JPS6048405B2

JPS6048405B2 - 塵芥収集車

Info

Publication number: JPS6048405B2
Application number: JP597280A
Authority: JP
Inventors: 信夫大塚
Original assignee: Fuji Heavy Industries Ltd
Current assignee: Subaru Corp
Priority date: 1980-01-22
Filing date: 1980-01-22
Publication date: 1985-10-26
Also published as: JPS56103002A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は塵芥収集車に関する。

荷箱と荷箱背後の開口部に開閉自在に枢着されかつ塵
芥積込機構を支持するテールゲートと、荷箱の奥部と開
口部との間て進退自在に荷箱内部に設けられた塵芥排出
板とを有する塵芥収集車は、荷箱内に収集された塵芥を
排出する際に荷箱をその開口部が低くなるように傾斜さ
せる必要がなく、荷箱を水平状態にしたままて排出板
を荷箱奥部から開口部へ前進さることによつて荷箱内の
塵芥を排出てきるため、安定性が比較的よいが、それで
も塵芥排出時に、重いサンプおよび側壁を有するテール
ゲートを開放することによつて重心が後方へ移動するた
め安定性が低くなる場合がある。

しかも、サンプをも含む重いテールゲートは開放のため
に持ち上けられた場合落下し易く危険である。一方、荷
箱とテールゲートサンプとは分離されているので、それ
らの間の接合部のパッキン等の損傷により汚水が洩れる
ことがある。本発明は、テールゲートから重いサンプ
および側壁を取除いてそのサンプおよび側壁を荷箱に一
体的に設けることによつてテールゲートを軽くし、これ
によつてその落下の危険性を低下させるとともに車の安
定性をよくし、しかも汚水の洩れを完全に防ぐようにす
るものである。また、本発明は排出板の前進によつて荷
箱と一体のサンプ内にこぼれた塵芥を、排出板に回動自
在に設けた補助排出板によつて排除しようとするもので
ある。次に図面について本発明の実施例を説明する。
第１図において、１は塵芥収集車の荷箱で、その後端
部（右端部）は開放されている。荷箱１の側壁は後方へ
延長されて延長側壁２を構成し、両側の側壁２の底部ど
うしは断面ほぼ円弧状をなすサンプ３によつて連結’さ
れている。サンプ３は荷箱１の床４と一体的に連なり、
これによつてサップ３は荷箱１と一体化されている。荷
箱１の開口部上端に固定したブラケット５にはピン６に
よつてテールゲート７が開閉自在に枢着されている。

第１図の状態ではテールゲートは荷箱１内の塵芥の排出
のために開放された位置にあり、その内部に塵芥積込機
構８を備えている。テールゲート７は、通常は第２図に
示す閉鎖位置をとり、この状態で、サンプ３内へ投入さ
れた塵芥を荷箱１内へ積込むために塵芥積込機構８が作
動する。語芥積込機構８は任意の形式のものを用いるこ
とができるが，図示の例では、デフレクタ９に沿つて矢
印Ａの方向に下降自在のスラシグ１０の下端にピン１１
によつて枢着されたかき込みパネル１２を有する形式の
ものが用いられている。かき込みパネル１２はかき込み
シリング１３によつてピン１１のまわりに回動自在とさ
れており、また、ピン１４によりテールゲート本体７に
枢着されたリンク１５の先端はピン１６によつてかき込
みパネル１２に枢着されている。かき込みシリンダ１３
の収縮によりピン１７を介してかき込みパネル１２は鎖
線位置Ｉへ反転し、次いでスライダ１０の図示しないシ
リンダによる下降によつてパネル１２は鎖線位置■へ下
降し、次いでかき込みシリンダ１３の伸長によつてパネ
ル１２は鎖線位置■へ回動し、この時サンプ３上の塵芥
が荷箱１へ向つてかき込まれる。次に、図示しない−シ
リンダによつてスライダ１０が上昇し、パネル１２は塵
芥をかき上げながら実線位置へ上昇する。荷箱１の内部
には排出板２０が設けられている。

排出板２０は、荷箱１内に収集された塵芥を−荷箱の開
口部へ向つて押出すために、第２図に示す実線位置かな
鎖線で示す仮想位置Ｍ，Ｎへ向つて摺動自在に図示しな
い支持装置によつて支持されている。排出板２０はその
背後でテレスコビックシリンダ２１に連結されている。
このシリングニ２１の上端はピン２２によつて車体に枢
着され、その下端はピン２３によつて排出板２０の背部
のブラケット２４に枢着されている。したがつて、シリ
ンダ２１が鎖線で示すように伸長すると、排出板２０は
鎖線で示す前進位置へ移動する。４排出板２０は、縦断
面形状がほぼ三角形状をなす主排出板２０ａと、主排出
板２０ａの下端近くに枢軸２６によつて枢着された補助
排出板２０ｂとから構成されている。

補助排出板２０ｂは主排出板２０ａの表面の延長部を構
成する表面部２７と、この部分２７と角度をなす腕部２
８とを有し、腕部２８は主排出板２０ａの内部てシリン
ダ２９の下端にピン３０により枢着されている。シリン
ダ２９の上端は主排出板２０ａの内部の固定ピン３１に
より枢着されている。よつて、シリンダ２９の伸縮によ
り補助排出板２０ｂはピン３０まわりて回動する。次に
、以上述べた塵芥収集車の作用を説明すフる。第２図に
示すようにテールゲート７を閉じた状態て塵芥積込機構
８を作動させて荷箱１内部に塵芥を収集した後、それを
排出する時には、図示しないダンプシリングの作用でテ
ールゲート７を第・１図に示すように開放し、塵芥積込
機構８をも上方へ移動させる。

この状態でテレスコビックシリンダ２１を伸長させ排出
板２０を前進させる。

この時シリンダ２９に油圧を送り収縮させ補助排出板２
０ｂを矢印・Ｂで示す方向に回動させ、その先端縁部を
荷箱１の床４の面に接触させる。この状態で排出板２０
が前進することによつて床４上の塵芥は押し出されるが
、排出板２０がサンプ３の部分に達する（位置Ｍ）と、
シリンダ２９の作用によつ補助排出板２０ｂの先端縁部
はサンプ３の上面に接触するようにさらに時計方向に回
動しつつ前進する。これによつて、サンプ３上の塵芥は
サンプの端縁へ向つて押される。シリンダ２１が完全に
伸長すると排出板２０は停止し（位置Ｍ）、この状態で
シリンダ２９の圧油供給方向が切換えられ、補助排出板
２０ｂはシリンダ２９の伸長によつて反時計方向に回動
し、矢印ｃで示すようにサンプ３上に残つている塵芥を
最終的にサンプ外へ送り出す。このようにして排出作業
が完了した後、排出板２０は、補助排出板２０ｂが上昇
したままの状態で、テレスコビックシリンダ２１の収縮
に伴つて後退し、荷箱の奥へ戻る。

このように補助排出板２０ｂが上昇したままの状態て塵
芥２０が戻るので、サンプ３内に若干塵芥が残つていた
としても、排出板２０が後退時にそれを巻込むことはな
い。なお、補助排出板２０ｂの先端縁を床４に接触させ
る場合、問題があれば、サンプ３まで前進した位置Ｍの
直前で補助排出板２０ｂを下降させてもよい。

以上に説明した本発明では、テールゲートはその底にサ
ンプを有していないから従来のテールゲートに比し軽く
、開放のために上昇させても落下する危険性が少なく、
また車の安定性を大きく損なうことがない。

そして、サンプは荷箱開口部に接して荷箱に一体的に設
けられているから、サンプと荷箱の間から汚水が洩れる
という問題はなくなる。また、排出板はその下部に回動
自在の補助排出板を有するから、それを回動させること
により排出板の前進に伴つてサンプ内に残る塵芥を完全
に押出すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の塵芥収集車の縦断面図、第２図はテー
ルゲート閉鎖時における第１図の塵芥収集車の一部の状
態を示す図である。１・・・・・・荷箱、３・・・・・・サンプ、４・・
・・・・床、７・・・・・・テールゲート、８・・・・
・・塵芥積込機構、１２・・・・・・かき込みパネル、
２０・・・・・・排出板、２０ａ・・・・・・主排出板
、２０ｂ・・・・・・補助排出板、２１・・・・・・テ
レスコヨピックシリンダ、２６・・・・・・ピン、２９
・・・・・・シリンダ。

Claims

【特許請求の範囲】１荷箱と、荷箱背後の開口部に開閉自在に枢着されか
つ塵芥積込機構を支持するテールゲートと、荷箱の奥部
と荷箱開口部との間で進退自在に荷箱内部に設けられた
塵芥排出板とを有する塵芥収集車において、テールゲー
トの底のない構造とし、荷箱開口部の下縁部に続いて荷
箱と一体的にサンプ部分を断面ほぼ円弧状に形成して、
テールゲートの閉鎖時にその塵芥積込機構がサンプ部分
上方でサンプ部分に接して運動するようにし、前記排出
板はサンプ部分の上方まで前進自在とすると共に、上側
の主排出板と下側の補助排出板とにより構成し、補助排
出板を主排出板の下部の枢軸によつて主排出板に対して
回動自在に支持し、かつ補助排出板を主排出板に対して
回動させる駆動装置を設けたことを特徴とする塵芥収集
車。２補助排出板を主排出板に対し回動させる駆動装置を
、主排出板内部に一端を枢着し他端を補助排出板に枢着
したシリンダ装置により構成した特許請求の範囲第１項
記載の塵芥収集車。