JPS6039862Y2 - 歯科用ｘ線フイルム固着体取着片 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、撮影済の歯科用Ｘ線フィルムをフィルムホ
ルタ−に固定するための歯科用Ｘ線フィルム固着体を複
数個取着した、歯科用Ｘ線フィルム固着体取着片に関す
るものである。

従来、撮影済の歯科用Ｘ線フィルムは、フィルムの破損
、折損等を防止するため、別途に作った枠にはめ込まれ
、これを封筒状の袋内に入れてカルテに挾んでわいたり
、又はカルテに袋を沢山作りつけて、この袋内に入れて
おいたりしていた。

しかし、最初の手段は、封筒状の袋内から歯科用Ｘ線フ
ィルムが落ちて紛失したり、封筒状の袋そのものが紛失
するという欠点があり、後の手段は、紛失のおそれと共
に、カルテに小さな袋を沢山作りつけるのは極めて面倒
でコストが畳むという欠点があった。

さらに、両者ともフィルム観察の場合は、フィルムをわ
ざわざ袋から取り出さねばならないという欠点を有して
いた。

この考案は、これらの欠点を除くための歯科用Ｘ線フィ
ルム固着体を提供し、かつ、これにＸ線フィルムを簡単
に取り付けることができるようにした歯科用Ｘ線フィル
ム固着体取着片を提供するものである。

第１図はこの考案の歯科用Ｘ線フィルム固着体１０の平
面図、第２図は第１図の■−■線の矢印方向にみた断面
図を厚みを拡大して示す。

歯科用Ｘ線フィルム固着体１０は、裏面に接着剤１４を
塗布した透明な合成樹脂製のフィルム固着片１３及びフ
ィルム固着片１３の上手部に印刷されるか又は接着剤１
２て接着された記録部１１で構成されている。

記録部１１は、患者の氏名、年令、性別、撮影部位、撮
影年月日、その他必要なデータを記入する部分である。

又、フィルム固着片１３は、下部両側に突出部１７をも
つはＳ゛コ３字状成され、後で述べるフィルムホルダー
に撮影済のＸ線フィルムを固着するためのものである。

第３図に、この考案の歯科用Ｘ線フィルム固着体１０の
使用法を示す。

図で、Ｈはフィルムホルダーで、透明又は乳白色半透明
の合成樹脂で作られる。

フィルムホルダーＩ］は、柔軟ではあるかや）厚手のも
のであり、単独に作られる場合と、一枚を２つ折りとし
、−力をカルテ等を挾んでむく部分とし、他方をフィル
ムホルタ−とする場合とがあり、いづれの場合もを面か
ら光を照射することにより、明瞭に歯のＸ線写真を観察
することができる。

このフィルムホルダーＨに歯科用Ｘ線フィルムＦを固着
するには、ます、歯科用Ｘ線フィルムＦの上端をフィル
ム固着片１３のコ字状内側の下辺部分１５に、又、両側
縁上部を突出部１７にそれぞれ接着剤１４によって固着
する。

次いて、このようにしてフィルムＦを固着した歯科用Ｘ
線フィルム固着体１０をフィルムホルダーＨの適宜個所
に、接着剤１４により接着するものである。

この場合、フィルム固着片１３のコ字状の突出部１７の
ためＸ線フィルムＦはめくれることなくフィルムホルダ
ーＨへ一層確実強力に固定される。

Ｘ線フィルムＦを固着したフィルムホルダーＨが単独の
ものである場合は、カルテと共に保管されることとなる
が、もし、フィルムホルダーＨが脱落しても、フィルム
ホルダーＨ自体がＸ線フィルムＦに比べて可成りの大き
さなので、脱落にすぐ気が付くし、万一その時気が付か
なくても、歯科用Ｘ線フィルム固着体１０の記録部１１
をみれば、患者の氏名等が判明するので、収納すべきと
ころが直ちに判かる。

第４，５図は、この歯科用Ｘ線フィルム固着体１０を適
宜個数剥離紙にとりつけたこの考案の取着片の実施例を
示すものである。

２０は歯科用Ｘ線フィルム固着体取着片であり、２１は
剥離紙、２３は剥離紙につけられた切り込みである。

剥離紙２１は縦長となっていて、これに歯科用Ｘ線フィ
ルム固着体１０が一列になってとりつけられている。

切り込み２３は、固着片１３のコ字状内側縁部１９から
一定間隔を置いて剥離紙２１にきりこまれている。

なお、１６は固着片１３をコ字状とするため切り取られ
る部分である。

コ字状内側縁部１９、突出部１７縁部及び一点鎖線１８
で囲まれる部分１５１が、後に述べるようにＸ線フィル
ムＦを固着するＸ線フィルム固着部となり、その他の部
分１５３がフィルムホルダーＨへ固着するためのフィル
ムホルダー固着部となる。

撮影済のＸ線フィルムＦは、次のような方法でフィルム
ホルダーＨに固着される。

最初に、最上端の歯科用Ｘ線フィルム固着体１０をとる
ため、一方の指で切り取られる部分１６を押えて、切り
込み２３を利用して最上端の歯科用Ｘ線フィルム固着体
１０を剥離紙２１と共にはぎとる。

切り込み２３から下の部分は剥離紙から剥離された状態
となってはぎとられる。

（第６Ａ図）、この状態で、Ｘ線フィルムＦをその縁部
が凡そ一点鎖線１８の位置あたりになるように部分１５
１に接着する。

Ｘ線フィルムＦの上縁部は切り込み２３に合わせる（第
６Ｂ図）。

一点鎖線１８を固着片１３に予め印刷しておくと、Ｘ線
フィルムＦをとりつける場合に目安となってとりつけ易
い。

このＸ線フィルムＦのとりつけは、固着体１０の上部に
剥離紙２１が残っているので取扱いが楽であり、しかも
、Ｘ線フィルムＦの上縁を剥離紙２１の下縁に合致させ
て接着すればよいので、極めてとりつけ易い。

次に、残りの剥離紙を除去する（第６Ｃ図）。

この状態で、露出された接着剤１４を有するフィルムホ
ルダー固着部１５３を、第３図に示すようにフィルムホ
ルダーＨに固着する。

このように、この考案の歯科用Ｘ線フィルム固着体取着
片は、極めて簡単にＸ線フィルムの取り付け、及びフィ
ルムホルダーへの取り付けができる。

又、Ｘ線フィルムＦの紛失もなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、第２図は第１図の線■−■断面図、第
３図は使用方法の説明図、第４図は歯科用Ｘ線フィルム
固着体取着片の平面図、第５図は第４図の線Ｖ−Ｖ断面
図、第６Ａ、６Ｂ、６Ｃ図は使用方法の説明図である。 １０・・・・・・歯科用Ｘ線フィルム固着体、１１・・
・・・・記録部、１３・・・・・・フィルム固着片、２
０・・・・・・歯科用Ｘ線フィルム固着体取着片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部両側に突出部を有し、裏面に接着剤を塗布したコ字
   状のフィルム固着片及びその表面の記録部より成る歯科
   用Ｘ線フィルム固着体を一列に複数個剥離紙に取り付け
   、前記歯科用Ｘ線フィルム固着体のコ字状内側縁部から
   一定間隔位置に相当する部分の剥離紙に横方向の切り込
   みを設けた歯科用Ｘ線フィルム固着体取着片。