JPS6038484B2 - 防食ケ−ブルの充填材注入方法 - Google Patents

防食ケ−ブルの充填材注入方法

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JPS6038484B2
JPS6038484B2 JP3980581A JP3980581A JPS6038484B2 JP S6038484 B2 JPS6038484 B2 JP S6038484B2 JP 3980581 A JP3980581 A JP 3980581A JP 3980581 A JP3980581 A JP 3980581A JP S6038484 B2 JPS6038484 B2 JP S6038484B2
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JP
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cable
filler
injecting
injected
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JP3980581A
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JPS57161210A (en
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義人 田中
洋 長井
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Kobelco Wire Co Ltd
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Shinko Wire Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ケーブル本体と被覆管との間の空隙部に充填
材を注入して防食ケーブルを形成する場合の充填材注入
方法に関するものである。
従来、斜張橋等の吊構造物用ケーブルとして、複数本の
鋼線を束ねたケーブル本体と被覆管との間に充填材を注
入した防食ケーブルが多く使用されており、従来のこの
種防食ケーブルは、通常、被覆管に鋼管あるいはポリエ
チレン管を、充填材にセメントミルクまたはセメントモ
ルタルを用い、充填材の注入方法としては施工現場で充
填材未注入のケーブルを架設した後、空気が混入しない
ようケーブル下端から上方へ充填材を注入していた。
ところが、この方法によると、充填材の注入圧力は、注
入高さに応じた充填材の重量による圧力損失(以下「ヘ
ッド損失」と呼ぶ)および注入長さに応じた摩擦抵抗に
よる摩擦損失を含み、注入圧力が非常に大きくなる。従
って、被覆管の耐圧が低い場合は1回でケーブル全長に
わたって充填することができず、とくに被覆管にポリエ
チレン管を用いると1回で注入できる高さは20〜40
机が限度となり、それ以上の高さに架設する場合はケー
ブル途中に足場を作って2回以上に分割して注入が行わ
れており、このため注入作業が非常に面倒なものとなり
、かつ、足場上での作業等に危険陣を伴うものであった
。このような問題は、架設前に平地でケーブルに充填材
を注入するようにすれば解消されるが、単に水平状態の
ケーブルに充填材を注入すると充填村中に空気が混入し
てしまい、充填材注入の本来の目的である防食効果が据
われるという欠点が生ずる。本発明はこれらの事情に鑑
み、充填材注入作業の格段に簡略化し、しかも注入中に
充填材への空気の混入を確実に防止することのできる防
食ケーブルの充填材注入方法を提供せんとするものであ
る。
以下、本発明を図示せる実施例に依拠して説明する。
第1図および第2図は本発明の充填方法を用いて形成さ
れる防食ケーブルを示し、これらの図において、1は複
数本の鋼線を束ねたケーブル本体、2は被覆管、3は充
填材である。
上記ケーブル本体1の外周には、予め、銅より線等から
なるロープ状のスベーサ4を螺旋状に巻付け、このスベ
ーサ4を介してケーブル本体1の外側に上記被覆管2を
被せ、該被覆管2のケーブル本体1との間に充填材3を
注入している。本発明の方法による場合、被覆管2とし
てはポリエチレン等の可榛性を有する素材が用いられる
。また、後述する如き運搬上の便宜等のため、充填材3
としては、セメントミルク等の完全硬化するものでなく
、硬化しない樹脂もしくはグリース系統、あるいは硬化
してもある程度の柔かさ(硬度20〜70度)を有する
ものを用いることが望ましい。この防食ケーブルを得る
にあたっての本発明の充填材注入方法を、第3図乃至第
6図に基づいて次に説明する。
先ず、前記ケーブル本体1に予め前記スベーサ4を巻付
けた状態で、その外側に可操性を有する被覆管2を被せ
て注入材充填のケーブルAを形成する。この際、ケーブ
ルAの両端には端末金具5,5を取付け、かつ、被覆管
2の一端部に充填材注入口6を、池端部に排出口7をそ
れぞれ形成しておく。この注入材未充填のケーブルAを
略水平面B上に略直線状態に置き、次いで、第3図に示
すように、該ケーブルAの注入06側の一端から所定距
離(数の程度)をおいた部分を、移動可能な吊部村たと
えば吊りローラ1川こて適度の高さに吊上げる。
該吊りローラ10‘ま、適宜の移動自在な保持手段によ
り、ケーブル設置面Bから一定の高さ位置をケーブル配
置方向に対応する方向に横移動し得るようにしてあり、
このローラ101こケーブルAが掛けられて非把持状態
に吊持される。こうして、注入開始時点では、ケーブル
Aの一端部付近の注入6からローラ101こよる吊上げ
箇所までの範囲が、注入口6から注入される充填材3の
造向方向に前上がり、即ち図面上は右上がりに煩斜した
状態となる。この場合、煩斜角度が10度以下では被覆
管の多少の凹凸や波打ちにより充填材注入時に時に空気
が残ることがあり、また、ケーブルの煩斜が20度以上
ある斜張橋では従来の架設後に充填材を注入する方法に
より空気が完全に排除されているという事実から、上記
の石上がり部分の傾斜は20度以上とすることが望まし
い。この傾斜角度は、ケーブルAの榛み易さとの関係で
予めローラ10の高さ等を調整しておくことにより適正
に設定し得る。この状態で、前記注入口6より、未硬化
状態の樹脂等の充填材3を注入する。
この充填材3は、上記ローラ101こよる吊上げ箇所よ
り手前の傾斜部分を上向きに移動し、確実に空気を排除
しながら前進していく。空気は前記排出口7から外部へ
排出される。そして、上記充填材3がケーブルAの吊上
げられた最高部に達する直前に、前記ローラ10を第3
図に矢印で示すように充填材注入側と反対方向(排出口
7側)へと移動させる。これにつれて、ケーブルAの吊
上げ箇所とその手前の頃斜部分が排出口7側へ移行する
こととなる。上記ローラー0の移動速度は、注入口6か
ら連続的に注入される充填材3の前進速度と一致させる
。引続き、充填材3の注入と上記ローラ10の横移動と
を同期して連続的に継続し、第4図に示すように、常に
充填材の最先端面が上記。ーラ10より手前のケーブル
傾斜部分に位置する状態を保ちながら、充填材3の注入
を進行していく。この場合、ケーブルAにおいて吊上げ
箇所およびその手前の傾斜部分が移行するにつれて、当
初の煩斜部分は水平状態に戻るが、この部分には既に充
填材3が充満し、充填材3の先端面は常にケーブルAの
額斜部分を上向き状態で前進していくことにより、確実
に空気を排除しながら充填材3の注入が進行することと
なる。注入作業の最終段階では、第5図に示すように、
上誌ローラ10がケーブルAの排出口7側の織部に達し
、充填材3が排出口7から溢出する時点で注入が完了す
る。かくして、ケーブルA全体を傾斜姿勢に架設する必
要なく、しかも、注入過程全体を通じ充填材3は常に先
端が進行方向に上向きの鏡斜部分を進行する状態のもと
で注入されることにより、確実に空気の混入が防止され
ることとなる。また、充填材3が時間硬化性の樹脂ある
いはゴム系統である場合、上述の注入作業の後に充填材
3が硬化するまでの間、第6図に示すように、ケーブル
Aの両端に引張り力を加えてケーブルAを真直ぐに緊張
し、充填材硬化後緊張力を解放する。
かくすることにより、被覆管2内のケーブル本体1が波
打ち形状等に変形したまま硬化してしまうことが防止さ
れ、ケーブル本体1に対する充填材3の均等なかぶり厚
さを確保することができる。なお、この方法において用
いる吊上げローラ1川ま、例えば第7図に示すように枠
状の保持部材11に回転自在に取付けて該保持部材11
を図外のホィストクレーンで吊って移動させ、あるいは
この〇−ラを台車に取付けて人力もしくは機械的動力に
より移動させるようにすればよい。
さらに、吊部村としては上記ローラ10‘こ限らず、ロ
ープ類を用いてケーブルを吊上げるようにしてもよい。
また、吊部材の移動はかならずしも連続的である必要は
なく、充填材の注入の進行に応じて段階的に少しずつ横
移動させてもよい。この本発明の方法によると、従釆の
架設後に充填材を注入する方法と比べ、注入圧力が格段
に小さくなる。
この点についての比較を、具体的に数値を挙げて次に例
示しておく。第8図は、現地架設後にセメントミルクを
注入する従来の方法におけるケーブルA架設状態を示し
、この方法において、ケーブルAの長さ1を100の、
ケーブル両端の高低差hを40の、セメントミルクの比
重を2、摩擦損失を実測データに基づき1机当り0.0
6k9/ふとすれば、前記のヘッド損失は〔帯X2=8
(k9′地)〕、摩擦損失は〔0.06×100=6(
k9/地)〕となることから、注入圧力はこれら両損失
を合わせた14kg′のとなる。
これに対して本発明の方法によれば、充填材注入時のケ
ーブルの高低差が小さく(数肌適度)ヘッド損失はほと
んど無視できるから、注入圧力はほぼ摩擦損失のみとな
り、従来方法と比べて半分以下となる。従って、被覆管
の耐圧が同じであれば、1回で注入することができるケ
ーブル長さは従来方法と比べて2倍以上となる。また、
本発明の方法は施工現場で行う必要なく、工業等の任意
の場所で充填材を注入し得る。
この場合、前記の如く、被覆管に可孫性を有する素材を
用いるとともに、充填材に硬化しない材料もしくは硬化
後も可榛性を有する樹脂等を用いれば、防食ケーブルを
完成後にも屈曲させることができて運搬等に便利である
。以上説明したように、本発明の方法は、充填材未注入
のケーブルを略水平面上に置き、このケーブルの一部だ
けを額斜させるように吊部村で吊上げ、充填材の注入に
合わせてケーブル内の充填材先端面が常に吊部材より手
前の上向き煩斜部材に位置するように吊部村を移動させ
つつ、充填材を注入していくものであるため、確実に充
填材への空気の混入を防止し得るものでありながら、従
釆方法と比べて注入圧力を格段に小さくし得、これによ
って一回で注入できるケーブル長さを増大することがで
きるとともに、工業等の任意の場所で注入作業を行うこ
とができ、高所での作業およびそのための足場が不要と
なる。
従って、充填材注入の作業性が格段に向上されて経済性
を高め、かつ、作業の安定性も高められる。また、充填
材に時間硬化性のものを用いる場合、上記方法で充填材
を注入してから充填材が硬化するまでの間ケーブルを真
直ぐに緊張させ、充填材硬化後に緊張力を解除すること
により、ケーブル本体に対して充填材の均一なかぶり厚
さを確保することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法により成形される防食ケーブルの鞄
方向に直交する方向の断面図、第2図は同ケーブルの鞠
方向断面図、第3図乃至第6図は本発明の方法を行程順
にそれぞれ示す説明図、第7図は本発明に用いる吊りロ
ーラの一例を示す拡大図、第8図は従来方法を示す概略
図である。 A・・・・・・ケーブル、1・・・・・・ケーブル本体
、2・・・・・・被覆管、3・・・・・・充填材、6・
・・・・・注入口、7・・・・・・排出口、10……吊
りローフ。繁1図 第2図 繁ヲ図 第4図 繁ク図 繁よ図 豹7図 繁り図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数本の鋼線を束ねたケーブル本体に可撓性を有す
    る被覆管を被せ、該ケーブル本体と被覆管との間の空隙
    部に充填材を注入する方法であつて、上記ケーブル本体
    に上記被覆管を被せた充填材未注入のケーブルを略水平
    面上に略直線状態に置き、該ケーブルの一端から所定距
    離をおいた部分を移動可能な吊部材にて吊上げることに
    よりケーブル一端部付近を適度に傾斜させた状態で、ケ
    ーブル吊上げ箇所に近いケーブル端部より充填材を注入
    し、該充填材が被覆管内でケーブルの吊上げられた最高
    部に達する直前に、上記吊部材を充填材注入側と反対方
    向に移動させてケーブルの吊上げ箇所を移行させ、常時
    充填材の最先端面が吊部材より手前のケーブル傾斜部分
    に位置する状態を保つように吊部材を移動させつつ、充
    填材を注入することを特徴とする防食ケーブルの充填材
    注入方法。 2 複数本の鋼線を束ねたケーブル本体に可撓性を有す
    る被覆管を覆せ、該ケーブル本体と被覆管との間に空隙
    部に時間硬化性充填材を注入する方法であつて、上記ケ
    ーブル本体に上記被覆管を被せた充填材未注入のケーブ
    ルの略水平面上に略直線状態に置き、該ケーブルの一端
    から所定距離をおいた部分を移動可能な吊部材にて吊上
    げることによりケーブル一端部付近を適度に傾斜させた
    状態で、ケーブル吊上げ箇所に近いケーブル端部より上
    記時間硬化性充填材を注入し、該充填材が被覆管内でケ
    ーブルの吊上げられた最高部に達する直前に、上記吊部
    材を充填材注入側と反対方向に移動させてケーブルの吊
    上げ箇所を移行させ、常時充填材の最先端面が吊部材よ
    り手前のケーブル傾斜部分に位置する状態を保つように
    吊部材を移動させつつ充填材を注入し、次いで、充填材
    注入後充填材が硬化するまでの間ケーブルを真直ぐに緊
    張し、充填材硬化後緊張力を解除することを特徴とする
    防食ケーブルの充填材注入方法。
JP3980581A 1981-03-18 1981-03-18 防食ケ−ブルの充填材注入方法 Expired JPS6038484B2 (ja)

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JPS57161210A JPS57161210A (en) 1982-10-04
JPS6038484B2 true JPS6038484B2 (ja) 1985-09-02

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0244271U (ja) * 1988-09-21 1990-03-27
JPH03109846U (ja) * 1990-02-27 1991-11-12

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JPH0244271U (ja) * 1988-09-21 1990-03-27
JPH03109846U (ja) * 1990-02-27 1991-11-12

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