JPS604527B2 - 化合物超電導撚線 - Google Patents

化合物超電導撚線

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JPS604527B2
JPS604527B2 JP47102594A JP10259472A JPS604527B2 JP S604527 B2 JPS604527 B2 JP S604527B2 JP 47102594 A JP47102594 A JP 47102594A JP 10259472 A JP10259472 A JP 10259472A JP S604527 B2 JPS604527 B2 JP S604527B2
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靖三 田中
義雄 古戸
卓哉 鈴木
長 池田
信一郎 目黒
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Furukawa Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は非超電導性基材中に複数本の線状化合物超電導
体を内蔵した化合物超電導複合素線を含む化合物超電導
撚線に関し、更に詳しくは撚線を構成する化合物超電導
複合素線が相互に可動することができ、かつその化合物
超電導複合素線の外径及び化合物超電導燃線の撚りピッ
チを規定してなる諸特性の優れた化合物超電導撚線に関
するものである。
従来化合物超電導体としてはNb3Sn、N&AI、N
広(幻Ge)、V30a、V3Si、NbN、NbC、
(NbTi)N、V2Hf、V2Zr等が知られている
が、その中実用化されているのはNb3Sn及びV3G
aである。
これらの化合物超電導体は、Nb−TiやNb−Zrな
どの合金超電導体に比し、臨界温度や臨界磁界が高くす
ぐれた超電導特性を有する反面、極めて脆い性質を有し
、加工や屈曲変形に際し簡単に破壊してしまうという欠
点を持っている。
このため、従来化合物超電導体は、テープ状導体(テー
プ状基材の表面に化合物超電導体の極めて薄い層を形成
し、その上に安定化金属や電気絶縁材等を設けた構造の
もの)、単線導体(多数の化合物超電導体フィラメント
を非超電導性基材となる金属中に埋込んだ構造のもの)
および化合物超電導フィラメント融着導体(1966王
5自社団法人計測自動制御学会発行「計測と制御」66
頁に「Nb−Sn超電導より線」と題して紹介された1
963王10自発行「クラィオジェニックス」5巻5号
248頁から251頁に発表された「Stranded
Niobj山m−TinSuperconducto
r」である。すなわちNb−Zr合金線の複数本を撚り
合せてスズをかぶせたものを石英繊維で包囲して絶縁し
た後これをコイル巻きし、熱処理によってスズを溶融状
態でNb−Zr合金線と反応させこれら合金線が相互に
融着されたNはSn超電導体)の形態で使用されていた
が、テープ状導体はコイル巻きされると電流が幅方向に
不均一に流れるという電流異方性のために、超電導状態
を不安定とし実用的には高均質磁場が得られないことや
磁場上昇速度を極めて遅くする以外には使用に耐えない
など極めて不便なものであるつた。単線導体は、大電流
を流すために直径を太くすると、コイルに巻く際の曲げ
によって内部の化合物超電導フィラメントが局部的に破
壊を起こし、導体の長手方向での電流容量が変化したり
、場合によっては全く電流を流すことができなくなるも
のであった。また化合物フィラメント雛着導体は、所謂
WindandReact法によって形成されるもので
あり、線材としての単独の取扱いは不可能であり、コイ
ルの状態でのみ安定である。したがってコイル特性に不
具合が発生したとしても導体を巻き戻したり、改めてコ
イルに巻き直したりすることはできないものであった。
なぜならば、コイルの内部で化合物フィラメントはすで
に相互に融着結合された状態にあるため、巻き戻し・や
巻き直しの際の曲げや引張りによるわずかな歪すなわち
0.2%以下の歪率で破壊され、実質的に可榛性の全く
ないものであるからである。このように従来から使用さ
れている化合物超電導線は、電流異万性による不安定性
、大電流容量導体では小さい直径のコイルに巻けない、
高均質磁場のコイルが得られない等の欠点を有するもの
であった。
本発明は、かかる従来の化合物超電導線の諸欠点を解決
した化合物超電導撚線を提供するものであり、その構成
要件はつぎのとおりである。
、■ 非超電導性基材中に複数本の線状化合物超電導
体を内蔵した化合物超電導複合秦線が用いられているこ
と。■ 上記化合物超電導複合素線が複数本で撚線を構
成していること。
■ 上記撚線中で化合物超電導複合素線は相互に可動し
うろこと。
■ 化合物超電導複合秦線の外径をd、上記撚線の撚り
ピッチをpとするつぎの(11‘2’式を満足すること
d<2R。
Xご……………【112の<p<100の……………‘
21 但し、ごは化合物超電導複合素線の非超電導性基材中で
化合物超電導体が破壊されない許容歪率、Roは上記撚
線を超電導マグネットに巻装したときの屈曲部の最小曲
率半径を夫々示す。
以下これら諸要件を詳述する。要件■の素線は、第1図
aの断面図に示すように非超電導性基材1中に複数本の
化合物超電導体を与える線状体2を内蔵させた未反応複
合秦線3を化合物超電導体が生成する温度で拡散熱処理
して形成されるものであり、第1図bに示す如く線状の
化合物超電導体5を内蔵した化合物超電導複合素線3′
である。
要件■の撚線は、第1図aに示す如き未反応複合素線3
をたとえば7本撚合せ第2図に示す如く撚線4を得、こ
れを化合物超電導体が生成する温度で拡散熱処理して得
られたものであり、化合物超電導体を内蔵した化合物超
電導素線で構成された化合物超電導撚線である。
尚、本発明は漆線を構成する素線の本数には何ら限定は
ないが、撚線の横断面において素線が外接円に対称点で
接するような3本、7本、19本などの楓密撚線が望ま
しいものである。要件■における蓑線相互の可動とはつ
ぎのことを意味するものである。
すなわち、撚線とは本来複数本の秦線が撚り合せられた
ものであって、それを構成する各秦線はそれぞれ独立し
ていて、撚線に曲げが加わった場合には各素線相互の相
対的なずれが生じて良好な可榛性を発現するようになっ
ているものであって、各秦線が融着一体化されているよ
うなものは燃線とはいえない、しかし、本発明の撚線に
おいて各素線が可動するということは、一般の撚線の如
く素線相互が単に接触している構造に限らず、軽度の一
体化構造を持っているものもその範囲とするものである
。たとえば、上述化合物超電導撚線の表面を極くわずか
インジウムなどの軟質低融的金属で被覆したものやさら
に外部をウレタンなどの有機物質などで絶縁処理したも
のも本発明の撚線に含まれる。なぜならばこれら被覆物
質の磯断強度は要件■の秦線3′のそれに比し十分小さ
いため秦線相互の可動を実質的に害するものでないから
である。要件■に関して許容歪率ごはつぎのように定義
される。
単体の化合物超電導体に何等非超電導怪物質を被覆する
ことなく、直接に外力が加わった場合0.2%以上の歪
率に耐えることは不可能とされている。しかるにこの化
合物超電導体が塑性の十分ある非超電導性基材と複合さ
れると、1.3%の歪率まで化合物超電導体が耐えうろ
ことを本発明者らは見出した。ここにおける許容歪率の
測定はつぎのように行わるものである。すなわち、化合
物超電導複合秦線の外部に低温用ストレーンゲージを貼
付けた後、液体ヘリウム中の任意の磁場および応力下で
通電し、その都度対応する歪率を測定し、歪率水準が増
大する方向に応力水準を増大し、許容電流値の低下率が
最大になる歪率をもって許容歪率とした。なお、許容歪
率以上の歪が負荷された化合物超電導複合秦線から非超
電導性基村を酸エッチング処理で慎重に溶解除去し化合
物超電導体フィラメントを抽出し、走査電子顕微鏡によ
って観察したところ0.1仏机程度の割れがこのフィラ
メントの長手方向に直角な方向に観察され化合物超電導
体フィラメントの不連続性がはじまっていることが判っ
た。本発明において、許容歪率どの値は、化合物超電導
複合素線の構成によって定まるものである。たとえば第
1図bにおける非超電導性基材1の複合率を断面積率で
70%から85%に増すことにより許容歪率は0.4%
から1.3%に変化する。したがって、本発明における
許容歪率どの値は第1図bにおけるような化合物超電導
複合素線の複合率が変る毎に上述の方法であらかじめ測
定して許容歪率どの値を求めておけばよい。非超電導性
基材の複合率をさらに大きくすれば許容歪率がある程度
大きなるが、この複合率を余り大きくすると逆に化合物
超電導体の占簿率が著しく少なくなって必要な電流容量
を得ることができず、実用性がなくなる。一方化合物超
電導複合素線が例えば7本の稲密同芯撚線とされる場合
の最小ピッチは幾何学的には素線径の6倍であるが、撚
線が実用上引張、圧縮及びねじり応力を受けることによ
る化合物超電導体への影響を考慮すると、撚りピッチの
長さは最小素線径の2び音以上あることが必要でこれ以
下では所望の超電導特性は得られないことを見出した。
又該ピッチの長さの上限については撚線としての形状の
維持とコイル状になった場合の素線の撚りくずれを防ぐ
ために素線径の100M音以下にする必要があることも
見出した。
なお、要件■におけるdおよびpは撚線中に化合物超電
導体を内蔵する前後で実質的に変化はせず、幾何学的に
定まるものであることも判ったので未反応の複合秦線の
状態にあるときに決定することができる。
上述のような構成要件を満す化合物超電導撚線であれば
、化合物超電導体の有する脆いという欠点が克服され、
最づ・曲率半径Ro以上の曲げである限り、素線内部の
化合物超電導体は破壊されないので合金超電導体線の場
合と同様にコイル巻き等が自由に行なえる。
また本発明の化合物超電導撚線の最小曲率半径Roは撚
線の外蓬とは無関係に定まるので、素線数を増減するだ
けで、電流容量を自由に増減できる。このことは、極め
て大きな意味を有する。
すなわち電流容量を大きくするためには撚線の径を大き
くしなければならないが、本発明によれば撚線の最小曲
率半径Roは素線径のみによって定まるので素線数を増
しても、その撚線の最小曲率半径Roつまり、化合物超
電導特性を損わないで曲げられる最小径は全く変らない
ということである。したがって、本発明は従来の化合物
超電導体の欠点をすべて解決した可榛・性化合物超電導
撚線を提供するものである。このように本発明の化合物
超電導撚線は、化合物超電導体を破壊することな〈殆ん
ど合金線と同様な取扱いやコイル巻きを行うことができ
るばかりでなく、撚線ピッチが余り大きくない所では撚
線の長手方向に対して化合物超電導複合素線が傾いてい
るため撚線全体としては種々の傾きを有する電流が流れ
、したがって磁場均一度が増し、その結果単線を撚り合
せたりすることなく単に束ねたものより高い臨界電流値
を得ることも可能である。
以下に本発明の効果を一層明らかにするためその実施例
を示す。
第1図aの如き形状の12肋少のCu−1斑t.%Ga
合金榛1に2側めの穴7個をあげ、その中に1.9側め
のV榛2を挿入した後、必要に応じて中間焼鈍し溝ロー
ル、スゥヱージャ、伸線機等の機械的加工により線径が
それぞれ0.1柳の、0.12側め、0.3側め及び0
.4側めの4種類の線を得、各線に線径の3の音のピッ
チでツイストを与えて複合素線3を作り、この複合素線
3を第2図に示す如く各7本ずつで撚りピッチ1.5肌
、3.3帆、5脚、7側、9.5伽、15側、25肋及
び15仇廠の同芯撚線4をそれぞれ得た。
ただし線径0.3側の複合素線については撚りピッチ3
.3脚、5脚、7肌、9.5側、15側、25側及び1
5比肋の同芯撚線4をそれぞれ得、また線径0.4肋の
複合素線については撚りピッチ5側、7肌、9.5脚、
15柳、25側及び15仇磯の同芯撚線4をそれぞれ得
た。この撚線4を直線状のまま62500の非酸化性雰
囲気中で10畑時間の熱処理を行いV芯2とCu−Ga
合金1の界面に約4仏のV3Ga層5を拡散形成した。
かくして得た化合物超電導撚線の撚りピッチp及び秦線
の級蓬dは、拡散処理前の未反応撚線4のそれぞれの値
と実質的に同じであり、土10仏の誤差範囲内で一致し
ていた。尚、上記化合物超電導撚線と比較するために、
上記複合泰線7本分に相当すべ〈、第1図aの如き形状
のCu−1鞘t.%Ga合金榛にV榛を49本挿入した
ものを用い、同機の加工を行って線径0.265職◇、
ツイストピッチ8肋の複合単線を得、しかる後、上記実
施例と同様の拡散熱処理を施し「化合物超電導単線(比
較試料D)を得た。
かくして得られた本発明による化合物超電導撚線と比較
例の化合物超電導単線(比較試料D)とを用いて次の実
験を行った。
なお、次の実験に先行して許容歪率を次のようにして決
定した。
たとえば、線径0.3伽めの化合物超電導複合泰線の場
合、直線状の歪率は極低温用ストレーンゲージと引張試
験機を用いた通常の試験方法で測定した。また、曲げ歪
率の測定の場合も直線状でのストレーソゲージによる歪
率測定を適用した。
すなわち、まず、上記化合物超電導複合素線の表面を脱
脂し乾燥したのち、この表面に接着剤でストレーンゲー
ジを貼付し、これをクラィオスタットに水平に設置した
。次に試料全体を液体ヘリウム温度(42K)に冷却し
、ストレーンゲージの温度による見掛け歪の零点補正を
行った。しかる後試料に鉛直に曲率半径75肌の圧子を
降下させて試料に曲げ歪を与えた。この時試料に負荷さ
れた最大曲げ歪率は0.2%士0.003%であった。
他方この測定値は、氏子の曲率半径(75肋)と試料の
化合物超電導複合素線の線径(0.3側)とから算出さ
れる歪率(0.2%)とより一致を示した。かかる試験
法で圧子の曲率半径を種々変え、その都度臨界電流値も
同時に測定すると、臨界電流値と曲げ歪率との関係曲線
が得られ、この関係曲線で臨界電流値が最も急速に低下
するときの歪率を許容歪率(ご)とした。
したがって例えば綾蓬0.3柳Jの化合物超電導複合秦
線について同上の試験を行ない臨界電流値と曲げ歪率と
の関係曲線を作成したところ臨界電流値が最も急速に低
下する点の歪率すなわち許容歪率は1.0%であった。
実験‘1}前記実施例で綾径0.1肋少の複合素線を用
いて得られた本発明の化合物超電導撚線を本発明品【q
とし、この本発明品‘C}の撚線表面にインジウムメッ
キしたものを本発明品油とし、さらにこの本発明品にー
のインジウムメッキ層上にウレタン樹脂の絶縁皮膜を設
けたものを本発明品■とした。
次にこれらの試料A、B、C及びDを、曲率半径が種々
異なるマンドレルに巻付けた後、全体を液体ヘリウム(
4.〆K)中に浸潰し、7雌Gの磁界で臨界電流を測定
した結果を第3図に示した。同図より明らかな如く、本
発明品A、B及びCはほとんど同じ臨界電流特性を示し
ており、図中矢印で示した点(臨界電流値が最も急速に
低下する点)に対応する巻付け蓬(次o)は約1物舷で
あるので、これら試料A、B及びCの許容歪率はいずれ
も約1%であることが求められる。同様に比較試料Dの
比抵抗が10‐110肌以上となる点は図中矢印で示し
た点であり、この点に対応する巻付け蓬(波o)は約2
7側であるので、この試料Dの許容歪率も約1%となる
。したがって、いずれの試料A、B、C及びDも許容歪
率は約1%で同じであるが、超電導状態が安定して維持
されるために必要な最小曲率半径(Ro)は、本発明品
A、B及びCでは約5側であるのに対して比較試料Dで
は約13.5側である。
このことは、本発明品(化合物超電導燃線)は比較試料
○(化合物超電導単線)に比べ著しく小さい曲げ径にま
で曲げても超電導特性が低下しないことを示している。
また既述の如く、非超電導基材中に埋め込まれていない
裸の化合物超電導体の許容歪率は約0.2%であるのに
対して、非超電導基村中に埋め込まれた上記試料A、B
、C及びDの化合物超電導体の許容歪率は、上記の如く
約1%と大きく改善されていることが判かる。
しかしこれだけの改善では最小曲率半径(Ro)の本質
的な改善にはならず、素線が相互に可動しうる撚線構造
にすることによって始めて、電流容量の増大化要求に対
して最小曲率半径(Ro)の本質的な解決を与えるもの
である。実験■前記実施例で得た、線径0.1柵0の複
合黍線からなる撚りピッチ3.3肋の化合物超電導燃線
、線径0.1柳ぐの複合秦線からなる撚りピッチ7柳の
化合物超電導撚線、線径0.12柳?の複合素線からな
る撚りピッチ5柳の化合物超電導撚線、線蓬0.12側
めの複合秦線からなる撚りピッチ9.5肋の化合物超電
導撚線及び線径0.3側ぐの複合素線からなる撚りピッ
チ25肌の化合物超電導撚線の5種類の撚線をそれぞれ
インジウム裕中で浸糟メッキして素線間をインジウムで
一体化した後、さりこその上にウレタン樹脂の絶縁皮膜
を設けたものについて、次の実験を行った。
かくして絶縁皮膜を設けられた化合物超電導燃線を液体
ヘリウム中に浸潰した状態でこの撚線に引張試験機で引
張歪を加え、7雌Gの磁界で臨界電流の測定を行ったと
ころ、いずれの線径の複合素線からなる撚線についても
約1.1%の歪率まで臨界電流値の低下は認められなか
った。
次に、上記絶縁皮膜を設けた化合物超電導撚線をそれぞ
れ用いて、巻付け径の種々異なるマンドレルにそれぞれ
数回巻付けた後、実験‘11と同様の臨界電流測定を行
った結果を第4図に示した。
図中矢印は実験{1}の結果を示した第3図の場合と同
様に、試料が超電導状態を失なう点を示す。したがって
第4図から明らかな如く、素線径が同一であれば、撚線
の撚りピッチpが異なっても超電導状態が失われる巻付
け径は一定であることが判る。図より、素線蓬0.1伽
ぐ、0.12側め及び0.3側めの素線からなるそれぞ
れの撚線の上記巻付け径(球o)は、それぞれ9肋、1
2柵及び3仇肋であることが判るので、それぞれの許容
歪率は1.1、1.0及び1.0%であることが算出さ
れる。
したがってこの実験{2)から明らかな如く、引張り試
験で求めた許容歪率とコイル状にして求めた許容歪率と
はよく一致しており、しかも許容歪率の値も素線径が異
なってもほぼ同じであることが判る。
これらの素線は、伸糠率つまり線径が異なるだけで、非
超電導性基材と化合物超電導体との複合率が同じである
からである。つまり線蓬が異なっても許容歪率は影響さ
れない。以上のことから、同一素材で同一複合率である
限り、上記の如く、引張試験で任意の線径の化合物超電
導複合線について許容歪率を測定しておけば、関係式d
<恋o×ごにより、最小巻付け径(波o)に巻付けても
超電導特性を損わない撚線を構成するに必要な素線蚤d
が求められる。
実験‘3} 前記実施例で得た本発明による化合物超電導撚線(繁線
径0.3側?、撚りピッチ25肌)に、実験(11で用
いた本発明品■と同様に、インジウムメッキとウレタン
樹脂絶縁とを施して、直径0.95側めの撚線を得た。
かくして得た撚線を用いて、コイル内径3仇肋◇、コイ
ル外径87肋◇、軸方向コイル長3仇舷、巻層数30の
コイルを製作した。尚、ここで用いた絶縁撚線は実線【
2}で用いた秦線径0.3側めからなる絶縁撚線と全く
同じものであるので、実験{2)の結果から明らかな如
く、許容歪率が1.0%であり、また巻付け径(波oが
3比駁◇以上では超電導特性を劣化しないことが判って
いるので、上記寸法のコイルを製作した。
このコイルを液体ヘリウム中に浸債冷却し、外部磁場用
コイルと共に通電実験を行ったところ、電流25私でク
ェンチし常電導状態に転移した。
この時のコイル最内層での磁場は70KOであった。こ
の実験から明らかな如く、本発明による化合物超電導撚
線は、これを用いて超電導マグネットを製作した場合に
も、実験{2)の場合と同じ特性を発揮していることが
判る。
すなわち、実験■のコイルは、電流値25軸までは超電
導状態を維持しており、実験■の第4図から明らかな如
く、撚線(素線径0.3撚りピッチ25肌)の最小巻付
け径が30側めのとき臨界電流値は250Aであり、両
者の電流値はよく一致していることが判る。実験{4} 前記実施例で得た、線径0.1側めの複合秦線からなり
、撚りピッチが1.5、3.3、5、7、9.515、
25、15仇吻とそれぞれ異なる8種の化合物超電導撚
線(本発明品A群)、線径0.12肋少の複合蓑線から
なり、撚りピッチが上記と同様にそれぞれ異なる8種の
化合物超電導燃線(本発明品B群)、糠径0.3柳?の
複合素線からなり、撚りピッチが3.3、5、7、9.
ふ li 2ふ 15比吻とそれぞれ異なる7種の化合
物超電導撚線(本発明品C群)及び線径0.4側めの複
合素線からなり、撚りピッチが7、1与 25 15仇
吻とそれぞれ異なる4種の化合物超電導撚線(本発明品
D群)を、巻付け径の種々異なるボビンに500夕の負
荷をかけて巻付け、70KOの磁界中で臨界電流値を各
5本ずつ平衡測定しその平均値を第5図に示した。
尚平衡測定のバラッキは土2A以内であった。また、上
記巻付け径は、本発明品A群、B群の撚線については2
4肌?、C群の撚線については65側め、D群の撚線に
ついては7仇眺めとした。第5図から明らかな如く、臨
界電流値が最大となる撚りピッチの大きさは、撚線を構
成している素線の線径の大きさによって異なることが判
る。
換言すると、撚線を構成している泰線の線径に応じて良
好な臨界電流値を与える適正な撚りピッチの範囲がある
ことが判る。例えば、素線径【d)0.1肌0からなる
撚線について見ると、撚りピッチ(P)2側つまり2の
以下では急激に特性が低下している。
他方25側以上では臨界電流値自体はほとんど低下せず
、この点だけでは問題がないが、撚りピッチpが大きく
なりすぎるとつまり100の以上では燃線本来の構造が
失われ、磁気的安定性が低下するから好ましくない。し
たがって、良好な臨界電流値を与えかつ、良好な他の超
電導特性をも満す適正な撚りピッチpの範囲は、2の<
p<100のである。
このことは図中他の撚線についてもあてはまっているこ
とが判る。尚、上記実施例では化合物超電導撚線は、す
べて化合物超電導体を内蔵する化合物超電導複合素線で
構成したが、秦線として安定化材、補強材、絶縁材など
を付加しても同様の効果が得られる。
また複合泰線自体が燃線であっても差支えない。このよ
うに本発明は、これまでの固定概念であった化合物超電
導体はきわめて脆く、コイル巻きはできないという概念
を打破し、合金超電導線と同様にコイル巻きの可能な化
合物超電導撚線を提供したという点でまさに画期的なも
のであり、本発明によって所望の電流容量の化合物超電
導体を用いた実用超電導マグネットの製作が初めて可能
になったといっても過言ではなく、本発明の技術的意義
はきわめて大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図aは化合物超電導体を生成させるための拡散熱処
理を行う前の複合素線の断面図、第1図bは第1図aの
複合素線に上記拡散熱処理を行った後の複合蓑線すなわ
ち化合物超電導複合秦線の断面図、第2図は、第1図a
の複合素線を撚り合せた撚線の斜視図、第3図は本発明
による化合物超電導撚線の臨界電流特性と従来の化合物
超電導単線の臨界電流特性とを示した特性図表、第4図
は、素線径及び撚りピッチの異なる化合物超電導撚線に
ついて行った巻付け径と臨界電流値との関係を示す特性
図表、及び第6図は、秦線径の異なる化合物超電導燃線
について行った撚りピッチと臨界電流値との関係を示す
特性図表である。 1・・・・・・非超電導性基材(Cu−Ga合金)、2
・・・・・・V又はV合金、3・・・・・・複合素線、
3′・・・・・・化合物超電導複合素線、4・・・・・
・撚線、5・・・・・・線状化合物超電導体(V3Ga
)。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非超電導性基材中に複数本の線状化合物超電導体を
    内蔵した化合物超電導複合素線の複数本を含む撚線であ
    り、各化合物超電導複合素線が相互に可動することがで
    き、かつ上記の化合物超電導複合素線の外径をd、該撚
    線の撚りピツチの長さをpとするとき、これらdおよび
    pの値が下記式(1)、(2)を満足することを特徴と
    する化合物超電導撚線。 d<2R_0×ε……(1) 20d<p<1000d……(2) ▲数式、化学式、表等があります▼
JP47102594A 1972-09-11 1972-10-13 化合物超電導撚線 Expired JPS604527B2 (ja)

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US05/395,178 US3983521A (en) 1972-09-11 1973-09-07 Flexible superconducting composite compound wires
FR7332525A FR2209233B1 (ja) 1972-09-11 1973-09-10
DE19732345779 DE2345779B2 (de) 1972-09-11 1973-09-11 Verfahren zur herstellung eines supraleitenden verbunddrahtes
DE2365935A DE2365935C2 (de) 1972-09-11 1973-09-11 Supraleitender Verbunddraht
CH1298273A CH594960A5 (ja) 1972-09-11 1973-09-11
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