JPS6047389B2 - ポリエステル系合成繊維用処理剤 - Google Patents

ポリエステル系合成繊維用処理剤

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JPS6047389B2
JPS6047389B2 JP57103400A JP10340082A JPS6047389B2 JP S6047389 B2 JPS6047389 B2 JP S6047389B2 JP 57103400 A JP57103400 A JP 57103400A JP 10340082 A JP10340082 A JP 10340082A JP S6047389 B2 JPS6047389 B2 JP S6047389B2
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acid
dialkylamino
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博 南
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリエステル系合成繊維用の柔軟・親水・制電
処理剤に関し、更に詳しくはブロック型NNN−ジアル
キルアミノポリアルキレングリコールエーテル化ポリエ
ステル塩から成り、耐久性のある柔軟・親水・制電性を
付与することができるポリエステル系合成繊維用処理剤
に関する。
ポリエステル系合成繊維は衣料や寝装用等に多くの用途
があるが、本来疎水性のため、かかる用途への適用に際
して静電気防止処理や吸汗処理等が必要であり、該用途
が織物や編物の場合には柔軟仕上処理が必須である。”
したがつて従来から、これらの処理剤として極めて多
種の化合物が提案されている。
例えば、静電気防止処理剤として長鎖モノアルキルアミ
ドを有する第四級アンモニウム塩があり、吸汗処理剤と
してポリアルキレングリコールジグリシジルエ丁−テル
があり、また柔軟仕上処理剤としてポリアミンと高級脂
肪酸との反応物を四級化したジアルキルアミドアミンの
第四級アンモニウム塩がある。更にまた、柔軟・防汚処
理剤としてジステアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド等、これらは極めて多種に及ぶ。ところが、これらの
処理剤は各々に相応の効果を有するが、その多くが一次
性のもので、その効果に耐久性例えば耐洗濯性が乏しく
、洗濯操作が施される繊維製品にとつては適当でない。
近年、ポリエステル系合成繊維の表面改質をするに、各
種の高分子系処理剤によつて制電・親水・防汚処理を同
時に行う多種機能処理(通称マルチ処理)が実施されて
いる。
そして、かかる高分子系処理剤の中で注目されているも
のの一つに、テレフタル酸等のジカルボン酸と短鎖アル
キレングリコール及びポリアルキレングリコールとを重
縮合させて得られるポリエーテルエステル共重合体型処
理剤(以下単に従来型処理剤と略称する)がある。しか
し、これらの従来型処理剤には各々次のような欠点があ
る。
従来型処理剤(特公昭47一40873号の場合)は、
共重合成分として5−スルホイソフタル酸ジメチルを用
いるもので、親水性は向上できるが、繊維一繊維間の摩
擦係数が大きく、柔軟剤として使用してもぬめり感のあ
る風合が出せない。従来型処理剤(特公昭53−469
60号の場合)は、共重合成分としてポリオキシエチレ
ンモノフェニルエーテルを用いるもので、ポリエステル
系合成繊維に使用する場合、同公報に開示されている乳
化剤を用いたときにのみ耐久性のある親水性が得られる
が、使用できる乳化剤が限られ、また繊維への吸尽性は
芳香族ジカルボン酸とポリアルキレングリコールとのモ
ル比によつて左右される。従来型処理剤(特公昭46−
13197号の.場合)は、共重合成分であるポリエチ
レングリコールの分子量及び使用量によつて耐久性及び
乳化安定性が大きく異なる。すなわち、乳化剤を使用し
ないで乳化させる場合、親水性の大きいものは容易に水
に乳化分散して安定であるが、耐洗濯性!が劣る。逆に
親水性の小さいものでは、耐洗濯性は良い傾向にあるが
、乳化剤でこれを水に乳化分散させて処理剤として用い
る場合、安定性の良い処理剤を得るための乳化温度が大
きく制限される。これは該処理剤の水溶液の曇点に影響
されるクためである。従来型処理剤(特公昭51−18
560号の場合)は、分子量10000以上であるため
耐久性は良いと考えられるが、クロロホルムやO−クロ
ルフェノール等の有機溶剤に溶解した溶液として使用す
るものであるため、労働安全衛生上問題がある。従来型
処理剤(特公昭45−10794号や特公昭46−13
197号の場合)は繊維に付与して熱セットする場合の
セット条件が厳格である。すなわち、熱セットの条件が
わずかでも強すぎると、ポリオキシアルキレンオキシド
鎖の熱劣化を招き、柔軟性風合と親水性を損ねる。そし
て従来型処理剤(特公昭56−139531号の場合)
は、アルコキシル化第三級アミンとジカルボン酸とを反
応させてフ得られたものであるが、ここに使用されてい
る第三級アミンはポリエステル化反応に際して二官能性
モノマーとして作用するため、目的とするポリエーテル
エステル共重合体の分子量制御が困難で、しかもジカル
ボン酸成分とポリオキシアルキ・レン化モノアルキルア
ミン成分との繰り返し単位が交互に入つているため、ポ
リエーテルエステルのブロック形態が明確でなく、再現
性のすぐれたものとすることができず、また該処理剤は
柔軟効果において一次処理を目的とするものであつて、
゛この効果の耐洗濯性や耐熱性について実際には難点が
ある。以上要するに、マルチ処理剤として近年注目され
ている従来のポリエーテルエステル型のものは、ポリエ
ステル系合成繊維に対してその用途との関係で実用上充
分な耐洗濯性のある柔軟・親水・制電性を同時に付与で
きるものはなく、熱セットによつて柔軟性風合が劣化し
たり、また該処理剤を得るにその分子量の制御が困難で
再現性が乏しかつたり、更には乳化安定性が劣つていた
りする欠点がある。
本発明者は、かかる諸事情に鑑み、叙上の如き従来欠点
を解消するポリエステル系合成繊維用処理剤に関して鋭
意研究した結果、ジカルボン酸成分と短鎖グリコール成
分及びポリオキシアルキレングリコール成分との繰り返
し単位を有する従来公知のポリエーテルポリエステルと
は異なつた構造で、分子の末端にジアルキル第三級アミ
ノポリアルキレングリコールエーテル基を有する明確な
ブロック構造を持つたジアルキルアミノポリアルキレン
グリコールエーテル化ポリエステルの低級カルボン酸塩
又は鉱酸塩が、その平均分子量を制御して再現性が得ら
れ易く、乳化剤を使用しなくても乳化分散性乃至乳化安
定性に優れ、ポリエステル系合成繊維への吸尽性が良く
、前記した従来公知のポリエーテルポリエステルと比較
して熱セットによる劣化もなく、繰り返し洗濯を行つて
も柔軟性・親水性・制電性において優れた耐久性を示す
ことを発見し、本発明を完成するに至つたのである。
すなわち本発明は、70モル%以上が芳香族ジカルボン
酸又はその低級アルキルエステルから成る二塩基酸又は
その低級アルキルエステルと一般式がHO(CI(2)
EOH(但し、′=2〜4の整数)で表わされるグリコ
ールとから構成された繰り返し単位を有するポリエステ
ルにおいて、該二塩基酸又はその低級アルキルエステル
に対し次の一般式で表わされるN..N−ジアルキルア
ミノポリアルキレングリコールエーテルを5〜40モル
%の比率で反応させ、該ポリエステルの末端にN.,N
−ジアルキルアミノポリアルキレングリコールエーテル
残基を形成せしめたブロック型N,.N−ジアルキルア
ミノポリアルキレングリコールエーテル化ポリエステル
を、低級カルボン酸又は鉱酸で中和して得られるブロッ
ク型N,.N−ジアルキルアミノポリアルキレングリコ
ールエーテル化ポリエステル塩から成るポリエステル系
合成繊維用処理剤に係る。
一般式: (但し、R1とR2とは炭素数1〜20の同一又は異な
るアルキル基である。
R3は水素、メチル、エチル又はメトキシメチル基であ
る。m(5nとは正の整数て、m+n=10〜100で
ある。一般式中のポリアルキレンオキサイド鎖 R3 lと−(CH2CH2O′+−。
とがブロックーTCH.,CHO)一又はランダムに共
重合するものである。
)本発明において使用される芳香族ジカルボン酸として
は、テレフタル酸が好ましいが、イソフタル酸やナフタ
レンジカルボン酸等でもよい。
その他の二塩基酸としては、脂肪族ジカルボン酸や脂環
族ジカルボン酸があり、アジピン酸が好ましいが、コハ
ク酸、セバシン酸、アゼライン酸又はシクロヘキサンジ
カルボン酸等でもよい。これらのジカルボン酸はメチル
エステルやエチルエステル等の低級アルキルエステルと
して用いてもよい。芳香族ジカルボン酸又はその低級ア
ルキルエステルの二塩基酸又はその低級アルキルエステ
ル全量に対するモル%は70モル%以上であり、好まし
くは80〜90モル%の範囲内である。この配分割合は
、ポリエステル系合成繊維の表面に対する濡れや親和性
に影響を与え、結果的には耐久性を左右するため重要で
ある。芳香族ジカルボン酸又はその低級アルキルエステ
ルが全量の70モル%より少なくなると、ポリエステル
系合成繊維の表面に対する親和性が減少し、熱セットに
よつて耐久性を発現する効果が小さくなる。また、脂肪
族又は脂環族ジカルボン酸更にはこれらの低級アルキル
エステルを全量の30モル%より少ない範囲で使用する
ことにより、得られるポリエステルの溶融温度aが下が
るため取り扱い易くなり、ポリエステル系合成繊維を処
理した場合に摩擦係数を下ける効果が認められる。また
、本発明において使用されるグリコールとしては、炭素
数2〜4のアルキレングリコール、門例えば、エチレン
グリコール、1、2−プロパンジオール、1、3−プロ
パンジオール、1、4−ブタンジオール等がある。
更に、本発明において使用されるN,.N−ジアルキル
アミノポリアルキレングリコールエーテルは、活性水素
基を有する脂肪族二級アミンにアルキレンオキサイドを
付加させたブロック型又はランダム型の分子の片末端に
三級アミノ基を有する、分子量500〜6000のポリ
グリコールとして得る。ここに用いる脂肪族二級アミン
としては炭素5数1〜20のもの、例えばジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジオクチルア
ミン、ジラウリルアミン、ジパルミチルアミン、ジステ
アリルアミン等が使用でき、特に好ましくは炭素数8〜
18のものであるが、ヒドロキシエチル0一又はヒドロ
キプロピルジアルキルアミンから出発してもよい。また
、アルキレンオキサイドとしては炭素数2〜4のもの、
すなわちエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド又
はブチレンオキサイドがある。前記のような脂肪族二級
アミンへのアルキレンオキサイドの付加反応には特に制
限はないが、生成物の着色を防止し得る方法(例えば特
公昭51−4819吋に記載の方法)によるのが好まし
い。以上説明した成分を用いて重縮合し、本発明におけ
るブロック型N,.N−ジアルキルアミノポリアルキレ
ングリコールエーテル化ポリエステルを得るのには、前
述した二塩基酸又はその低級アルキルエステルに対する
N,.N−ジアルキルアミノポリアルキレングリコール
エーテルのモル%が重要である。
このモル%によつて、重縮合で得られるブロック型N.
.N−ジアルキルアミノポリアルキレングリコールエー
テル化ポリエステルの平均分子量やその塩が発揮する柔
軟性・親水性・制電性の制御を行うことができるからで
ある。すなわち、該モル%は5〜40の範囲であり、好
ましくは10〜30の範囲が良い。該モル%が5未満の
場合、平均分子量の制御が困難となり、この場合にその
塩が発揮する親水性や制電性が不足し、逆に該モル%が
40を超える場合、平均分子量が小さくなり、この場合
にその塩が発揮するポリエステル系合成繊維への親和性
が低下し、耐久性が不足するのである。重縮合反応の条
件は通常の線状ポリエチレンテレフタレート製造法に準
ずればよいが、本発明に−おける製造上の特徴は、N.
.N−ジアルキルアミノポリアルキレングリコールエー
テルを重縮合反応の初期に目標とするブロック型N..
N−ジアルキルアミノポリアルキレングリコールエーテ
ル化ポリエステル共重合体の分子量に対応する必要量、
を添加する点にある。
この方法によれば、N..N−ジアルキルアミノポリア
ルキレングリコールエーテルを該共重合体の末端基とし
て作用させ、その使用量によつて得られる該共重合体の
平均分子量を制御することがてき、結局は処理剤として
の!再現性が良好になるのである。例えば、所定量のジ
カルボン酸の低級アルキルエステルとグリコールとを反
応釜に仕込み、通常のエステル交換触媒を0.05〜0
.2鍾量%添加し、窒素ガス下に140〜220℃で5
時間反応させ、エステル交換を終了すくる。次いで、N
lN−ジアルキルアミノポリアルキレングリコールエー
テルの所定量を添加し、240〜280℃て0.5Tf
r!NHgの減圧下に2時間重縮合反応を行う。このよ
うにし得るブロック型N..N−ジアルキルアミノポリ
アルキレングリコールエーテル化ポリエステル共重合体
のGPCで測定したポリスチレン換算平均分子量は15
00〜150(1)程度である。そして最後に、本発明
において使用される低級カルボン酸又は鉱酸としては、
蟻酸、酢酸、グリコール酸、燐酸、硫酸、塩酸等がある
これらは、前述のブロック型N..N−ジアルキルアミ
ノポリアルキレングリコールエーテル化ポリエステ・ル
のアミノ基に対し1/5〜1/20当量を使用すればよ
い。かくして、ブロック型NlN−ジアルキルアミノポ
リアルキレングリコールエーテル化ポリエステル塩を得
る。本発明に係る処理剤は、以上説明したように、ブロ
ック型N..N−ジアルキルアミノポリアルキレングリ
コールエーテル化ポリエステル塩から成るもので、この
処理剤の使用対象であるポリエステル合成繊維は、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート
●イソフタレート又はポリエチレンテレフタレート・ブ
チレンテレフタレートからなるポリエステル合成繊維や
原糸改質された改質ポリエステル合成繊維(例えば塩基
性又は酸性染料可染性ポリエステル、制電性ポリエステ
ル、難燃性ポリエステル)等から成る糸、綿、織物、編
物である。
そして必要があれば、かかるポリエステル系合成繊維へ
本発明に係る処理剤を使用するに際し、本発明の効果を
損なわない範囲内て他の改質剤や補助剤の類を併用する
ことも可能てある。以下に、本発明の構成と効果とをよ
り具体的にするため、合計六つの試験区分を挙げて説明
する。
各試験区分中て部とあるのは重量部を、実とあるのは本
発明に係る実施例を、比とあるのは比較例をそれぞれ意
味し、試験条件及び測定法並びに評価基準等は次の通り
である。(1)ポリエステル繊維への付与条件 (1−1)ポリエステル(100%)ステーブルの場
合: セミダル1.4デニール×38wnカッ
トを 脱脂し、スプレー法で0.3重量%付着さ
せ、90℃×6紛乾燥し、150゜C×1紛熱 セッ
トした。
(1−2)ポリエステルトリコツトの場合: 3重
量%溶液に浸漬後、100%に絞 り、90′C×3
紛乾燥し、160℃×3分熱 セットした。
(2)洗濯条件 市販の洗剤サブ(商品名、花王石鹸社製)の1g/f溶
液中で40′C×5分攪拌し、40%に絞!り、水洗し
た。
(3)柔軟性の評価 (3−1)風合による評価: 熟練者4名によるハンドリング評価を 行い、
10点満点法で平均点を出し、次のl ように評価し
た。
(3.2)静摩擦係数による評価: ポリエステルステーブルをレーダー法; にて
、20゜C×65%RHで繊維一繊維間の 静摩擦係
数を測定し、次のように評価し た。
(4)親水性の評価 (4−1)ポリエステルステーブルの場合: ポリ
エステルステーブル1gを直径約 4cmの球状となし
、静かに水面に置いて 沈降する迄の時間(秒)を測
定した。
こ の時間が短い程、親水性が良好てある。(4−2
)ポリエステルトリコツトの場合: 1cmの高さか
ら布の上にマイクロシリ ンジで水滴を落し、布の表
面から水によ る反射面が消失する迄の時間(秒)を
測 定した。この時間が短い程、親水性が良 好で
ある。(5)電気抵抗 (いずれも23℃X6O%RHで測定した)(5.1)
ポリエステルステーブルの場合: 東亜電波工業
社製の超絶縁計(SM一 池型)と電極ボックスと
を用い、ポリ エステルステーブル40a1/1g
の表面漏 洩抵抗を測定し、次のように評価した。
(5−2)ポリエステルトリコツトの場合: 武
田理研社製のウルトラ ハイ メゴ ーム メータ
(TR−4?)を用いて表 面漏洩抵抗を測定し、
(5−1)と同様 に評価した。(6)ブロック型
N..N−ジアルキルアミノポリアルキレングリコール
エーテル化ポリエステルの平均分子量ゲル パーミェー
ション クロマトグラフィー(GPC)によりポリスチ
レン換算平均分子量として表わした。
使用機器等は次の通りてある。東洋曹達社製のHLC−
801A(カラムニG2OOOH8×加、溶離液=テト
ラヒドロフラン、試料濃度=0.1重量%、検出器=屈
折計)。試験区分−1 牛脂原料より誘導されたジステアリルアミン493部を
オートクレーブに仕込み、窒素置換後、”抗酸化剤(ス
ミライザーBBl住友化学工業社製)W部を加え、10
0〜110℃にて無触媒でプロピレンオキサイド63.
8部を3〜4kg/Crlの圧力下に反応させ、ジステ
アリルヒドロキシプロピルアミンを得た。
第三級アミン価は98.2であつた。次い1で、この第
三級アミンに触媒としてフレーク状のKOHを3.75
部加えた後、130〜1500Cにて3〜5kg/Cl
tの圧力下にエチレンオキサイド14(資)部を4時間
要して反応させた。触媒等を吸着処理した後、淵過して
平均分子量2000のN..N−ジステアフリルアミノ
ポリエチレングリコール(33モル)ポリプロピレング
リコール(1モル)エーテル(以下、これを単に化合物
Aと略称する)を得た。試験区分−2テレフタル酸ジメ
チル165部、アジピン酸ジメチル26.1部、エチレ
ングリコール136.4部、酢酸マンガン皿水塩0.2
娼、三酸化アンチモン0.096部を混合し、窒素気流
下において、140〜220゜Cでメタノールを留出さ
せながら6時間反応させ、ほぼ理論量のメタノールが留
出したところで亜リン酸0.067部のエチレングリコ
ール溶液を加え、次いで化合物A4O娼を加えて、20
TW1Hgの減圧下で220〜250Ocにおいて6吟
間、続いて0.8〜0.6Tr$LHgの減圧下で25
0〜280てcにおいて6吟間、重縮合を行つた。
得られた共重合体(以下、これを単に化合物Bと略称す
る)のポリスチレン換算平均分子量は4300であつた
。この共重合体を150〜170をcにて溶融したまま
、50゜Cの温水を攪拌しつつ3分間要して投入し、該
共重合体中の第三級アミノ基の,と牙 中*0.1当量
に相当する酢酸を添加し、固形分w重量%の安定て粘稠
な乳化液(実−1)を得た。そして、この乳化液をポリ
エステルステーブルに前述の如く付与したものを調湿後
、次のような比較例とともに評価した。第1表はその結
果であるが、比−1は未処理布、比−2はテレフタル酸
+エチレングリコール+ポリエチレングリコール等を共
重合して得られたと見られるところの定評のある市販の
処理剤パーマローズTM(インペリ1アルケミカルイン
ダストリー社製)の場合、比一3は獣脂アルキルアミン
1モル+エチレンオキサイド10モル(695g)+ア
ジピン酸0.833モル(122g)を重縮合して得た
第三級アミノ基含有ポリエステルの酢酸塩の場合である
。第1表の結果から明らかなように、従来公知の共重合
体(比−2、比−3)による処理布は熱セットにより柔
軟性風合が劣化するのに対し、本発明(実−1)による
処理布は熱セットにより柔軟性風合が劣化せす、導電性
や親水性も同傾向で、耐洗濯性の良好であることが確認
でき、従来公知の共重合体に比べ極めて優れていること
が判る。
試験区分−3ジカルボン酸成分として、テレフタル酸ジ
メチル/アジピン酸ジメチルニ70/30(モル比)を
使用し、化合物Aのジカルボン酸成分全量に対するモル
%を変えて、実−1の場合と同様に共重合体を合成した
得られた共重合体のポリスチレン換算平均分子量は第1
図の通りであつた。第1図は横軸に前述の如き化合物A
のモル%、縦軸に対数区分で前述の平均分子量を示して
いる。第1図の結果から明らかなように、分子量は絶対
値ではないが、化合物Aによつて共重合体の平均分子量
を制御することのできることが判る。
試験区分−4化合物Bを水に分散させ、酢酸又は燐酸に
て部分中和し、その乳化分散性と溶液安定性(30゜C
で3日後)とを比較評価した。
第2表はその結果であるが、表中0は非常に良い、Oは
良い、八はやや悪い、×は分離するである。尚、第2表
中で、比−5及び比−6に共重合体とあるのは、ジメチ
ルテレフタレート/ジメチルイソフタレートニ80/2
0(モル比、15娼)十エチレングリコール(12(2
))+ポリエチレングリコールモノフェニルエーテル(
平均分子量3100、34曙を重縮合して得たポリエー
テルエステル共重合体である。(注:酢酸0.05部は
0.1当量に相当し、燐1部は0.18当量に相当する
。*1の乳化剤はである。)一 第2表の結果から明ら
かなように、本発明における化合物Bは極く少量の酢酸
又は燐酸で中和することによつて、乳化剤を使用しなく
ても、分散性及び溶液安定性の良好な水性エマルジョン
とすることのできることが判る。
゛θ試験区分−5 化合物Aとジカルボン酸成分全量とのモル比及び、該ジ
カルボン酸成分中のテレフタル酸とアジピン酸とのモル
比を種々変えて、化合物Bを得る前述の方法にしたがつ
て共重合体を製造した。
そJ5して、これらの共重合体を酢酸にて中和し、PH
=4.2〜4.8で固形物5重量%の水分散液となし、
ポリエステルステーブルを処理した。その結果は第3表
及び第4表に示す通りであるが、第4表中の比−10は
、前記したパーマローズTMの5重量溶?O液を調整し
、同様にポリエステルステーブルを処理した結果である
。第4表に対する第3表の結果からも明らかなように、
各実施例はいずれも洗濯前後において優れ,た評価乃至
結果が得られているが、対して比較例は、洗濯前におい
ては優れた評価の得られているものもあるが(比−7、
比−8)いずれも耐洗濯性のないことが判る。
試験区分−6 化合物Aを得る場合と同じ反応により、次の第5表に示
すようなN..N−ジアルキルアミノポリアルキレング
リコールエーテルのアルキル鎖長及びポリオキシアルキ
レンの種類並びにその鎖長を変えたものを合成し、次い
で化合物Bを得る楊合と同様にして種々のN..N−ジ
アルキルアミノポリアルキレングリコールエーテル化ポ
リエステルを得た。
そして、これらを酢酸又はオルト燐酸に゛て中和し、5
重量%の水系エマルジョンとなし、ポリエステルトリコ
ツトを処理した。その結果を第6表中に示した。第6表
の結果から明らかなように、分子末端にN,.N−ジア
ルキルア″ミノポリアルキレングリコールエーテル残基
を有する各実施例の場合は熱セット後において柔軟性風
合の向上することが特異的であり、該柔軟性風合も含め
て、電気抵抗及び親水性のいずれも、各実施例では洗濯
前後において大きな差異がなく、優れた効果を発現して
いるのに対し、各比較例は洗濯後においてこれらの効果
が著るしく劣つていることが判る。
かかる結果は、分子末端にNlN−ジアルキルアミノポ
リアルキレングリコールエーテル残基を有するポリオキ
シアルキレン基の耐熱性が従来公知のポリオキシアルキ
レン鎖よりも優れていること及び分子末端に存在する第
三級アミノ基の低級有機酸塩又は鉱酸塩がポリエステル
合成繊維表面に対し親和性に勝ることによるものと考え
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に関して得られる共重合体のポリスチレ
ン換算平均分子量を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 70モル%以上が芳香族ジカルボン酸又はその低級
    アルキルエステルから成る二塩基酸又はその低級アルキ
    ルエステルと一般式がHO(CH_2)lOH(但しl
    =2〜4の整数)で表わされるグリコールとから構成さ
    れた繰り返し単位を有するポリエステルにおいて、該二
    塩基酸又はその低級アルキルエステルに対し次の一般式
    で表わされるN,N−ジアルキルアミノポリアルキレン
    グリコールエーテルを5〜40モル%の比率で反応させ
    、該ポリエステルの末端にN,N−ジアルキルアミノポ
    リアルキレングリコールエーテル残基を形成せしめたブ
    ロック型N,N−ジアルキルアミノポリアルキレングリ
    コールエーテル化ポリエステルを、低級カルボン酸又は
    鉱酸で中和して得られるブロック型N,N−ジアルキル
    アミノポリアルキレングリコールエーテル化ポリエステ
    ル塩から成るポリエステル系合成繊維用処理剤。 一般式:▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R_1とR_2とは炭素数1〜20の同一又は
    異なるアルキル基である。 R_3は水素、メチル、エチル又はメトキシメチル基で
    ある。mとnとは正の整数で、m+n=10〜100で
    ある。一般式中のポリアルキレンオキサイド鎖▲数式、
    化学式、表等があります▼は ▲数式、化学式、表等があります▼と▲数式、化学式、
    表等があります▼とがブロック又はランダムに共重合す
    るものである。 )
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