JPS603833Y2 - スチ−ムアイロン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスチームアイロンに関し、本体の上面にスチー
ムの１集中ヨ、′分散、の如く噴出状態を切換える切換
ツマミと、′スチームＪ′ドライ、を調節釦と、タンク
の着脱を行なうロック釦を有したものにおいて使い勝手
を向上せしめたものである。

通常スチームアイロンは本体の上面にタンク内の水をベ
ースに設けた気化室に滴下せしめてスチームを発生せし
めたり或いは気化室への滴下を停止する所謂１スチーム
ヨ、′ドライヨの調節釦を設けている。

更に同じハンドルの最前部に多機態化を目的としてスチ
ームの噴出状態を１集中１、′分散ヨに切換える切換釦
と前後方向に移動せしめてタンクの着脱を行なうロック
釦を備えているしかしながら１スチーム１、′ドライヨ
の調節釦と１集中 ｒ分散、の切換釦は夫々が前記ロッ
ク釦と共にハンドルの長子方向に一例に設けられ上下動
作によって調節或いは切換えられるために誤って他方の
釦を押圧操作するおそれがあり所望のスチーム切換えが
できない欠点があった。

更に前述の様に夫々が一列に配設されているために全体
の構成上最前部に設けられた１集中Ｊｓｒ分散、切換用
の切換釦は必要度が高いにも拘らず操作が面倒であった
。

これは切換釦を操作する場合はこの切換釦と略同−高さ
で上下動に操作される調節釦を飛び越して行なうためで
あり非常に使い勝手の悪いものであった。

本考案は前述の欠点を改良したもので以下図面に基づい
て説明する。

１は電気ヒーター２を埋設したベース、３は少数個のス
チーム噴出孔４を多数個のスチーム噴出孔５とを穿設し
たベース蓋、６は前記ベース１の上面に設けた気化室、
７は前記気化室６に連通する通路８を前記少数個のスチ
ーム噴出孔４に連通ずる第１蒸気通路９と複数個のスチ
ーム噴出孔５に連通ずる第２蒸気通路１０に２分する集
中分散用の切換弁で、押下げによる第２蒸気通路１０側
の閉塞により１集中、噴出状態となり、上昇による第１
蒸気通路９側の閉塞により１分散ヨ噴出状態となる。

１１は前記気化室６を覆う気化蓋、１２は下部を前記気
化室６に連通せしめた弾性ゴム筒、１３は前記気化蓋１
１の上面を覆うアイロンカバー、１４は該アイロンカバ
ー１３の上面に固定された断熱板、１５は該断熱板１４
に固定したハンドル、１６は該ハンドル１５の前面部に
設けたロック釦で、引掛部１７を形成すると共にスプリ
ング１８により常時前方に挿出す如く附勢している。

１９は上面に孔２０、角孔２１の順で穿設した化粧板２
２を有する着脱式のタンクで、下面にノズル部２３を固
定したノズル取付部材２４を有し後部上端に掛止片２５
を設けている。

２６は前記タンク１９内に設けた滴下軸で、上端をタン
クの上面に臨ませ下端を前記ノズル部２３に対応せしめ
たスプリング２７により常時上方に押上げる如く附勢し
ている。

２８は前記タンク１９の上面の最前部に位置する孔２０
に設けられ上下動作により１スチームヨ、′ドライヨを
選択する調節釦で、押上動作により滴下軸２６を押上げ
ノズル部２３を開口してタンク内の水を気化室６内に滴
下せしめてスチームを発生せしめ押下動作により滴下軸
２６を押下げノズル２３を閉口して水の滴下を停止する
。

２９は前記タンク１９内に設けた切換軸で、上端をタン
クの上面に臨ませ下端を前記切換弁７に対応せしめスプ
リング３０により常時上方に押上げる如く附勢している
。

３１は調節釦２８の後方に位置してタンク１９の上面に
位置する長孔２１に僅かに突出して設けられハンドル１
５の長手方向に直交する左右方向のスライド動作にて１
集中ヨ、′分散ヨを切換える切換ツマミで、スライド動
作に伴なう前記切換軸２９の押上動作により切換弁７を
上昇せしめて分散噴出状態とし、押下動作により切換弁
７を押下げて集中噴出状態とする。

この切換ツマミ３１のスライド動作を切換軸２９の上下
動作に変換する変換機構について第２図と共に説明する
。

前記切換ツマミ３１は前後両面に軸３２．３２を設ける
と共に高位置と低位置の高さの異なる連続した段部３３
，３４を設けている。

３５は中央に前記滴下軸２６を貫通せしめる透孔３６と
後部に摺動片３７を設は中央両側をタンク上面に枢支し
たシーソー金具で、前部を前記切換軸２９の上端に弾圧
せしめると共に前記摺動片３７を段部３３．３４の何れ
かに係合する。

そして、切換ツマミ３１の軸３２，３２をタンク上部及
び化粧板２２で軸支している。

而して、本体の上面には一番頻度の少ない上下動作で且
上昇位置における釦面位置の高い調節釦２８が最前部に
設けられ、次いで使用頻度の多い左右のスライド動作で
且ツマミ面位置の低い切換ツマミ３１が設けられ使用頻
度の少ない前後動作で且釦位置の低いロック釦１６をハ
ンドルの長手方向に一列に設けられる。

次に動作について述べると、先ず、一番使用頻度の少な
い調節釦２８を調節する場合は第４図の様に切換ツマミ
３１及びロック釦１６を飛び越して調節釦２８を上下動
作する。

この時、切換ツマミ３１及びロック釦１６はその高さが
低いために親指に触れることがない。

又、布地に応じたスチームの噴出状態を得る場合は切換
ツマミ３１を所望の方向にスライド動作せしめてシーソ
ー金具３５及び切換軸２９を介して切換弁７を操作する
。

この切換ツマミ３１による１集中１、′分散ヨの噴出状
態の切換えは他の１スチームＪ′ドライヨ及びタンク１
９の着脱に較べ使用頻度はかなり多い。

即ち、布地には例えばハンカチ、靴下、ネクタイの様な
比較的小さいものとワイシャツ、スカートの様な比較的
大きいものと種々あり、前者の場合には１集中ヨ噴出状
態が適し、後者の場合には１分散ヨ噴出状態が適する。

このためタンク装着後の１スチ一ムヨ噴出時における１
集中ヨ、′分散ヨの噴出状態の切換えは多くなる。

そして、残水量の減量に伴なう注水時或いは使用後の排
水時には親指を後方に移動しロック釦１６を後方に押下
げてロックを解除する。

尚、本考案は調節釦と切換ツマミは化粧板の上面に設け
たが、化粧板を有しないものにあってはタンク自身の上
面に設けてもよく、又、ロック釦はハンドルに設けたが
タンク側に設けてもよく、必要とあらばハンドルに前記
調節釦、切換ツマミロック釦の全てを設けてもよい。

以上の様に本考案は本体の上面に設けられ該本体のハン
ドルの前側の最前部に上下動作によりスチーム、ドライ
を切換える釦位置の高い調節釦と次いで左右方向のスラ
イド動作によりスチームを集中分散の噴出状態に切換え
るツマミ面位置の低い切換ツマミと、前後動作によりタ
ンクの着脱を行なう釦位置の低いロック釦の順にハンド
ルの長生方向に沿って配設したものであるから、前述の
夫々の操作部は何れも異なる動作方向にて操作されるた
めに誤って他の操作部を操作する危険がない。

又、使用頻度の少ない調節釦を上下動作せしめるため仮
に上面より上下位置を充分に判別し得なくともよい。

これは、調節釦の位置は使用時においてスチームの噴出
の有無において判別できるからである。

又使用頻度の多い切換ツマミを左右方向のスライド動作
としたため使用時において即時に何れの噴出状態かを判
別することができる。

これは使用時においては本体の上面より１集中。

１分散ヨの何れの状態であるかの判別ができないために
かなり十分な効果を有する。

そして、使用頻度の少ないロック釦は前後動作としたた
めタンクの着脱とその方向性が一致しスムースな操作を
行なうことができる。

特に、釦位置の高い調節釦を最前部に設け、その次にツ
マミ位置の低い切換ツマミを設け、次いでロック釦を設
けたため調節釦の操作時に指が切換ツマミ及びロック釦
に当たることがないと共にハンドルを握った時に必要以
上に切換ツマミ及びロック釦が手指に当たることがなく
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のスチームアイロンの部分断面図、第２
図は部分分解斜視図、第３図は本体の上面図、第４図は
使用状態を示す説明図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 本体の上面に上下動作によりスチーム、ドライを切換え
   る釦位置の高い調節釦と、左右方向のスライド動作によ
   りスチームを集中、分散の噴出状態に切換えるツマミ面
   位置の低い切換ツマミと、前後動作により本体の前面に
   設けたタンクの着脱を行なう釦位置の低いロック釦を備
   えたものにおいて、前記本体のハンドルの前側に最前部
   に調節釦、次いで切換ツマミ、ロック釦の順に前記ハン
   ドルの長子方向に沿って配設したことを特徴とするスチ
   ームアイロン。 −