JPS6041196Y2 - 浴槽用手摺 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴槽用手摺に関し、更に詳しくは入浴の際、或
いは出浴の際及び入浴中の補助具となってそれらの動作
を安全に行ない得るようにする手摺に関する。

従来、此種の手摺において、入浴或いは出浴の際に手が
掛は易いように水平部と傾斜部とから手摺部を形成した
ものがあるが、このものの水平部及び傾斜部は面状に形
成されているので、手を乗せか、縁部に手を引っ掛ける
かして入浴の時、或いは出浴の時の動作を行なっていた
。

そのため、手元が不安定になって体の体重を掛けた時に
誤って手を滑らせて怪我する恐れがあった。

また、手摺部の水平部と傾斜部との長さ及び形状の異な
るため、浴槽の両側壁に夫々取付けるためには２種類の
手摺を必要とする。

即ち、両側壁に同じ状態に取付けなければならないため
、左側壁用、右側壁用の２種類の手摺を製造しなければ
ならず、コスト高、同時に管理面においては大変面倒に
なるといった不具合を有している。

而して、本考案はこの様な従来事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とする処は、上記従来欠点を解消して入
浴の時、或いは出浴の時の安全性を図ることが出来、且
つ、浴槽の両側壁への取付けに際してはもう１種類の手
摺を兼用して同じ状態に取付けることが出来、製造、管
理が容易でコストダウンを計り得るところの浴槽用手摺
の提供にある。

以下、図示実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。

図中Ａは手摺本体で、バー状の手摺部ａと、この手摺部
３両端において夫々手摺部ａに対して背面側に略直角に
突出する取付部すが金属又は合成樹脂にて平面略コ字状
に一体成形されている。

また手摺本体Ａは手摺部ａの長さ方向中央部において適
当な角度、例えば４５度に屈曲して屈曲部１を設け、そ
の屈曲部１を挾んで左右に水平手摺部ａ□と傾斜手摺部
褐とが形成されている。

前記水平手摺部ａ□と傾斜手摺部ａ２とは屈曲部１を挾
んで長さ及び形状が略同−に形成され、浴槽Ｂの左右の
側壁４に兼用して取付けることができるようになってい
る。

浴槽Ｂの左右の側壁４に夫々取付けられて水平となる手
摺本体Ａの水平手摺部ａ１は入浴の際の補助具となって
入浴時の動作を安全に行ない得るようにするものであり
、一方斜めになる手摺本体Ａの傾斜手摺部ａ２は出浴の
際の補助具となって出浴時の立ち上がり動作を安全に行
ない得るようにするものである。

そして、上記取付部すにはその先端部中央においてネジ
孔２が軸方向に凹設されている。

斯る手摺本体Ａは２個を１対として、浴槽Ｂの背凭部３
に隣接する左右の側壁４に相互に相対向せしめて両者同
じ状態に取りつけられる。

左右いずれか一方の側壁４のみに１個の手摺本体Ａを取
りつけても良い。

而して、この手摺本体Ａの浴槽Ｂへの取りつけは、浴槽
Ｂの側壁４を外方より貫通して螺杵部５ａを浴槽Ｂ内に
突出せしめたポルト５の上記螺杵部５ａを取付部すのネ
ジ孔２に螺着固締せしめることにより、手摺本体Ａの屈
曲部１を挾んだ水平手摺部ａ１を水平に、傾斜手摺部ａ
２をそれより背凭部３側に位置せしめて下向きに取付固
定する。

この際、ボルト５の頭部５ｂと浴槽Ｂの側壁４との間に
は座金６を、また手摺本体Ａの取付部す端面と側壁４と
の間にはパツキン７を夫々挟入介在せしめて、該部から
の浅水を防止する。

尚、図中３は浴槽Ｂの背凭部３に隣接する左右の側壁４
，４に夫々入浴者が肘を掛は易い様に段状に形成したア
ームレストで、上記手摺本体Ａはこのアームレスト８の
若干上方に取りつけられる。

上記実施例においては、手摺本体Ａは屈曲部１を挾む水
平手摺部ａ１を水平に傾斜手摺部２をこれより背凭部３
側に位置せしめて斜め下向きに取りつけたが、手摺本体
Ａはこれとは逆に、屈曲部１を挾む水平手摺部ａ□を斜
め上方に向け、傾斜手摺部ａ２をこれより背凭部３側に
位置せしめて水平に取りつけたり、屈曲部１を最も上方
に位置せしめて逆Ｖ字型に取りつける等浴槽Ｂへ取りつ
け方は任意である。

また浴槽Ｂがアームレスト８を有さない浴槽であっても
良いことは勿論である。

本考案は成上の如く構成したので下記の如き優れた作用
効果を有する。

■ 手摺本体の手摺部は長さ方向中央部に屈曲部を設け
、該屈曲部を挾んで左右に水平手摺部と傾斜手摺部とを
形成しているので、入浴の際は水平手摺部に、出浴の際
は傾斜手摺部に夫々手を掛けることにより、入浴時、或
いは出浴時のそれらの動作を助ける補助具となってそれ
らの動作を楽に、安全に行ない得るように図る。

■ 手摺本体は手摺部の両側に取付部を突設して平面略
コ字状としたので、側壁に取付けた場合、手摺部と側壁
との間に手、指を通す間隙が出来、しっかりと握ること
ができるため、手を滑らせることなく安全に使用出来、
大巾に安全性の向上を図り得る。

■ 水平手摺部と傾斜手摺部との長さ及び形状を屈曲部
を挾んて略同−に形成したことによって、浴槽の左右の
側壁いずれに対しても同一状態で取付けることが出来、
従来の様に左側壁用、右側壁用の２種類を用意する必要
がなく、一種類の手摺本体を兼用すれば良いので、部品
点数が少なくなり、部品の製造、管理が容易で、コスト
安である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の浴槽用手摺の正面図、第２図は平面図
、第３図は第１図のＸ−Ｘ線断面図、第４図は使用状態
を示す平面図、第５図は第４図のＹ−Ｙ線断面図、第６
図は第４図の２−２線断面図、第７図は取付状態を示す
拡大平面図で一部切欠する。 図中、Ａ・・・・・・手摺本体、Ｂ・・・・・・浴槽、
ａ・・・・・・手摺部、ｂ・・・・・・取付部、１・・
・・・・屈曲部、４・・・・・・側壁、ａ□・・・・・
・水平手摺部、ａ２・・・・・・傾斜手摺部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 手摺部と、この手摺部の両端に、手摺部に対して背面側
   に略直角に突出する浴槽への取付部と、て平面略コ字状
   の手摺本体を形成し、前記手摺部の長さ方向中央部に屈
   曲部を設けて左右に水平手摺部と傾斜手摺部とを形成し
   、該水平手摺部と傾斜手摺部との長さ及び形状を略同−
   に形成したことを特徴とする浴槽用手摺。