JPS6045146B2 - アルミナ磁器の製造方法 - Google Patents
アルミナ磁器の製造方法Info
- Publication number
- JPS6045146B2 JPS6045146B2 JP55173668A JP17366880A JPS6045146B2 JP S6045146 B2 JPS6045146 B2 JP S6045146B2 JP 55173668 A JP55173668 A JP 55173668A JP 17366880 A JP17366880 A JP 17366880A JP S6045146 B2 JPS6045146 B2 JP S6045146B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slurry
- alumina
- added
- porcelain
- alumina porcelain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアルミナ磁器の製造方法の改良に関する。
従来、アルミナ磁器を製造するには、水ガラスを解膠剤
として用いた粘土質添加鋳込み成形法が採用されている
。
として用いた粘土質添加鋳込み成形法が採用されている
。
しかしながら、この方法ではアルカリ含有量の多い水ガ
ラスを用いるため、得られたアルミナ磁器は耐熱性、耐
電圧性等の特性が低下する欠点があつた。また、添加剤
を使用しないでアルミナ磁器を製造する方法として、塩
酸によりpH調整したアルミナ泥漿物を鋳込み成形する
方法が知られている。
ラスを用いるため、得られたアルミナ磁器は耐熱性、耐
電圧性等の特性が低下する欠点があつた。また、添加剤
を使用しないでアルミナ磁器を製造する方法として、塩
酸によりpH調整したアルミナ泥漿物を鋳込み成形する
方法が知られている。
この方法はPH値が高くなると成形体の強度が低下する
ことからpHを3〜4に設定するが、泥漿物の酸性が強
いために石膏型が痛み、型の寿命が短くなる。しかも、
アルミナ泥漿物は混合(ねかし)と共にPH変化を生じ
るため、鋳込みに際し、最適な条件に維持することが難
しい。一方、アルミナ磁器の製造に際しての焼成工程で
は、添加剤としてCa(焼結促進剤)、Mg(結晶生長
抑成剤)等を用いるが、これらを泥漿物に添加した場合
、酸の影響によりイオン化してしまう。
ことからpHを3〜4に設定するが、泥漿物の酸性が強
いために石膏型が痛み、型の寿命が短くなる。しかも、
アルミナ泥漿物は混合(ねかし)と共にPH変化を生じ
るため、鋳込みに際し、最適な条件に維持することが難
しい。一方、アルミナ磁器の製造に際しての焼成工程で
は、添加剤としてCa(焼結促進剤)、Mg(結晶生長
抑成剤)等を用いるが、これらを泥漿物に添加した場合
、酸の影響によりイオン化してしまう。
Ca、Mgがイオン化した泥漿物は、水分量が多量に必
要となり泥漿素地の性状が悪化し、良好な成形体を得る
ことが困難となる。本発明は上記欠点を解消するために
なされたもので、石膏型を痛めることなく中性ないしア
ルカリ性でアルミナ泥漿物を安定的に鋳込むことができ
ると共に、MgやCaの添加剤を加えてもそれらがイオ
ン化せずに鋳込むことができ、良質なアルミナ磁器を量
産的に製造し得る方法を提供しようとするものである。
要となり泥漿素地の性状が悪化し、良好な成形体を得る
ことが困難となる。本発明は上記欠点を解消するために
なされたもので、石膏型を痛めることなく中性ないしア
ルカリ性でアルミナ泥漿物を安定的に鋳込むことができ
ると共に、MgやCaの添加剤を加えてもそれらがイオ
ン化せずに鋳込むことができ、良質なアルミナ磁器を量
産的に製造し得る方法を提供しようとするものである。
すなわち、本発明はポリアクリル酸のアンモニウム塩を
解膠剤としてアルミナ泥漿物に添加し、これを型内で鋳
込み成形することを特徴とするものである。
解膠剤としてアルミナ泥漿物に添加し、これを型内で鋳
込み成形することを特徴とするものである。
本発明に用いるポリアクリル酸アンモニウム塩の添加量
はアルミナ泥漿物に対して0.1〜5重量・%にするこ
とが望ましい。
はアルミナ泥漿物に対して0.1〜5重量・%にするこ
とが望ましい。
本発明においては、必要に応じてアルミナ泥漿物にMg
、Caを、Mg、Caが中性ないしアルカリ性にてイオ
ン化しない形態、すなわち炭酸塩、リン酸塩、シユウ酸
塩あるいはケイ酸塩の形態で添・加してもよい。
、Caを、Mg、Caが中性ないしアルカリ性にてイオ
ン化しない形態、すなわち炭酸塩、リン酸塩、シユウ酸
塩あるいはケイ酸塩の形態で添・加してもよい。
しかして、本発明によればポリアクリル酸アンモニウム
塩を添加したアルミナ泥漿物を型内で鋳込成形すること
によつて、次のような種々の効果を発揮できる。
塩を添加したアルミナ泥漿物を型内で鋳込成形すること
によつて、次のような種々の効果を発揮できる。
(1)中性ないしアルカリ性の泥漿物となり、石膏型を
痛めることなく鋳込成形できる。
痛めることなく鋳込成形できる。
(2)PH調整したアルミナ泥漿物に比べて、泥漿物の
比重を大きくでき、成形性、焼成等において有利である
。
比重を大きくでき、成形性、焼成等において有利である
。
(3) ポリアクリル酸アンモニウム塩の解膠作用はP
H変動にほとんど影響させず、安定した泥漿物となり、
ひいては鋳込み特性等を改善できる。
H変動にほとんど影響させず、安定した泥漿物となり、
ひいては鋳込み特性等を改善できる。
(4)焼結促進剤としてのCaや結晶成長抑制剤として
のMgを添加した場合、それらがイオン化するのを防止
できるため、泥漿物の鋳込み特性を損なうことなく良質
のアルミナ磁器を得ることができる。(5)ポリアクリ
ル酸アンモニウム塩の添加により泥漿物はアルカリ性側
で粘性及び流動性が低く、安定性が良好となる。
のMgを添加した場合、それらがイオン化するのを防止
できるため、泥漿物の鋳込み特性を損なうことなく良質
のアルミナ磁器を得ることができる。(5)ポリアクリ
ル酸アンモニウム塩の添加により泥漿物はアルカリ性側
で粘性及び流動性が低く、安定性が良好となる。
これに対し、無添加のアルミナ泥漿物はアルカリ性側で
粘性が高く、流動性も悪い。第1図にポリアクリル酸ア
ンモニウム塩を添加した泥漿物及び塩酸添加泥漿物にお
けるPHと粘性との関係を示す。
粘性が高く、流動性も悪い。第1図にポリアクリル酸ア
ンモニウム塩を添加した泥漿物及び塩酸添加泥漿物にお
けるPHと粘性との関係を示す。
なお、第1図中のA1はポリアクリル酸アンモニウム塩
添加の泥漿物の特性線、B1は塩酸添加泥漿物の特性線
である。(6)塩酸添加によりPH調整したアルミナ泥
漿物に比べて泥漿密度を上げても高粘性化、流動性の悪
化を招かないため、成形性、焼成等において有利である
。
添加の泥漿物の特性線、B1は塩酸添加泥漿物の特性線
である。(6)塩酸添加によりPH調整したアルミナ泥
漿物に比べて泥漿密度を上げても高粘性化、流動性の悪
化を招かないため、成形性、焼成等において有利である
。
第2図にポリアクリル酸アンモニウム塩を添加した泥漿
物及び塩酸添加泥漿物における固型分の重量%(泥漿密
度に対応する)と粘性との関係を示す。なお、第2図中
のA2はポリアクリル酸アンモニウム塩添加の泥漿物の
特性線、八は塩酸添加泥漿物の特性線である。したがつ
て、上述した(1)〜(6)の作用により石膏型の寿命
低下を招くことなく安定した高密度の泥漿物の鋳込成形
を行なうことができ、ひいては高強度で良質のアルミナ
磁器を量産的に製造できる。
物及び塩酸添加泥漿物における固型分の重量%(泥漿密
度に対応する)と粘性との関係を示す。なお、第2図中
のA2はポリアクリル酸アンモニウム塩添加の泥漿物の
特性線、八は塩酸添加泥漿物の特性線である。したがつ
て、上述した(1)〜(6)の作用により石膏型の寿命
低下を招くことなく安定した高密度の泥漿物の鋳込成形
を行なうことができ、ひいては高強度で良質のアルミナ
磁器を量産的に製造できる。
次に、本発明の実施例を説明する。
実施例1
アルカリ含有量0.10%、粘度10pm以下のローソ
ーダアルミナ粉8踵量部、水1種量部からなる泥漿組成
物に炭酸カルシウム2重量%、リン酸マグネシウム2重
量%及びポリアクリル酸アンモニウム1重量%を添加し
、混合して粘度が4ポイズのアルミナ泥漿物を調整した
。
ーダアルミナ粉8踵量部、水1種量部からなる泥漿組成
物に炭酸カルシウム2重量%、リン酸マグネシウム2重
量%及びポリアクリル酸アンモニウム1重量%を添加し
、混合して粘度が4ポイズのアルミナ泥漿物を調整した
。
つづいて、このアルミナ泥漿物を石膏型に排泥法にて鋳
込み成形して密度が2.80のバイブ状の成形体とした
。次いで、脱型後、焼成して薄肉のアルミナ保護管を造
つた。得られたアルミナ保護管はNa2O濃度が0.0
04%ノで高純度であり、かつ耐熱性、耐衝撃性の優れ
たものであつた。
込み成形して密度が2.80のバイブ状の成形体とした
。次いで、脱型後、焼成して薄肉のアルミナ保護管を造
つた。得られたアルミナ保護管はNa2O濃度が0.0
04%ノで高純度であり、かつ耐熱性、耐衝撃性の優れ
たものであつた。
実施例2
前記実施例1と同様なアルミナ泥漿物を使用し、これを
排出法にて鋳込成形し、焼成して薄肉;のアルミナるつ
ぼを製造した。
排出法にて鋳込成形し、焼成して薄肉;のアルミナるつ
ぼを製造した。
得られたアルミナるつぼはNa2O濃度が0.004%
の高密度で、アルカリ溶出が極めて少なく、かつ薄肉で
耐熱衝撃性の優れたものであつた。実施例3 アルカリ含有量0.1%、粒径10pm以下のアルミナ
粉7唾量部、同純度で粒径30〜60pmのアルミナ粉
1踵量部及び水1鍾量部からなる泥漿組成物に珪酸カル
シウム2重量%、シユウ酸マゲネシウム2重量%及びポ
リアクリル酸アンモニウム0.鍾量%添加し、混合して
アルミナ泥漿物を調整した。
の高密度で、アルカリ溶出が極めて少なく、かつ薄肉で
耐熱衝撃性の優れたものであつた。実施例3 アルカリ含有量0.1%、粒径10pm以下のアルミナ
粉7唾量部、同純度で粒径30〜60pmのアルミナ粉
1踵量部及び水1鍾量部からなる泥漿組成物に珪酸カル
シウム2重量%、シユウ酸マゲネシウム2重量%及びポ
リアクリル酸アンモニウム0.鍾量%添加し、混合して
アルミナ泥漿物を調整した。
つづいて、このアルミナ泥漿物にマンドレルが挿置され
た石膏型に鋳込成形して内径40順、外径140T!r
!n1長さ7旬順のノズル状成形体を造つた。次いで、
この成形体を焼成したところ、Na2q農度が0.00
4%の高純度で、密度が3.85のアルミナノズルを得
ることができた。実施例4 前記実施例3と同様なアルミナ泥漿物を用い、中子を挿
置した石膏型で鋳込成形し、焼成して外径10cym1
長さ10hのアルミナ碍子を製造した。
た石膏型に鋳込成形して内径40順、外径140T!r
!n1長さ7旬順のノズル状成形体を造つた。次いで、
この成形体を焼成したところ、Na2q農度が0.00
4%の高純度で、密度が3.85のアルミナノズルを得
ることができた。実施例4 前記実施例3と同様なアルミナ泥漿物を用い、中子を挿
置した石膏型で鋳込成形し、焼成して外径10cym1
長さ10hのアルミナ碍子を製造した。
得られたアルミナ碍子はアルカリ含有量が少なく(Na
2OO.OO4%)、耐電圧特性の優れたものであつた
。以上詳述した如く、本発明によれは石膏型を痛めるこ
となく、中性ないしアルカリ性の高密度のアルミナ泥漿
物を安定的に鋳込むことができると共に、焼結促進剤と
してのCaや結晶成長抑制剤としてのMg等を加えても
それらがイオン化せずに鋳込むことができ、もつて高密
度で耐熱性、耐電圧性の優れたアルミナ磁器を製造でき
る等顕著な効果を有する。
2OO.OO4%)、耐電圧特性の優れたものであつた
。以上詳述した如く、本発明によれは石膏型を痛めるこ
となく、中性ないしアルカリ性の高密度のアルミナ泥漿
物を安定的に鋳込むことができると共に、焼結促進剤と
してのCaや結晶成長抑制剤としてのMg等を加えても
それらがイオン化せずに鋳込むことができ、もつて高密
度で耐熱性、耐電圧性の優れたアルミナ磁器を製造でき
る等顕著な効果を有する。
第1図はポリアクリル酸アンモニウム塩を添加した泥漿
物及び塩酸添加泥漿物におけるPHと粘性との関係を示
す特性図、第2図は上記各泥漿物における固型分の重量
%と粘性との関係を示す特性図である。
物及び塩酸添加泥漿物におけるPHと粘性との関係を示
す特性図、第2図は上記各泥漿物における固型分の重量
%と粘性との関係を示す特性図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリアクリル酸のアンモニウム塩を解膠剤としてア
ルミナ泥漿物に添加し、これを型内で鋳込み成形するこ
とを特徴とするアルミナ磁器の製造方法。 2 アルミナ泥漿物にMg、Caを炭酸塩、リン酸塩、
シユウ酸塩或いは珪酸塩の形態にて添加することを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載のアルミナ磁器の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55173668A JPS6045146B2 (ja) | 1980-12-09 | 1980-12-09 | アルミナ磁器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55173668A JPS6045146B2 (ja) | 1980-12-09 | 1980-12-09 | アルミナ磁器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5795870A JPS5795870A (en) | 1982-06-14 |
JPS6045146B2 true JPS6045146B2 (ja) | 1985-10-08 |
Family
ID=15964878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55173668A Expired JPS6045146B2 (ja) | 1980-12-09 | 1980-12-09 | アルミナ磁器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6045146B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4673435A (en) * | 1985-05-21 | 1987-06-16 | Toshiba Ceramics Co., Ltd. | Alumina composite body and method for its manufacture |
US4670320A (en) * | 1985-05-21 | 1987-06-02 | Toshiba Ceramics Co., Ltd. | Alumina formed body and method for its manufacture |
US4816182A (en) * | 1986-04-25 | 1989-03-28 | Ceramics Process Systems Corporation | Liquefaction of highly loaded particulate suspensions |
JP2564842B2 (ja) * | 1987-08-29 | 1996-12-18 | 日本電装株式会社 | アルミナ質磁器組成物 |
-
1980
- 1980-12-09 JP JP55173668A patent/JPS6045146B2/ja not_active Expired
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
ALUMINA RESEARCH DIVISION TECHNICAL RCPORT=1972 * |
JOURNAL OF THE AMERICANCERAMIC SOCIETY=1972 * |
TECHNICAL DATA * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5795870A (en) | 1982-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0056662B1 (en) | Extrudable compositions for making refractory cores for sandcasting of ferrous alloys | |
JPS6045146B2 (ja) | アルミナ磁器の製造方法 | |
JPH10501471A (ja) | 鋼の連続鋳造用鋳型フラックス | |
PL156669B1 (pl) | Sposób wytwarzania zaroodpornych wylewów zanurzeniowych do cieklego metalu PL PL | |
US2152655A (en) | Spark plug insulator | |
US3862845A (en) | Alumina refractories having a permanent expansion upon heating | |
US2524601A (en) | Alumina insulating material anb | |
US4490474A (en) | Fused cast high chrome refractory and method for manufacturing same | |
GB2105312A (en) | Moulding | |
US3949803A (en) | Method of casting molten metal using mold additives | |
JPS6128624B2 (ja) | ||
US2338209A (en) | Zircon refractory and method of making it | |
US2160924A (en) | Refractory material | |
US4858673A (en) | Riser construction | |
SU969418A1 (ru) | Токопровод щее покрытие дл изготовлени оболочковых форм по выплавл емым модел м | |
US3223541A (en) | Production of refractory silica articles | |
JP3026640B2 (ja) | ジルコニア系材料添加塩基性流込材 | |
JP2006212650A (ja) | 鋳型の製造方法 | |
JPS6042184B2 (ja) | 緻密質酸化クロム耐火物の製造方法 | |
JPH10338578A (ja) | ラミング材、それを用いて固定した内挿式浸漬ノズル 及びそれを用いる内挿式浸漬ノズルの固定方法 | |
JPH02311B2 (ja) | ||
SU1166886A1 (ru) | Смесь дл теплоизол ционных вкладышей | |
SU1066973A1 (ru) | Состав шликера дл огнеупорного покрыти | |
JPS6283360A (ja) | アルミナ磁器の製造方法 | |
JPH10259065A (ja) | 黒鉛含有不定形耐火物 |