JPS6038995B2 - 混床式純水製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、電子工業用水、製薬用水、食品工業用水など
を得るために、原水中の塩類や遊離酸や塩基などを除去
する目的で用いられる水処理装置で、詳しくは、容器の
上部に形成の関口部を、それの横断面積が該閉口部を除
く容器部分の横断面積よりも小なる状態に構成し、この
容器内に、これの上部から加圧供給された原水を純水に
生成するための粒状体が充填されているとともに、この
純水生成用粒状体を通過して底部又はその近くに至った
純水を回収するための集水管が前記関口部から挿談され
てある混床式純水製造装置に関する。 上記構成の純水製造装置は、例えば、装置の軽量化が図
れるように前記容器を合成樹脂（ＦＲＰ等）で成形した
場合であっても所要の強度が得られるようにするために
、この容器を、上述の如く集水管挿通用閉口部の横断面
積が該閉口部を除く容器部分の横断面積よりも小となる
ようなボンベ状に構成しているのである。 そのため、従釆では、前記集水管の集水部を構成するに
当って、第１５図で示す如く、集水管５の下部に、イオ
ン交糊樹脂や活性炭或いは砂等の純水生成用粒状体の径
より小さい多数のスリット状の集水用孔８・・を直接形
成して構成するか、或いは、第１６図で示すように集水
管５の下端部にサランネットを巻いた多孔ストレーナー
８′を取付けて構成していたのであるが、これらの何れ
の場合でも、前記集水部を容器３内下部の局限された位
置のみしか設けることができないため、次の欠点があっ
た。（１）集水部の全開口面積が小さく、水流抵抗が大
きくなるため、原水ポンプＰとして吐出圧力の高いもの
が要求され、それの駆動モータも大容量のものが必要で
、その上、容器や配管系も共に高圧力に耐えるものが要
求され、全体としてコストアップを招来し易い。（０）
第１５図及び第１６図の逆三角形状の仮想線で示すよう
に、原水ポンプＰから流入管４、原水入口部２を通して
容器３内上部に加圧供給された原水が流動抵抗の小さい
箇所を求めて前記集水部に短絡するため、充填された純
水生成用粒状体の全てを十分に活用することができず、
１サイクル当りでの純水の採取量が低い。 本発明は上述の実情に鑑み、コストの低廉化を図り乍ら
１サイクル当りでの純水の採取量を可及的に増大するこ
とができるようにする点に目的がある。 本発明による混床式純水製造装置は、前記集水管の下部
に、容器横断面方向で複数の桑水用孔を形成してあり、
かつ、前記容器の閉口部横断面形状よりも大なる輪郭を
有する集水部を設け、この集水部の、前記関口部横断面
形状より少なくともはみ出す部分を関口部横断面形状よ
りも小なる状態に変形可能に構成してあることを特徴と
する。 つまり、前記集水管を容器上部の狭い閉口部を逸して自
由に抜き差しすることができるようにし乍らも、その紙
付け状態においては、前記集水管の集水部が閉口部横断
面形状よりも大なる輪郭を有するから、純水生成用粒状
体を通過して底部又はその近くに至った純水を前記関口
部の横断面積よりも広い範囲に亘つて位置する前記集水
部の多数の集水用孔を通して回収することが可能で、前
記集水部の全開口面積を可及的に増大することができる
ばかりでなく、原水と純水生成用粒状体との接触効率も
可及的に高めることができる。従って、原水ポンプ及び
原動機の小型化を図ることができるばかりでなく、容器
や配管系の要求耐圧強度も低くすることが可能で、コス
トの低廉化を図り乍ら１サイクル当りでの純水の採取量
を可及的に増大し得るに至った。以下、本発明の実施例
を図面に基づいて説明する。 混床式純水製造装置を構成するに、第１図で示す如く、
ボンベ状容器３の上部に形成の開口部１と原水入口部２
とのうち、前記開口部１を、それの横断面形状が該開□
部１を除く容器部分の横断面積よりも小なる状態に構成
するとともに、前記原水入口部２には原水ポンプＰを介
在してある給水管４を蓮通援続している。 前記容器３内には、前記原水入口部２から加圧供給され
た原水を純水に生成するための粒状体の一例である再生
済イオン交換樹脂を充填し、この再生済イオン交≠剣樹
脂層を通過して底部又はその近くに至った純水を回収す
るための集水管５を前記閉口部１から挿設するとともに
、この集水管５の上端部には出水管６を運通接続してい
る。而して、第２図乃至第４図で示すように、前記集水
管５の下端部に、前記開□部１の横断面形状よりも小径
の中空円柱状のへッダ７を蓮通運談し、このへッダ７の
下面に、複数の円形状の集水用孔８・・を形成してあり
、かつ、前記容器３の開ロ部横断面形状よりも大なる輪
郭を有する集水部９を設けている。 この集水部９は、前記関口部横断面形状より小なる状態
と容器３底部との鞍当に伴なつて放射状に展伸した状態
とに変更可能な複数本（図面では８本）の可榛性管体か
ら構成されていて、これら可操性管体９・・を、前記へ
ッダ７に対して周万向に適宜間隔を隔てて蓮通蓮設して
いる。 前記容器３、集水管５、中空へッダ７は夫々塩化ビニル
やポリエチレン等の合成樹脂から構成されている。 前記可操性管体９は、前記の集水用孔８・・を有する複
数個の硬質樹脂製の警部分９Ａ・・とこれら警部分９Ａ
，９８を繋ぐ軟質樹脂製の警部分９Ｂ・・ならびに前記
硬質樹脂製管部分９Ａ・・・に巻回したカランネット等
の通水性猿過膜体９Ｃ・・とから構成されている。 この構成により、可榛性を保ち、かつ、築水用孔での水
の自由な流出入を許容しつつ、可擬性管体９内へのイオ
ン交≠奥樹脂の侵入を防止することができる。 そして、前記可榛性管体９・・を有する集水管５を前記
の開口部１から容器３内に挿入していくと、最初懸垂し
ていた可榛性管体９が、容器３の底面に薮当して半径方
向外方に向きを変える。 最終設定深度に達すると、第２図で示す如く、可槍性管
体９・・は既に底面に沿って放射状に足を伸ばした状態
に位置する。この時、前記集水管５に回転を加えると、
前記可操性管体９・・を所望の位置に展開させることが
可能である。そこで、前記原水入口部２より再生済イオ
ン交換樹脂を規定量だけ探入すれば、可操性管体９・・
はそのままの姿勢で固定され、前記原水入口部２より原
水を導入し、前記集水管５より純水を採取し得るもので
ある。再生済イオン交換樹脂が飽和すれば、集水管５よ
り逆洗でイオン交換樹脂を原水入口部２から容器外に取
出し、集水管５も容易に容器３外に抜出し得る。 上述の如く構成された本発明の純水製造装置と従来の縦
水製造装置とを実験し、この結果を下記の表に示す。 表 上述の結果からも明らかなように、集水部の抵抗を軽減
させたことにより、原水ポンプ、モータを含む装置全体
の簡素化及び省エネルギー化を図ることができるととも
に、１サイクル当りの純水の採取量が１．７倍に増加し
ていることは、従来のような原水の片流れがなく、原水
とイオン交換樹脂とのイオン交換効率が高いことを示す
ものである。 上記実施例で説明した純水製造装置の一部を次のように
改良して実施しても良い。 〔１） 第５図で示すように、前記可犠牲管体９全体を
軟質樹脂から構成するとともに、所要箇所に硬質樹脂製
の管片１０を挿入して実施する。

〔０〕 第６図で示すように、前記可携性管体９の軟質
樹脂製管部分９Ｂを蛇腹状に構成して実施する。 〔ｍ〕 第７図で示すように、前記軟質樹脂製警部分９
Ｂに補強用繊維１１を埋設して実施する。 〔Ｗ〕 第８図で示すように、前記可俵性管体９に形成
される集水用孔８・・をイオン交予期樹脂の径より小中
のスリット状に形成して実施する。 この場合、前記通水性猿過膜体９Ｃは不要である。〔Ｖ
〕第９図で示すように、前記集水用孔８を可榛性管体９
の麹芯方向に沿う長孔に構成して実施する。 〔Ｗ〕 第１０図で示すように、前記集水用孔８を可犠
牲管体９の周万向に沿う長孔に構成して実施する。 〔Ｗ〕 第１１図、第１２図で示すように、前記集水部
９を、容器３底部に沿って放射状姿勢に揺動展開可能な
複数本の硬質管体から構成して実施する。 つまり、前記集水管５の下端部に、前記開□部１の横断
面積よりも小なる中空四角柱状のへッダ７を運通蓮設し
、このへツダ７の４側面から夫々構外側方に向かって連
結筒状体７ａ・・を延設するとともに、前記連結筒状体
７ａ・・に、多数の集水用孔８・・を有する硬質樹脂製
の管体９・・を夫々揺動自在に外隊保持させて実施する
。この場合、前記容器３内への挿入時には、前記管体９
・・が垂下状態にあり、これら管体９・・が容器３底面
に後当した状態で全体を回動させると、閉口部横断面積
よりも小なる状態から開口部横断面積よりも放射状に拡
った状態に切換えられる。〔肌〕第１３図で示すように
、前記集水部９を、多数の集水用孔８・・を有し、かつ
渦巻き状に賦形された可孫性管体から構成して実施する
。 〔×〕 第１４図で示すように、前記集水部９を多数の
集水用孔８・・を有し、かつ、容器３底面に密着可能な
可榛・性の椀状体から構成するとともに、この椀状体９
の内面に、容器３底面に接当可能な多数の補強用突起１
０を蓮設して実施する。 尚、前記可榛性管体９を中空状に構成して実施しても良
い。 〔Ｘ〕 前記管体９を集水管５に直接取付けて実施する
。 〔幻〕 前記中空へッダ７を複数個設けて実施する。 尚、特許請求の範囲中で記載の純水生成用粒状体とはイ
オン交≠剣樹脂のみならず活性炭や砂などをも意味する
ものである。 図面の簡単な説親 第１図は温床式純水製造装置の概略縦断正面図、第２図
は第１図におけるＤ−Ｄ線断面図、第３図は要部の拡大
一部切欠正面図、第４図は可操性管体の拡大図、第５図
乃至第１１図及び第１３図、第１４図は夫々別の実施例
で示す要部の拡大図、第１２図は第１１図の正面図、第
１５図、第１６図は夫々従来の温床式純水製造装置を示
す概略縦断正面図である。 １・・…・閉口部、３・・・・・・容器、５・…・・集
水管、８・・・・・・集水用孔、９・・…・管体、９Ａ
・・・・・・硬質樹脂製管部分、９Ｂ・・・・・・軟質
樹脂製管部分、１１・・・・・・補強用繊維。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 第９図 第１０図 第１１図 第１２図 第１３図 第１４図 第１５図 第１６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 容器３の上部に形成の開口部１を、それの横断面積
   が該開口部１を除く容器部分の横断面積よりも小なる状
   態に構成し、この容器３内に、これの上部から加圧供給
   された原水を純水に生成するための粒状体が充填されて
   いるとともに、この純水生成用粒状体を通過して底部又
   はその近くに至つた純水を回収するための集水管５が前
   記開口部１から挿設されてある混床式純水製造装置にお
   いて、前記集水管５の下部に、容器横断面方向で複数の
   集水用孔８・・を形成してあり、かつ、前記容器３の開
   口部横断面形状よりも大なる輪郭を有する集水部９を設
   け、この集水部９の、前記開口部横断面形状より少なく
   ともはみ出す部分を開口部横断面形状よりも小なる状態
   に変形可能に構成してあることを特徴とする混床式純水
   製造装置。 ２ 前記集水部９が容器３底部に沿つて放射状姿勢に揺
   動展開可能な複数本の硬質管体から構成されている特許
   請求の範囲第１項に記載の温床式純水製造装置。 ３ 前記集水部９が容器３底部との接当に伴なつて放射
   状姿勢に展伸可能な複数本の可撓性管体から構成されて
   いる特許請求の範囲第１項に記載の混床式純水製造装置
   。 ４ 前記集水部９が渦巻き状に賦形された可撓性管体か
   ら構成されている特許請求の範囲第１項に記載の混床式
   純水製造装置。 ５ 前記集水部９が可撓性の椀状体から構成されている
   特許請求の範囲第１項に記載の混床式純水製造装置。 ６ 前記可撓性管体９が前記の集水用孔８・・を有する
   複数個の硬質樹脂製の管部分９Ａ・・とこれら管部分９
   Ａ，９Ｂを繋ぐ軟質樹脂製の管部分９Ｂ・・とから構成
   されている特許請求の範囲第３項又は第４項に記載の混
   床式純水製造装置。 ７ 前記可撓性管体９が軟質樹脂から構成されている特
   許請求の範囲第３項又は第４項に記載の温床式純水製造
   装置。 ８ 前記軟質樹脂製管部分９Ｂが補強用繊維１１を有す
   るものである特許請求の範囲第６項に記載の混床式純水
   製造装置。 ９ 前記軟質樹脂製管部分９８が蛇腹状に構成されてい
   る特許請求の範囲第６項に記載の混床式純水製造装置。