが等しく方向
は反対に逆回転する正負の円柱レンズ対に関しては、レ
ンズの各々が他のレンズに対し90関を越えて逆回転す
ると、相対逆回転の最初の90関で前にみられた分離が
発生する。従つて、逆回転するレンズ素子の中立軸線位
置のいずれかの側に900以上の相対回転を行うことに
よつては実用的な目的は達せられない。大きさが等しく
方向は反対の屈折力を有する対をなす逆回転円柱レンズ
の中立位置を、900とは異なつた角度ずつ、好ましく
は45をずつ整合させることによつて、実質的に、光学
的に利用できる整合円柱レンズの角度及び光学的屈折力
および円柱レンズの光学的屈折力とのすべてを生成する
ことができる。光学的整合によつてこれらの屈折力を得
る場合に、レンズ対BI:.Cの各々は所望の眼科処方
を行うために予め選択された量だけ相対的に動かされる
ことは、注目すべき点である。対をなす素子B相互間の
逆相対回転量が対をなすレンズ素子C相互間の逆相対回
転の量と同じであることは必ずしも必要でない。むしろ
相対回転量は、この器具を用いる患者、または技師、眼
科医あるいは医師のいずれかによつて個々の処方を基礎
として選択される。以下に述べる本発明の操作に関係す
る理論的考察によつて、本発明の理解は従来技術との関
連においていつそう深められることであろう。
特に、1969年2月18日に特許されたゴツトシヤー
ク(GOttschalk)の米国特許第3,428,
398号に注意が向けられる。この特許はアナモルフイ
ツク(AnamOrphic)レンズ系(像面上で縦方
向と横方向の倍率の異なる像を生ずる光学系)に関する
ものである。基本的には、キャリヤ内の定焦点球面レン
ズは2つの対をなして逆回転する同一の円柱レンズを有
し、これらのレンズは球面レンズ群のいずれかの側に整
列して設けられたキャリヤに取付けられている。大きさ
が等しく屈折力は反対の2つの円柱レンズは等角度だけ
反対方向に回転させられる。本発明が上記米国特許とは
別異のものであることは注目すべき重要なことである。
最も重要なことは、この米国特許では、円柱レンズの水
平及び垂直変化が同一の水平軸線と垂直軸線とに沿つて
それぞれ生ずるということである。換言すると、レンズ
系の光学通路に沿い、かつ1つの逆回転するレンズ対の
水平か垂直の円柱変動を通る平面をとると、この平面は
他のレンズ対の水平又は垂直の円柱変化の軸線に一致す
る。最後に、具体的に表現すれば、本発明は、いずれの
方向においても、交叉する円柱レンズ光学効果を生ぜし
めようとするものであることが思い出されなければなら
ない。
本発明とは逆に異なつているが、上記米国特許の逆相対
回転は、水平および垂直の投与された絵の寸法の変化に
よつて要求されるように、水平の絵に合せるか垂直の絵
に合せるかその両方に合せるかするようにのみ設計され
ている。本発明を更に説明するため第3図を参照するが
、この第3図は本発明を利用した実際の眼の検査装置を
示す一部を破断した斜視図である。
しかる後レンズ素子の相対逆回転が屈折力と回転整合と
の単一の円柱レンズ処方に変換される方法を示す第4図
を参照する。第3図に進む前に第1図及び第2図につい
て幾つかの点を注意する必要がある。
先づ、第1図及び第2図の円柱レンズとして矩形状の外
形のものが示されてある。この矩形状の外形には、格別
光・学的な意味があるわけではなく、本発明のレンズ素
子の回転効果を理解するのを容易にするためにこの外形
で示したのである。第2に、レンズ素子の逆相対回転を
行わせる機構は、肉眼による配合と整合の様子に関する
理解を容易にするために省、略してある。円柱レンズの
形状は大きく誇張して示してあるが、このように誇張す
ると、レンズの形状と本発明との理解を容易にすること
が期待されるからである。第3図を参照すると、ガリレ
オ望遠鏡Aと第1ノの対の逆回転する正負の円柱レンズ
B(第1レンズ部材)と第2の対の逆回転する正負の円
柱レンズC(第2レンズ部材)とを用いた眼の検査?置
が示されている。
此処では通常の円形で示されている正円柱レンズ20は
円形ラックギヤ21の内部に取付けられている。同様に
、負円柱レンズ22は円形ラックギヤ23の内部に取付
けられている。ピニオン25をギヤ21,23の間に取
付けることによつて負円柱レンズ22に対する正円柱レ
ンズ20の逆相対回転を得ることができる。一方ではピ
ニオン25とギヤ21の間のギヤ比を同一にし、他方で
はピニオン25とギヤ23との間にギヤ比を同一にする
ことによつてレンズ素子22に対するレンズ素子20の
相対回転はギヤ25の回転時に等角度だけ反対方向に行
われるようにできる。レンズ素子30,32の相対逆回
転もまた全く同様である。
代表的な例をあげると、レンズ素子30は円形ラック3
1の内部に設けられている。ラック31,33の両方に
相対するピニオン35は両ラックのギヤ比が同一の場合
にこれらに等角度の逆相対回転を行わせる。標準のガリ
レオ望遠鏡Aの球面屈折力を変化させる機構は示されて
いない。
この機構は従来通りのものであり、此処で繰返してのべ
る必要はないからである。図示のガリレオ望遠鏡自体は
新しいものでないが、図示の眼の検査装置のように、2
組の可変レンズ部材の光学通路に挿入し、組合せて使用
することは新規であり有用である。使用時には患者の観
察者の眼0が光学軸線18上にくるように位置決めされ
る。先づ、球面光学部材Aを調節して眼に対する最適の
球面的レンズ補正を行う。通常、この操作は単にガリレ
オ望遠鏡Aの球面光学部材を患者が調節することによつ
て行うことができる。その後ピニオン25を視覚が最適
になるまで回転させる。最後に視覚が最適となるまでピ
ニオン35を回転させる。望遠鏡Aとピニオン25,3
5を1回調節した後、同順で再調節を行うことができる
この再調節は球面光学部材と円柱光学部材との間に相互
干渉が起るために必要となるのではない。むしろ、観察
者の眼0に対する乱視的補正が行われた後は、その補正
の結果改良された視覚によつて、観察者自身の眼0が球
面光学部材による視覚の更に小さな収差の検出を可能に
するので、補正の精度を高めることを目的として行うの
てある。同様にして、球面光学部材による視覚の小さな
再調節は、眼が高度の乱視補正を行われたことによつて
、乱視的に一層敏感となるようにする。望遠鏡の2回の
調節と、その後の乱視補正とだけが、装置を最終的な光
学的設定状態にするのに通常必要とされるすべてである
。光学的設定を行つた時、レンズ素子の相対逆回転値を
読取る必要がある。
このことはカーソル61を円形ラック23に取付けカー
ソル63を円形ラック31に取付けて中間スケールDで
読取るべく指示させることによつて行うことができる。
第3図に示す装置のケースに示された目盛Dに注意を向
けると、5円柱デイオプトルの合計屈折力を有するレン
ズ系が示されている。観察は、対をなす逆回転レンズ素
子Bからカーソル61で、対をなす逆回転レンズ素子C
からカーソル63で、それぞれ同じ目盛上の目盛を読む
ことによつてなされる。典型的には、目盛は各カーソル
毎に正と負の1乃至5の符号をつけて自然発生する正弦
歪曲を補正するデイオプトル屈折力で設けられている。
第3図を参照すると、円形ラック23に取付けられたカ
ーソル61は目盛Dの−4デ゛イオプトルまで回転して
あるのが示されている。
同様にしてカーソル63は円形ラック31の取付位置か
ら目盛Dの+2デイオプトルの相対回転位置まて回転さ
れているのが示してある。目盛D上に読みが設定される
と、第4図のデカトル座標の乱視プロット上に本発明に
よる読取値をプロットすることが残されているだけであ
る。
しかる後、眼に対する乱視補正を設定するため、デカル
ト座標プロットを通常の極座標プロットに移す表示作業
が行われる。第4図を参照すると、カーソル61が−4
デイオプトル位置を指していたことが思い出されるであ
ろう。
カーソル61はレンズ素子Bがマイナスデイオプトルの
設定へと相対逆回転したことを示す。このマイナスデイ
オプトルの設定は、第4図のプロットの垂直方向の負の
円柱レンズ補正を示す。これは第4図のプロットの負の
X軸方向における−4デイオプトルに対応する。同様に
して相対回転するレンズ素子Cに取付けられたカーソル
63は+2デイオプトルの設定まで移動している。
レンズ素子Cの乱視入力は45〜135ての軸線に沿つ
ているのでこれは第4図のデカトル座標プロットのY軸
線の+2の設定に等価であり、円柱プロットの角度は2
の係数によつて展開されていることが思い出される。デ
カルト座標プロットは通常の円柱レンズ角度に変換され
る。しかし、この円柱レンズ角度は2の係数を掛けられ
ている。従つて、第4図に示されたプロットでは円柱レ
ンズの1800の回転は実6際の極座標プロットの36
0の以上であるようにみえる。第4図を参照すると、逆
回転円柱レンズ素子Bの−4デイオプトルの設定とレン
ズ素子Cの+2デイオプトルの設定とは、約76ズの角
度で処方箋に、4.5デイオプトルの円柱レンズ調節が
なされたことがわかる。
この特定のレンズ設定はレンズの極端な設定である。
これほどに強い光学的補正が要求されることは実際には
有り得ない。この特定の図解は、本発明の極座標プロッ
トを理解し易く説明するために行つたものである。当業
者には容易に理解されることであるが、デカルト座標の
特定の形態は更に付加的な利点を有する。
特にデイオプトルで表示した屈折力が低い場合には乱視
レンズの通常の極座標系による処方は扱い難くなる。こ
の不便さは誤差のマージンと低デイオプトル円柱レンズ
補正が要求される時、角度回転に対する誤差が増加する
という事実とに基づくものである。これらの座標にプロ
ットされたこの誤差の例は有益である。
逆回転レンズB,Cはそれぞれのカーソル61,63を
+1ノ2のデイオプトル補正までそれぞれ移動すると仮
定してみよう。
更に測定の不確実性は±1ノ2テイオプトルであると仮
定してみよう。第4図を参照すると、レンズ素子B,C
の112デイオプトル逆回転位置は70にプロットされ
ていることがわかる。
更に、112デイオプトルの潜在誤差領域は72でプロ
ットされている。乱視を補正する場合、患者の視覚誤差
は円72内のどこかに入ると推定されるので、極座標プ
ロットは角度処方において大きな誤りを発生することに
なる。例えば、装置の指示が円72内のどこかに入つた
とすると、その円の角度は11.7と33.7たとの間
のどこかに入る。更に記憶されていることと思うが、実
際の眼の検査の場合、円柱レンズ素子を回転して112
デイオプトルの設定を行うと、眼の視力が実際に向上し
た時を測定する機構は非常に難しくなる。
実際に乱視効果の所望の視覚補正を一括するためには大
きな角度範囲にわたつて比較的大きな角度ずつ回転する
ことが必要であることが判つた。この説明を更に進める
と、ここに記載されている本発明は、自明とはいえない
が、相乗作用を有することがわかる。
先づ、強調しなければならないことは、逆回転する正負
の円柱レンズからなる第1および第2のレンズ部材B,
Cの乱視入力は、それぞれこの組合せに用いられる球面
光学部材から独立していることである。第2にこれも極
めて重要なことであるが、第4図にグラフで示された新
しい処方術が開発されたことである。90離れた軸上の
逆回転円柱光学部材BとCの独立した光学的効果を対照
することによつて、今まで用いられていた極座標のしき
たりはデカルト座標方式に変換される。
このデカルト座標方式は、回転角度とデイオプトル率と
の古く一層一般的な円柱光学的処方に容易に移すことが
できるだけでなく、更に乱視の光学的補正を処方する方
法自体として用いることもできる。更にプロット70と
円72の誤差とで示したように、光学的補正のデイオプ
トルが低い場合に低屈折力の円柱レンズの回転は第4図
の11.2低と33.7柱とにおけるプロットによつて
示された全区域での高度の不確実性を有するのに対し、
デカルト座標はすべての補正値に対して均一な不確実性
を有することがわかる。第1図乃至第3図に関連して示
された逆回転す)る円柱レンズの対は、本発明を実施す
ることができる手段のひとつにすぎない。この実施例に
代えて、本発明は可変球面光学部材と可変円柱光学部材
とを使用して実施することも可能である。特に第5図を
参照すると、2つのレンズを有する本発5明の実施例が
示されており、その1つは可変球面レンズであり、他は
可変乱視レンズである。同様にして、第6図乃至第8図
に関連して、対をなす可変球面レンズと対をなす可変乱
視レンズとを有する本発明の実施例が示されてある。θ
第5図を参照すると、光学軸線80は可変球面レンズ
素子F(第1レンズ部材)と可変乱視レンズ素子G(第
2レンズ部材)とを貫通している。上記の特定の可変球
面光学レンズ素子は米国特許第3,305,294号と
更に同第3,507,565号とにそれぞれ記載されて
いる。説明を簡単にするため、上記特許で記載された長
さの処方は此処では繰返して述べない。可変球面レンズ
素子Fを軸線82に沿つて移動することによつて球面レ
ンズ屈折力がレンズ素子の下部左隅の可変正屈折力から
レンズ素子の上部右部分の可変負屈折カへと変化する。
当業者には理解できることであるが、視路84は此処で
は軸線Y=Oに沿つてレンズの中心に配置された中立セ
グメントを通つていることが示してある。レンズ素子を
通して予め選択された視点間の距離が中央セグメントか
ら正方向又は負方向に増加するにつれて、可変球面レン
ズ素子の屈折力も正の屈折力又は負の屈折力でその絶対
値が増加する。1967年2月21日に特許された米国
特許第3,507,565号に一層詳細にのべられてい
るように、このレンズの使用については2つの点に特に
注目するべきである。
第1に視路はレンズを通るレンズの小さなセグメントに
限定されるべきことである。さもないと、レンズのセグ
メント内の局所相互間における微小な屈折力の差異が無
視できなくなる結果、歪曲(DistOrtiOn)が
発生する。第2に、視路は軸線82又は軸線Y=Oに沿
つて移動させられるできである。さもなければ、本発明
の球面光学部材に望ましくない乱視的影響が加えられる
。レンズ素子Gは昭和5岬4月27田こ公告された特公
昭52−15228号公報「レンズ並びにその製作法」
に一層充分に記載されている。
アナモルフイツクレンズ(像面上で縦方向と横方向の倍
率が異一なる像を生ずるレンズ)Gは、その表面を通つ
て選択された微小な視点セグメントに対して円柱レンズ
の可変屈折力と回転とを発生する。円柱レンズの上の中
立視点セグメントから該レンズ上の任意の視点セグメン
トへの変位距離と角度との関数.として変化する。レン
ズ素子Gは厚み方程式で定義することができる。
透明レンズ媒体は、その両側に実質的に平行な2つの光
学的界面を有するものが選ばれる。この2つの光学的界
面の間はレンズの透明な光媒・体で構成されている。こ
の光学的界面とその面にほぼ直角な透明光媒体とを貫通
する任意の「光学的」軸線が選ばれる。X,Y及びZの
3軸を有する直交座標を用いると、レンズの光学的軸線
はz軸であるとみなされ、光学的実効厚み変化tはこの
軸に平行に測定される。レンズ素子の光学的厚みはその
表面全体にわたつて変化する。この厚みの変化は、次の
特性式で示されるようなX及びyのデカトル座標による
レンズ方程式によつて定義される光学的実効厚みtで表
わされる。上式でxはX軸に沿つて測つた距離、yはy
軸ノに沿つて測つた距離、Aはレンズ表面全体のレンズ
屈折力の変化率を表わす定数、tは光学的厚みを光軸に
平行な実効レンズ厚みとして表わしたもので、レンズを
通る光線の平均的な方向でみたレンズ素子の幾何学的厚
みと成形時のレンズ素子の材料の屈折率との両方を考慮
している。
光学的厚みを考察すると、レンズ材料が均一の屈折率を
有するならば、t(光学的厚み)は幾何学的厚みと屈折
率との積とみなされる。従つて、屈折率に変化があるな
らば、幾加学的厚みにおいて、これの補償を考慮しなけ
ればならない。理解されるべきことは、此処に定義した
レンズ厚みはレンズ全体を通して位置が変化すると厚み
も変化するということである。この変動は基準位置から
レンズ上の一点X,yへの変位距離によつて左右される
。また、理解されるべきことは、此処で開示されたレン
ズは実質的には任意の既知表面に関して生成することが
できるということである。
すなわち、この表面は、レンズの1つの露出面として形
成される必要はない。更に、この表面はレンズ材料内部
の想像面であつてもよく、またレンズ材料の部分的な内
外両面あるいはそのいずれかの想像面とすることもでき
る。もちろん、光学素子には上記式の適正な寸法関係に
従つた厚み変動が存在することが要求される。レンズの
厚み式は上に設定した光学的条件項の外に、他の光学的
条件項を含んでいてもよいが、そのような光学的条件項
はx又はyに関して2次よりも高次の項を含むべきでは
ないし、また、?に関して1次よりも高次の項を含むべ
きでない。
なぜならば、それらの条件項は上に設定した条件項に較
べて、著しく大きな厚み変化をもたらすからである。従
つて、完全なレンズ方程式は次の通りとなる。
上式におけるB,C,D,E.F,Gに対しては零を含
む任意の実数が与えられる定数である。
この占うな2つの可変レンズ素子(第1および第2レン
ズ部材)が一緒に用いられる(第6図、第7図及び第8
図の如き)場合におけるB,C,D,E,F及びGの値
は、2つの素子の厚み方程式の場合の値と同じではあり
得ない。Aの大きさは両方の式で同じであるべきである
が、同じ符号の素子は回転させて用いることもできる。
本発明の方程式を極座標で表わすこともできる。
この場合、方程式は次のように表現される。上式でtは
上記の光学的厚み、Aは上記したようにレンズ表面全体
のレンズ屈折力の変動率を表わす定数、r及びOはある
面積を有する特定の素子の極座標である。可変乱視レン
ズGを通して予め選択された視点セグメントを選択する
ことによつて、逆回転円柱レンズ光学部材と均等の作用
を行わせることができる。
特に、レンズを軸線87に沿つて変位させることによる
乱視検査は、第7図に示すように垂直および水平方向の
変位に変えることができる。このような変位は第1図及
び第2図のレンズ素子Bの逆回転に正確に対応している
。同様にして水平及び垂直方向に対して45ズの角度の
乱視はレンズを軸線88に沿つて変位させることによつ
て補正値を深すことができる。
これは第1図及び第2図のレンズ素子Cの逆回転に正確
に対応している。可変球面レンズ素子Fの場合と同様に
、可変乱視レンズ素子Gは、その視面の小さくわかれた
セグメントのみが視路に用いられることを必要とする。
さもなければ、視野に、乱視による相当大きくかつ変化
する不本意な歪みが生ずる。可変球面レンズ素子Fの軸
線82に沿つた視点セグメントの変位が所望の球面補正
に正比例することは野解されるべきである。
同様にして通路87又は88あるいはこれらを構成要素
として合成されうる通路に沿つた視点セグメント86の
変位は、得られるべき乱視的効果に正比例する。
軸線87,88に沿つたこのような変位はX軸及びy軸
に沿つた第4図に示すようなプロットに直接変換して乱
視補正のデイオプトル率と角度とを得ることができる。
第5図の実施例を実際に用いる時には、比較的大きなレ
ンズ素子を必要とすることが判つた。
その理由は、レンズ素子が小さければ小さいほど、球面
的又は乱視的な不本意な歪曲が生ずる点における視点セ
グメントの表面積が大きくなるような変化をすることで
ある。従つてL.W.アルバレツツ(Alvarez)
の米国特許第2,305,294号、アルバレツツおよ
び本発明者による米国特許第3,507,565号及び
前記特公昭52−15228号公報にのべてあるように
、一層コンパクトな光学装置を得るためには、可変球面
レンズ及び可変乱視レンズを対面配置させることが望ま
しいことが判つた。このような装置は第7図に示されて
いる。第7図の分解図を参照してのべると、接眼レンズ
90は光遮蔽体92に取付けられ、目盛読取プロット9
3,94は、図示したように、遮蔽体の側部と上部とを
切欠いて設けられている。
通常は、患者は接眼レンズ90を通してアイチヤートR
(詳細は第8図を参照)を観察する。可変球面光学体H
はハウジング95の内部に取付けられている。
米国特許第3,305,204号に記載してあるように
、2つの可変球面レンズ素子が対面して相互に移動する
。一方の素子はラック96に固定され、他方の素子はラ
ック98に固定さ・れる。ラックを対面させてピニオン
100を回転することにより、球面レンズ素子の2つの
対面する可変倍率球面レンズ素子の間に相対的に等距離
でかつ反対方向の上下運動が起る。球面レンズ補正率は
、第9図に示してあるような目盛で読取る・ことができ
る(この目盛面は第7図及び第8図ではかくれている)
。可変球面倍率レンズ素子相互間の相対運動が、球面倍
率を変化させるのと同じように、可変アナモルフイツク
レンズ相互間の相対するセグメント)間の相対運動は、
アナモルフイツク率(像面での縦横倍率比)の変化を起
させる。
このことは第一6図のアナモルフイツクレンズの細部と
それにつづく第7図に示す眼の検査装置の2つのレンズ
素子120,122とを参照することによつて最もよく
理解することができる。第6図には、2つの可変乱視レ
ンズ106,107(第1レンズ部材と第2レンズ部材
)が互に対向している状態が示されている。
これらの相対するレンズ素子を透視し一方の素子が他方
の素子に対して変位し、両レンズ素子の相対的回転整合
が維持されている時可変乱視効果が得られる。更に、こ
の効果は両レンズのオーバーラップ部分にわたつて均一
である。単一のアナモルフイツクレンズ素子Gの場合と
同じように、2つの相対するアナモルフイツクレンズ1
06,107はそれぞれ第1図及び第2図の等角度てか
つ方向反対の逆回転をする円柱レンズB,Cに関しての
べた円柱レンズ効果と同じ円柱レンズ効果を発生するこ
とに注目することが重要である。
レンズ素子の寸法を減小させるため、レンズ素子120
は第6図の可変乱視レンズ素子106から取出された水
平ストリップから成つている。
同様に、レンズ素子122は可変乱視レンズ素子107
から取られた垂直ストリップから成つている。第7図に
戻つて、レンズ素子122はピニオン127によつて起
動される垂直ラック125に取付けられている。
カーソル129で読取られる目盛128はラック取付具
130に対するラック128の変位を測定することがで
きる。可変乱視レンズ素子120の取付けも同じである
基本的にはラック135はピニオン137によつて起動
される。通常、本体部分130に強固.に取付けられ本
体部分140上のカーソル139で読取られる目盛13
8は、可変乱視レンズ素子120の変位置を指示する。
上記したレンズ素子では可変乱視レンズの相対変位の他
の読取が可能である。
1つの移動レンズ,素子に取付けられたカーソル145
は他のレンズ素子に取付けられた目盛150上で2つの
光学素子の相対変位を指示する。
第4図に示された目盛と全く同し目盛を用いることによ
つて乱視補正値を本発明の改良方法に示されたようにデ
カルト座1標で読むかそれに代えて乱視処方に用いられ
るものと標準のデイオプトル率及び角度回転座標で読む
ことができる。第8図を参照すると、組立てられた装置
の側面の詳細が示されている。
接眼レンズ90をのぞく患者は視路102に沿つてアイ
チヤートRを注視する。ピニオン100,127及びそ
れにつづいてピニオン137を順次操作することによつ
て、眼の補正値が得られる。前にのべた第3図の光学装
置の場合と同様に、ピニオン100,127,137の
順に行われる再調整は、患者の改良された視覚の眼Pを
用いて乱視視覚を一層敏感に検出し、さらに改良するこ
とを期待できる。第1図乃至第3図に関して説明した装
置と第7図及び第8図に示された装置とは、それぞれ独
特の利点を有することを理解すべきである。
第1図乃至第3図に示された装置の場合には、この装置
は、12個のレンズ片からなる双眼鏡に容易に適合・さ
せることがてき、存在する球面と乱視との処方の改良に
実質的に役立てることができる。相対的に移動する6つ
のレンズ片が各視列毎に必要とされるため、第3図の実
施例によつて作られる装置は、ある程度の長さを必要と
する。第7図及び第゛8図に示された装置は、比較的短
かくてよい。第7図及び第8図に示された装置は視路1
02に直角な方向に相当大きな幅を有する。この装置は
、図示のように、素子120,122の相対的変位に基
づいて光学的楔を観察者の視線に導入する。従つて、こ
れは双眼式の眼2検査装置に用いるのには特に望ましく
ない。本明細書では3つの好ましい実施例を記載した。
本発明の精神と範囲とから逸脱することなく他の実施例
を考えることができることは理解されるであろう。例え
ば、実際には視路にほぼ直角な線に対してレンズの円柱
倍率を変える器具を第1図及び第2図の逆回転円柱レン
ズB,Cの各々と替えることができる。更に、可変円柱
レンズ屈折力は直交軸に沿つて等しく反対の円柱レンズ
効果を発生させることは好ましいが、これは必須てはな
い。同様にして可変球面光学体の種々の組合せを用いる
ことができる。更に、当業界では公知の種々のアイチヤ
ート及びアイチヤートの形状は、眼の検査装置に取付け
て使用してもよく又通常のように光学装置に対してある
距離をおいた壁に取付けて用いてもよい。同様に、本発
明の精神及び範囲から逸脱することなく、その他の変形
を行うことはもちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は2対の逆回転する正負の円柱レンズと組合せた
通常のガリレオ望遠鏡を、それぞれの円柱レンズの中実
軸線が相互に45、変位した中間位置にある状態を示す
本発明の第1実施例の概略斜視図、第2図は逆回転する
円柱レンズで最大の乱視補正が得られるようにレンズ対
が一方向にのみ最大の相対逆回転した状態で示してある
第1図と同様の図、第3図は円柱レンズ対を逆回転する
装置を示す本発明の眼の検査装置の第1実施例の一文破
断斜視図、第4図は極座標とデカトル座標とによつてプ
ロットされた装置の出力を図示したグラフ、第5図は本
発明による乱視効果可変装置第2実施例の2レンズ部材
の分解概略図、第6図は2つの上下に重なり合うように
配置された可変乱視レンズ部材の斜視図、第7図は第6
図の可変乱視レンズ部材を眼の検査装置の可変球面光学
部材とともに用いた本発明による眼の検査装置の分解斜
視図、第8図はアイチヤートを取付けた眼の検査装置を
患者が用いている状態を示す側面図、第9図は第7図及
び第8図ではかくれている球面倍率補正値を読取るのに
用いられる目盛を示す図である。 B・・・・・・第1の対の円柱レンズ部材、C・・・・
・・第2の円柱レンズ部材、18・・・・・・光学的軸
線、20,22,30,32・・・・・・円柱レンズ部
材、21,23,31,33・・・・・・円形ラック、
25,35・・ピニオン、102・・・・・・光学的軸
線、120,122・・・・・・乱視レンズ部材、12
5,128・・・・・・ラック、127,130・・・
・・・ラック。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 乱視的レンズ屈折力と、与えられた視路に沿つての
    乱視的回転整合とを含む乱視効果に変化を生ぜしめる装
    置であつて:第1レンズ部材と第2レンズ部材を含むレ
    ンンズ系を具備し;該第1レンズ部材は、乱視的レンズ
    屈折力の変化を発生させる配置と構成を有し;該第1レ
    ンズ部材の乱視的レンズ屈折力における該変化は、前記
    視路に対して実質的に垂直な第1垂直軸線に沿つて発生
    するものであり;乱視的レンズ屈折力の変化を生ぜしめ
    るための前記第1レンズ部材は、前記視路内において、
    該視路に対して調節運動可能な少なくとも1個のレンズ
    素子を具備し;前記第2レンズ部材は、乱視的レンズ屈
    折力の変化を発生させる配置と構成を有し;該第2レン
    ズ部材の乱視的レンズ屈折力における変化は、前記視路
    に対して実質的に垂直な第2垂直軸線に沿つて発生する
    ものであり;乱視的レンズ屈折力の変化を生ぜしめるた
    めの前記第2レンズ部材は、前記視路内において、該視
    路に対して調節運動可能な少なくとも1個のレンズ素子
    を具備し;前記第1レンズ部材は、前記視路に沿って選
    ばれた軸線に沿う前記第2レンズ部材に対して回転可能
    に配置されており、その結果該第1レンズ部材の前記第
    1垂直軸線を通りかつ前記視路に沿つて規定される前記
    軸線を含む第1想像面が、前記第2レンズ部材の第2垂
    直軸線を通りかつ前記視路に沿つて規定される前記軸線
    を含む第2想像面と一致せず;前記レンズ系は、前記第
    1レンズ部材と第2レンズ部材の少なくとも1つによる
    前記乱視的レンズ屈折力の変化によつて、異なる方向に
    指向された前記第1想像面と第2想像面とについてそれ
    ぞれ異なる焦点距離を設定することを特徴とする乱視効
    果可変装置。
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