JPS604133Y2 - 電源断報知装置を備えたガスもれ警報器

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【考案の詳細な説明】この考案は、ガスもれ警報器の電源が断になったとき警
報を発するようにした電源断報知装置を備えたガスもれ
警報器に関するものである。

従来、ガスもれ警報器の電源断の有無はパイロットラン
プの点灯の有無により判別するしか方法がなかった。

したがって、電源が入っているとばかり思い込んでいた
ために取返しのつかない大事故につながることがあった
。

この考案は、上記の点にかんがみなされたもので、ガス
もれ警報器の電源から何らかの原因で断となると、報知
器を鳴動して直ちに電源断を知らせるようにしたもので
ある。

以下この考案について説明する。

第１図はこの考案の一実施例を示す回路図で、Ｐは電源
プラグ、Ａはガス検知部、Ｔ１．Ｔ２は出力端子、Ｄｌ
、Ｄ２はダイオード、Ｒ１−Ｒ７は抵抗器、Ｃは前記ガ
ス検知部Ａが断となったとき電源として動作するコンデ
ンサ、Ｔｒｌ、Ｔｒ２．Ｔｒ３はトランジスタ、ＢＺｌ
、ＢＺ２は報知器で例えばブザーである。

そして、ガス検知部ＡとダイオードＤ□、コンデンサＣ
１抵抗器Ｒ６，Ｒ，、、トランジスタＴｒ３、およびブ
ザーＢｚ２でガスもれ警報器が構成され、トランジスタ
Ｔｒ１．Ｔｒ２、抵抗器Ｒ□〜Ｒ６、ブザー皮、および
ダイオードＤ２で電源断報知装置が構成される。

第２図は第１図のガスもれ警報器のガス検知部Ａの回路
図で、Ｄｏはダイオード、ｃｏは平滑コンデンサ、Ｓは
ガス検出素子、札は抵抗器、Ｔ□。

Ｔ２は第１図に示すのと同じ出力端子である。

ガス吸着が起きないときはガス検出素子Ｓは抵抗が大き
く、したがってガス検出素子Ｓと直列に接続された抵抗
器Ｒ８の両端、すなわち、出力端子Ｔ１，７２間の電圧
は低い所定値の平常電圧となる。

ガス吸着が起きるとガス検出素子Ｓの抵抗が小さくなる
ため出力端子Ｔ”ｔｔ ”２間の電圧は前記の平常電圧
より高い異常電圧となる。

また、電源プラグＰが抜けたりして電源が断になると、
出力端子Ｔ□、Ｔ２間の電圧は零の断線電圧となる。

次に動作について説明する。

まず、電源プラグＰを電源コンセントに差し込めばガス
検知部Ａが作動状態になり、出力端子Ｔ□、Ｔ２に平常
電圧が取り出せる。

この平常電圧でダイオードＤ１を介して常時コンデンサ
Ｃに充電する。

一方、ダイオードＤ２を介して平常電圧が抵抗器Ｒ１，
Ｒ２で分圧され、この分圧された電圧がベースに印加さ
れることによりトランジスタＴｒｌはオン、トランジ
スタＴｒ２はオフとなる。

したがって、ブザー＆。は鳴動しない。

この状態で電源プラグＰが何らかの原因ではずれたり、
停電したりして電源プラグＰの電源がなくなると、出力
端子Ｔ□、Ｔ２の平常電圧はなくなり断線電圧となるの
で、トランジスタＴｒｌはオフ、トランジスタＴｒ２は
オンとなり、コンデンサＣを電源としてブザーＢｚ１が
鳴動する。

かくして、電源断をコンデンサＣの充電電荷を電源とし
て短時間ではあるが、十分報知することができる。

次に、ガスもれ検出動作について簡単に説明する。

ガスもれがあって第２図に示すガス検出素子Ｓにガス吸
着が起ると、前述したように出力端子Ｔ１．Ｔ２の出力
が大きい異常電圧となる。

したがって、ダイオードＤ２の出力電圧が抵抗器Ｒａｔ
Ｒ７で分圧され、トランジスタＴｒ３のベースに印加
される電圧が上昇する結果、トランジスタＴｒ３がオン
し、ブザーＢＺ、が鳴動しこれを報知する。

なお、上記の実施例でブザーＢｚ２をブザー圧。

で兼用させてもよい。

以上説明したようにこの考案は、ガスもれ警報器の電源
が断となった場合、これを直ちに電源断報知装置により
報知できるので、電源断による事故を未然に防止するこ
とができる。

したがって、ガス自殺などの事故も防止することができ
るなど、事故を未然に防止できる。

さらに、電源プラグを抜きブザー圧、が鳴動するかどう
かをみることにより簡単に電源断報知装置を点検できる
ばかりでなく、同時にガス検出部のおおよその点検を併
せ行うことができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す回路図、第２図は第
１図の実施例中のガス検知部の回路図である。図中、Ａはガス検知部、Ｐは電源プラグ、Ｔ□、Ｔ２は
出力端子、Ｄｌ、Ｄ２はダイオード、Ｒ０〜Ｒ７は抵抗
器、Ｃはコンデンサ、Ｔｒ１〜Ｔｒ３はトランジスタ、
ＢＺｌ、ＢＺ、はブザーである。

【実用新案登録請求の範囲】