JPS604772Y2 - 計算器付き手帳 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は計算器付き手帳に関するものであり、更に詳し
く言えば手帳の表紙内側に板状の計算器を固定して、手
帳本来の用途のほかに随時計算ができるようにするとと
もに、この手帳自体を計算器の保護容器に兼用させてな
るものである。

携帯用電子式計算器は近時ますます小型かつ薄型のもの
が作られるようにな、す、携行取扱に便利となったが、
薄型のものは折れ曲りやすいので取扱に留意する必要が
あり、かつ若干の変形で作動不良となって計算結果が信
用できなくなる不利がある。

また、小型化により手軽に携行できる代りに、計算に必
要な書類やメモ用紙等の所持を忘れやすい結果となる。

本考案は、これら欠点を排除するために、計算器を手帳
表紙内側に固定しかつ手帳の筆記用項と別に計算用メモ
用紙を付加してなるものである。

本考案の実施の一例を図面について説明すると、第１図
および第２図は本考案に係る手帳を開いた状態を示し、
表紙１の例えば右内側には手帳の筆記用項を形成するつ
づり込み用紙２がつづり込部分を係止して取りつけられ
、そして表紙１の左内側には上辺に開口部を有する断面
コ字状の縁枠３が表紙と一体に猛威され、その内側部分
には係合縁４が設けられている。

この縁枠３には薄板状の計算器５および一側をつづりと
じしたメモ用紙６が嵌合係止されている。

この縁枠３は第２図Ａ、 Ｃから明らかなように開口端
のある表紙左向側上辺および計算器５を保持するための
表紙左内側部分には浅溝状の係合縁４が猛威されている
が、第２図Ｂのようにメモ用紙６を嵌合するための表紙
左内側部分には深溝７が切り込まれており、メモ用紙６
はつづりとじ部分をこの深溝７に挟入して保持されるよ
うになっている。

本考案に係る計算器付き手帳は上記の構成を有するもの
であって縁枠３に嵌合係止された計算器５は、縁枠３な
らびに縁枠３と一体に猛威されている表紙１を介して常
時保護される。

そしてこの計算器５はその上方にメモ用紙６が設けられ
ており、このメモ用紙６は略計算器の厚さに相当する厚
みを有しておりそのつづりとじ部分を深溝７に挿入して
上下方向ならびに左右方向に移動しないように固定され
るから、このメモ用紙６は計算器の保護支持作用をなし
かつ錠止体となって計算器５の縁枠３からの脱出を防止
するものである。

またメモ用紙６は第２図Ｂから明らかなように縁枠３の
内縁を案内としてつづりとじ部を残し一枚ずつ破り取る
ことができるから、計算途中の数字の記入等に便利であ
る。

なお、同図に示したように、このメモ用紙６は裏表紙を
やや横長に作って縁枠３の左右幅一杯に入るようにして
おくとよい。

本考案に係る計算器付き手帳は以上の説明から明らかな
ように計算器５の保護ならびに取扱いに便利であり、か
つ計算器５、メモ用紙６共に着脱自由であって必要によ
り取り外して使用することも可能である等、多くの利点
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る計算器付き手帳の開いた状態にお
ける正面図であり、第２図Ａ、 Ｂ、 Ｃはそれぞれ第
１図Ａ−Ａ、Ｂ−Ｂ、Ｃ−Ｃ位置における横断面図であ
る。 図中符号＝１は表紙、３は縁枠、５は計算器、６はメモ
用紙、７は深溝を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表紙の一方の内側に筆記用頁を係止し、表紙の他方の内
   側には上辺に開口端を有しかつ上辺稍下方に深溝を有す
   る縁枠を猛威し、この縁枠に板状計算器を嵌合しかつ深
   溝にメモ用紙を嵌合してなる計算器付き手帳。