JPS6038232Y2 - 時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は掛時計などの時計に関するものである。

従来掛時計や置時計は、前面ガラスを枠体に取付けてい
るが、この前面ガラスをガラス縁を用いて枠体に止めて
いるものがある。

そのために構成が複雑で、部品点数が多い上、製造組立
てに手数を要していた。

本考案の目的は、部品点数を少なくして構成を簡略化し
、製造組立てを容易にしている時計を提供することにあ
る。

そして本考案の特徴は、前枠体を透明部材にて構成して
この前枠体には前面カバーと側壁部とを一体的に形成し
、またこの前枠体の側壁部の内面に嵌合する側壁部を一
体的に形成した後枠体は不透明部材にて構成し、この後
枠体に取付けた時計機械体が外側からみえないようにし
たものである。

以下本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図において、透明部材の前枠体１には前面カバ一部
２と側壁部とが一体的に成形加工されており、この前枠
体はたとえばポリプロピレン、アクリル、ポリスチレン
またはアクリルニトリルスチレンなどの透明度の高い合
成樹脂材で製作されているものである。

また前枠体１の内周側には一定の間隙３第３図を隔てて
保持枠４を設けてあり、この保持枠は前枠体１よりやや
短かくなっている。

なお間隔３を構成している保持枠４に代えて複数の突片
を前枠体１の内周面に沿って突設してもよい。

前枠体１の背部にはこれを覆うキャップ状の後枠体５を
圧入的に取付けである。

後枠体５の側壁部５ａは前枠体１の間隙３内で保持枠４
の外周面と側壁部の内面に嵌合することにより保持され
、さらに保合手段により結合が強化されている。

後枠体５は有色の不透明部材からできており、その中央
部には凹部６を形成腰この凹部内に時計機械体７を収容
しである。

凹部６の前面には文字板８の中央部裏面をたとえば接着
剤、両面接着テープなどにより固着しである。

そして後枠体５および文字板８を貫通している機械体８
の指針軸９に指針１０を取付けている。

なお後枠体５には掛止穴１１が穿設しである。

前枠体１と後枠体５との係合手段は、第３図示のように
保持枠４の開口端内側に係止部１２を設け、後枠体５に
この係止部に係合する係止爪１３ａｉａｂを突設しであ
る。

１４は係止爪１３ａ、１３ｂの抜き型穴である。

本考案の時計を組立てるには、第３図示のようにまず後
枠体５に文字板８９時計機械体７を固着し、文字板前面
に突出する指針軸９に指針１０を取り付ける。

ついで前枠体の間隙３内に後枠体外周部５ａを深く圧入
することにより、前、後枠体が合体して第１図示の時計
となる。

この前、後枠体１，５の合体時に、係止部１２と係止爪
１３ａ、１３ｂが係合し合ってより一層強固な合体が行
える。

なお係止爪は実施例では２個所に設けたが、その数は必
要に応じて多くすることも可能である。

また係合手段はこの例に限定されない。透明質の前枠体
１の側壁部を介して透視される不透明な後枠体５の側壁
部５ａはその位置または看者の見る角度によって色調が
微妙に変化して見える。

以上のように本考案によれば、部品点数を少なくして簡
略化でき、かつ製造を容易にすると共に、組立てをワン
タッチで簡単に行うことができるまた前枠体全体が透明
質で形威しであるため、この側壁部を通して透視される
後枠体の側壁部はその色調が変化し、意匠的効果を高め
ることができる。

この効果は前枠体の側壁部の厚みを不規則に変化させれ
ば一層顕著になるなど実用上誠に好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の時計の断面図、第２図は同上背面図、
第３図は前枠体と後枠体とを分離した状態のそれぞれの
断面図である。 １・・・・・・前枠体、２・・・・・・前面カバ一部、
３・・・・・・間隔、４・・・・・・保持枠、５・・・
・・・後枠体、６・・・・・・凹部、７・・・・・・時
計機械体、訃・・・・・本字板、１０・・・・・・指針
。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 透明部材にて構成され、前面カバーと側壁部とを一体的
   に形成しである前枠体と、 不透明部材にて構成され、前記前枠体の側壁部の内面に
   嵌合する側壁部を一体的に形成し、この前枠体に取付け
   られている後枠体と、 この後枠体の背面に設けである時計機械体と、この時計
   機械体によって駆動される時刻表示手段と を具備していることを特徴とする時計。