JPS6039850B2 - タ−ビンの起動方法 - Google Patents
タ−ビンの起動方法Info
- Publication number
- JPS6039850B2 JPS6039850B2 JP6474577A JP6474577A JPS6039850B2 JP S6039850 B2 JPS6039850 B2 JP S6039850B2 JP 6474577 A JP6474577 A JP 6474577A JP 6474577 A JP6474577 A JP 6474577A JP S6039850 B2 JPS6039850 B2 JP S6039850B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- turbine
- steam
- low
- pressure turbine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Control Of Turbines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、タービン起動方法に係り、タービンバイパス
系統付タービン、特に中圧、低圧タービン起動方式のバ
イパス系統付タービンに好適な、高圧タービン排気温度
の制御に関するものである。
系統付タービン、特に中圧、低圧タービン起動方式のバ
イパス系統付タービンに好適な、高圧タービン排気温度
の制御に関するものである。
従来のバイパス系統付タービンでは、中圧、低圧タービ
ンで起動し、しかも、中圧、低圧タービンで昇途、低負
荷をとつている場合には、高圧タービン内は加減弁から
の漏洩蒸気で再熱蒸気ラインの圧力に近い蒸気圧力状態
となり、この中でロータが定格回転数で回転するため、
蒸気との摩擦（風損）により、高圧タービン内の蒸気温
度が過上昇し、温度が回転体（ロータ）強度の限界を越
えるという問題および、ケーシングとロータの伸び差に
異常が生ずるという問題があり、中圧タービン入口蒸気
圧力が低いため制御性が良いという長所があるにもかか
わらず、中圧タービン起動を行わず、高圧タービンのメ
タルマッチングと中圧低圧タービンのメタルマッチング
を同時に考慮して制御しなければならないという欠点、
および再熱蒸気ラインに蒸気が流れているため、高圧夕
−ビンが背圧のある制御性の悪い状態にあるにもかかわ
らず、高圧タービンで、昇遠、初負荷等の微妙な制御を
しなければならないという欠点がある。
ンで起動し、しかも、中圧、低圧タービンで昇途、低負
荷をとつている場合には、高圧タービン内は加減弁から
の漏洩蒸気で再熱蒸気ラインの圧力に近い蒸気圧力状態
となり、この中でロータが定格回転数で回転するため、
蒸気との摩擦（風損）により、高圧タービン内の蒸気温
度が過上昇し、温度が回転体（ロータ）強度の限界を越
えるという問題および、ケーシングとロータの伸び差に
異常が生ずるという問題があり、中圧タービン入口蒸気
圧力が低いため制御性が良いという長所があるにもかか
わらず、中圧タービン起動を行わず、高圧タービンのメ
タルマッチングと中圧低圧タービンのメタルマッチング
を同時に考慮して制御しなければならないという欠点、
および再熱蒸気ラインに蒸気が流れているため、高圧夕
−ビンが背圧のある制御性の悪い状態にあるにもかかわ
らず、高圧タービンで、昇遠、初負荷等の微妙な制御を
しなければならないという欠点がある。
しかしこれら欠点があるにもかかわらず。高圧タービン
起動方式、または、高圧、中圧、低圧タービン同時立ち
上げ起動方法で起動しなければならない状況にある。本
発明の目的は、高圧タービン内に少量の冷却蒸気を流す
ことにより、高圧タービン内の蒸気温度の過上昇をなく
し、バイパス系統付タービンの起動を容易に、かつ、制
御しやすくした制御方法を提供することにある。
起動方式、または、高圧、中圧、低圧タービン同時立ち
上げ起動方法で起動しなければならない状況にある。本
発明の目的は、高圧タービン内に少量の冷却蒸気を流す
ことにより、高圧タービン内の蒸気温度の過上昇をなく
し、バイパス系統付タービンの起動を容易に、かつ、制
御しやすくした制御方法を提供することにある。
本発明は、高圧タービン内の温度上昇が、高圧タービン
内で蒸気が滞留していること、および、蒸気圧力が高く
発生熱が多いことに起因している点に着目すると共に、
蒸気がタービンで仕事をすれば流動蒸気温度低下が得ら
れることに着目し、高圧タービン排排気と低蒸気圧力源
を連結するダンプ系統を設けると共に、加減弁から少量
の冷却蒸気を流すことにより、この加減弁からの少量の
仕事をして温度低下した冷却蒸気で、高圧タービン内に
蒸気の流れを作ると共に、低蒸気圧力源に連結され、低
い蒸気圧力となった状態で発生する高圧夕−ピン内の少
なくなった熱をダンプ系統を通して低蒸気圧力源に排出
することにより、高圧タービン内の温度上昇を抑制する
方法である。
内で蒸気が滞留していること、および、蒸気圧力が高く
発生熱が多いことに起因している点に着目すると共に、
蒸気がタービンで仕事をすれば流動蒸気温度低下が得ら
れることに着目し、高圧タービン排排気と低蒸気圧力源
を連結するダンプ系統を設けると共に、加減弁から少量
の冷却蒸気を流すことにより、この加減弁からの少量の
仕事をして温度低下した冷却蒸気で、高圧タービン内に
蒸気の流れを作ると共に、低蒸気圧力源に連結され、低
い蒸気圧力となった状態で発生する高圧夕−ピン内の少
なくなった熱をダンプ系統を通して低蒸気圧力源に排出
することにより、高圧タービン内の温度上昇を抑制する
方法である。
以下、本発明のダンプ系統を設けた、中圧低圧タービン
起動方法を用いたバイパス系統付タービン起動の一実施
例を第１図に従って説明する。起動に先立ち、主蒸気止
め弁３、再熱蒸気止め弁１２、インターセプトバイパス
蒸気止め弁１４、低圧バイパス蒸気止め弁２５を開く。
起動の初期においては、放熱器１からの蒸気は、主蒸気
管２を通り、高圧バイパス２２で流量制御されて、高圧
オルフィス２３で圧力を、高圧減温器２４で温度を低下
して低温再熱管９を通って再熱器１０‘こ至る。この後
、再熱器１０で温度のみを回復し、低温再熱管１１を通
って、低温再熱管１１の圧力を制御するスピルオーバ弁
２５を経て、低圧オルフィスで圧力を低圧減温器で温度
を低下して低圧バイパス排気管２９を通ってェネルギダ
ンパ３０に至り、再び圧力を低下させて復水器２１に放
出される。このバイパス運転状態から、インターセプト
バイパス弁１５および、インターセプト弁１３を開いて
スピルオーバ弁２５のみを通って流れて復水器２１に至
っていた蒸気を、中圧タービン１７、そして、クロスオ
ーバ管１８を経て低圧タービン１９，２０に流して復水
器２１に至る様にし、中圧タービン１７、低圧タービン
１９，２０のメタルマッチング、伸び差等をのみ考慮し
て昇速および負荷をとっていく。
起動方法を用いたバイパス系統付タービン起動の一実施
例を第１図に従って説明する。起動に先立ち、主蒸気止
め弁３、再熱蒸気止め弁１２、インターセプトバイパス
蒸気止め弁１４、低圧バイパス蒸気止め弁２５を開く。
起動の初期においては、放熱器１からの蒸気は、主蒸気
管２を通り、高圧バイパス２２で流量制御されて、高圧
オルフィス２３で圧力を、高圧減温器２４で温度を低下
して低温再熱管９を通って再熱器１０‘こ至る。この後
、再熱器１０で温度のみを回復し、低温再熱管１１を通
って、低温再熱管１１の圧力を制御するスピルオーバ弁
２５を経て、低圧オルフィスで圧力を低圧減温器で温度
を低下して低圧バイパス排気管２９を通ってェネルギダ
ンパ３０に至り、再び圧力を低下させて復水器２１に放
出される。このバイパス運転状態から、インターセプト
バイパス弁１５および、インターセプト弁１３を開いて
スピルオーバ弁２５のみを通って流れて復水器２１に至
っていた蒸気を、中圧タービン１７、そして、クロスオ
ーバ管１８を経て低圧タービン１９，２０に流して復水
器２１に至る様にし、中圧タービン１７、低圧タービン
１９，２０のメタルマッチング、伸び差等をのみ考慮し
て昇速および負荷をとっていく。
この時第２図３６の如く加減弁４を微小関度開き加減弁
４からの冷却蒸気（流入する主蒸気）を高圧タービン６
を通して高圧排気管７からダンプ系統管３１と流し、高
圧タービン６の圧力を制御するダンプ弁３２で高圧ター
ビン６の圧力を制御した後、ダンプ減温器３４で温度を
必要量低下させ、ダンプ排気管３３を通してェネルギダ
ンパ３５へ流し、再び圧力を低下させて復水器２１に放
出する。起動時の高圧タービンへの冷却蒸気流入量は４
５０ＭＷクラスで無負荷流量の０．７％以上必要である
。
４からの冷却蒸気（流入する主蒸気）を高圧タービン６
を通して高圧排気管７からダンプ系統管３１と流し、高
圧タービン６の圧力を制御するダンプ弁３２で高圧ター
ビン６の圧力を制御した後、ダンプ減温器３４で温度を
必要量低下させ、ダンプ排気管３３を通してェネルギダ
ンパ３５へ流し、再び圧力を低下させて復水器２１に放
出する。起動時の高圧タービンへの冷却蒸気流入量は４
５０ＭＷクラスで無負荷流量の０．７％以上必要である
。
この状態でインターセプトバイパス弁１５およびインタ
ーセプト弁１３を全開まで開く。たゞしこの時スピルオ
ーバ弁２５は全開しておく。上記の一実施例によれば、
ダンプ系統を復水器２１に連結することにより、タービ
ン起動時に高圧タービン排気圧力を低くでき、高圧ター
ビン内での発生熱の低減の効果がある。なお、低蒸気圧
力源として、クロスオーバ管１８あるいは、低圧タービ
ン１９，２０の柚気管を用いても良い。
ーセプト弁１３を全開まで開く。たゞしこの時スピルオ
ーバ弁２５は全開しておく。上記の一実施例によれば、
ダンプ系統を復水器２１に連結することにより、タービ
ン起動時に高圧タービン排気圧力を低くでき、高圧ター
ビン内での発生熱の低減の効果がある。なお、低蒸気圧
力源として、クロスオーバ管１８あるいは、低圧タービ
ン１９，２０の柚気管を用いても良い。
図面の簡単な説明第１図は本発明のダンプ系統を設けた
バイパス系統付タービンの概略図、第２図は各弁の開度
と高圧タービン排気温度の関係を時間に対して示した図
である。
バイパス系統付タービンの概略図、第２図は各弁の開度
と高圧タービン排気温度の関係を時間に対して示した図
である。
４・・・加減弁、６・・・高圧タービン、７・・・高圧
排気管、１７…中圧タービン、１９，２０・・・低圧タ
ービン、２１・・・復水器、３１・・・ダンプ系統管、
３２・・・ダンプ弁、３３・・・ダンプ排気管、３４・
・・ダンプ減温器。
排気管、１７…中圧タービン、１９，２０・・・低圧タ
ービン、２１・・・復水器、３１・・・ダンプ系統管、
３２・・・ダンプ弁、３３・・・ダンプ排気管、３４・
・・ダンプ減温器。
芥１図
茅２図
Claims (1)
- １ 中圧，低圧タービンで起動し、これらのタービンで
昇速，低負荷をとるタービンバイバス系統付タービンプ
ラントにおいて、高圧タービン排気管から復水器等の低
圧力源に至るダンプ系統途中にダンプ弁と減温器を備え
、かつ、タービン起動時に高圧タービンへの供給蒸気量
を制御する加減弁から高圧タービン部に冷却蒸気を流入
させると共に、前記ダンプ弁を開弁して高圧タービン内
から流出した蒸気を復水器に放出して、高圧タービン内
部温度上昇を抑制することを特徴とするタービンの起動
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6474577A JPS6039850B2 (ja) | 1977-06-03 | 1977-06-03 | タ−ビンの起動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6474577A JPS6039850B2 (ja) | 1977-06-03 | 1977-06-03 | タ−ビンの起動方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54102A JPS54102A (en) | 1979-01-05 |
| JPS6039850B2 true JPS6039850B2 (ja) | 1985-09-07 |
Family
ID=13266989
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6474577A Expired JPS6039850B2 (ja) | 1977-06-03 | 1977-06-03 | タ−ビンの起動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6039850B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5810103A (ja) * | 1981-07-10 | 1983-01-20 | Hitachi Ltd | タービン起動方法 |
-
1977
- 1977-06-03 JP JP6474577A patent/JPS6039850B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS54102A (en) | 1979-01-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0908603B1 (en) | Single shaft combined cycle plant | |
| JP2000161014A (ja) | コンバインド発電設備 | |
| US6405537B1 (en) | Single shaft combined cycle plant and operating thereof | |
| JP4503995B2 (ja) | 再熱蒸気タービンプラントおよびその運転方法 | |
| US6220014B1 (en) | Single shaft combined cycle plant and operating method thereof | |
| JP2523518B2 (ja) | 高圧タ―ビン起動による蒸気タ―ビンプラントの起動方法 | |
| JP2000248962A (ja) | コンバインドサイクル発電プラントの運転方法 | |
| CA1138657A (en) | Control system for steam turbine plants including turbine bypass systems | |
| JP2915885B1 (ja) | ガスタービン複合発電システム | |
| JPS6039850B2 (ja) | タ−ビンの起動方法 | |
| JP2004245184A (ja) | 再熱蒸気タービンプラントとその起動方法 | |
| JP3518252B2 (ja) | クローズド蒸気冷却ガスタービンコンバインドプラント及びガスタービンコンバインドプラント | |
| JP4395275B2 (ja) | コンバインドプラントの運転方法 | |
| JPS60159311A (ja) | 蒸気タ−ビンの起動方法 | |
| JP2677598B2 (ja) | 二段再熱式蒸気タービンプラントの起動方法。 | |
| JPS5926765B2 (ja) | タ−ビンバイパスラインを有するタ−ビンプラントの制御方法およびその装置 | |
| JPH0232442B2 (ja) | Jokitaabinnokidohoho | |
| JP2003343213A (ja) | クローズド蒸気冷却ガスタービンコンバインドプラント | |
| JPH01285605A (ja) | 二段再熱式蒸気タービンプラントの起動方法およびその装置 | |
| JPS60252109A (ja) | 複合発電プラント | |
| JPH01313605A (ja) | 複合発電装置 | |
| JPH01318706A (ja) | 二段再熱タービンのタービンバイパス装置 | |
| JPS60119304A (ja) | 蒸気タ−ビン | |
| JPH02163402A (ja) | 複合発電プラントおよびその運転方法 | |
| JPH0330687B2 (ja) |