JPS6042216B2 - 無水酢酸の製造方法 - Google Patents

無水酢酸の製造方法

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JPS6042216B2
JPS6042216B2 JP17669181A JP17669181A JPS6042216B2 JP S6042216 B2 JPS6042216 B2 JP S6042216B2 JP 17669181 A JP17669181 A JP 17669181A JP 17669181 A JP17669181 A JP 17669181A JP S6042216 B2 JPS6042216 B2 JP S6042216B2
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methyl acetate
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methanol
acetic acid
reaction zone
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孝成 縄田
安彦 喜嶋
賢治 石井
雄 宮内
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無水酢酸の製造に関する。
さらに詳しくはメタノールと一酸化炭素を原料とする一
連の総合工程での無水酢酸の製造に関する。従来、酢酸
メチルを原料とする無水酢酸を製造する方法として(イ
)ロジウムを中心とした第■族貴金属及びハロゲン化物
並びにその他の第3成分を触媒とする方法(特公昭52
−3926号、特開昭51−65709号、特開昭51
−115403号、特開昭56−57733号等)回
ニッケル(又はコバルト)及びハロゲン化物にその他の
第3成分を触媒とする方法(本発明者らが出願した特開
昭54−56214号及ひ特願昭56−108977号
、特開昭52−78814号、特開昭52−78815
号、米国特許2、729、651号等)が知られている
上記方法において、原料物質である酢酸メチルをいかな
る方法て供給するかは工業上重要な問題である。
通常、酢酸メチルはメタノールと酢酸と1のエステル化
反応によつて、あるいはメタノールと合成ガスとの反応
によつて(例えば特公昭48−2525、特開昭51−
14921よ特開昭52−136110、特開昭52−
136111等)生成するものを供給することが考えら
れる。この場合、酢酸あるいは酢酸メチルを生成するた
めに、当然酢酸あるいは酢酸メチル製造のためのカルボ
ニル化反応帯が必要となる。又、酢酸メチルから無水酢
酸の製造を意図とする場合、当然混入が予想されるメタ
ノールおよび水等は不純物として許容されず、原料酢酸
メチルを高純度に精製する必要がある(例えば、特開昭
55−51038等)。従つて本発明のひとつの目的は
、酢酸メチルを使用する従来技術の欠点及び不利を克服
する無水酢酸の改良方法を得ることにある。
本発明によれば、酢酸及び無水酢酸の製造を統合して最
終製品として無水酢酸を得、また共通の素原料から製造
可能な生成物として酢酸及び無水酢酸の同時製造を可能
にする単一統合製造方式にできることがわかつた。従つ
て本発明によればメタノール及び酢酸メチルのカルボニ
ル化によつて酢酸及び無水酢酸が製造され、次にこのよ
うにして製造された酢酸を分離し、メタノールでエステ
ル化して酢酸メチルを製造し、メタノールと前記酢酸メ
チルをカルボニル化の原料として使用して酢酸及び無水
酢酸を製造し、このサイクルを反復する。
メタノールと酢酸メチルは共沸混合物を形成するが、そ
の分離を必要とする従来法にとつては共沸という問題は
大きな課題であつた。本発明によれば、酢酸メチルはメ
タノールを含有してよく、共沸の問題は解消される点で
特に有利である。本発明を例示しやすくするだけの目的
で本発明の方法を実施する典型的な反応系の説明図を示
す添付図面を参照することによつてさらに容易に理解す
ることができるだろう。
図面において、カルボニル化反応帯100は任意のタイ
プの1基以上の圧力反応器よりなり、この反応器に適当
な触媒典型的にいつて沃化物及び周期表第■族金属と組
合わされた第3成分よりなる触媒を含む液相反応系に、
循環流とともにメタノール、酢酸メチル及び一酸化炭素
を導入する。
純粋な形または希釈された形の一酸化炭素は1から供給
され、メタノール及び酢酸メチルは後述する循環流とし
て2から入る、反応混合物中の触媒及び重質成分は後述
の如く5を通つて循環使用され、必要に応じて3から補
給触媒成分を供給する。カルボニル化反応は典型的にい
つて、一酸化炭素分圧1〜500k9/c鑓で100〜
300℃て実施される。カルボニル化反応帯100から
出る反応混合物はその主要成分に分けられる。
このためにこの分野の専門家がよく知つているように、
1基以上の蒸留ユニット、たとえばフラッシュ蒸留装置
および/または分留塔よりなる蒸留帯200に導入され
る。酢酸メチル、沃化メチル等よりなる反応混合物中の
低沸点成分の少なくともその一部は8を通つて抜取られ
、カルボニル化反応帯へ循環される。本質的に非揮発性
成分を含有する反応混合物中の高沸点成分は5を通つて
カルボニル化反応帯へ循環され、酢酸メチル、沃化メチ
ルを含む酢酸及び無水酢酸は7より抜取られ、蒸留帯3
00へ導入される。酢酸メチル、沃化メチルの大部分は
10を通つて抜取られ、酢酸及び無水酢酸は9を経由し
て蒸留帯400へ導入され、酢酸と無水酢酸に分離され
る。無水酢酸は11から抜取られ製品化されるが12を
通る酢酸は必要に応じて13から抜取つて製品化される
。14を経由する酢酸はカルボニル化反応帯100でカ
ルボニル化を行なう原料酢酸メチルとするため、メタノ
ールのエステル化反応に使用される。
このエステル化はこの分野の専門家がよく知つている任
意の方法によつて実施することができる。
たとえば14からの酢酸はエステル化蒸留帯500で1
5から供給されるメタノールと反応する。水、酢酸並び
にメタノール、酢酸メチルよりなるエステル化反応混合
物は通常の蒸留によつて分離される。メタノールと酢酸
メチルは共沸混合物を形成す”るが、本発明によれば、
酢酸メチルを共沸組成以上に精製する必要がなく、特に
有利である。
蒸留は図面では蒸留帯600て説明図として示されてい
る多重蒸留を含む。メタノールを含む酢酸メチルは蒸留
帯600から20を経由してカルボニル化反応帯100
へ供給される。副生する水は19を通つて系から除去さ
れる。前述の如く、カルボニル化反応帯100て実施さ
れるメタノール及び酢酸メチルのカルボニル化反応は酢
酸の存在下で有利に行なわれる。
使用さ゛れる酢酸はカルボニル化合物を反応系で生成す
る金属触媒及びハロゲン化物及び/又はその他の第3成
分である。(例えば、特公昭52−3926N特開昭5
1−65709、特開昭51−11540ヌ特開昭56
一57733号、並びに本発明者らが出願した特開昭5
4−59214,56−108977、特開昭52−7
8814号、特開昭52−78815、米国特許272
9,651等があげられる。)金属触媒は第■族の金属
を使用するととに基づいているが、好ましくはパラジウ
ム、イリジウ”ム、ロジウム、ニッケルおよびコバルト
、さらに好ましくはパラジウム、ロジウムおよびニッケ
ル、特にロジウム、ニッケルを基材とする触媒系が特に
有効である。
金属触媒は任意の型で利用されるが、その一部を例示す
るとRhX3,RhX,・3H20,〔RhX(CO)
2〕2,Rh6(CO)16,RhX(PPh3)3,
Rh(SnCl3)(PPh3)3,RhI(CO)(
SbPh3)2,RhH(CO)(PPh3)3,Rh
(AcAc)3,Rh(0AC)(PPh3)2,Rh
金属、Rh2(CO)3,RhX(CO)(PPh3)
2,RhC1(CO)(AsPh3)2,RhX(CO
)〔p− (n−C4H9)3〕2,〔Rh(C2H4
)2C1。,〔Rh(AcO)2〕2,RhC1(CO
)〔P(0Ph)3〕2,〔Rh(P(0Ph)3)4
〕2,RhC1(Ph3P)2(CH3l)2,〔Rh
(CO)2X〕〔(n−C4H9)4N〕,〔RFl2
O2XA〕〔(n−C4H9)4AS〕2,〔Rh(C
O)14〕〔(n−C4H9)4P〕,PdX4,〔P
d(CO)X2〕2,〔Pd(PPh3)2〕X2,〔
Pd(PPh3)〕2(CO)Br,〔PdX4〕〔(
n−C4H9)4p〕,Pd〔(n−C4H9)3P〕
(CO)Cl2,PdCl(PPh3)2(SnCl3
),Pd〔(n−C4H9)3P〕212,NiX2,
NiX2●?TO,Ni(CO)4,Ni(CO)2(
PPh3)2,Ni(AcAc)2,N1金属、Ni(
0Ac)2〔上記式中のXはCl,BrlまたはIを、
X1はBrまたはIを、Phはフェニル基を、0Phは
フェノキシ基を、Acはアセチル基を、0Acはアセト
キシ基を、およびAcAcはアセーチルアセトネート基
をそれぞれ示す。〕等があげられる。こられの金属触媒
の使用量は特に臨界的でないが通常その使用量は反応媒
体の全容量を基準にして1′当り10−6〜5モル、好
ましくは10−4〜4モ,ル、さらに好ましくは10−
3〜2モルの範囲が選択される。
本カルボニル化反応は金属触媒とともにハロゲン化物の
存在を必要とするが好適なハロゲン化物は臭化物または
ヨウ化物またはその混合物であ町り、好ましくはヨウ化
物である。
通常ハロゲン化物は大部分が反応媒体中でハロゲン化メ
チル、ハロゲン化アセチル、ハロゲン化水素またはそれ
らの任意の混合物の形で存在するのでそのまま反応媒体
中に導入するか、またはこれらのハロゲン化!物、ハロ
ゲン化メチル、ハロゲン化アセチル、またはハロゲン化
水素の任意の一種類以上が反応媒体中で生成するような
化合物を導入してもよい。反応媒体中で他の成分と反応
してハロゲン化メチル、ハロゲン化アセチルおよび/ま
たはハロゲン・化水素を生成する化合物には無機ハロゲ
ン化物、たとえばアルカリ金属塩およびアルカリ土類金
属ならびにヨウ素および臭素元素がある。これらのハロ
ゲン化物の使用量も特に臨界的ではないが通常その使用
量はハロゲン化原子基準で反応媒体の全容量1e当り1
0−6〜20モル好ましくは10−4〜40モルの範囲
が用いられる。
前述の如く本カルボニル化反応は金属触媒及びハロゲン
化物助触媒からなる触媒系において有利に実施されるが
有機あるいは無機の促進剤を併用することによつてさら
に増進される。好ましい有機促進剤は有機窒素族化合物
である。好適な有機窒素族化合物としては窒素、リン、
アンチモンまたは砒素を含有する有機化合物が挙げられ
る。効果的な有機窒素族化合物を群に分類して限定的で
なく例示する。(1)三価の有機窒素族化合物 (4)一般式Mくご:で表示される有機窒素族化合物(
但し、MはN,P,Sb,Asを表わす。
)(a)Rl,R2,R3が水素あるいは炭素数1〜1
0の飽和アルキル基、シクロアルキル基ま たはアリー
ル基を表わし、夫々お互いに同 一でも異なつていても
よい化合物M=N モノメチルアミン、ジメチルアミン、ト りメチル
アミン、モノエチルアミン、ジエ チルアミン、トリエ
チルアミン、ジメチル エチルアミン、トリーn−プロ
ピルアミ ン、トリー1s0−プロピルアミン、トリー
n−ブチルアミン、トリーTert−ブチルア ミン、
アニリン、ジメチルアニリン、ジエ チルアニリン、ジ
メチルベンジルアミン、 トルイジン、トリフェニルア
ミン、シクロ ヘキシルアミン等のアミン類M=P トリーn−プロピルホスフィン、トリーIsO−プ
ロピルホスフィン、トリーn−ブ チルホスフィン、ト
リーTert−ブチルホス フィン、トリーシクロヘキ
シルホスフイ ン、トリ−フェニルホスフィン等のホス
フ イン類M=Sb トリー1s0−プロピルスチピン、エチル 一ジー1s
0−プロピルスチピン、トリーフ エニルスチピン、ト
リー(0−トリル)ス チピン、フエニルージーアミル
スチピン等のスチピン類M=M トリーメチルアルシン、トリエチルアルシン、トリシ
クロヘキシルアルシン、フェニルージー1s0−プロピ
ルアルシン、ジフエニルアルシン等のアルシン類(b)
R1が水素あるいは炭素数1〜10の飽和アルキル基、
シクロアルキル基またはアリール基を表わし、R2,R
3が炭素数1〜5のポリメチレン基で結ばれた化合物
ピロリジン、N−メチルピロリジン、ピペリジン、N−
フェニルピペリジン等の環状化合物 (c)R,,R2が水素あるいは炭素数1〜10の飽和
アルキル基、シクロアルキル基、またはアリール基を表
わし、夫々同一でもお互いに異なつてもよい。
R3は炭素数1〜10の飽和脂肪族アシル基を表わす化
合物及びR1が水素あるいは炭素数1〜10の飽和アル
キル基、シクロアルキル基またはアリール基で、R2,
R3がカルボキシポリメチレン基で結ばれたラクタム化
合物 アセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
アセトアニリド、N−メチルーN−フテニルアセトアミ
ド等のカルボン酸アミド類及びN−メチルーピロジノン
等のラクタム類 (d)RlR2,R3の中の少なくとも一つがカルホキ
シメチル基で、残りが水素あるいは炭素数1〜10の飽
和アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表
わし、同一でも異なつてもよい化合物 N,N−ジメチルグリシン、N,Nージ ーエチルグリシン、イミノジ酢酸、Nーメチルジイミノ
酢酸、ニトリロトリ酢酸等のカルボン酸誘導体 (B) 一般式R−C…Nて表わされる有機窒素族化合
物(但し、Rは炭素数1〜10のアルキル基、シクロア
ルキル基またはアリール基を表わす。
)アセトニトリル、プロビオニトリル、ベンゾニトリル
等のニトリル類 (C)一般式 〕M1−R5−M2? で表わされるj
−機窒素族化合物(但し、Ml,M2はN,P,・B,
Asであり、同一でも異なつていてもよい。
)(a)Rl,R2,R3,R4は、水素あるいは炭素
数1〜10の飽和アルキル基、シクロアルキル基、ある
いはアリール基を表わし、R5は炭素数1〜10のポリ
メチレン基、フェニレン基、あるいはカルボニル基を表
わす化合物 Ml9M2:N9P?Sb9A8 エチレンビス(ジフェニルホスフィ ン)、フェニレンビス(ジメチルホスフイ ン)、ビス
(ジフエニルアルシノ)エタ ン、ビス(ジー1s0−
プロピルアルシノ)ヘキサン、ビス(ジエチルスチビノ
)ペン タン、N,N,N″,N″−テトラメチルエチ
レンジアミン、N,N,N″,N″−テト ラエチルエ
チレンジア ン、N,N,N″,N″−テトラーn−プ
ロピルエチレンジアミン、N,N,N″,N″−テトラ
メチルメチレンジアミン、N,N,N″,N″ーテトラ
メチル尿素、N−メチルー2ーピロジノン、トリエチレ
ンジアミン等の化合物(b)Rl,R2が水素又は炭素
数1〜10の飽和アルキル基、シクロアルキル基、ある
いはアリール基で、R2,R4が炭素数1〜5のポリメ
チレン基で結ばれ且つR7,が炭素数1〜5のポリアル
キルメチレン基の化合物 ピペラジン、N−メチルー
ピペラジン、N−エチルーピペラジン、2−メチルーN
,N″−ジメチルピペラジン等の環状化合物 (c)その他の化合物 トリス(ジジエチルアミノエチル)スチピン、2,
5−ジカルボキシピベラジン、 シクロヘキサンー1,
2−ジアミンーN,N,N″,N″−テトラ酢酸、及び
塩並びに テトラメチルエステル、エチレンジアミン
テトラ酢酸及び塩並びにテトラメチルエス テル、1−
4−アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン、メチル置換
1,4ージアザ シクロ〔2,2,2〕オクタン、アジ
ポニ トリル、N−メチルモルホリン等の化合物(■)
複素環化合物ピリジンおよびアルキルピリジン類:ピリ
ジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、2
−エチルピリジン、3−エチルピリジン、4−エチルピ
リジン、2−プロピルピリジン、4−プロピルピリジン
、4−ブチルピリジン、4−イソブチルピリジン、4−
t−ブチルピリジン、2,6−ルチジン、2,4−ルチ
ジン、2,5−ルチジン、3,4−ルチジン、3,5−
ルチジン、2,4,6−コリジン、2ーメチルー4−エ
チルピリジン、2−メチルー5−エチルピリジン、3−
メチルー4−エチルピリジン、3−エチルー4−メチル
ピリジン、3,4−ジエチルピリジン、3,5−ジエチ
ルピリジン、2−メチルー5−ブチルピリジン、4−ペ
ンチルピリジン、4−(5−ノニル)−ピリジン、2,
6−ジプロピルピリジン、2−メチルー3−エチルー6
−プロピルピリジン、2,6−ジエチルピリジン、2,
6−ジプロピルピリジン、2,6−ジブチルピリジン、
2,6−ジーt−ブチルピリジン;官能基を含むピリジ
ン類:2−シアノピリジン、3−シアノピリジン、4−
シアノピリジン、2,6ージシアノピリジン、3,5ー
ジシアノピリジン、2−シアノー6−メチルーピリジン
、3−シアノー5−メチルーピリジン、ピコリン酸アミ
ド、ニコチン酸アミド、イソニコチゾ酸アミド、ピコリ
ン酸、ニコチン酸、イソニコチン酸、ジピコリン酸、ジ
ニコチン酸、シンコメトロニツ久酸、5−ブチルーピコ
リン酸、ニコチン酸アルキルエステル、2−アミノーピ
リジン、3−アミノピリジン、4−アミノピリジン、2
,3−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノピリジン、
2,6−ジアミノピリジン、2,3,6−トリアミノピ
リジン、2−アミノー3−メチルピリジン、2−アミノ
ー4ーメチルピリジン、2−アミノー5−メチルピリジ
ン、2−アミノー6−メチルピリジン、2−アミノー4
−エチルピリジン、2−アミノー4ープロピルピリジン
、2−アミノー4−(5−ノニル)−ピリジン、2−ア
ミノー4,6−ジメチルピリジン、2,6−ジアミノー
4−メチルピリジン、2,2″−ジピリジンルアミン、
4一(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2−ヒドロ
キシピリジン、3−ヒドロキシピリジン、4−ヒドロキ
シピリジン、2,6−ジヒドロキシピリジン、3−ヒド
ロキシー6−メチルピリジン、2−クロロピリジン、4
−モルホリノエチルピリジン;環状化合物を含むピリジ
ン類:2−フェニルピリジン、4−フェニルピリジン、
2−ベンジルピリジン、4−ベンジルピリジン、4−フ
ェニルプロピルピリジン、4,4″ージピリジル、4,
4″−ジメチルー2,2″ージピリジル、1,3−ジー
(4−ピリジル)プロパン、1,2ージー(4−ピリジ
ル)一エタン、1,2−ジー(4−ピリジル)一エチレ
ン、1,2,3−トリー(4−ピリジル)プロパン、2
,4,6−トリー(4−ピリジル)−S−トリアジン、
2,4−ジー(4−ピリジル)6−メチルーS−トリア
ジン、2,5−ジー(4−ピリジル)一S−テトラジン
;アルケニルピリジンと高分子量ピリジン類:2−ビニ
ルピリジン、4−ビニルピリジン、2ービニルー6−メ
チルーピリジン、2−ビニルー5エチルピリジン、4−
ブテニルビリジン、4−ビニルピリジンホモポリマー、
2−ビニルピリジンホモポリマー、2−ビニルピリジン
ポリマー、4−ビニルピリジンーアクリロニトリルーコ
ポリマー、4−ビニルピリジンースチレンーコポリマー
、4−ビニルピリジンージビニルベンゼ゛ンーコポリマ
ー、2−ビニルピリジンージビニルベンゼ゛ンコポリマ
ー、4−ビニルピリジンホモポリマーーN−オキシド;
ピロール類:ピロリン類:ピリミジン類:ピラジン類:
ピラゾール類:ピラゾリン類:ピリダジン類:イミダゾ
ール類:1,10−フエナントロリン及びその誘導体:
1,10−フエナントロリン、4−クロルー1,10−
フエナントロリン、5−(チアベンチル)−1,10−
フエナントロリンニキノリン及びその誘導体:キノリン
、2−(ジメチルアミノ)−6−メトキシキノリン、8
−ヒドロキシキノリン、2−カルボキシキノリン以上の
化合物群のうち好適には窒素またはリン←含有する有機
窒素族化合物、とりわけ三価のリンまたは、窒素を含有
する化合物が好ましい。
さらに好ましい有機窒素族化合物は三価のリンを含有す
るホスフィン化合物またはピリジンに代表される複素環
化合物である。また、本発明では無機促進剤として周期
表■B族およびIA族と■A族および/または■A族か
らなる群の金属または該金属の化合物を使用するが、そ
れらの金属元素としては■B族:珪素、ゲルマニウム、
スズ IA族:リチウム、ナトリウム、カリウム、ル ビ
ジウム、セシウム■A族:ベリリウム、マグネシウム、
カルシウ ム、ストロンチウム、バリウム■A族:
チタン、ジルコニウム、ハフニウムが好ましく、さらに
好ましくは■B族:珪素、ゲルマニウム、スズ IA族:リチウム、ルビジウム、セシウム■A族:マグ
ネシウム、カルシウム、ストロン チウム、バルウ
ム■A族:ジルコニウム、ハフニウム であり、特に ■B族:スズ IA族:リチウム ■A族:カルシウム、ストロンチウム ■A族:ジルコニウム が好ましい。
ところで無機促進剤は■B族とIA族および■A族およ
び/または■A族の金属または該金属の化合物を用いる
ことに基づいているが、その形態は任意のあらゆる型で
利用できる。
たとえば、金属それ自体、または微粉砕した形の金属、
ラネー金属の形態あるいは炭酸塩、酸化物、水酸化物、
硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、ハロゲン化物、シアン化物、
チオシアン化物、スルフォン酸塩、C1〜C5の低級ア
ルコキシドたとえばメトキシドまたはエトキシド、フエ
ノキシド、カルボキシイオンが1〜20炭素原子のアル
カン酸から誘導される金属カルボン酸塩、オキシハロゲ
ン化物、水素化物、亜硝酸塩、亜リン酸塩、アセチルア
セトン塩、硫化物、およびアンモニア、シアン、アミン
類、アミノ酸類等を配位した化合物あるいはフェニル基
、アルキル基が結合した有機金属化合物がある。その一
部を例示すれば、H2SiO3,H4SlO4,SiH
Br3,SiHCl3,SjHF3,SiHI3,Si
,Sl2Br6,SiBr4,SiBRH3,SiBr
Cl3,SjBr2Cl2,SiBr3Cl,Sl2C
l6,SiCl4,SiClH2,SiF4,SiH4
,S12H5,S12H8,,S14H10,S112
,Si216,SiI4,S11C13,S102,S
102,S120C16,SiS,SiS2,Ge,G
eBr4,GeC12,GeC14,GeHC12,G
eF4●3H20,GeH1,Ge14,Ge0,Ge
02,Ge0C12,GeS,GeS2,Sn,SnB
r4,SnC14,SnF4,Sn14,sn02,s
n0c1。,2sn02●P2O5●10H20,Sr
1P,Sn(SO4)221(20,SnS2,SnB
r2,SnC12,ST1F2,SnF2,Sn(0H
)2,SnI2,SnC204,sn0,sn0Isn
c12・3H20,SnS04,SnS,Sn(C6l
−15)4,Sn(CH3)4,Sn(CH3)2,S
n(C2H5)4,(C3H7)2SnH2,(CH2
)2SnI2,Sn(C2)(5)2,(C4H9)2
SnC12,(C2H5)2,SnI2,(CH3)3
SnC1,(C4H9)2SnH2,(C3H7)2S
nI2,(CH3)3 (CH2l)Sn,(C4H9
)3SnC1(C4H9)2Sn12,(C2H5)3
SnC1,(C4H9)3SnH,(C2H5)3Sn
H,(C6H5CH2)3SnC1,Sn(C2H3O
2)2,SnHP04,Sn(C2H3O2)4,Pt
H(SnCl3)(CO)(PPh3)2,L1,L1
C2H3022H20,LjA102,LiNH2,L
iB02,Li2B107,5H20,L1Br,L1
Br●2H20,Li2C03,L1HC03,LjC
103,LiC103●0.51−120,LiC1,
Li3C6H507◆4H20,Lj2S206●2H
20,LjF,Li2〔SiF6〕●2H20,LjH
C02●H2O,LiH,LiOH,LiOH◆H2O
,LjI,Ljl3H2O,LiNO3,LiNO23
H2O,LiNO2H2O,Ll2C2O4,LiHC
2O4H20,K120,LiC104,LiC104
31120,LiMn04,LiH2P04,L12P
04,Lj2P04◆12H20,・Ll2SlO3,
LjSjO4,Lj2SO4,Li2SO4H2O,L
iHSO4,Ll2S,Li2SO2,Rb,RbBr
03,RbBr,RbBr3,R■CO2,RbHCO
3,Rl)ClO3,RbCl,RbF,RbH,Rb
OH,RbIO3,RbI,RbI3,RbNO3,R
Y)20,R■02,R■03,R■04,RbC10
4,Rb104,RbMn04,Rb2Se04,RY
)2S04,Rb2S,Rb2S4H20,Rb2S,
,Rb(C2H3O2),CS,CSBrO3,CSB
r,CSBr3,CS2CO2,CSHCO3,CSC
l,CSCN,CSF,CsH,CsOH,CSlO3
,CSI,CSI3,CsNO3,CSNO29CS2
O9CS2O29CS2O39CS2O49csclO
4,CslO4,csMnO4,cs8siwl2O4
。,C8。SO4,CSHSO4,CS2S4H2O9
CS2S29CS2S2・H2O,CS2S2,CS2
S5,CSHC4H4O6,CS(C2H2O2),M
g,Mg(C2H3O2)2,Mg(C2H2O2)2
・4H20,Mg0−Al。O2,MgCl2Nlll
Cl●6H20,MgNH4P04●6H20,MgS
04●(N団)2S04・6H20,Mg(BO2)2
・8H20,Mg(BrO3)26H20,M襲R2,
MgBr26l(20,Mgc03,Mgc03.31
−120,3r1!4gc03Mg(0H)2−3H2
0,Mg(ClO3)2・61120,MgC12,M
gC12・6H20,MgF2,MgCSiF6〕・6
FI20,Mg(0H)2,Mg(H2PO2)2・6
1(20,Mg(103)2・4H20,Mg12,M
g(NO3)26H20,Mg3N2,MgC204・
2H20,Mg0,Mg(ClO4)2・61120,
Mg(MnO4)2・6H20,Mg2(PO4)2・
4H20,Mg3(PO4)2−8H20,MgHP0
4・3H20,MgHP04・71−120,Mg2P
207,Mg2P207−3FI20,MgHP03・
3H20,MgC12・KCl・6H20,MgS04
●K2SOl●6H20,MgC1。・NaCl・H2
O,M?04,MgS04・7H20,M?,MgSO
3・6H20,Mg(C4H4O6)・5H20,M?
203・6H20,Ca,Ca(C2H3O2)2・H
2O,Ca(AlO2)2,Ca0A1203・2Sj
02,CaNH4AS04・6H20,CaNH4P0
4●7H20,Ca3(ASO4)2,Ca(BO2)
22H20,CaB4,Ca(BrO3)2・H2O,
CaBr2,CaBr2◆61(20,CaC2,Ca
C03,Ca(ClO3)2・2H20,CaCI2,
CaC1。●H2O,cacl2・6H20,ca3(
C6H5O7)2・4H20,Ca(CN)2,CaC
N2,CaS206・4H20,CaF2,Ca〔SI
F6〕,CacslF5〕・2H20,Ca(HCO2
)2,CaH2,Ca(SH)26FI20,Ca(0
H)2,Ca(ClO)24H20,Ca(103)2
,CaI2,CaI26H20,Ca(C3H,O3)
2・51−120,Ca0−MgO・2c02,ca0
●MgO2SiO2,CaMOO4,Ca(NO3)2
,Ca(NO3)24H20,Ca3N2,Ca(NO
2)2・H2O,CaC2O4,CaO,Ca(MnO
4)2◆4H20,Ca028H20,CaHP042
H20,ca2p205・2H20,Ca(PO3)2
,Ca(H2PO4)2・1(20,ca2p207,
ca2p2075H20,ca3(PO4)2,2Ca
HP0331−120,Ca(H2PO2)2,CaK
2(SO4)2●H2O,CaSiO3,CaSi2,
CaSO4●2Na2S0421(20,CaS04,
CaS042H20,CaS040.5F[20,Ca
S,CaS022H20,cac4H4064H20,
CaCS3,Ca(SCN)23H20,CaS203
6F120,CaW04,Sr,Sr(C2H3O2)
2,SrB407・4H20,Sr(Bの。)2・11
20,SrBr2,SrBr26H20,SrC03,
Sr(ClO3)2,Sr(ClO3)28H20,S
rC1。,Sr(CN)24H20,SrS2064H
20,SrF2,Sr〔SiF6〕・2H20,Sr(
HCO2)2,Sr(HCO2)2・2H20,Sr(
SH)2,Sr(0H)2,Sr(0H)2・哄0,S
r(103)2,SrI2,SrI2●6H20,Sr
(NO3)2,Sr(NO3)2・4H20,Sr(N
O2)2,Sr(NO2)2・H2O,src2O4・
H2O,srO,srO2,srO2!賎0,Sr(M
nO4)2●3H20,SrHP04,srs103,
SrS04,Sr(HSO4)2,srs,srs46
H20,Sr(CNS)2●3H20,SrS203◆
5H20,Ba,Ba(C2H3O2)2,Ba(C2
H3O2)2・H2O,Ba(NH3)2,Ba3(A
SO4)2,BaHAs04●H2O,Ba(Ns)2
,Ba(Ns)2・H2O,Ba(BrO3)2・H2
O,BaBr2,BaBr2・2H20,Ba〔PtB
r6〕・10H20,BaC2,BaC03,Ba(C
lO2)2,Ba(ClO3)2H20,BaC12,
BaC1。?20,Ba(CN)2,Bas206州.
0,BaF2,BaCS1F6〕,Ba(HCO2〕,
BaH2,Ba(SH)24H20,Ba(0H)2,
Ba(0H)2・8H20,Ba(ClO)2,B21
P03,Ba(H2PO2)2・H2O,Ba(103
)2,Ba(103)2・H2O,Bal2・2H20
,BaI261−120,BaMn04,BaM004
,Ba(NO3)2,Ba(NO2)2,Ba(NO2
)2H20,BaC204,Ba0,Ba(ClO4)
2,Ba(ClO4)2・3FI20,Ba(MnO4
)2,Ba02,Ba028)(20,BaS2054
H20,BaHP04,Ba(H2PO4)2,Ba2
P207,Ba3(PO4)2,BaS103,BaS
103◆6H20,BaS04,BaS,BaS4州。
0,BaS3,BaS03,Ba(CNS)2●2H2
0,BaS203・H2O,Zr,ZrCl4,ZrB
r4,Zrl4,ZrO2,ZrOI2,ZrO(Ac
)2,ZrI(0H)3等てある。
触媒として臭化物、沃化物のハノロゲン化物、並びに目
的生成物が有機酸無水物であることを考えるとき、臭化
物、沃化物のハロゲン化物または酢酸等の有機酸塩の形
態の無機促進剤である金属化合物を用いることは好まし
い実施態様である。以上示した有機及び/又は無機の促
進剤と第■族金属と典型的な組合せを以下に例示するこ
とによつて、本発明の方法がさらに容易に理解されるだ
ろう。(1) (1)ニッケル金属成分及び (Ij)第■B族金属成分及び (Iil)第1A及び/又は第■A族金属成分の組合
せ(2) (1)ニッケル金属成分及び (11)第■B族金属成分及び (Ii)第1A及び/又は第■A族金属成分及び(■)
第■A族金属成分の組合せ (3) (1)ニッケル金属成分及び (11)第■B族金属成分及び (111)第1A及び/又は第■A族金属成分及び(I
v)有機窒素族化合物の組合せ (4) (1)ロジウム及び/又はパラジウム金属成分
及び(Ii)有機窒素族化合物及び (Iii)第■A族金属成分 の組合せ 有機窒素族化合物の使用量は第■族金属または金属化合
物成分の使用量に関係するが、通常その反応液の全容量
を基準にして1e当り10−6〜10モル、好ましくは
10−4〜5モル、さらに好ましくは10−3〜2.5
モルの範囲が選ばれる。
同様に無機促進剤である第■B,IA,■A,■A族か
ら選ばれた1種または2種以上の金属またはその化合物
は金属原子基準で第■族金属に対し、0.01〜100
、好ましくは0.03〜30、さらに好ましくは0.1
〜20の範囲て便用されるが、その使用量は通常、反応
液の全容量基準にして1種類あたり1e当り10−6〜
20モル、好ましくは10−4〜10モル、さらに好ま
しくは10−3〜5モルの範囲が選はれる。また、2種
以上の無機促進剤である金属又は該金属の化合物を使用
する場合は、それぞれ上記の範囲て使用すれは良いが、
一般に1種の金属原子を基準にして残りの金属原子は0
.01〜100、好ましくは0.03〜30の範囲て使
用される。本発明の方法を実施するためのカルボニル化
反応は反応温度がたとえば20〜350゜Cで、好まし
くは80〜300′C1さらに好ましくは100〜25
0℃の領域が適当てある。
反応全圧は揮発性の反応液を液相に保ち、一酸化炭素を
適当な圧力に保つのに十分であればよい。
一酸化炭素の好適な分圧は0.5〜3叩気圧、最適な分
圧は1〜2叩気圧、さらに最適な分圧は3〜15幌圧で
あるが、これより広い0.05〜5000気圧の範囲の
分圧でもさしつかえない。原料ガスとして使用される一
酸化炭素は必ずしも純度の高いものでなくても良く、水
素、二酸化炭素、メタン、窒素、希ガス、水等を含有し
ていても良い。
なかでも水素は反応を阻害しないばかりでなく、むしろ
触媒を安定化する傾向もある。反応原料中に水が混在す
ることは一般に生じうる現象であるが、原料ガスならび
にメタノール及び酢酸メチルは市販の反応剤に存在する
ことがありがちな程度の少量の水の混在は許容して問題
は生じない。しかしながら、通常本発明に用いる一種以
上の反応原料に10モル%以上の水が混在することは避
けるべきであつて、反応系への大過剰は水の誘導は原料
および生成物の分解を招来し易い。水と酢酸メチルはカ
ルボニル化反応で〔CH3COOCH3+H2O〕→C
H3COOOH+CH3Ol]一COC2CH3COO
H〕酢酸に交換するのて、含水原料はメタノールのプレ
ウーサーと考えることができる。
従つて含水原料、例えば水を含有する酢酸メチルは原料
をメタノール及び酢酸メチルと言及している本発明の中
に抱括される。カルボニル化工程からの流出物は従来法
たとえば蒸留によつて処理して流出物からの酢酸及び無
水酢酸を分取し、未反応酢酸メチル、沃化物、触媒成分
および促進剤を含有する循環流を回収し、カルボニル化
反応帯へ循環使用する。
前述の如く、図面ては200,300並びに400て表
わされている1基以上の蒸留装置たとえばフラッシュお
よび/または分留装置並びに精留装置て実施される。蒸
留帯てはたとえば50〜200゜Cの温度およびゲージ
圧0〜10k9/Cdの圧力が使用される。前記工程で
正成する酢酸を使用してメタノールを含む酢酸メチルを
製造し、これをカルボニル化゛反応帯に供給し、無水酢
酸と追加量の酢酸を作り、酢酸は本発明の方法のサイク
ルを完結するために使用される。このために、酢酸をエ
ステル化反応帯へ供給し、ここでエステル化触媒の存在
下、メタノールと接触させる。酢酸のメタノールによる
エステル化反応は周知の反応であつて硫酸のような種々
の触媒を一般に0.01〜1呼量%の濃度で使用する反
応であるが、イオン交換樹脂のような固体触媒を使用す
ることもできる。エステル化反応はたとえば50〜20
0 ・好ましくは大気圧以上の圧力、たとえは15気圧以下
の圧力で実施することができる。
流通反応の滞留時間は一般的にいつて5〜5紛間である
。理論的にはエステル化反応は等モルの酢酸とメタノー
ルを消費するが、一方の反応原料を他の原料に対し過剰
量、たとえばO〜300rI101%、好ましくは0〜
250n101%の過剰量が存在すことが適当である。
好ましくは酢酸を過剰にする。エステル化反応帯流出物
は目的生成物の酢酸メチル、副生する水、未反応酢酸お
よびメタノールよりなる。
この混合物は通常実施されているような一連の分留によ
つて分取することができる。たとえばエステル化反応帯
からの蒸気あるいは液体の混合物をまず40〜250℃
および絶対圧0.5〜5atmで蒸留してメタノールと
酢酸メチルとの混合物、必要に応じて共沸混合物を塔底
留分の残留酢酸および水から分離し、次の工程の蒸留で
第一蒸留ユニットからの塔底留分をたとえば40〜18
0℃、純対圧1〜5atmで蒸留することによつて酢酸
を脱水する。脱水された回収酢酸はエステル化反応帯に
循環して酢酸メチルに変換する。第1蒸留ユニットの塔
頂成分、メタノールと酢酸メチルの混合物はその組成が
例えば常圧で酢酸メチル/メタノールキ65/35モル
比のところで共沸を形成するが、通常共沸組成以下、す
なわち酢酸メチル/メタノール≦65/35モル比の混
合物でカルボニル化反応帯へ返送される。
従つて本発明によれば、共沸組成以上にメタノールを含
有する酢酸メチルを精製する必要がない点で特に有利で
ある。しかしながら共沸組成よりもメタノールの含有率
が低い酢酸メチルをカルボニル化反応帯へ供給したい場
合には、メタノールと酢酸メチルを混合物へ例えばC2
〜C5のジオール等の第3成分を添加して蒸留し(例え
は特公昭56−3813&等)、カルボニル化反応帯へ
返送すればよい。以上述べた本発明の余容をさらに理解
を容易にするため、定性的に化学反応式で表示すると以
下の如くなる。
全体として((1)+(2)、メタノールおよび一酸化
炭素)より無水酢酸が製造される。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。
これらの実施例は特記しない限り部はすべてモル基準で
あり、炭素含有化合物を表示する。実施例1第1図に例
示されているようなフローシートに従つて実施した。
(以下の実施例も同様である。)攪拌機を具備した圧力
反応器(ジルコニウム製)を包括するカルボニル化反応
帯100に予め酢酸ニッケル0.41モル%、酢酸リチ
ウム0.35モル%、酢酸スズ0.82モル%、沃化メ
チル10.87モル%、酢酸24.37モル%、酢酸メ
チル5&89モル%よりなる原料、作動液を満たし、1
を経由して水素で10kg/CItGに加圧した後、一
酸化炭素により80kg/CflGに保ちながら温度1
80℃に昇温した。次に反応器に液体原料を供給し、液
状反応混合物を抜き出して蒸留し、生成酢酸および無水
酢酸を分取し、残留する酢酸、無水酢酸ならびに未反応
酢酸メチルおよび最初に充てんした沃化メチル、沃化メ
チルと他の成分より生ずる沃素成分およびニッケル、ス
ズ、リチウムを含有する循環流を作り、この循環流を連
続的に反応器に返送した。反応は反応器内の液の平均滞
留時間が約3紛になるよに実施した。1時間当り82.
6部の沃化メチル、3.W部のニッケル6.20部のス
ズ、35虹部のリチウ・ムを含有する循環流とともに、
循環酢酸メチル175部を連続的にカルボニル化反応帯
100へ圧入するとともに、原料供給流であるメタノー
ル73部を含有する酢酸メチル73部は後述のエステル
化反応域より20を経由して2よりカルボニル化反.応
帯100へ導入される。
反応混合物は752.8部/時の速度で抜き出し、蒸留
帯200へ導入した。蒸留帯200で反応混合物は3気
圧以下の圧力および110〜150混Cの温度でフラッ
シュ蒸留し、触媒成分、、酢酸メチルの一部、酢酸の一
部およノび無水酢酸の一部を含むフラッシュ蒸留域の重
質成分はカルボニル化反応帯100へ約384部/時の
速度で循環させた。フラッシュ蒸留によつて得られる流
出流284部/時は7を経由して3気圧以下の圧力およ
び40〜200′Cの温度て操作される蒸j留帯300
で分留される。酢酸メチルと沃化メチルの軽質成分は1
0を経由し、8からの軽質循環流とともに約214部/
時の速度で6より、カルボニル化反応帯100へ返送さ
れる。酢酸及び無水酢酸は約146部/時の速度で9よ
り抜きだされ、フ蒸留帯400へ導入される。酢酸およ
び無水酢酸は5気圧以下、100〜200′Cの温度て
分留され、重質成分てある無水酢酸は73.1部/時の
速度て11より抜取られ製品化される。中質成分である
酢酸は15からのメタノール73.1部/時とともに7
3.1部/時の速度で12及び14を経由してエステル
化反応帯500へ導入される。エステル化反応帯500
は155℃および8.7atmで運転され、反応液に触
媒として硫酸3重量%を含む。エステル化反応帯からの
流出物は、酢酸メチル、メタノール、副生する水および
未反応酢酸よりなるが、5気圧以下の圧力、50〜20
0℃の温度で操作される蒸留帯600へ16を経由して
導入される。水は73.1部/時の速度で19より抜取
られ、酢酸は17を通つて循環流としてエステル化反応
帯500へ返送される。メタノール及び酢酸メチルから
なる原料供給流(メタノール/酢酸メチルニ1モル1モ
ル)は146部/時速度で20より抜取られ、カルボニ
ル化反応帯100へ供給される。実施例2 攪拌機を具備した圧力反応器(ハステロイB2製)を包
括するカルボニル化反応帯100に予め塩化ロジウム1
000ppm1、塩化ジルニウム0.28モル%、N,
Nジメチルイミダゾリウムヨウジド5.51モル%沃化
メチル13.72モル%、酢酸21.71モル%、酢酸
メチル50.77モル%よりなる原料、作動液を満たし
、1を経由して一酸化炭素て80k9/dに保ちながら
、温度180′Cに昇温した。
次に反応器に液体原料を供給し、液体反応混合物を抜き
出して蒸留し、生成酢酸および無水酢酸を分取し、残留
する酢酸、無水酢酸ならびに未反応酢酸メチルおよび最
初に充てんした沃化メチル、沃化メチルと他の成分より
生ずる沃素成分およびロジウム、ジルコニウム、イミダ
ゾールを含有する循環流を作り、この循環流を連続的に
反応器に返送した。反応は反応器内の液の平均滞留時間
が約30分になるように実施した。1時間当り82.8
部の沃化メチル、5.51刈0−3部のロジウム、1.
印部のジルコニウム、33.24部のイミダゾールを含
有する循環酢酸メチル175部を連続的にカルボニル化
反応帯100へ圧入するとともに、原料料供給流である
メタノール10酷しを含有する酢酸メチル44部は後述
のエステル化反応域より20を経由して2よりカルボニ
ル化反応帯100へ導入される。
反応混合物は820.7部/時の速度て抜き出し、蒸留
帯200へ導入した。蒸留帯200で反応混合物は3気
圧以下の圧力、110〜150℃の温度でフラッシュ蒸
留し、触媒成分、酢酸メチルの一部、酢酸の一部および
無水酢酸の一部を含むフラッシュ蒸留の重質成分はカル
ボニル化反応帯100へ約4加部/時の速度で循環させ
た。フラッシュ蒸留によつて得られる流出流276.6
部/時は7を経由して3気圧以下の圧力および40〜2
00℃の温度で操作される蒸留帯300で分留される。
酢酸メチルと沃化メチルの軽質成分は10を経由し、8
からの軽質循環流とともに約21?/時の速度て6より
カルボニル化反応帯100へ返送される。酢酸および無
水酢酸は約144部/時の速度で9より抜きだされ、蒸
留帯400へ導入される。酢酸および無水酢酸は5気圧
以下の圧力、100〜200℃の温度で分留され、重質
成分である無水酢酸は43.8部/時の速度で11より
抜取られ製品化される。中質成分である酢酸は1叩部/
時の速度で12から抜取られ、13を経由して561部
/時の速度て製品化される。一方、循環流である酢酸は
15からのメタノール144部/時とともに44部/時
の速度で14を経由してエステル化反応帯500へ導入
される。エステル化反応500は155゜Cおよび8.
7気圧で運転され、反応液に触媒として硫酸3重量%を
含む。エステル化反応帯からの流出物は、酢酸メチル、
メタノール、副生する水および未反応酢酸よりなるが、
5気圧以下の圧力、50〜200゜Cの温度て操作され
る蒸留帯600へ16を経由して導入される。
水は44部/時の速度て19より抜取られ、酢酸は17
を通つて循環流としてエステル化ノ反応帯500へ返送
される。メタノール及び酢酸メチルからなる原料供給流
(メタノール/酢酸メチルニ100/44モル1モル)
は144部/時の速度て20より抜取られ、カルボニル
化反応帯100へ供給される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法のひとつの実施態様の工程図てあ
つて、図中の主要部分はそれぞれ以下の通りである。 100・・・・・・カルボニル化反応帯、200・・・
・・・蒸)留帯、300・・・・・・蒸留帯、400・
・・・・・蒸留帯、500・・・・エステル化反応帯、
600・・・・・・蒸留帯。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1)カルボニル化反応帯でメタノール及び酢酸メ
    チルをカルボニル化して酢酸及び無水酢酸を製造する工
    程。 (2)エステル化反応帯で、メタノールと工程(1)で
    製造された酢酸とをエステル化して酢酸メチルを製造す
    る工程。 (3)メタノールと工程(2)で製造された酢酸メチル
    とをカルボニル化反応帯に導入する工程。 よりなるメタノールと一酸化炭素から無水酢酸を製造す
    る無水酢酸の循環式総合製造方法。 2 工程(1)の原料のメタノール及び酢酸メチルとし
    て酢酸メチルと水との反応物を用いる特許請求の範囲第
    1項記載の製造方法。
JP17669181A 1981-11-04 1981-11-04 無水酢酸の製造方法 Expired JPS6042216B2 (ja)

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JP17669181A JPS6042216B2 (ja) 1981-11-04 1981-11-04 無水酢酸の製造方法

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ZA83840B (en) * 1982-02-13 1984-09-26 Bp Chem Int Ltd Process for the coproduction of carboxylic acids and acid anhydrides
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