JPS6039077Y2 - 紫外線照射装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は紫外線照射装置に関するものである。

プリント基板等に印刷されたレジストインキを紫外線照
射により硬化させる紫外線照射装置として、例えば次の
ような装置がある。

すなわち、第１図及び第２図において、１はプリント基
板等の被照射体ａを搬送するネットコンベア、２は前記
コンベア１の上方に配設された複数の紫外線ランプ、３
は反射板であり、この反射板３の後方には、上記紫外線
ランプ２と対向する通気口４をもった通気室５に通気ダ
クト６を接続してなるランプ冷却用通気機構が設けられ
ている。

この紫外線照射装置は、通気ダクト６を介して通気室５
内の空気を吸引することにより、コンベア出入口部から
取入れられて通気口４に吸引される空気流を生じさせ、
この外部から取入れられた空気流によりランプ２を冷却
しながらコンベア１により搬送されてくる被照射体ａに
対して紫外線照射を行うものであり、上記ランプ２はソ
ケット７．７に差込まれて交換可能に取付けられている
。

しかしながら従来のこの種紫外線照射装置は、第１図及
び第２図に示したように反射板３及びランプソケット７
．７等を個々に装置筺体８に取付けた構造となっている
ために、筐体８の上蓋９を外して通気室５及び反射板３
を取外さなければランプ交換を行うことができず、また
ランプ交換も筐体８内に手を差込んで行わなければなら
ないことから、ランプ交換が非常に面倒で手間がかかる
欠点があった。

本考案は上記のような実情にかんがみてなされたもので
あって、その目的とするところは、紫外線ランプと反射
板及びランプ冷却用通気機構の−部を１つのユニットに
まとめることにより、このユニットを装置筐体外に引き
出すだけで簡単に能率良くランプ交換を行えるようにす
ると共に、上記ユニットを装置筐体内に収納すればその
状態でランプ冷却用通気機構が構成されるようにした紫
外線照射装置を提供することにある。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第３図〜第５図において、ａはレジストインキを印刷さ
れたプリント基板等の被照射体、１はこの被照射体ａを
搬送するネットコンベア、２は前記コンベア１の上方に
配設された紫外線ランプ、３は反射板、５ａ、５ｂは上
記反射板３の後方に設けられてランプ冷却用通気機構を
構成する通気室であり、下側に位置する第１の通気室５
ａは、その下部に上記ランプ２と対向する通気口４を設
け、かつ上面に開口部１０を形成した構成とされており
、この第１の通気室５ａは紫外線ランプ数と同数設けら
れ、かつこの各第１の通気室５ａ。

５ａはそれぞれその下側の反射板３と一体に組合わされ
て独立したユニット１１に形成されている。

また、７は上記反射板３の両端側に位置させて設けられ
たランプソケットであり、上記反射板３と第１の通気室
５ａを組合せ、これに上記ランプソケット７．７を組込
んだ各ユニット１１，１１は、それぞれ装置筐体８内に
配設されたレール１２．１２に支持されてこの・レール
１２．１２上をスライド移動するスライドユニットとさ
れ、このスライドユニット１１は、筐体側面に設けた開
閉扉１３を有するユニット引出口１４から筐体Ｂ外に引
き出されるようになっている。

一方、上記第１の通気室５ａの上側に設けられた第２の
通気室５ｂは、各第１の通気室５ａ、５ａにまたがる巾
とされており、この第２の通気室５ｂは、その上部に送
風機（図示せず）と接続される通気ダクト６を設け、下
面に上記第１の通気室５ａ、５ａに設けた開口部１０．
１０と対応する開口部１５．１５を設けた構成とされて
前記筐体８内に固定されている。

そして、上記第２の通気室５ｂの下面は、前記スライド
ユニット１１の引き出し方向に向って高くなる傾斜面と
されており、これに対応して第１の通気室５ａの上面も
同一の傾斜面とすることにより、上記筐体８内に押し込
み収納された第１の通気室５ａは、上記傾斜面において
第２の通気室５ｂと接面し、傾斜面に形成した両方の開
口部１０．１５合致させた状態に位置決めされるように
なっている。

従ってこの紫外線照射装置によれば、ランプ交換の必要
を生じた場合に、ユニット引出口１４の扉１３を開いて
交換しようとするランプ２が装着されているスライドユ
ニット１１を筐体８外に第５図に示すように引き出し、
この状態でソケット７．７から使用ずみのランプ２を取
外して新品と交換すればよく、またランプ交換を終えた
後は、スライドユニット１１を筐体８内に押し込み収納
するだけで、第１の通気室５ａと第２の通気室５ｂの当
接により両方の開口部１０．１５が合致し、かつランプ
２や反射板３が所定位置にセットされるから、そのまま
ランプ２を通気冷却しながらの紫外線照射を行うことが
できる。

なお、この装置においては、ランプ２をソケット７．７
ごと引き出すためにランプソケット７．７と電源部との
結線が問題となるが、これは例えばスライドユニット１
１の引き出し端側に端子ボックス１６を設けてこれと各
ソケット７．７を結線（図示せず）しておき、この端子
ボックス１６に接続したコネクタコード１７を筐体８内
のユニット引出口近くに設けた電源端子部１８とプラグ
１９を介して抜き外し可能に接続するなどの手段によっ
て解決することができる。

なお、上記実施例では１つのスライドユニット１１に対
して１つのランプ２を装着したものを示したが、このス
ライドユニット１１は複数のランプを装着するものとし
てもよく、その場合はスライドユニット１１にランプ数
に見合ったランプソケット７．７及び反射板３を組込み
、さらにランプ数に相当する通気口４をもった第１の通
気室５ａを組込めばよい。

また、上記実施例では第１の通気室５ａと第２の通気室
５ｂとの当接面をスライドユニット引き出し方向に向っ
て高くなる傾斜面としているが、前記当接面は水平面で
あってもよいし、さらにランプ冷却はコンベア出入口部
から空気を取入れて通気機構により排気することで行な
ってもよいし、これと逆に通気機構からランプ側に送気
することで行なってもよい。

本考案は上記のようにしてなるものであるから、紫外線
ランプと反射板及びランプ冷却用通気機構の一部を１つ
のユニットにまとめてこれを装置筐体外に引き出せるよ
うにしたことによって、上記ユニットを引き出すだけで
簡単に能率良くランプ交換を行うことができ、また上記
ユニットを筐体内に収納すればその状態でランプ冷却用
通気機構が構成されるから、上記のようなランプ交換を
行うものでありながら何ら支障なくランプ冷却を行うこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の紫外線照射装置を示す縦断面
図及び縦断側面図、第３図及び第４図は本考案の一実施
例を示す縦断面図及び縦断面図、第５図は同じくスライ
ドユニットを引き出した状態の縦断側面図である。 ２・・・・・・紫外線ランプ、３・・・・・・反射板、
４・・・・・・通気口、５ａ・・・・・・第１の通気室
、５ｂ・・間第２の通気室、６・・・・・・通気ダクト
、７・・・・・・ランプソケット、訃・・・・・装置筐
体、１０・・・・・・開口部、１１・曲・スライドユニ
ット、１２・・・・・・レール、１３・・・・・・開閉
扉、１４・・・・・・ユニット引出口、１５・・開開口
部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）紫外線ランプと反射板を備え、かつ前記反射板の
   後方にランプ冷却用通気機構を備えた紫外線照射装置に
   おいて、前記通気機構を、上記紫外線ランプと対向する
   通気口をもった第１の通気室と、通気ダクトと接続され
   た第２の通気室とから構成すると共に、上記第１の通気
   室と前記紫外線ランプのソケットと反射板とで装置筐体
   外に引き出し可能なスライドユニットを構成し、かつ上
   記第２の通気室は前記スライドユニットを収納した状態
   において第１の通気室と接面する位置に設け、さらに上
   記第１の通気室と第２の通気室にそれぞれ接合状態にお
   いて合致する開口部を設けたことを特徴とする紫外線照
   射装置。
2. （２）第１の通気室と第２の通気室との当接面をスライ
   ドユニット引き出し方向に向って高くなる傾斜面とし、
   この傾斜面に開口部を設けたことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第（１）項記載の紫外線照射装置。