JPS6038358B2 - 肥料溶液及びその製造方法 - Google Patents

肥料溶液及びその製造方法

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JPS6038358B2
JPS6038358B2 JP53087230A JP8723078A JPS6038358B2 JP S6038358 B2 JPS6038358 B2 JP S6038358B2 JP 53087230 A JP53087230 A JP 53087230A JP 8723078 A JP8723078 A JP 8723078A JP S6038358 B2 JPS6038358 B2 JP S6038358B2
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ホルスト・ミヒヤウト
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ヨ−ゼフ・ゼ−ホルツエル
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、窒素化合物をベースとし、場合によりホスフ
ェート及び/又はカリ塩を含有し、更に徴量栄養素を含
有する肥料溶液及びその製造方法に関する。
肥料溶液は、ハンドリングが容易であり、正確に施肥量
をコントロールできるという利点を有する。
又、肥料溶液は、場合により、これを複数種混合して用
いることもでき、又、植物防護剤と混合して用いること
ができるので、単一の施肥操作で複数の要素(Su戊t
rate)を植物体に供給することが可能である。しか
しながら肥料溶液は、栄養物質が連続的に提供されず、
バッチワィズに提供されるので、植物の健全な生長が促
進されないという欠点を有する。
又、かなりの部分の窒素が流去及び脱室により失なわれ
るという欠点をも有する。脱室防止剤として、例えば2
ークロル−6−トリクロルメチルピリジンが知られてい
るが、このものは、揮発性であるので地中で混合物と迅
速に合体させるという付加的作業が必要となる。
同様に脱室防止作用を有するジシアンジアミドが、フラ
ンス特許第1232366号明細書及びドイツ公開第2
051935号公報に開示されているが、肥料の総窒素
含量の少くとも1の重量%がジシアンジアミドーこ由来
する場合にのみその作用を発揮するとされている。しか
しながらジシアンジアミドの0℃における水中溶解度は
、わずか1.2り重量%であり、2000においても3
.3$重量%であり、塩溶液中の溶解度は更に一層低く
なるので、ジシアンジアミドを肥料塩溶液と混合させる
ことは従来一度も試みられたことはなかった。ジシアン
ジアミドは、固体の結晶性物質であって、高融点であり
、生理的に全く無害であり、石灰窒素(カルシウムシア
ナミド)から工業的に大量生産される。
本発明の目的は、ジシアンジアミドを多量溶解せしめ、
ジシアンジアミドの脱室防止剤としての作用を向上せし
めた肥料溶液を見い出すことにある。
本発明のこの目的は、肥料溶液が市販窒素肥料又はその
混合物とともにジシアンジアミドを溶解状態で含有する
ことを特徴とする、窒素化合物をベースとし、徴量栄養
素を含有し、場合によりホスフェート及び/又はカリ塩
を含有する肥料溶液により解決された。
驚くべきことには、本質的に水溶性の窒素化合物をベー
スとし、場合によりホスフェート及び/又はカリ塩を含
有する肥料溶液がジシアンジアミドの溶解性を向上させ
、(ジシアンジアミドの窒素)/(肥料溶液中のジシア
ンジアミド以外の窒素化合物の総窒素含量)が1の重量
%以上となることが見し、出された。
更に驚くべきことには、このジシアンジアミド部分によ
り、徴量栄養素、例えばほう素、鉄、コバルト、銅、マ
ンガン、モリブデン、ニッケル及び亜鉛の如き元素を含
有する水溶性塩を十分に加えることも可能になった。
ジシアンジアミドは、肥料溶液中の徴量栄養素の溶解性
を箸るしく高め、肥料溶液を長期間安定に保つので、徴
量栄養素含有肥料を例えば小型充填用の濃縮物として製
造することができる。肥料溶液中にジシアンジアミドを
存在させることにより、ジシアンジアミド不存在の場合
よりも数倍の徴量元素を存在せしめることが可能となっ
た。
更に容易に加水分解を受けやすく、又容易に酸化されや
すい元素の場合に、ジシアンジアミドは、その水酸化物
又は酸化物沈殿が生じるのを防止する。水酸化物又は酸
化物沈殿は、特に鉄(m)塩及びマンガン(0)塩の場
合に観察される。ジシアンジアミドが存在しない場合に
は、短時間で肥料溶液から不落・性鉄(m)水酸化物及
び二酸化マンガンの沈殿が生ずるのに対し、ジシアンジ
アミドが存在する場合には、肥料溶液は、長期間経過後
も透明に保たれる。ジシアンジアミドを添加することに
よる他の興味ある利点としては、液体肥料中の窒素含有
肥料成分の溶解度が向上することが挙げられ、このこと
により対応する栄養液中の総窒素含量が著るしく高まり
、充填一連機−及び貯蔵容積が節減される。
更に肥料塩溶液中のジシァンジァミド部分により、肥料
塩溶液の強い腐食作用(特に鉄に対する腐食作用)が著
るしく減少される。
ジシアンジアミドとしては、工業用純度のものが用いら
れる。
用いられたジシァンジァミドが微粒状であればある程そ
の溶解速度が大きくなる。ジシアンジアミドの含量を溶
液中のジシアンジアミド以外の窒素化合物の総窒素含量
を基準にして1の重量%に調整することは、約2000
の温度で迅速に問題なく行なわれる。平均温度以下の値
に溶液を冷却した場合においてもジシアンジアミド‘こ
由来する窒素含量が1の重量%の場合には、ジシアンジ
アミド結晶の析出は起らない。0℃の場合においてもジ
シアンジアミドーこ由来する窒素含量が10重量%であ
る窒素含有化合物溶液からジシアンジアミドの結晶が貯
蔵時に析出することはない。
窒素化合物とともにホスフェート及びカリを含有する溶
液の場合には、窒素化合物のみを含有する溶液のように
は高濃度に調製され得ないので、ジシアンジアミドの沈
殿前に肥料成分のうち最も難溶性のもの、例えば硝酸カ
リウムが析出する。種々の肥料溶液中に添加されたジシ
アンジアミド‘ま、未変性のまま保たれる。約20oo
で数週間貯蔵した場合にもジシアンジアミド舎量の変化
は確認されず、ジシアンジアミジン、尿素又は他の予想
される変性物の形成も確認されなかった。窒素化合物と
しては、農業用肥料として用いられる、例えば尿素、硝
酸アンモニウム、硫酸アンモニウム又はアンモニアの如
き窒素含有化合物(これらは、液状でも良く、濃縮水溶
液の状態でも良い。)が挙げられる。この溶液は、上記
窒素化合物の混合物を可能な量比で含有することができ
る。肥料溶液は、これが多栄養素含有肥料の形で使用さ
れる場合には、窒素含有化合物とともにホスフェート及
びカリウム塩を含有することができ、一般に市販リン酸
アンモニウム及び塩化カリウムが用いられる。
ジシアンジアミドを含有する肥料溶液の調製は、計算量
の固体ジシアンジアミドを窒素化合物含有溶液に添加し
、短時間混合することにより容易に達成される。
以下に実施例を挙げて本発明を詳説するが、本発明は、
これらの実施例により限定されるものではない。
実施例中の「%」は、重量%を意味する。実施例 1 表1に肥料溶液の組成、該肥料溶液に溶解されたジシア
ンジアミド量及び肥料溶液の総窒素中におけるジシアン
ジアミドの窒素の占める割合を示した。
これらの例は、ジシアンジァミドの溶解度の増加を示す
ためのものであり、徴量栄養素を用いていない。
表−1 十) 比較例 表1は、明らかに、窒素化合物及び場合により付加的に
リン酸アンモニウムを含有する肥料溶液中のジシァンジ
ァミドの高溶解性を示している。
更に表1からジシアンジアミドの高溶解性は、溶液中の
窒素化合物の組成に依存することも判る。実施例 2 以下にジシアンジアミドの共存により窒素成分含有肥料
溶液中の徴量栄養素の溶解性が向上することを示す。
24%の硫酸アンモニウム、14.5%の硝酸アンモニ
ウム、11.5%の尿素及び50%の水から成る【a羽
巴料溶液及び‘a狼巴料溶液に2.4%のジシアンジア
ミドを含有せしめ、ジシアンジアミドの窒素/ジシアン
ジアミド以外の窒素化合物の総窒素が10%である‘b
頂巴料溶液を調製し、これに20qCで以下の徴量栄養
素を溶解させ、飽和させた。
実施例 3 ジシアンジアミドを含有する肥料溶液においては、徴量
栄養素の安定性が改良されることを以下に示す。
‘i} 実施例1と同一の溶液中に硫酸鉄・田20を0
.1%溶解させた。
1週間貯蔵後においてもジシアンジアミド含有溶液は完
全に透明であったが、ジシアンジアミド不含有の溶液は
、底に鉄(m)水酸化物の沈殿が生じた。
‘ii’ 実施例1と同一の溶液に硫酸マンガン.比○
を0.5%溶解させた。
数週間貯蔵後においてもジシアンジアミド含有溶液は、
完全に透明であったのに対し、ジシアンジアミド不含有
の溶液は、数日後に暗褐色の二酸化マンガンが析出した
。実施例 4 ジシアンジアミドと徴量元素を含有せしめた市販窒素肥
料の安定性について説明する。
39.5%の硝酸アンモニウム、30.5%の尿素及び
30.0%の水から成る肥料溶液に4.2%のジシアン
ジアミド(ジシアンジアミドの窒素/ジシアンジァミド
以外の窒素化合物の総窒素=10%)を熔解させ、更に
各0.1%の下記徴量元素を加えた。
ほう酸塩化マンガン モリブデン酸アンモニウム・4LO 硝酸コバルト・母LO 硝酸ニッケル・紺20 硫酸銅・8もO 塩化亜鉛 得られた溶液は、数週間以上沈殿することなく透明に保
たれた。
実施例 5 カリウム化合物、ジシアンジアミド及び微量元素を含有
する窒素肥料溶液の安定性について説明する。
32%の尿素、15.8%の塩化カリウム及び48.2
%の水から成る肥料溶液中に2.25%のジシアンジア
ミド(ジシァンジアミドの窒素/ジシアンジアミド以外
の窒素化合物の総窒素=1.0%)を溶解させた。
更に各0.1%の下記徴量栄養素、即ちほう酸塩化マン
ガン・4星○ モリブデン酸アンモニウム・4比○ 硝酸コバルト・細20 硝酸ニッケル・母LO 硫酸鋼・田20 塩化亜鉛 を加えることにより、数週間後においても安定且つ透明
な溶液を得た。
又、以下の徴量栄養素、即ち ほう酸 塩化マンガン・虹LO 塩化マグネシウム・母LO 硫酸亜鉛・7比O モリブデン酸アンモニウム・4LO を各0リ1%含有させた場合にも数週間後においても安
定且つ透明な溶液が得られた。
実施例 6 付加的に徴量栄養素を含有するNPK(窒素−リンーカ
リ)肥料溶液の安定性について説明する。
下記の窒素、リン又はカリウム含有化合物、即ち硝酸ア
ンモニウム 8.1%尿 素
9.7%塩化カリウム
4.1%リン酸水素二アンモニウム(NH),.
7日,.3P04 16.7%水
64.4%から成る肥料
水溶液に1.58%のジシアンジアミド(ジシアンジア
ミドの窒素/ジシアンジアミド以外の窒素化合物の総窒
素=10%)を溶解させた。
次いで以下の量の徴量栄養素、即ちボラツクス
0.5%モリブデン酸アンモニウム
0.1%クロム酸カリウム
0.1%臭化カリウム 0.1%
沃化カリウム 0.1%を加える
ことにより、安定且つ透明な溶液を得た。
実施例 7 ジシアンジアミド、徴量元素及び高含量の市販窒素肥料
から成る肥料溶液の安定性について説明する。
硝酸アンモニウムを38.6%、尿素を28.8%、可
溶性マグネシウム塩の形の酸化マグネシウムを0.5%
、可溶性マンガン塩の形のマンガンを0.1%及び可溶
性鋼塩の形の銅を0.1%含有する市販液体肥料に室温
で4.05%のジシアンジアミド(ジシアンジアミドの
窒素/ジシアンジアミド以外の窒素化合物の溶液の総窒
素=10%)を溶解させた。
次いで更に溶液中に4.29%の硝酸アンモニウム及び
3.21%の尿素を加え、溶液の総窒素含量の元の溶液
におけるよりも高い29.4%とた。この溶液を−20
00迄冷却したが、結晶が析出したり液が濁るようなこ
とはなかった。ジシアンジアミドを加えていない元の溶
液の場合には、冷却によりマグネシウム化合物及びマン
ガン化合物の沈殿により液が箸るしく濁り、一16℃で
液が固化するのが観察された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 肥料溶液が市販窒素肥料又はその混合物とともにジ
    シアンジアミドを溶解状態で含有することを特徴とする
    、窒素化合物をベースとし、微量栄養素を含有し、場合
    によりホスフエート及び/又はカリ塩を含有する肥料溶
    液。 2 溶解状態で存在するジシアンジアミドの窒素含量が
    ジシアンジアミド以外の窒素化合物の総窒素含量の少く
    とも10%である特許請求の範囲第1項記載の肥料溶液
    。 3 ジシアンジアミドが硝酸アンモニウム及び/又は尿
    素の溶液中に溶解されている特許請求の範囲第1項記載
    の肥料溶液。 4 ジシアンジアミドを、既に配合された溶液中に結晶
    状のまま加え溶解させることを特徴とする、窒素化合物
    をベースとし、微量栄養素を含有し、場合によりホスフ
    エート及び/又はカリ塩を含有する肥料溶液の製造方法
JP53087230A 1978-07-19 1978-07-19 肥料溶液及びその製造方法 Expired JPS6038358B2 (ja)

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