JPS603916B2 - 中空被覆ア−ク切断棒 - Google Patents

中空被覆ア−ク切断棒

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JPS603916B2
JPS603916B2 JP2637678A JP2637678A JPS603916B2 JP S603916 B2 JPS603916 B2 JP S603916B2 JP 2637678 A JP2637678 A JP 2637678A JP 2637678 A JP2637678 A JP 2637678A JP S603916 B2 JPS603916 B2 JP S603916B2
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coating
cutting
cutting rod
arc
fibrous
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JP2637678A
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俊成 儀賀
操 楠本
功 長野
繁 進士
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はァーク溶断に用いられる切断棒の改良に係り、
特に水中溶断用として好適な中空被覆アーク切断棒に関
するものである。
近年、大型架橋や海洋資源開発など水中に埋設される鋼
構造物施工の増大にともない、水中における銅の切断研
究およびその実用化がさかんに行なわれている。
従来、水中における銅の切断方法としては潜水夫による
乾式ガス切断や機械的切断等がごく一般的に採用されて
いたが、作業能率、作業の省力化および安全性の点で十
分満足できるものではなかつた。
そこで最近ではこのような事態に鑑み電気とガスによる
水中自動切断法が開発されつつある。
この水中自動切断というのは陸上から遠隔操作する切断
装置と炭素鋼パイプに被覆を施した切断棒を、使用して
、切断棒からアークを発生させると共にパイプ内孔より
高圧酸素を供給して、その酸化反応熱によって被切断物
を自動的に溶融切断するものである。このような水中自
動切断に用いられる中空被覆アーク切断棒に要求される
使用性能として、■水中でもアークの安定性がよいこと
、■水中に浸潰して使用されるため、耐水性がよいこと
、■曲げて使用する場合が多いため、可操性がよいこと
、■切断簿を被切断物に押し付けて使用するため、その
加圧によって被覆筒が欠け落ちることがなく健全である
こと、等である。
以上述べたごと〈水中自動切断技術に適用される切断棒
に必要な使用性能は被覆の耐水性および可操性や被覆筒
の健全性において良好な特性をもつことである。
本発明は以上の特性を具備するアーク切断棒を提供する
ためになされたものであって、その要旨とするところは
、炭素鋼パイプの周囲にSi02,Mg○を主成分とす
る繊維性鉱物1〜15%を含有するイルミナイト系また
は高酸化鉄系被覆剤が粘絹剤により塗装されていること
を特徴とする中空被覆アーク切断棒にある。
なお、ここにいう繊維性鉱物とはSi02,Mg0を主
成分とする繊維状物質で例をあげれば陽イオンがこれに
属する。
以下に本発明を詳細に説明する。
先ず本発明における被覆剤系を選んだのは、切断棒の被
覆剤組成として被覆アーク溶接榛に通常用いられる各種
被覆系について検討したところ、ィルミナィト系および
高酸化鉄系被覆組成はアークの集中性および吹付け強さ
が具備されていたが他の被覆系例えば高酸化チタン系、
ライムチタニャ系、高セルローズ系、低水素系、鉄粉酸
化鉄系についてはいずれもアーク状態や被覆筒の健全性
などに問題があり、良好な切断結果が得られなかったこ
とによるものである。
ここでィルミナィト系または高酸化鉄系被覆とは被覆ア
ーク溶接棒に通常使用されるものを指し、その配合範囲
に示せば次のとおりである。
先ず、ィルミナィト系とはィルミナイト、ルチールなど
のチタン化合物17〜48%、長石、蛙砂、夕ルク、マ
ィカ等の桂酸塩の1種以上13〜40%を主成分とし、
その他必要に応じて炭酸カルシウム、ドロマィト等の炭
酸塩の1種以上を25%以下、有機物1〜7%、鉄粉3
0%以下、脱酸剤としてFe−Mn6〜20%、Fe−
Si5%以下の1種以上を含有して成るものである。ま
た、高酸化鉄系とはへマタィト、ミルスケールなどの酸
化鉄の1種以上7〜33%長石、桂砂、カオリナイト、
マイカ、タルク、ザクロ石などの桂酸塩の1種以上27
〜53%を主成分とし、その他必要に応じて砂鉄、ィル
ミナィト、ルチールなどのチタン化合物の1種以上を2
0%以下、炭酸石灰、ドロマィト等の炭酸塩の1種以上
を15%以下、有機物1〜7%、鉄粉30%以下、脱酸
剤としてFe−Mn6〜20%、Fe−Si5%以下の
1種以上を含有して成るものである。
本発明切断棒の被覆剤はこれらのィルミナィト系あるい
は高酸化鉄系被覆剤組成にSi02,Mg○を主成分と
する繊維性鉱物を1〜15%添加することにより被覆の
固着性すなわち耐水性、可榛・性や被覆筒の健全性が極
めて良好になるものである。
本発明者らは第1表脚注2に示すごとく、ィルミナィト
系および高酸化鉄系の基本成分を一定にしてSi02,
Mg○を主成分とする繊維性鉱物の添加量を0から20
%まで変化させ、その固着性に対する効果について調査
した結果、第1図、第1表および第3図に示すように繊
維性鉱物を1〜20%添加することにより被覆の耐水性
、可俵性や被覆筒の健全性が著しく良好となることを見
出した。すなわち、第1図は調査溶接榛を水中に浸潰し
て被覆が浸漬時間の経過とともに崩壊し始める時間、い
わゆる耐水時間を調査したものであるが、Si02,M
g○を主成分とする繊維性鉱物を全く含まない従来被覆
のィルミナィト系および高酸化鉄系被覆はともに1〜2
時間で被覆が崩壊し始めるのに対して繊維性鉱物の添加
量が0.5%で約3時間、1%添加で4〜5時間の耐水
時間を示し、その添加量が増すに従がつて効果が顕著に
なり、13%添加で2岬時間の耐水時間を示し、それ以
上添加しても耐水時間は変らないことが確認された。第
1表は第2図に示した外径の異なる曲げ絵具1を用いて
Sj02,Mg○を主成分とする繊維性鉱物の添加量と
切断棒2の可擬性との関係を調査したものである。従来
被覆では曲げ拾具外径1400◇程度では被覆の脱落や
ひび割れは生じないが1000◇以下になると被覆に脱
落が生じる。一方繊維性鉱物の添加量を増すにしたがっ
て外径の小さな曲げ治具においても被覆の脱落はなく、
その添加割合が1%以上の場合においては8000の曲
げ拾具でも大きなひびわれや脱落を生じない良好な可榛
性を示した。被覆筒の健全性は被覆の圧縮強度によって
調査できる。
そこで第3図aに示すとおり長さ2弧に切断した切断隆
側面に圧縮治具6を用いて一定速度で荷重Wを加え、被
覆を押しつぶすに要する最高荷重をもって被覆筒の健全
性を機械的に評価した。その結果を第3図に示す。それ
によると繊維性鉱物を含まない被覆では最高荷重230
k9程度で被覆が破壊するのに対し、Si02,Mg○
を主成分とする繊維性鉱物が1〜20%添加されている
と330〜480k9程度の最高荷重が得られ水中自動
切断法に適用した場合、前者のものが被覆筒の形成が不
良となるのに対し、後者のものは脱落はなく被覆の強度
すなわち被覆筒の健全性が著しく向上していることがわ
かった。
以上Si02,Mざ0を主成分とする繊維性鉱物の添加
量が1〜20%において被覆の固着性が良好になること
を確認した。しかし第4図に示すごとく繊維性鉱物が1
5%を超えて添加した場合、切断時のアーク電圧が60
V以上となり通常45〜58V程度のア−ク電圧におい
て安定した切断性を示すのに対し、ァークが不安定とな
り、切断面の均一性に欠けることを確認している。した
がってこれらの知見を総合判断して Si02,Mg○を主成分とする繊維性鉱物の適正添加
量は1〜15%とした。
すなわち1%未満の添加では被覆の固着性の改善には顕
著な効果はなく、1%以上の添加により被覆の固着性が
極端に向上するが15%を超えて添加すると前述のとお
りアークが不安定となり均一な切断ができなくなるため
である。本発明の切断棒は以上のような被覆剤と粘給剤
により湿式混合し、通常の押出し式塗装機を用いて炭素
鋼パイプに塗装されて成るものであるが、この場合粘結
剤としては、桂酸ソーダ、桂酸カリおよびその両者の混
合液を用いることができる。
第5図はこのようにして形成された中空被覆ァーク切断
榛の一態様例を示すものであってaが側面図、bが正面
図であり、内孔5をもつ炭素鋼パイプ3の周囲に被覆剤
4が被覆されているものである。なお、本発明に用いら
れる炭素鋼パイプについては特に成分範囲を限定しない
その理由は成分の異なった種々の炭素鋼パイプによる実
験によっていずれの成分の炭素鋼パイプを使用しても切
断性能が良好であることを確かめているからである。さ
らに前記炭素鋼パイプの内蓬、外径、長さについて何ら
制限しない。
すなわち被切断物の管厚または板厚によって炭素鋼パイ
プの外径および内孔(内径)の大小によってアーク熱や
酸素供給量を調整する必要上パイプの寸法は任意とする
ことができ、前記被覆剤組成はパイプの寸法に何ら制約
されないことを確認しているからである。一例をあげれ
ば、12柳の板厚の鋼を切断する場合、10肋◇の炭素
鋼パイプに内径が4柳◇、被覆外径が13側で程度の切
断棒が必要であり、16側の板厚を切断する場合であれ
ば外蓬12肋、内径4.5側の炭素鋼パイプに被覆外径
15側程度のものが必要とされるわけである。なお、現
実には前述の可榛性において切断榛のノ 曲げ半径が苛
酷な可榛性が要求される場合には、ひびわれに起因した
被覆剤の剥離、脱落を防止すると共に電気絶縁性能を高
める為に被覆剤表面に必要に応じてニス塗りなどしてか
ら第6図に示すように、たとえばJIS−C−233句
相当のビニルテープやガムテープなどの粘着テープ7あ
るし、はビニぜル樹脂等によって被覆4を施せば被覆の
脱落を防止することも可能である。
次に実施例について本発明の効果を具体的に述べる。
実施例 第2表に示す成分をもつ炭素鋼パイプに第3表および第
4表に記載した被覆剤を塗装し、第5図に示すような切
断棒を用いて第5表に示す切断条件により試験を実施し
た。
第3表はィルミナィト系被覆に関するものである。
舷.1〜No.4は比較例であるがNo.1,2,4は
Si02,Mg○を主成分とする繊維性鉱物が全く添加
されていなかったり、不足のためにアーク状態は良好で
あるが被覆の固着性が悪い。No.3においては繊維性
鉱物が過大に添加されているため被覆の固着性は極めて
良好であるがアークが不安定で切断面の均一性に問題が
あった。M.5〜地.11は本発明例であるが、いずれ
も適正量のSi02,Mg○を主成分とする繊維性鉱物
が添加されているため他の被覆剤の配合比が多少変動し
てもアーク状態、被覆の耐水性、可榛性、被覆筒の健全
性が良好で切断性も極めて良好な結果を示した。
次に高酸化鉄系被覆によるものを第4表に示す。
舷.12〜14は比較例を示す。
No.12はSi02,Mg○を主成分とする繊維性鉱
物を0.5%添加した例であるが少量のため被覆の固着
性が十分でない。No.13は繊維性鉱物が過大に添加
されているためにアーク状態が吹付け強さ過大かつ不安
定で問題があった。No.14は繊維性鉱物が全く添加
されていないために固着性が不良である。船.15〜1
7は本発明例であるがいずれも繊維性鉱物が適正である
ために、アーク状態および被覆の固着性が良好で切断性
がすぐれている。
以上詳述したごとく本発明の中空被覆アーク切断綾を用
いれば水中における鋼の切断が極めて容易でかつ均一に
可能となり、作業能率および安全性が著しく向上するも
のである。
そして本発明切断棒を用いた水中切断法はすぐれた溶断
技術として水中における溶接技術とともにますます活発
化する海洋開発時代において極めて寄与するところ大で
ある。第1表 脚注)1○印:被覆のひびわれ、脱落ない×印:被覆の
ひびわれ、脱落あり。
−印:行なわず。脚注) 2 ィルミナィト系および高
酸化鉄系被覆の基本成分 多)第 2 表
(多)球 隣 禅 除 ヤ ト 三 船 斑 ※ 薫 蓮 霊 船 服 岬 こ 地 貝 焔 球 三 2 舵 き ○ 凶 ○ 事 ○ 山 椿連 ドー・ 業岳 心X 誉ぷ 忌* 鐘年 V.・ 」8 鶴 登略 S旨 出 第5表
【図面の簡単な説明】 第1図はSi02,Mg○を主成分とする繊維性鉱物の
添加量と耐水時間との関係を表わす図、第2図は可擬性
を調査するための曲げ拾臭の説明図、第3図は繊維性鉱
物の添加量と被覆の最高荷重との関係を表わす図、第3
図aは圧縮強度を調査するための圧縮治具の説明図、第
4図は繊維性鉱物の添加量とアーク電圧との関係を表わ
す図(直流溶接機2台並列、電流300Aの場合)、第
5図は本発明の中空被覆アーク切断棒の一態様例のa側
面図およびb正面断面図、第6図は本発明切断棒の別の
態様例を示す正面図である。 1:曲げ拾具、2:切断榛、3:炭素鋼パイプ、4:被
覆剤、5:内孔、6:圧縮治具、7:粘着テープ、W:
荷重。 希′図 第2図 努3図 多3図4 多4図 多ク図 繁る図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 炭素鋼パイプの周囲にSiO_2,MgOを主成分
    とする繊維性鉱物1〜15%を含有するイルミナイト系
    または高酸化鉄系被覆剤が粘結剤により塗装されている
    ことを特徴とする中空被覆アーク切断棒。
JP2637678A 1978-03-08 1978-03-08 中空被覆ア−ク切断棒 Expired JPS603916B2 (ja)

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JPS54119346A JPS54119346A (en) 1979-09-17
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