JPS6043343B2 - 2−メルカプトベンゾチアゾ−ル塩水溶液の安定化方法 - Google Patents

2−メルカプトベンゾチアゾ−ル塩水溶液の安定化方法

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JPS6043343B2
JPS6043343B2 JP674277A JP674277A JPS6043343B2 JP S6043343 B2 JPS6043343 B2 JP S6043343B2 JP 674277 A JP674277 A JP 674277A JP 674277 A JP674277 A JP 674277A JP S6043343 B2 JPS6043343 B2 JP S6043343B2
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JP
Japan
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aqueous solution
salt
stabilizing
mbt
mercaptobenzothiazole
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Expired
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JP674277A
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JPS5392770A (en
Inventor
彰 田中
伸夫 平野
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Kawaguchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kawaguchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2−メルカプトベンゾチアゾール(以下MB
Tと略記す)塩水溶液の新規な安定化方法に関する。
MBTは天然ゴム又は合成ゴムの加硫促進剤として著
名であるがMBTのアルカリ金属塩、アルカリ士金属塩
又はアミン塩等の水溶性の塩は浮遊選鉱剤、防錆剤、殺
菌剤、防黴剤、水処理剤、ラテックス用加硫促進剤等の
分野に広範囲に使用されている。
しかし乍らこれ等MBT塩の水溶液は不安定であり経時
的に有効成分であるMBTの濃度が低下して上記等の用
途上の効果を減少するに至らしめる。従つてこの水溶液
を安定化するために一般には苛性ソーダ等の過剰のアル
カリ性物質等を添加し水素イオン指数(pH)を高くし
ているが反面この過剰のアルカリ等のために使用範囲が
制限されてくる。 本発明者等はこの欠点を除くために
過剰の苛性ソーダ等のアルカリ類がより少ない状態即ち
pHの低い状態でのこれ等Mm゛塩水溶液の効果的な安
定化方法を開発すべく鋭意研究を重ねた処上記の如き欠
点を伴わない新規な方法を見出しこれを本発明として提
出する。
即ち本発明は、MBT塩の水溶液に該物質に対する分
解性のない還元性物質、好ましくは亜硫酸、酸性亜硫酸
等のアルカリ金属塩、アリカリ±金属塩又はアンモニウ
ム塩、アルカリ金属、アルカリ土金属又はアンモニウム
の硫化物又は水硫化物及びヒドラジン類等から選ばれる
還元性物質を共存させることを特徴とするMBT塩水溶
液の安定化方法にある。
か)る本発明によればMBT塩の水溶液からMBTが析
出すのを長時間防止するのみではなく、それ等の酸化生
成物が析出するのを防げる効果も有し、MBT塩の濃度
が高い場合にも更には過剰のアルカリがより少い場合に
も安定化されるのでそれだけ有利に従来使用が困難であ
つた分野にも使用できる様になる。 以下に更に本発明
を詳述すると、本発明で安定化されるMBT塩としては
ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム
、マグネシウム等のアルカリ土金属塩、モノ又はジアル
キルアミン、アルカノールアミン、アミノアルキルアル
カノールアミン、ジアミノアルキルアミン、ポリアルキ
レンポリアミン、アルコキシアルキルアミン、環状アミ
ン及び芳香族アミン等のアミン塩(アンモニウム塩も含
む)が挙げられる。
ここで言う■汀塩としてはMBTの有するベンゼン核に
低級アルキル基、カルボキシル基、アルコキシ基、水酸
基、ニトロ基、ハロゲン等が置換していてもよく置換基
の数、種類にこだわらない■汀塩の誘導体も包含される
本発明で使用されるMBT塩に対して分解性のない還元
性物質の好ましい物質としては上記したものが挙げられ
るが、それ等の好ましい具体例としてはそれぞれ以下の
化合物が例示される。
即ち亜硫酸塩としては亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸アンモニウム等、酸性亜硫酸塩としては酸性
亜硫酸ナトリウム、酸性亜硫酸カリウム等、硫化物とし
ては硫化ナトリウム、硫化アンモニウム等、水硫化物と
しては水硫化ナトリウム等、ヒドラジン類としてはヒド
ラジンヒドラート、塩酸ヒドラジン、フェニルヒドラジ
ン等が挙げられる。これ等の物質は本発明で使用される
還元性物質で好ましい例であるが、こ)に例示のない物
質でも■汀の基本構造である( しl ?−s−k分
解しない還元性物質てあれは何れも使用することが出来
る。
上記の還元性物質である安定剤は必要に応じて2種以上
併用して水溶液中に共存させてもよい。又、上記の安定
剤のうちでも酸性亜硫酸塩、等の酸性塩は水溶液中にこ
れを共存させることにより水溶液のPHを低下せしめる
ことが出来るので水溶液のPHを低下するための付加的
な薬剤を使用させる必要がないので特に好ましい。なお
本発明の安定剤を使用する場合MBT塩がアルカリ土金
属塩例えばカルシウム塩等の時は使用する安定剤例えば
亜硫酸塩等は亜硫酸カルシウム等の難溶性物質を生じ取
扱いが難しくなるのでこの様な難溶性物質を生じさせな
い安定剤を使用するのが好まし本発明による安定剤の■
汀塩水溶液中に於ける添加量は使用する安定剤の種類、
MBT塩の種類、濃度及びPH等によつて異なるが、通
常好ましくは水溶液中のMBTの重量1(1)部に対し
重量比で0.1〜5(1)部、特には10〜100部に
なるようにするのが好ましい。本発明による安定剤を■
仔塩水溶液に添加する時期及び手段については等に限定
されるものではない。
又MBT塩水溶液の濃度についても制限はなく例えば0
.01重量%の如き低濃度のものは勿論、更には5鍾量
%の如き高濃度のものでも安定化される。複数安定剤を
共存させる場合等は水溶液に同時に添加してもよいし、
或は別箇に添加してもよい。又本発明の安定剤をそのま
ま添加してもよいし或いは適宜の溶剤に溶解して添加し
てもよい。かくして本発明の安定剤の共存によりMBT
塩水溶液は広範囲の濃度範囲にわたつて安定化出来、又
水溶液のPHも従来のMBT塩水溶液と比べ”より低下
させ、例えば3重量%■汀のナトリウム塩水溶液の場合
には、PH9迄も低下さしめて安定化効果が得られるの
でそれだけ広範囲の分野に効果的に使用することが出来
る。
以下に本発明の効果を具体的に示すために実施例を示す
が、本発明は上記の説明及び下記の実施例によつて限定
されるものでなく本発明の範囲内で種々の変更が出来る
ことは勿論である。
実施例1 約5.6%のMBTのナトリウム塩水溶液に亜硫酸ナト
リウムを1%添加し過剰のアルカリを塩酸で中和しPH
を9.5にした。
不純物を濾別後水溶液を試験管内に放置し、安定性を調
べた。栓をしたものは40日後何等変化が認められなか
つた。栓をしなかつたものは約2週間安定であつた。一
方亜硫酸ナトリウムを添加しなかつたものは何れも2日
で多量の析出物を認めた。実施例2 約11%のMBTのナトリウム塩の水溶液に2%の亜硫
酸ナトリウムを添加し実施例1と同様に下記のPH迄中
和し安定性を調べた結果、明らかに亜硫酸ナトリウムを
添加したものが安定性が良好であつた。
実施例3 実施例1と同様の操作で試験したが下記の条件を変化さ
せ安定性を調べた。
明らかに安定剤を添加したものは効果が認められた。実
施例4 実施例1と同様な方法で亜硫酸ナトリウムの代りに酸性
亜硫酸ナトリウムを0.22%添加した。
この場合過剰のアルカリが中和されPHが12.33か
ら9.33に下がり、塩酸により過剰のアルカリを中和
する必要がないので好都合であつた。栓をしたものは1
ケ月安定であつた。実施例5 約5.6%のMBTのカルシウム塩の水溶液にNa2S
−9H20を1%添加し塩酸でPHを9.3とした。
実施例1と同様に安定性を調べた。栓をしたもの3週間
、栓をしないもの2週間安定であつた。Na2S−9H
20を添加しないものは何れもl日で析出物を認めた。
実施例6 3−メトキシプロピルアミン13.86fを水約350
m1に溶かし、、これに4gの亜硫酸ナトリウムを加え
た。
これに攪拌しつつMBTを20V添加しMBTの3−メ
トキシプロピルアミン塩を作つた。これを塩酸でPH9
.4とし、水で全体を400mtと・した。以下実施例
1と同様に安定性を調べた。栓をしたものは15日、栓
をしないものは10日間安定であつた。亜硫酸ナトリウ
ムを添加しなかつたものは2日で析出物を認めた。実施
例7ノ 実施例1と同様であるが亜硫酸ナトリウムの代
りに1%のヒドラジンヒドラートを使用した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2−メトルカプトベンゾチアゾール塩水溶液に該物
    質に対する分解性のない還元性物質を共存させることを
    特徴とする同水溶液の安定化方法。 2 還元性物質が亜硫酸、酸性亜硫酸のアルカリ金属塩
    、アルカリ土金属塩又はアンモニウム塩、アルカリ金属
    、アルカリ土金属又はアンモニウムの硫化物又は水硫化
    物及びヒドラジン類等から選ばれる特許請求の範囲第1
    項記載の2−メルカプトベンゾチアゾール塩水溶液の安
    定化方法。 3 還元性物質を水溶液中の2−メルカプトベンゾチア
    ゾール100部に対し重量比で0.1〜500部になる
    ように、共存させる特許請求の範囲、1又は2の2−メ
    ルカプトベンゾチアゾール塩水溶液の安定化方法。 4 2−メルカプトベンゾチアゾール塩がアルカリ金属
    、アルカリ土金属又はアミンの塩である特許請求の範囲
    第1項記載の2−メルカプトベンゾチアゾール塩水溶液
    の安定化方法。
JP674277A 1977-01-26 1977-01-26 2−メルカプトベンゾチアゾ−ル塩水溶液の安定化方法 Expired JPS6043343B2 (ja)

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JPS5392770A JPS5392770A (en) 1978-08-15
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