JPS6039849B2 - タ−ビンロ−タの熱応力制御によるタ−ビン起動方法 - Google Patents

タ−ビンロ−タの熱応力制御によるタ−ビン起動方法

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JPS6039849B2
JPS6039849B2 JP589877A JP589877A JPS6039849B2 JP S6039849 B2 JPS6039849 B2 JP S6039849B2 JP 589877 A JP589877 A JP 589877A JP 589877 A JP589877 A JP 589877A JP S6039849 B2 JPS6039849 B2 JP S6039849B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高圧タービン初段後ダイヤフラムッキング部に
相対向するロータの熱応力を監視してタービンの起動を
行う方法に関するものである。
蒸気タービンの起動時には蒸気入口部付近で熱応力およ
び熱衝撃が大きくなるので、この熱応力および熱衝撃を
小さくするようなタービン起動方式が要望されている。
第1図に示す高圧タービンにおいて前記熱応力および熱
衝撃が問題となるのは、ノズルボックス2、初段動翼4
後の高圧ケーシング1およびロータ3である。一方、中
圧タービンでは特に高温となる再熱蒸気入口部である。
ところで従来、熱応力に対する監視方法は比較的に検出
器の取付けやすし、初段動翼4後の高圧ケーシング1に
注目し、このケーシング1の内外壁面に初段後ケーシン
グ内外壁温度検出器15を取付け、タービン起動時のケ
ーシングメタル温度を計測して、初段敷翼後の蒸気温度
との誤差温度をもとにして制御を行う方法であった。し
かるに近年、初段動翼後のロータの熱応力が注目され、
これにもとづく起動制御が必要であることが指摘されて
いる。その理由は、初段ディスク根元部6に熱応力によ
るクラツクが発生し、また理論解析からもケーシングよ
りもロータの熱応力が厳しいためである。ロータ部の熱
応力が高くなるのは、熱伝達の境界条件を表わす熱伝達
部がケーシングに比べてロータの方が大きくかつ肉厚が
厚いためである。
ロータの熱伝達部が一番大きくなるのはダイヤフラムパ
ツキング13に相対向するロータ3表面である。したが
って従来のように高圧ケーシング1の内外壁の温度を計
測して制御する方法、あるいは高圧ケーシング1の内壁
部の熱伝達率を使用して、初段動翼4後のロータの熱応
力を算出して制御する方法でも、ロータ部の熱伝達率が
ケーシング部のそれに比べて著しく高くなるため、従来
の起動方式は安全性および経済性の見地から問題がある
。本発明は上記のような従来技術の欠点を解消し、信頼
性の高いタービン起動方法を提供することを目的とする
もので、前記ダイヤフラムパッキングの高圧側入口部と
低圧側出口部にそれぞれ配置した各検出器により検出し
た蒸気の温度と圧力から熱伝導率、動粘性係数、比重量
およびパッキングの漏れ流量をそれぞれ算出し、ついで
前記動粘性係数および漏れ流速からしィノルズ数を算出
し、このレィノルズ数と前記熱伝導率から算出したロー
タ表面熱伝達率によりロ−夕の熱応力を求め、この熱応
力をo‐タ材の許容熱応、力以下に常時抑制すると共に
、タービンの起動時間を最短時間で完了するように制御
するようにしたものである。
以下本発明の−実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図は高圧タービンの初段近傍部を示し
たもので、ロータ3、初段ディスク5および初段動翼4
からなる回転部および内部ケーシング1、ノズルボック
ス2およびダイヤフラム10からなる非回転部により構
成されている。
6は初段ディスクの根元部、7はロータ3に設けられた
2段ディスク8に取付けられた2段勤翼、9は2段ディ
スク8に設けられたバランスホール、13はダイヤフラ
ム10のロータ3に対向する部分に取付けられたダイヤ
フラムパッキング、14はロータ3の表面にダイヤフラ
ムパッキング13と対向して設けられた各種形状の突起
で、この突起14とダイヤフラムパツキング13の先端
部の間隙は普通1肌以下にセットされていて、高圧側か
ら低圧側への蒸気漏れを軽減するように構成されている
15は初段後ケーシング1の内外壁にそれぞれ取付けら
れた温度検出器、16はダイヤフラム10‘こ設けられ
たりード線の導入孔、17は導入孔16にかん入された
導入管、18は導入管17に挿入されたりード線、19
は初段側ダイヤフラム側壁1 1と2段側ダイヤフラム
側壁12にそれぞれ取付けられた蒸気の温度と圧力を計
測する温度および圧力検出器でリード線18に接続され
ている。
本実施例の制御系統は第3図に示すように、アナログ系
統21とデジタル系統22からなり、前者21は高圧タ
ービン23に接続するジェネレータ25、速度検出器2
6、負荷検出器27、加減弁24に接続するサーボ機構
28および前記温度検出器15と温度、圧力検出器19
に接続するアナログ−デジタルコンバータ29(以下コ
ンバータと称す)から構成されている。
後者22はロータ熱応力演算装置31、前記温度検出器
15およびこの温度検出器15のアナログ信号をデジタ
ル信号に変換するコンバータ29に接擁する設定装置3
2、負荷運転判断器37、目標負荷判断器40、昇遠率
設定装置41、負荷上昇率設定装置42および加減弁位
置設定装置43から構成されている。また前記熱功6力
演算装置31はコンバータ29を介して前記温度圧力検
出器19および速度検出器26に接続する初段パッキン
グ部熱伝達率計算装置33、ロータ熱応力計算装贋34
、比較器35および偏差装置36から構成されている。
次に上記のような構成からなる制御系の作用について説
明する。タービン起動の際、運転員20はロータ初期縞
度設定器32を作動させるためのスタートスイッチ(図
示せず)を入れてタービン停止時間を入力する。
その設定器32は現時点の初段後ケーシングの内外壁温
度を基にしてロータの現在の温度分布を推定し、この推
定値をロータ熱応力演算装置31に出力した後、次の指
令が運転員20から与えられるまでその機能を停止する
。ロータ熱応力演算装置31では、まず初段ステータパ
ッキング部に相対するロータ表面の熱伝達率が初段パッ
キング熱伝達率計算装置33で計算される。
この計算装置33への入力信号はロータの回転数と初段
ステータパッキング部の蒸気の温度および圧力である。
ついでロータ熱応力計算装置34により前記熱伝達率計
算装置33で計算されたロータ表面の熱伝達率と、温度
、圧力検出器19より送られる初段後パッキング高圧側
の温度とを境界条件として、通常の差分法によりロータ
の温度分布および熱応力分布、特に熱応力値が最大とな
るロータ表面およびロータボァ部の熱応力が計算される
。この計算されたロータ表面熱応力とロータボア部熱応
力は比較器35で比較して引張応力の作用している側の
応力を選択する。次に偏差装置36においてあらかじめ
計算によるサーべを行って求めた最適短時間起動運転時
のロータの最大引張応力、負荷上昇率、昇速率とこれら
に対応する実運転における引張応力、負荷上昇率、昇速
率との偏差を求める(第8図‘a}参照)。一方、現在
のタービン運転が負荷運転中かどうかを負荷運転判断器
37により判断する。
この判断器37への入力信号としては、高圧タービン2
3のロータに接続されたジェネレータ25からの負荷検
出器27により検出し、コンバータ29でデジタル信号
に変換して入力される。もし無負荷運転39の場合には
、偏差装置36からの出力は昇途率設定器41に入力さ
れるが、負荷運転38の場合には目標負荷判断器4川こ
入力される。また目標負荷であれば起動は完了し、目標
負荷に達しない場合には、偏差装置36からの出力は負
荷上昇率設定器41に入力される。目標負荷判断器40
および負荷上昇率設定器41では偏差装置36の出力を
もとにして最適な昇遠率および最適な負荷上昇率が決定
され(第9図参照)、加減弁位置設定器43に出力され
、この設定器43で適切な加減弁関度位置が設定される
。前記設定器43からの出力信号はアナログ系統21に
送られ、まずコンバータ30でデジタル信号からアナロ
グ信号に変換された後、加減弁サーボ機構28に出力さ
れて加減弁24を前記設定器43より指令を受けた弁位
置に調整する。上記のような制御手順があらかじめ設定
された計算時間々隅ごとに目標負荷達成まで繰返し行わ
れる。次に前述した主要装置すなわちロー夕初期温度設
定装置32、熱応力演算装置31を構成する各装置33
〜36、昇速率設定装置41および負荷上昇設定装置4
2についてさらに詳述する。
ロータ初期温度検出装置32はケーシング内外壁測定メ
タル温度をもとにしてロータの初期温度分布を求めるも
のである。回転しているロータの温度分布を直接測定す
ることは困難であるが、ロータの起動時の初期温度分布
を比較的に精度よく求めておくことは重要である。第4
図はロータとケーシングの温度分布の特徴を示すもので
、ケーシング側はケーシング内壁46とケーシング外壁
47で熱の伝達があるので、定常状態でも内壁温度T;
nと外壁温度T。utの差の絶対値ITin−T。ut
lは零ではなくてある温度がある。一方、ロータ側では
ボア部は断熱と考えられるので、ポア表面45の温度勾
配は常に零であり、時間の経過に伴ってロータ表面44
の温度Tsとボア表面45の温度Tbの温度差は零に収
束し、ある時間経過後にはTs=Tbとなる温度分布に
なる。ケーシングの内外壁温度の冷却特性は第5図に示
すとおりである。
すなわち時間tがt<tsの範囲内ではケーシング内外
肇温度差の絶対値ITin−T側lは次第にある定常な
温度差Tsに近ずきtZtsではほゞ一定なTsの温度
差を保つ冷却特性を示す。したがってタービン停止後の
ケーシング内外壁間の温度差を記録しておき、タービン
停止時間がtsより長い場合(定常温度城Aa)には、
ロータの温度分布はケーシング内壁温度に等しく均一と
する。またOStミtsの非定常温度Abにある場合に
は、ロータの表面温度Tsおよびロータボア温度Tbは
【1’,【2ー式で表わされて近似し、さらにロータ内
部の温度分布はTS,Tbをもとにして‘4ー式で表わ
された2次曲線に近似する。Ts=Tb
…{1}TbニTin+k(T。山−
Tin) …‘2)k ニf(tSt,ITi
n−TOutl) …【3IT市(Th〆−のhr
+hかb+Thrb2).・・【41た)、し TS :ロータ表面温度 Tb :ロータボア温度 Tin :ケーシング内壁温度 T。
止:ケーシング外壁温度tst :タービン停止時間 k :tstとITin−T。
utlにより定まる係数f :関数記号 T :ロータの任意点の温度 Th :(ITs一Tb) r :ロータ中心から任意点までの距離rb :
ロータ中心からボア表面までの距離h :ロータボ
アとロータ表面間の距離次に初段パッキング部熱伝達率
計算装置33は*第6図に示すように、熱伝導計算装置
48、動粘性係数計算装置49、比重量計算装置50、
漏れ流量計装置51、体積漏れ流量計算装置52、軸万
向漏れ流速計算装置53、平均軸方向漏れ流速計算装置
54、ロータ間遠計算装置55、合成漏れ流速計算装置
56、レィノルズ数計算装置57、ヌッセルト数計算装
置58およびロータ表面熱伝達率計算装置59から構成
されている。
まず初段側および2段側のステータパッキング部にそれ
ぞれ設けられた各温度および圧力検出器19により測定
された温度および圧力測定値T,sf,P・sfおよび
T,sb,P,sbに対応する蒸気の熱伝導率^,sf
、動粘性係数レ,sf比重量ッ,小 y,sbを蒸気表
を用いた各計算装置48〜5川こよりそれぞれ求めてお
く。漏れ流量計算装置51は前記測定値P,sf,P,
小 T,sfおよび比重量y,sfを入力し、‘51式
によりパッキング部の漏れ豊GPLを計算して出力する
。GPL=〇.〇521KPL6d心S小,SfXふ宅
洋器量f) ・・たゞし KPL:定数6
:パッキング間隙 d :パッキング間隙中心直径 N :パッキング歯数 体積漏れ流量計算装置52は上記y,小 y$bおよび
GPLを入力し、{61,【7}式により体積漏れ流量
GPLM GPLbvを計算して出力する。
GPLfV=稀 .・…側GPLbV;SL
……{7}ylsb軸万向漏れ流速計
算装置53は上記GPLfv,GFLbvを入力し、■
,{91式により軸方向漏れ流速〃,Sf,し,Sbを
計算して出力する。
しMi亭暮旨 ……(81 レ,Sb=生じ ……■m6dた
ゞし m6d:パッキング間隙面積 平均軸方向漏れ流速計算装置54は上記し,Sr ,し
,sbを入力し、■式により平均軸方向漏れ流速Vmを
計算して出力する。
Vm=ご辛ヂ三 肌。
Qロータ周速計算装壇55はロータの回転数Nを入力し
、(11方式によりロータ周速度Vtを計算して出力す
る。
VF玲ご 肌(11) たゞし rs:ロータ半径 合成漏れ流速計算装置56は上記速度Vtおよび前記流
速Vmを入力し、(12式によりパッキング部の有効な
合成漏れ速度VEを計算して出力する。
VE=ノVm2 十(Vt/2)2 ……(12
)レイノルズ数計算装置57は上記速度VEおよび前記
漏れ流速〃,Sfを入力し、(13)式によりレィノル
ズ数Reを計算して出力する。
Re=2空2 ・・・・・・(13
)し1sfたゞし D:ロータ直径 ヌツセルト数計算装置58は上記しィノルズ数Reを入
力し、(14式によりヌッセルト数Nuを計算して出力
する。
Nu:鮫2Re9.8 .・…側 ロー夕表面熱伝達率計算装置59は上記ヌッセルト数N
uおよび前記熱伝達率^,sfを入力し、(15右式に
よりステータパツキング部の熱伝達率Kを計算して出力
する。
K=ム空& ……(IQ26次に
ロ−夕熱応力計算装置34を第7図を参照して説明する
図中の44はロータ表面、45はボア表面を示す。内蓬
rb、外蓬rsのロー夕円筒に対する非定常熱、、の
は16 により わ★れる ※三‐豹=a(
第十器) .・・・‐‐(IQたゞし T:円筒内の
半径rの点における温度r:中心よりの距離t:時間 a:温度伝導率 いま計算時間々隔を△t、半径方向の分割を図示のよう
に等分割して分割数をNRとすると、計算半径間隔△r
は(17万式により表わされる。
△r=土土 ……(17)NR(
16)式を差分形式に変形すると(18)式のようにな
る。
Tn小・−T小=aT川・水十王手ぞ−匁川k十声学洋
云字琴三 ……(・8)△tた)、し n
:半径方向の内側からn番目の分割を表わす数k:時刻
を決定する任意の整数k△t ロータ表面44での境界条件としてのパッキング部の熱
伝達率Kと蒸気温度TMは(19),(2の式のような
差分式で関係づけられる。
T秋=T,水「十争老2(TM−T・心・).・・.・
・(19)△r′2 ・)T舵ニT1,k−・十入/K+△r/2(TISf
−T1,r…(200たゞし T:温度 サフイックスi:。
‐猿面力)ら外側こ熟れた位置を表わす。
サフイックスs:ロータ表面を表わす。
サフィックス1:ロータ表面からロータ内部に学入った
点を表わすサフィックスk:k△tの時間経過を表わす
^:ロータ材の熱伝導率上記(17)〜(19)式から
任意時間経過後のロー夕内部の温度分布を求めることが
できる。
この温度分布が求まると、ロータ表面およびボアお熱応
力。s, 。bは(21),(22)から求めることが
できる。OS=畠今(TW8−TS) ……(21)
。b=基子(T柵−Tb) ……(2めT机g=′;
貴2汀r・Tのdr ‐‐‐‐‐‐(23)′叢
2の‐drたゞし E:ヤング率 Q:熱塊酸張係数 0 〃:ポアソン比 T則g:平均温度 偏差装置36を第8図‘a’,‘b}を参照して説明す
る。
各タービンの起動パターン(コールドスタート、ホット
スタートなど)ごとに解析手法により、あらかじめo‐
タ材の寿命消費率と強度から決定されるロータ材の熱坊
6力許容値を越えないという条件のもとで、最短時間起
動が可能な起動曲線(回転数曲線Gと負荷曲線H)と、
このときの最大引張熱応力曲線Dを決めておく。
偏差装置36では次の3種の偏差演算を行う。すなわち
任意時間t=L‘こおける最短時間起動時の最大引張応
力を物価線D)、負荷上昇率を(苦)maX、昇遠滋鰐
)血とし、難の鋤■けるそれらを。
r,(群)r,(弾)rとすれば3種の演算は(24式
により行われる。60ニ。
m枇−。r6群=(群)maX−(群)r ....
..(2■6群=船脚−侍rなお図中のCは許容熱応力
、E‘ま実際の引張熱応力。
tの曲線、Fは熱応力偏差をそれぞれ示す。次に昇速率
設定装置41および負荷上昇率設定装置42には第9図
b},‘d’に示すような線図がそれぞれ組込まれてお
り、新しい最適な昇速率および負荷上昇率がそれぞれ決
定される。
実際の演算は、昇遠過程においては熱応力偏差60と昇
遠率の偏差6砦を変数とし、負荷上昇過観劇、て燃応力
偏差60と負荷上郷偏差6群を変数とする(25),(
26)式が設定されている。
(帯)肌=f.(仇6朱)・.・・・.(25)(鍔)
側ゴ2(60,6群) .・..・.(26)第10図
‘刈まロ−タ表面の熱応力特性を示したもので、曲線1
,Jは従来の方法によるタービン初段後ケーシング内壁
部の熱伝達率L(第10図b)および本発明によるダイ
ヤフラムパツキング部の熱伝達率M(第10図b)をそ
れぞれ使用してロ−タ表面の熱応力を算出して図示した
ものである。第10図c}‘まタービン起動曲線を示し
たもので、曲線N,Sは回転数および負荷をそれぞれ示
す。第10図bの)らダイヤフラムパッキング部の熱伝
達率Mは回転数および負荷の上昇に伴ってケーシング内
壁部の熱伝達率Lより著しく増大することが容易にわか
る。
また同図{a’からダイヤフラムパッキング部熱伝達率
曲線Jは熱応力の最大値が高くなり、この熱り瓦力の最
大値を含め熱り瓦力の現われ方が従釆の方法に比べて早
まる煩向を示していることがわかる。以上説明したよう
に、本発明は直接に蒸気の温度および圧力を計測してダ
イヤフラムパツキング部を算出するようにしたので、実
際の熱伝達率にきわめて近い値がえられる。
また前記熱伝達率を使用して。ータの熱応力を算出する
ようにしたので、熱り6・力分布も実機状態に比較的に
近いものがえられる。したがってタービン起動の信頼性
をより一層向上させることができる。なお本発明によれ
ばロータの最大熱応力をロータ材の熱舵、力の許容値以
下に抑制しながら最短時間起動を行わせることができる
ので、タービンの運転上、安全性および経済性などを向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は高圧タービン初段敷翼近傍の断面図、第2図お
よび第3図はそれぞれ本発明のタービン起動方法の一実
施例を示す断面図および制御系統図、第4図および第6
図は説明用図、第6図は本発明に使用される制御系の計
算装置のブロック図、第7図〜第10図は説明用図であ
る。 3…ロータ、13…ダイヤフラムパツキング、19・・
・温度、圧力検出器、48・・・熱伝導率計算装置、4
9・・・動粘性係数計算装置、50・・・比重量計算装
置、51・・・漏れ流量計算装置、55・・・ロー夕周
速計算装置、56・・・合成漏れ流速計算装置、57…
レィノルズ数計算装置、58…ヌッセルト数計算装置、
59・・・ロータ表面熱伝達率計算装置。 豹ー図第2図 菊J図 策4図 黍づ図 策6図 第7図 努8図 菊?図 弟′o図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高圧タービン初段後ダイヤフラムパツキング部に相
    対向するロータ部の熱応力を算出し、この熱応力により
    タービンの起動を決定するタービン起動方法において、
    前記ダイヤフラムパツキングの高圧側入口部と低圧側出
    口部にそれぞれ配置した各検出器により検出した蒸気の
    温度と圧力から熱伝導率、動粘性係数、比重量およびパ
    ツキングの漏れ流量をそれぞれ算出し、ついで前記動粘
    性係数および漏れ流量からレイノルズ数を算出し、この
    レイレルズ数と前記熱伝導率から算出したロータ表面熱
    伝達率によりロータの熱応力を求め、この熱応力をロー
    タ材の許容熱応力以下に常時抑制すると共に、タービン
    の起動時間を最短時間で完了するように制御することを
    特徴とするタービンロータの熱応力制御によるタービン
    起動方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の起動方法において、比
    重量および漏れ流量から体積漏れ流量を算出し、この体
    積漏れ流量とロータ周速から合成漏れ流速を算出し、こ
    の合成漏れ流速と動粘性係数からレイレルズ数を算出す
    ることを特徴とするタービンロータの熱応力制御による
    タービン起動方法。 3 特許請求の範囲第1項記載の起動方法において、レ
    イノルズ数からヌツセルト数を算出し、このヌツセルト
    数と算出した熱伝導率からロータ表面熱伝達率を演算す
    ることを特徴とするタービンロータの熱応力制御による
    タービン起動方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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