JPS6044245B2 - 燐酸一アンモニウムの製造方法 - Google Patents
燐酸一アンモニウムの製造方法Info
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- JPS6044245B2 JPS6044245B2 JP15932379A JP15932379A JPS6044245B2 JP S6044245 B2 JPS6044245 B2 JP S6044245B2 JP 15932379 A JP15932379 A JP 15932379A JP 15932379 A JP15932379 A JP 15932379A JP S6044245 B2 JPS6044245 B2 JP S6044245B2
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- ammonium phosphate
- monophosphoramine
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は不純物を含む湿式燐酸から柱状結晶の燐酸−ア
ンモニウム(以下、一燐安と略称する)を製造する方法
に関する。
ンモニウム(以下、一燐安と略称する)を製造する方法
に関する。
鉄、アルミニウム、フッ素、無水硫酸等の不純物を含む
湿式燐酸から得られる一燐安は針状結晶である。
湿式燐酸から得られる一燐安は針状結晶である。
一燐安の主な用途は消火器用粉末消火剤であるが、針状
結晶の一燐安を粉砕したものは柱状結晶から得られたも
のに較べて、消火器から放射する場合、消火器内の残量
(放射残量)が多いという問題がある。本来不純物を含
まない純粋な燐酸アンモニウム溶液から得られる一燐安
の結晶は柱状であるが、上記のように不純物を含む湿式
燐酸から得られる一燐安の結晶が針状になるのは、該湿
式燐酸中の上記不純物の影響によるものと考えられる。
結晶の一燐安を粉砕したものは柱状結晶から得られたも
のに較べて、消火器から放射する場合、消火器内の残量
(放射残量)が多いという問題がある。本来不純物を含
まない純粋な燐酸アンモニウム溶液から得られる一燐安
の結晶は柱状であるが、上記のように不純物を含む湿式
燐酸から得られる一燐安の結晶が針状になるのは、該湿
式燐酸中の上記不純物の影響によるものと考えられる。
湿式燐酸中の不純物の量は原料の燐鉱石の産地により変
動するが、一例をあげると次のごときものである。N・
・・・・・0.5〜1.0% Fe・・・・・・0.5〜1.0% F ・・・・・・2〜3% 503・・・・・・ 3〜5% このほかに、クロム、チタン等を含む場合もある。
動するが、一例をあげると次のごときものである。N・
・・・・・0.5〜1.0% Fe・・・・・・0.5〜1.0% F ・・・・・・2〜3% 503・・・・・・ 3〜5% このほかに、クロム、チタン等を含む場合もある。
また、原料の燐鉱石中にはシリカが3〜4%含まれてい
るが、鉱石を硫酸処理する場合にシリカをさらに添加す
る。これらのシリカは湿式燐酸中にSIFエーの形で存
在している。上記一燐安の不純物の影響による晶癖につ
いては、JournalofthaAmericanC
hemicalSociety(1945、67、89
4)に記載されているが、それによると、純粋な燐酸ア
ンモニウム溶液から得られる結晶は第1図aのようにつ
ねに柱状であるが、不純物の混入により第1図をのよう
にθになる角度をもつテーパーが生じ、θは不純物の種
類によつて様々な値をとる。
るが、鉱石を硫酸処理する場合にシリカをさらに添加す
る。これらのシリカは湿式燐酸中にSIFエーの形で存
在している。上記一燐安の不純物の影響による晶癖につ
いては、JournalofthaAmericanC
hemicalSociety(1945、67、89
4)に記載されているが、それによると、純粋な燐酸ア
ンモニウム溶液から得られる結晶は第1図aのようにつ
ねに柱状であるが、不純物の混入により第1図をのよう
にθになる角度をもつテーパーが生じ、θは不純物の種
類によつて様々な値をとる。
このことより、不純物を含む燐酸アンモニウム溶液から
得られる一燐安の結晶はある角度のデーパーを生じ、そ
れが生長していくと最終的に、第1図cのような針状結
晶になるものと思われる。本発明者らは、上記のごとき
不純物を含む湿式燐酸より柱状結晶の一燐安を経済的に
製造する方法を提供すべく、まず燐酸−アンモニウムの
特級試薬を用いて湿式燐酸中に含まれる上記不純物の一
燐安の結晶形状に与える影響を再チェックするとともに
それら不純物の影響を取り除く方法を検討した結果、ア
ンモニアによる中和を2段に分けこれにキレート剤を組
み合わせることによつて目的を達成しうることを見出し
、本発明に到達した。
得られる一燐安の結晶はある角度のデーパーを生じ、そ
れが生長していくと最終的に、第1図cのような針状結
晶になるものと思われる。本発明者らは、上記のごとき
不純物を含む湿式燐酸より柱状結晶の一燐安を経済的に
製造する方法を提供すべく、まず燐酸−アンモニウムの
特級試薬を用いて湿式燐酸中に含まれる上記不純物の一
燐安の結晶形状に与える影響を再チェックするとともに
それら不純物の影響を取り除く方法を検討した結果、ア
ンモニアによる中和を2段に分けこれにキレート剤を組
み合わせることによつて目的を達成しうることを見出し
、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨とするところは、湿式燐酸をア
ンモニアでPH4.O〜4.2まで中和し、生成する鉄
、アルミニウム等の不純物を含む沈殿物を淵別し、得ら
れた燐酸アンモニウム液をさらにアンモニア化してPH
4.5〜6.0とした後にキレート剤を添加し、該燐酸
アンモニウム溶液中に存在するフッ素イオンとともに上
記不純物の残存分をマスキングした状態で燐酸−アンモ
ニウムを晶析さぜることを特徴とする燐酸−アンモニウ
ムの製造方法、にある。本発明は、以上のごとく、不純
物を含む湿式燐酸をアンモニアによる2段中和とキレー
ト剤との組合せによつて処理することにより、該湿式燐
酸中に含まれる不純物を除去ないしマスキングしてその
影響を取り除き、所要の針状結晶の一燐安の製造を経済
的に可能ならしめるものである。
ンモニアでPH4.O〜4.2まで中和し、生成する鉄
、アルミニウム等の不純物を含む沈殿物を淵別し、得ら
れた燐酸アンモニウム液をさらにアンモニア化してPH
4.5〜6.0とした後にキレート剤を添加し、該燐酸
アンモニウム溶液中に存在するフッ素イオンとともに上
記不純物の残存分をマスキングした状態で燐酸−アンモ
ニウムを晶析さぜることを特徴とする燐酸−アンモニウ
ムの製造方法、にある。本発明は、以上のごとく、不純
物を含む湿式燐酸をアンモニアによる2段中和とキレー
ト剤との組合せによつて処理することにより、該湿式燐
酸中に含まれる不純物を除去ないしマスキングしてその
影響を取り除き、所要の針状結晶の一燐安の製造を経済
的に可能ならしめるものである。
次に、本発明をさらに詳述するに、まず第1段のアンモ
ニアによる中和工程では、湿式燐酸をアンモニアでPH
4.O〜4.2にするのであるが、このPH.の範囲は
見掛けモル比でNH3/H3PO4+1.2〜1.3に
相当する。この第1段の中和によつて、湿式燐酸中に含
まれる鉄、アルミニウム、フッ素等の不純物の大部分は
沈殿するので、これを淵別すると、それら不純物の少量
の残存分を含む燐酸アン.モニウム液が得られる。第1
段の中和工程でPH4.O〜4.2と特定するのは、こ
のPHの範囲において鉄、アルミニウム等の溶解度が最
小となるからである。PHがこの範囲を越えると、特に
アルミニウムの溶解度が増して、晶析工程において晶析
する一ー燐安の結晶形状に対して悪影響を及ぼすことに
なる。次に、第2段のアンモニアによる中和工程では第
1段の中和工程で得られた燐酸アンモニウム液をさらに
アンモニア化してPH4.5〜6.0とするとともにそ
の後にEDTAなどのキレート剤を添加する。
ニアによる中和工程では、湿式燐酸をアンモニアでPH
4.O〜4.2にするのであるが、このPH.の範囲は
見掛けモル比でNH3/H3PO4+1.2〜1.3に
相当する。この第1段の中和によつて、湿式燐酸中に含
まれる鉄、アルミニウム、フッ素等の不純物の大部分は
沈殿するので、これを淵別すると、それら不純物の少量
の残存分を含む燐酸アン.モニウム液が得られる。第1
段の中和工程でPH4.O〜4.2と特定するのは、こ
のPHの範囲において鉄、アルミニウム等の溶解度が最
小となるからである。PHがこの範囲を越えると、特に
アルミニウムの溶解度が増して、晶析工程において晶析
する一ー燐安の結晶形状に対して悪影響を及ぼすことに
なる。次に、第2段のアンモニアによる中和工程では第
1段の中和工程で得られた燐酸アンモニウム液をさらに
アンモニア化してPH4.5〜6.0とするとともにそ
の後にEDTAなどのキレート剤を添加する。
PH4.5〜6.0の範囲は見掛けモル比NH3/H3
PO4′:1.4〜1.6に相当する。このPHの特定
とキレート剤の添加によつて、上記燐酸アンモニウム液
中に残存する少量の不純物である鉄、アルミニウム等の
イオンはそれぞ11Fe上DTA,AlF橿の形でマス
キング(いんぺい)された状態となるので、この状態で
一燐安を晶析させると、一燐安は、それら不純物の影響
を受けることなく、所要の柱状結晶として得られる。第
2段の中和工程でPH4.5〜6.0と特定するのは、
下記の平衡を左辺に進ませ、F−を多く存在させ、AI
3+のマスキングを容易ならしめるためである。SlO
2●NH2O+σ−++SiFr+40H−+(n−2
)H2Oまた、PHを4.5〜6.0にすると、キレー
ト剤の安定度常数が変化してキレート剤の安定度が増す
し、それによつてキレート剤の添加量を節減することが
でき、コスト的に有利となる。
PO4′:1.4〜1.6に相当する。このPHの特定
とキレート剤の添加によつて、上記燐酸アンモニウム液
中に残存する少量の不純物である鉄、アルミニウム等の
イオンはそれぞ11Fe上DTA,AlF橿の形でマス
キング(いんぺい)された状態となるので、この状態で
一燐安を晶析させると、一燐安は、それら不純物の影響
を受けることなく、所要の柱状結晶として得られる。第
2段の中和工程でPH4.5〜6.0と特定するのは、
下記の平衡を左辺に進ませ、F−を多く存在させ、AI
3+のマスキングを容易ならしめるためである。SlO
2●NH2O+σ−++SiFr+40H−+(n−2
)H2Oまた、PHを4.5〜6.0にすると、キレー
ト剤の安定度常数が変化してキレート剤の安定度が増す
し、それによつてキレート剤の添加量を節減することが
でき、コスト的に有利となる。
第2段の中和工程においてPI]が4.5未満では上記
平衡の左辺への進行度が少ないのでF−の濃度が低くA
l3+のマスキング効果が低下し、またPHが6.0を
越えると、燐酸二アンモニウムが析出する可能性がある
。第2段の中和工程て添加されるキレート剤としてはE
DTA(エチレンジアミン四酢酸)、NTA(ニトリロ
三酢酸)、酒石酸及びその塩等が好適で、その添加量は
0.1〜0.鍾量%である。
平衡の左辺への進行度が少ないのでF−の濃度が低くA
l3+のマスキング効果が低下し、またPHが6.0を
越えると、燐酸二アンモニウムが析出する可能性がある
。第2段の中和工程て添加されるキレート剤としてはE
DTA(エチレンジアミン四酢酸)、NTA(ニトリロ
三酢酸)、酒石酸及びその塩等が好適で、その添加量は
0.1〜0.鍾量%である。
この添加量の範囲において、キレート剤は上述したよう
に、Fe3+等を金属キレートの形でマスキングする。
添加量が0.1%未満ではマスキング効果が少なく、ま
た、0.6%を超えると、マスキング効果の向上がもは
や見られないのてコスト的に不利となる。湿式燐酸には
本来含有されたアルミニウムをマスキングするに十分な
フッ素イオンが含まれているのであるが、そのマスキン
グ効果はPHを上げないと発揮されない。
に、Fe3+等を金属キレートの形でマスキングする。
添加量が0.1%未満ではマスキング効果が少なく、ま
た、0.6%を超えると、マスキング効果の向上がもは
や見られないのてコスト的に不利となる。湿式燐酸には
本来含有されたアルミニウムをマスキングするに十分な
フッ素イオンが含まれているのであるが、そのマスキン
グ効果はPHを上げないと発揮されない。
すなわち、第2段の中和工程では上述したように、PH
を4.5〜6.0に高めることにより、このフッ素イオ
ンによる残存Al3+のマスキングを可能ならしめるも
のである。一方、第1段の中和のみでも可溶性フッ化物
の相当量を加えてF−の濃度を高めると、それのみでA
l3+のマスキングは可能となるが、コスト的に不利で
ある。また、キレート剤についても、第1段の中和のみ
で、第2段の中和における添加量の数倍量を加えると、
Fe3+のマスキングは可能であるが、同じくコスト的
に不利となり、工業的には不適当である。本発明では以
上のように2段中和を行なうものであるが、1段中和の
みでPHを一挙に4.5〜6.0まて高めると、不純物
を含む沈殿物は微細なものとなり、その沖過分離がきわ
めて困難となるので、同じく工業的には不適当である。
を4.5〜6.0に高めることにより、このフッ素イオ
ンによる残存Al3+のマスキングを可能ならしめるも
のである。一方、第1段の中和のみでも可溶性フッ化物
の相当量を加えてF−の濃度を高めると、それのみでA
l3+のマスキングは可能となるが、コスト的に不利で
ある。また、キレート剤についても、第1段の中和のみ
で、第2段の中和における添加量の数倍量を加えると、
Fe3+のマスキングは可能であるが、同じくコスト的
に不利となり、工業的には不適当である。本発明では以
上のように2段中和を行なうものであるが、1段中和の
みでPHを一挙に4.5〜6.0まて高めると、不純物
を含む沈殿物は微細なものとなり、その沖過分離がきわ
めて困難となるので、同じく工業的には不適当である。
実際の湿式燐酸の場合には上記のごとくSO3等の不純
物を含むので中和曲線は下方にずれた形となる。本発明
で得られた一燐安の結晶形状の判定法として、第2図に
示すように、L1/L2が0.2以上の場合を柱状結晶
とし、L1/L2が0.2未満の場合を針状結晶とする
。
物を含むので中和曲線は下方にずれた形となる。本発明
で得られた一燐安の結晶形状の判定法として、第2図に
示すように、L1/L2が0.2以上の場合を柱状結晶
とし、L1/L2が0.2未満の場合を針状結晶とする
。
本発明で得られた一燐安は柱状結晶で粉末消火剤として
使用する場合、放射残量の少ない良好な消火剤となる。
使用する場合、放射残量の少ない良好な消火剤となる。
本発明は、以上のごとく、湿式燐酸のアンモニアによる
中和を2段に分け、第2段の中和にキレート剤の添加を
組み合わせることによつて、可溶性フッ化物の添加を必
要とすることなく、またキレート剤の添加量も少量でよ
く、含有不純物の沈殿ないしマスキングを容易ならしめ
、経済的に柱状結晶の一燐安の製造を可能ならしめるも
ので、粉末消火剤製造上きわめて有用である。次に、本
発明を実施例によつてさらに具体的に説明する。
中和を2段に分け、第2段の中和にキレート剤の添加を
組み合わせることによつて、可溶性フッ化物の添加を必
要とすることなく、またキレート剤の添加量も少量でよ
く、含有不純物の沈殿ないしマスキングを容易ならしめ
、経済的に柱状結晶の一燐安の製造を可能ならしめるも
ので、粉末消火剤製造上きわめて有用である。次に、本
発明を実施例によつてさらに具体的に説明する。
実施例1
P205濃度が2踵量%の湿式燐酸に第1段の中和とし
てアンモニアを加えてPH4.2とし、生成した沈殿物
を枦別し、濃度4鍾量%の燐酸アンモニウム水溶液を得
た。
てアンモニアを加えてPH4.2とし、生成した沈殿物
を枦別し、濃度4鍾量%の燐酸アンモニウム水溶液を得
た。
この燐酸アンモニウム水溶液をさらに第2段の中和とし
てアンモニア化してPH4.5〜6.0にしてからED
TAを0.種量%添加し、これらを攪拌機を備えた容器
内で2時間を要して80℃から30℃まで冷却、晶出し
て柱状結晶の一燐安を得た。
てアンモニア化してPH4.5〜6.0にしてからED
TAを0.種量%添加し、これらを攪拌機を備えた容器
内で2時間を要して80℃から30℃まで冷却、晶出し
て柱状結晶の一燐安を得た。
その結果を第1表に試験褐.1〜2として示す。なお、
比較例として、第1段の中和のみでEDTAを添加しな
い場合および添加した場合ならびに第2段の中和でED
TAを添加しない場合について、同様に処理して冷却、
晶出して得られた一燐安の結晶は針状であつたが、その
結果を第1表に試験NO.3〜5として併記する。
比較例として、第1段の中和のみでEDTAを添加しな
い場合および添加した場合ならびに第2段の中和でED
TAを添加しない場合について、同様に処理して冷却、
晶出して得られた一燐安の結晶は針状であつたが、その
結果を第1表に試験NO.3〜5として併記する。
なお、実施例中の第1表〜第4表におけるEDTA等の
キレート剤添加量は、燐酸アンモニウム水溶液当りの県
%とする。実施例2 実施例1の第1段の中和工程で得られた燐酸アンモニウ
ム水溶液を第2段の中和としてアンモニア化してPH5
.2とし、これにEDTAO.l〜0.鍾量%添加して
実施例1と同様に処理して柱状結晶の一燐安を得た。
キレート剤添加量は、燐酸アンモニウム水溶液当りの県
%とする。実施例2 実施例1の第1段の中和工程で得られた燐酸アンモニウ
ム水溶液を第2段の中和としてアンモニア化してPH5
.2とし、これにEDTAO.l〜0.鍾量%添加して
実施例1と同様に処理して柱状結晶の一燐安を得た。
その結果を第2表に試験NO.6〜9として示す。実施
例3 実施例1の第1段の中和工程で得られた燐酸アンモニウ
ム水溶液をさらに第2段の中和としてアンモニア化して
PH6.Oとし、これにNTAを添加して実施例1と同
様に処理して柱状結晶の一燐安を得た。
例3 実施例1の第1段の中和工程で得られた燐酸アンモニウ
ム水溶液をさらに第2段の中和としてアンモニア化して
PH6.Oとし、これにNTAを添加して実施例1と同
様に処理して柱状結晶の一燐安を得た。
その結果を第3表に試験歯.10〜11として示す。実
施例4 実施例1の第1段の中和工程で得られた燐酸アンモニア
水溶液をさらに第2段の中和としてアンモニア化してP
H6.Oとし、これに酒石酸を添加して実施例1と同様
に処理した柱状結晶の一燐安を得た。
施例4 実施例1の第1段の中和工程で得られた燐酸アンモニア
水溶液をさらに第2段の中和としてアンモニア化してP
H6.Oとし、これに酒石酸を添加して実施例1と同様
に処理した柱状結晶の一燐安を得た。
その結果を第4表に試験褐12〜13として示す。
第1図A,b,cは一燐安の晶癖を示す結晶図でaは柱
状結晶、bは不純物の混入でθのテーパーの生じた結晶
、cは針状結晶、第2図は本発明における一燐安の結晶
形状の判定規準として使用するL1/L2の関係を示す
図である。
状結晶、bは不純物の混入でθのテーパーの生じた結晶
、cは針状結晶、第2図は本発明における一燐安の結晶
形状の判定規準として使用するL1/L2の関係を示す
図である。
Claims (1)
- 1 湿式燐酸をアンモニアでpH4.0〜4.2まで中
和し、生成する鉄、アルミニウム等の不純物を含む沈殿
物を戸別し、得られた燐酸アンモニウム液をさらにアン
モニア化してpH4.5〜6.0とした後にキレート剤
を添加し、該燐酸アンモニウム液中に存在するフッ素イ
オンとともに上記不純物の残存分をマスキングした状態
で燐酸−アンモニウムを晶析させることを特徴とする燐
酸−アンモニウムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15932379A JPS6044245B2 (ja) | 1979-12-08 | 1979-12-08 | 燐酸一アンモニウムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15932379A JPS6044245B2 (ja) | 1979-12-08 | 1979-12-08 | 燐酸一アンモニウムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5684308A JPS5684308A (en) | 1981-07-09 |
JPS6044245B2 true JPS6044245B2 (ja) | 1985-10-02 |
Family
ID=15691288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15932379A Expired JPS6044245B2 (ja) | 1979-12-08 | 1979-12-08 | 燐酸一アンモニウムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6044245B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1176079B (it) * | 1984-04-18 | 1987-08-12 | Anic Agricoltura Spa | Procedimento per la produzione di fosfati d'ammonio idrosolubili |
CN101891169B (zh) * | 2010-07-01 | 2012-07-25 | 湖北富邦科技股份有限公司 | 一种利用铝离子改善磷酸二铵粒子结晶感的方法 |
CN104445121B (zh) * | 2014-11-21 | 2017-02-08 | 贵州开磷集团股份有限公司 | 一种利用湿法磷酸生产的磷酸一铵及其生产方法 |
CN111689805A (zh) * | 2020-06-23 | 2020-09-22 | 四川大学 | 一种复合肥的生产方法 |
-
1979
- 1979-12-08 JP JP15932379A patent/JPS6044245B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5684308A (en) | 1981-07-09 |
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