JPS6040256B2 - サンドイツチ構造の電機子のコイルの製造方法 - Google Patents

サンドイツチ構造の電機子のコイルの製造方法

Info

Publication number
JPS6040256B2
JPS6040256B2 JP50043657A JP4365775A JPS6040256B2 JP S6040256 B2 JPS6040256 B2 JP S6040256B2 JP 50043657 A JP50043657 A JP 50043657A JP 4365775 A JP4365775 A JP 4365775A JP S6040256 B2 JPS6040256 B2 JP S6040256B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
armature
impregnated
molding material
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP50043657A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS51118007A (en
Inventor
富明 坂野
文敏 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP50043657A priority Critical patent/JPS6040256B2/ja
Publication of JPS51118007A publication Critical patent/JPS51118007A/ja
Publication of JPS6040256B2 publication Critical patent/JPS6040256B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は樹脂成形により一体岡山体化した電機子コイル
の製造方法に関する。
電機子コイルは、電線を複数回巻回して、ワニス等の結
着剤によりその支持鉄心と共に一体固着して剛体化を図
るのが一般である。
しかし、機器としての特性上、支持体のない電機子コイ
ルが必要である場合は何等かの方法でコイル自身の一体
岡山体化を図らなければならない。特に電動機用回転子
としての無鉄心電機子コイルの場合は、一体剛体化に要
求される特性も高度であり、高温における機械的強度、
寸法安定性および長時間の耐熱劣化特性に応えられる一
体剛体化が要求される。従来は、上記無鉄心電機子の剛
体化に、熱硬化性樹脂の梓型や成形を適用し、一部その
表面に、ガラスクロスによる複合効果を応用してきた。
しかしながら機器としての過負荷特性を十分に満足する
に至っておらず、特に、電機子が長時間150℃以上も
の高温度に曝らされたり、短時間温度上昇による耐熱衝
撃性を付与されたり、高速回転による遠心力を与えられ
たりすることに対する特性上の問題は多かった。すなわ
ち、電機子としての寸法安定性であり、耐遠心力性であ
って、耐熱寿命劣化と共に非常に不安定要素が強いもの
であった。この原因を種々検討するに、磁器コイルの一
体剛体化を単に熱硬化性樹脂成形材料のみにたよる方法
では、その構造上コイルを構成する電線が成形材料中に
完全に埋め込まれないこともあって十分でないので、こ
れを解決するために成形品表面に樹脂含浸シートを使用
して岡山体化をはかっている。従ってこのものはシート
使用による複合効果はあるものの従来の樹脂含浸シート
では、その含浸樹脂の特性上から、その複合効果が低い
。すなわち試験の結果高温雰囲気で極度に低下し、かつ
長時間高温曝露によっても減少してくることが判明した
。換言すると成形品表面における樹脂含浸シートにおい
て、含浸樹脂の耐熱特性が優れたものを適用することに
よる成形品特性への複合効果が非常に大きいことを見し
、出すことができた。本発明は、上記樹脂成形で一体剛
体化された雷磯子コイルにおいて、その表面にあって成
形品をサンドイッチ状にはさんでいる樹脂含浸シートの
含浸樹脂の耐熱性向上の観点から検討をすすめて開発し
た、従来のポリアマィド系ェポキシ樹脂含浸シートの特
性をはるかに上まわる、機械的、熱寿命特性に優れた樹
脂含浸シートを得たものである。そして、硬化剤にエチ
レングリコ‐ルビスピロメリティトを用い、主剤にェポ
キシ当量450〜550のビスフェノールAから成るェ
ポキシ樹脂をシートの含浸樹脂としたことと、かっこの
樹脂の含浸シートを、鞍無水物硬化ェポキシ樹脂成形材
料と共に適用させて、前記樹脂舎浸シートを表面に有す
るサンドイッチ構造の樹脂成形電機子コイルを得たこと
にある。以下、その詳細を説明する。
第1図は、成形材料と樹脂含浸シートとのサンドイッチ
構造を有する成形板の曲げ強さを示すもので、そのサン
ドイッチ構造の断面を第2図に示す。
1は表面の樹脂含浸シートで、2は成形材料である。
試験片は、厚さ2肋、中IW帆、長さ100柳で、表面
シート厚さは、25〜30一である。第1図におて、A
は、本発明のもので、基材にガラス密度20夕/め、2
5仏厚の平織ガラスクロスを用い、含浸樹脂としてビス
フェノールAに40PHRのエチレングリコ‐ルビスピ
ロメリティトを配合したェポキシ樹脂を用い、この樹脂
を基材に80±5重量%舎浸したシートを、酸無水物硬
化ェポキシ樹脂成形材料と共に成形したサンドイッチ構
造を有する成形品である。Bは、従来品であって、基材
にAと同じガラスクロスを用い、含浸樹脂として、ポリ
アマィド硬化ェポキシ樹脂を用い、これをAと同量基材
に含浸したシートを、Aと同じ成形材料にて成形したサ
ンドイッチ構造を有する成形品である。Cは、Aと同じ
成形材料による成形品で、表面にシートを有しない成形
材料単独のものである。第1図にみられる如く、成形品
の曲げ強度に与える表面シートの複合効果は室温近くで
も大きい。しかし、160qoもの高温になると、耐熱
性を有しない従釆品Bは、その効果が全くなくなり、成
形材料のみの成形品Cと同等の値になる。一方、本発明
の成形品Aは、高温程その効果は顕著であり、成形材料
のみの成形品Cに対しての向上率は室温近くで20%の
ものが、160qoにもなると50%に達している。第
3図は、第1図と同じ曲げ試験によって、各温度で強度
低下を測定し、初期値の50%まで劣化したときを寿命
としてlEEEIOI−1972によって寿命曲線を求
めた図である。
A,B,Cは、第1図と同じ試料を示している。2万時
間での使用可能温度を推定すると、A=14500、B
=15500となり、本発明の耐熱性ェポキシ樹脂含浸
シートによる効果の大きいことがわかる。
すなわち、成形材料のみの成形品Cや、従来品Bの場合
は、耐熱寿命においてF種としての使用が不可能であっ
たが、本発明のものは、それを可能とした。第4図は、
本発明の主題となる含浸樹脂の種々の配合のものの動的
粘弾測定TBA(TonionaIBraidAM1$
is)による高温度における力学的検討結果を示したも
のである。
主剤に、ェポキシ当量450〜550のビスフェノール
Aを、硬化剤にエチレングリコ一ルビスピロメリテイト
を用い、その樹脂への添加量を変えて検討した。A,,
A2,A3は、硬化剤の添加量をそれぞれ30,40,
5のhrとしたものである。この範囲の添加量において
は、高温での力学的特性に大きな差を生じていないこと
がわかる。また170qoまでは大きな力学的減衰が生
じないと推定される。なお、主剤のビスフェノールAに
おいても各種ヱポキシ当量につき検討し、本発明の45
0〜550ェポキシ当量での特性が、優れていることを
確認した。
本発明の場合、樹脂含浸基材は、ガラスクロスをもって
述べて来たが、この他、耐熱性に優れているガラス不織
布、アスベスト紙、マィカシート等を基材シートとした
樹脂含浸シートでも、その特性を損うこともなく、樹脂
舎浸シートとして十分適用が可能である。
また、本発明の含浸樹脂の成形材料との相性は、その融
合性、硬化作業条件、成形品としての耐熱特性等の諸特
性上、酸無水物硬化ェポキシ樹脂成形材料が特に優れて
おり、各種検討も上記成形材料によって行なわれている
。以上の如く、本発明は、ビスフェノールAにエチレン
グリコ‐ルビスピロメリティト配合ェポキシ樹脂を含浸
した樹脂含浸シートを、成形品表面に用い、酸無水物硬
化ェポキシ樹脂成形材料とのサンドイッチ構造を有する
成形品を提供したもので、その高温時での強度特性およ
び熱寿命特性上での効果を非常に高めたものである。
特に、高温、高速回転での苛酷な条件での使用を要求さ
れる整流子電動機において、カップ形あるいはフラット
形無鉄心電機子の性能向上への効果は、非常に大きいも
のがある。
以下に、平板状無鉄心電機子コイルに適用した場合の実
施例を示す。
実施例 1 第5図は巻線式無鉄心電機子を示したもので、第6図に
その一断面を示す。
1は電機子表面を覆う横脂含浸シート、2は成形材料、
3は前記成形材料中2に埋め込まれた電機子コイル、4
は電機子外周部の凸部、5は電機子の平板部、6は中央
凸部、7は整流子、8はシャフトであって、樹脂成形電
機子コイル3および整流子7の一部は、シャフト8と共
に成形材料2を介して一体剛体化されている。
この巻線式無鉄心電機子の製造は、まず表面に融着層を
有する自己融着電線を所定数複数した後、加熱して電線
同志を表面の融着層によって接着させ単コイルを得る。
次に、この単コイルを順次円形に整列させた後、各単コ
イルの端末と整流子とを電気的、機械的に接続し、所定
形状の金型で加熱、加圧させ、所定寸法にコイルを整形
すると共に単コイル同志を一体固着させ、電機子コイル
を得る。次に、電機子コイルを所定形状のキャビティを
有する樹脂成形金型にシャフト6と共にセットする。こ
のとき、少なくとも電機子の平板部5は、半硬化樹脂含
浸シートーによって両面からサンドイッチされた状態で
セットされる。この状態でトランスファー成形等によっ
て電機子コイル、半硬化樹脂舎浸シート1およびシャフ
ト8をェポキシ樹脂成形材料2によって一体剛体化する
。直径95で、平板部厚さ2.0肋の成形材料無鉄心電
機子を作成し、シャフト8の一端を保持して、1500
0雰囲気中で15,00仇pmの回転試験を行なった。
前記電機子温度が、設定温度になって後、10分間回転
を行ない、試験前後の平板部5のシャフト8に対する直
角度によって、面ぶれを測定した。その結果を表1に示
す。表 1 実施例 2 前記実施例1と同様な形状を有する電機子を用い、加熱
劣化による平板部面ブレを測定した。
電機子外径134で、厚さ180o0雰囲気中で、各種
シートを表面に適用して、180qo雰囲気中で劣化さ
せた。その結果を第7図に示す。Aは、厚さ25仏のガ
ラスクロスに、ビスフエノールA(エポキシ当量450
〜550)とエチレングリコールピロメリティト(40
phr)との配合樹脂を、樹脂量が80重量%になるよ
う合浸して半硬化状にした樹脂含浸ガラスクロスを電機
子表面シートとして用いたものである。A′は、前記A
のガラスク。スの代わりにガラス密度約12タノでのガ
ラス不織布を用いたもので、含浸樹脂はAと同一のもの
である。Bは、Aと同じガラスクロスを用い、含濠樹脂
にポリアマィド硬化ェポキシ樹脂を用いたものである。
Cは、樹脂含浸シートを用いていないものである。いず
れも成形材料は、酸無水物硬化ェポキシ樹脂であり、樹
脂成形後に、16000で5時間の後硬化を行なった。
電機子コイルの電線は、ェステルィミド樹脂絶縁層に、
フェノキシ樹脂系融着層を塗布した自己融着電線である
。AおよよびAに示す本発明のものは、高温における長
時間劣化においても、寸法安定性に優れた値を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は各種の成形材料と樹脂含浸シートとのサンドイ
ッチ構造を有する成形板の測定温度に対する曲げ強さを
示す特性図、第2図は上記成形板のサンドイッチ構造を
示す断面図、第3図は各種試料における曲げ強さが初期
値の50%に低下した時を寿命とした耐熱寿命を示す特
性図、第4図は含浸樹脂の種々のTBAによる高温度に
おける力学的特性図、第5図は巻線式無鉄心電機子の斜
視図、第6図は第5図の一部断面斜視図、第7図は加熱
劣化時間に対する成形電機子の平板部面ぶれ変化を示す
特性図である。 1・・・・・・樹脂含浸シート、2・・…・成形材料、
3・・・・・・電機子コイル。 第1図 第2図 第5図 第6図 第3図 第7図 第4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電線を複数回巻回してなる単コイルを1個または2
    個以上整列させて電機子コイルとし、この電機コイルを
    樹脂含浸シートと共に成形材料にて樹脂成形して一体化
    し、前記電機コイルを埋設した成型品の表面に前記樹脂
    含浸シートを形成してなるサンドイツチ構造の電機コイ
    ルの製造方法において、前記樹脂含浸シートは、エポキ
    シ当量450〜550のビスフエノールAとエチレング
    リコールビスピロメリテイトから成るエポキシ樹脂配合
    物を含浸樹脂とした半硬化樹脂含浸シートにて構成し、
    かつ、前記成形材料は酸無水物硬化エポキシ樹脂にて構
    成してなるサンドイツチ構造の電機子コイルの製造方法
JP50043657A 1975-04-09 1975-04-09 サンドイツチ構造の電機子のコイルの製造方法 Expired JPS6040256B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50043657A JPS6040256B2 (ja) 1975-04-09 1975-04-09 サンドイツチ構造の電機子のコイルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50043657A JPS6040256B2 (ja) 1975-04-09 1975-04-09 サンドイツチ構造の電機子のコイルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS51118007A JPS51118007A (en) 1976-10-16
JPS6040256B2 true JPS6040256B2 (ja) 1985-09-10

Family

ID=12669917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50043657A Expired JPS6040256B2 (ja) 1975-04-09 1975-04-09 サンドイツチ構造の電機子のコイルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6040256B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4978104A (ja) * 1972-12-04 1974-07-27

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4978104A (ja) * 1972-12-04 1974-07-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS51118007A (en) 1976-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3960803A (en) Flexible nontacky prepreg for bonding coils in high voltage devices and method of making said prepreg
WO2002089296A1 (en) Coil of dynamoelectric machine, and mica tape and mica sheet used to insulate this coil
JP5166495B2 (ja) ドライマイカテープ及びこれを用いた電気絶縁線輪
US2820914A (en) Dynamoelectric machine structures
JPS63146308A (ja) 樹脂リッチの電気絶縁テープ及びその製造方法
KR910005333A (ko) 전기 절연 코일, 전기 회전 기계및 코일의 제조방법
CN100420715C (zh) 一种高压电机真空压力浸渍用无溶剂浸渍树脂
US3182383A (en) Electromagnetic construction
JPS6040256B2 (ja) サンドイツチ構造の電機子のコイルの製造方法
JPH10304614A (ja) 回転電機および電気機器用絶縁シート
JP3167479B2 (ja) 回転電機のコイル絶縁
JP5159812B2 (ja) 回転電機
JP2908431B1 (ja) 電気絶縁コイルの製造方法
JPS6050326B2 (ja) 電機巻線
JPS58144563A (ja) コイル導体の製造方法
JP2956218B2 (ja) 回転電機の絶縁構造
JPS6215017B2 (ja)
JPH11113204A (ja) 回転電機の固定子コイル
JPS6210103B2 (ja)
JPS605206B2 (ja) 電気機器コイルおよびその製造方法
JPS59201657A (ja) 電機用巻線の絶縁方法
JPH09219949A (ja) 回転電機および電気機器用絶縁シート
JP3133090B2 (ja) 突極界磁巻線の絶縁処理方法
JPH0254015B2 (ja)
JPH0193107A (ja) モールドコイル