JPS6037736Y2 - テ−プカセツト - Google Patents

テ−プカセツト

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JPS6037736Y2
JPS6037736Y2 JP7988981U JP7988981U JPS6037736Y2 JP S6037736 Y2 JPS6037736 Y2 JP S6037736Y2 JP 7988981 U JP7988981 U JP 7988981U JP 7988981 U JP7988981 U JP 7988981U JP S6037736 Y2 JPS6037736 Y2 JP S6037736Y2
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reel
cassette
take
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small cassette
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JP7988981U
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Inventor
春樹 尾形
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日本ビクター株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ビデオテープレコーダ等の磁気記録再生装置
に使用して特に効果のあるブレーキ部材を内蔵している
テープカセットに係り、テープカセットの組立製造工程
で容易に、且つミスがなく組立て得るテープカセットを
提供することを目的とする。
以下本考案に係るテープカセットの一実施例について説
明する。
第1図a、 b、 c、 dは、例えば標準タイプのビ
デオテープレコーダ等の記録再生装置に装着して用いる
標準タイプのカセットより小型、例えばポータプルタイ
プの記録再生装置に装着して用いる、例えばテープ量の
少ない小型カセットの平面図、側面図、背面図及び底面
図であり、第2図はこの小型カセットの上ハーフを取り
除いた平面図、第3図(耐既略断面図、第4図及び第5
図は小型カセットの部品図及び部分拡大説明図である。
図において、Aは本考案に係るテープカセットの1実施
例である小型カセット全体であり、この小型カセットA
の筐体は、上ハーフ1、下ハーフ2及びテープ保護用の
開閉蓋3とから概略構成され、この開閉蓋3は、第1図
すに示されるように、上ハーフ1の前方側面上部に支軸
4により回動可能に取付けられている。
上ハーフ1の側面に穿設された切溝5a内に挿入された
略U字状スプリング6により押圧されて切溝5b内を摺
動可能に保持されている摺動片7の1端部が、開閉蓋3
の第1衝合部3aと衝合し、この開閉蓋3は、第1図す
に示される閉蓋位置にある。
このとき、開閉蓋3の下端部は下ハーフ2の前方端部と
衝合している。
かかる開閉状態よりカセット式VTRで周知の手段によ
り、開閉蓋を第1図す中反時計方向に回動させることに
より、摺動片7はスプリング6に抗して摺動する。
デッドポイントを越えると、第2衝合部3bと摺動片7
の1端部とが衝合し、スプリング6の力も加わり、開閉
蓋3は、更に回動し、90度回動して第2衝合部3bと
摺動片7の1端部とが完全に衝合することにより、又、
スプリング6の弾撥力により、開閉蓋3は開蓋状態を保
持する。
この開蓋状態においては、開閉蓋3は、上ハーフ1の上
端面より、僅少だけ高位置に位置している。
スプリング6の取付、保持は、カセット上方より切溝5
a内に挿入することにより容易に上ハーフ1に挿入し得
、更に、切溝5aの外延部に突出部5cを設けることに
より、一度挿入したスプリング6の離脱を容易に防ぐこ
とが出来る。
又、切R5bを深さ方向に拡がる切溝とし、摺動片7の
断面を切溝と対応する台形とすることにより、容易に離
脱を防止することが出来る。
この小型カセットA内には、供給側リール8と巻取側リ
ール9とが配設されており、この供給側リール8と巻取
側リール9との間隔は標準タイプの記録再生装置の供給
側リールディスクと巻取側リールディスクとの間の間隔
より短いように構威されている。
そして、供給側リール8と巻取側リール9との間の所定
の走行経路を磁気テープ10が走行するように磁気テー
プ10は配されている。
すなわち、磁気テープ10は、供給側リール8よりガイ
ドポール11a、 12a、 1 lb、 12
bを経て巻取側リール9に巻き取られるようになる。
供給側リール8の下フランジ13の下面には凹凸溝14
が形成されており、又、この下フランジ13の凹凸溝1
4に対応する下ハーフ2の所定位置にも凹凸溝14と噛
み合うことのできる凹凸溝15が形成されており、上ハ
ーフ1に取り付けられた板バネ16の作用により、通常
は供給側リール8が下ハーフ2側に付勢されていて、凹
凸溝14と15とが互いに噛み合い、供給側リール8は
固定され、供給側リール8に巻かれている磁気テープの
弛みを防いでいる。
第4図a、 bは板バネ16の平面図及び説明図であり
、板バネ16の中央部の孔16aに上ハーフ1の突起を
嵌合させ、溶着させることにより、板バネ16を上ハー
フに固定する。
ここで、板バネ16の折曲量を、巻取側16bの折曲量
tよりも、供給側16cの折曲量Sの方が大になるよう
構威しである。
このため、巻取側リール9に対するより、供給側リール
8に対する弾撥力が大となり、記録再生時の供給側リー
ルの位置規制(更には、ポータプル装置での使用時にも
供給側テープ走行の安定化を計り得る)、不便用時の供
給側リールの制動を確実になし得る等の効果を持つもの
である。
尚、小型カセットを記録再生装置に装着すると、この供
給側リール8は記録再生装置の供給側リールディスク8
0によって規定量上ハーフ1側に板バネ16と反撥力に
抗して持ち上げられ、凹凸溝14と15との掛止状態は
解除されるようになる。
すなわち、供給側リール8に対応する位置の下ハーフ2
には、記録再生装置の供給側リールディスク80挿入用
の孔17が形成されており、この供給側リールディスク
80が供給側リール8に挿入されるようになる。
巻取側リール9は、下ハーフ2に固着された軸18に挿
入配設されており、軸18を中心に回転可能に設けられ
ている。
軸18は、第1図d1第3図、第10図に示される如く
、下ハーフ2の底部の凹部2aの中心を貫通するネジ1
9により、下ハーフ2に植設されている。
ネジ19の下端面は、下ハーフ2の下端面より突出せず
、且つ、凹部2a面より突出している。
このため、後述する如く、小型カセットAをカセットア
ダプタBに挿入した時の位置規制の基準として、ネジ1
9の下端部を使用し得るものである。
尚、第3図の概略断面図においては、簡略化の為に下ハ
ーフ2の凹部2aを省略してあり、詳細は、第9図に図
示した如く、巻取側リール9の下フランジ22の外周部
には、歯23が形成されており、この歯23に例えば歯
車を噛み合わすことができるように、下ハーフ2の所定
個所に切欠部24が形成している。
更に、下フランジ周縁部のギアの歯23の下端は、駆動
ギアの歯との噛合を容易にする為、第9図に示されるよ
うに、歯下端にテーパが形成されている。
後述の如(、カセットアダプタBの駆動用ギアの歯部に
は、上端に同様テーパーが形成され、双方の歯の噛合を
容易にしている。
そして、歯23に噛み合う歯車等の所定の駆動力伝達機
構によって、巻取側リール9は回転し、磁気テープは供
給側リールから所定の走行経路をへて巻取側リールに巻
き取られるようになる。
この巻取側リール9には、小型カセットAが記録再生装
置に装着されない状態においては、巻取側リール9が回
転しないように、且つ、後述する如く、小型カセットA
より繰り出す必要のある場合には、磁気テープを破損す
ることなく容易に操作性良く繰り出し得るようにブレー
キ機構が配設されている。
次に本考案に係るテープカセットの要部であるブレーキ
機構につき述べる。
このブレーキ機構は、例えば、第2図及び第5図(第5
図は、上ハーフを取付けた状態での第2図■−■線より
の断面図である)に明示される如く、巻取側リール9の
下フランジ22の周縁部上面を押圧するブレーキ25か
らなり、このブレーキ25は下ハーフ2に一体に形成さ
れた、保持案内体及びピンを構成する軸26に挿入配設
され、そしてコイルスプリング27の作用によって押圧
付勢された状態においては、ブレーキ25のシュ一部2
5aが下フランジ22の周縁部上面と接触押圧し巻取側
リール9は回転せず磁気テープは弛まないようになって
いる。
そして、この制動状態を解除し、巻取側リール9が回転
できるようにするには、下ハーフ2に形成した孔32か
らピンを挿入し、このピンによってブレーキ25の他端
部25bをスプリング27の反撥力に抗して持ち上げ、
ブレーキ25のシュ125aを巻取側リール9の下フラ
ンジ22の周縁部上面から離間することにより、巻取側
り−ル9はフリーな状態となり、回転し得るようになる
かかる構成により、不使用時においては、供給側リール
、巻取側リールともにブレーキがかかり、運搬等によっ
ても、小型カセット内で磁気テープが弛緩することもな
く、又、記録再生装置で使用する時には、双方のブレー
キが解除される。
更に後述する如く、カセットアダプタで使用する場合に
は、小型カセットの開閉蓋を開蓋腰磁気テープを引出す
操作によって、巻取側リールフランジ周縁部上面とブレ
ーキ25のシュ一部25aとがスライドすることにより
、磁気テープを破損することなく、又、ブレーキ機構を
解除する必要もなく、容易に操作性良く、小型カセット
より磁気テープを引出し得る。
又、巻取側ブレーキ機構の組立ては、下ハーフ2に巻取
側リール9を取付けた後(又は、巻取側リール9を取付
ける工程で下側フランジの挿入直後)に、下ハーフに一
体成形された軸26(保持案内体及びピン)にブレーキ
25を挿入し、コイルスプリング27を軸26(保持案
内体及びピン)を囲繞し挿入した後、上ハーフ1を取付
けることにより、第5図に図示される如く、上ハーフ1
の天板部により圧縮された状態でコイルスプリング27
を保持し、完了するものであり、容易に組立し得るもの
である。
更に、本考案に係るテープカセットにおいては、ブレー
キ部材を構成するブレーキ25のリール軸方向(第5図
中上下方向)の移動を案内し、且つ、ブレーキ25にリ
ール方向の(第5図図示のカセットにおいては第5図中
下方向)の弾撥力を付勢するコイルスプリング27を保
持している保持案内体を構成する軸26の先端部に概略
円錐状の傾斜面26a等を設け、上ハーフ1との間で隙
間を設けた形でコイルスプリング27を挟持スることの
ない形状としている。
従って、組立時コイルスプリング27は、下ハーフ2に
設けられた保持案内体26にガイドされると共に下ハー
フ2には直接当接することなくリールブレーキ25上に
おかれ上ハーフ1により押えられる。
この際コイルスプリング27は伸びた状態にあっても下
ハーフ2に設けられた保持案内体24内に掛装されるの
で外れるようなことはない。
このため、保持案内体26にまずリールブレーキ25を
のせ次にコイルスプリング27を入れた後、上ハーフ1
を組付けることにより容易に組立てが完了する。
上ハーフ1と保持案内体を構成する軸26の先端部でコ
イルスプリング27を挟持することがなければ、先端部
の径を減少させる、半球状にする等、当然他の形状とす
ることができる。
かかる構成とすることにより、前述したテープカセット
の組立製造時(特にブレーキ機構の組立製造時)、特に
上ハーフの取付時に、上ハーフの天板部と保持案内体で
ある軸26の先端部でコイルスプリング27を挟持し、
このため、テープカセットの厚みが大となり、記録再生
装置又はカセットアダプタ等に装着できない、又、次に
述べる如く上ハーフと下ハーフとの掛止用凹部と凸部と
が嵌合されず上下ハーフの仮止め又は結合ができない等
の不都合がなく、容易に確実に組立製造し得るものであ
る。
又、保持案内体として小型カセットAでは、軸26を使
用したが、ブレーキシュ一部25aを上下方向に移動し
得るような切欠部を持った円筒体とし、コイルスプリン
グを円筒体内に保持する構成とする時、その他の構成の
変更し得るものである。
尚、小型カセットの上ハーフと下ハーフには、上ハーフ
と下ハーフとの接合端に掛止用凹部と凸部を形成してお
き、この凹部と凸部との嵌合によって上ハーフと下ハー
フとを仮止めし、ネジによって両者を強く結合する。
又、第1図す、 C,dに明示される如く、小型カセッ
トAの底面には、前面及び後面よりの長さ11.1゜が
異なり、11〉1゜の切欠部(案内凹溝)21、、 2
1゜が設けられている。
開閉蓋3の下端も切欠部(案内凹溝) 21.と同一高
さ位置に設けられ、小型カセットの上面は、前面には切
欠部(案内凹溝)は形成されず、後面に円弧状切欠部(
案内凹溝)tisが形成されるも、11>13となって
いる。
このため、小型カセットを記録再生装置に装着すると、
小型カセットが正しい挿入状態の時のみ、カセットハウ
ジングに設けた突起が切欠部(案内凹溝)21□に挿入
され、誤挿入の時は、装置側の突起がカセットハーフの
切欠部(案内凹溝)21゜、213に当接し、小型カセ
ットの完全な装着を不可能にしている。
第6図乃至第10図は、前述の小型カセットAを標準タ
イプの記録再生装置に装着する場合に用いるアダプタの
説明図である。
同図中、Bは、小型カセットAを内部に収納でき、且つ
標準タイプの記録再生装置に装着できる寸法及び形状を
したアダプタである。
このアダプタBの筐体は、下ハーフ51と上ハーフ52
とからなり、下ハーフ51には小型カセットAを収納す
る収納部53が形成されている。
この収納部53は、その端に小型カセットAの位置規制
用突部54,55が形成されており、他方小型カセット
Aの下ハーフ2にはこの突部54゜55の位置に対応し
て凹部2B、29が形成されており、更に、小型カセッ
トAの底面凹部2aに突出しているネジ19が、第10
図に示されるように環状保持体56のテーパー付中心孔
56aに挿入され、環状保持体56の突出部56bが凹
部2aと衝合する。
これらの凸部と凹部とによって小型カセットAの、特に
上下方向における位置決めを図っている。
又、突部54,55にはピン58.56が植設されてお
り、このピン58.59が小型カセットAの下ハーフ2
に形成した孔32.33に挿入される。
アダプタB内に於ける小型カセットAの水平方向の位置
決めは、小型カセットAのネジ19が環状保持体56の
テーパー付中心孔56aに進入し、突部54のピン58
が小型カセットAの孔32に進入し、突起55のピン5
9が小型カセットAの長孔33に進入することにより行
なわれる。
ピン58は小型カセットAの巻取側リール9のブレーキ
解除の役を行なう。
すなわち、ピン58と孔32の位置は、第5図に明示さ
れる如く、ピン58が孔32に挿入された際に、小型カ
セットAの巻取側リール9のブレーキ機構であるブレー
キ25をピン58が持ち上げるような位置である。
101.102は、アダプタBの上ハーフ52と下ハー
フ51とを開閉自在に取付けるヒンジであり、103は
、支軸104を中心にスプリング105により常時閉蓋
方向の力が付勢されて、上ハーフ52に取付けられてい
る、カセットアダプタBの開閉蓋である。
106は、支軸104に固着されており、傾斜カム面1
06a、106bをもつレバーで、上ハーフ52の閉蓋
動作により、下ハーフ51に固定された突起107と傾
斜カム面106b、106a等で接触することにより、
該動作で開閉蓋103を少量だけ開閉動作を行なわせる
上ハーフ52の閉蓋動作が行われると、第7図(第6図
中■−■線よりの断面図)に示される如く、上ハーフ5
2と一体に成形された側面先端の′爪部108が、下ハ
ーフ51の側面に設けられた切欠部109に係合される
ことにより、アダプタBの上下ハーフの閉蓋状態での鎖
錠を行っている。
この鎖錠を解除するには、上ハーフ52の側面の突出部
110を内側に押圧することにより容易に行ない得る。
111は、上ハーフ52と一体成形の突出部110、爪
部108に弾性を持たせる為の、上ハーフ52の側面に
穿設された切溝であり、112,113は、各々上ハー
フ52、下ハ−フ51の側面衝合部に設けられた案内突
起である。
小型カセットAを挿入配設したアダプタBを標準タイプ
の記録再生機に装着すると、記録再生機の2個のリール
ディスクのうち供給側リールディスクは小型カセットA
の供給側リール8に挿入配設されるが、巻取側リールデ
ィスクは巻取側り−ル9には挿入配設ですることなく、
この巻取側リールディスクの位置に対応する位置のアダ
プタBの下ハーフ51に、巻取側リールディスクが挿入
されて駆動されるギア60が取り付けられている。
又、小型カセットAのアダプタBへの収納時において、
小型カセットAの巻取側リール9の下フランジ22の歯
23に噛み合うギア61が、ギア60に噛み合うように
下ハーフ51が取り付けられている。
ギア61は、環状保持体56の中心孔56aを中心とし
、環状保持体56と、下ノ\−フ51の底面との間で、
回動可能に保持されているプレート114の先端に植立
された軸115に、回転可能に設けられ、更に、軸11
5は、ギア60と一体の巻取側リールディスク挿入部6
0aが嵌合される環状ホルダー116の突出部116a
の孔を貫通し、摺動レバー117の先端部に固定されて
いる。
摺動レバー117は、下ハーフ51に植立された支軸1
18を中心として回動するレバー119に所定範囲に亘
り摺動可能に、且つ、ギア61を下ハーフ51の底面に
平行となるよう保持している。
かかる構成の為、使用される記録再生装置間で巻取側リ
ールディスクの位置が僅少変動することがあっても、ギ
ア60の位置は装置に追従して変り、更に、プレート1
14、環状ホルダー116により巻取側リール9、巻取
側リールディスクに至る距離は変更される為、ギア61
と下フランジ22の歯23及びギア60との噛合状態が
外れることはない。
又、ギア61はスプリングによりギア60、歯23方向
に押圧されることがないため比較的弱いトルクで磁気テ
ープを巻取ることができる。
(この結果、巻取側リール用伝達機構の追加、磁気テー
プ走行路の複雑化にも拘わらず、標準カセットを使用す
る従来装置によりアダプタを使用して小型カセットに記
録再生し得ることを本出願人は確認した。
)小型カセットAのアダプタBへの挿入に伴ない、小型
カセットA内の下側リールフランジ22の歯23とギア
61との噛合を容易に確実にする為第9図に明示される
如く、ギア61の歯部は上端付近で円錐状に、且つ、歯
の上端面が両テーパー61a、61bにより構成されて
いる。
このため下側フランジ22の歯23に形成されたテーパ
ーと協働し、下側リールフランジ23、ギア61がどの
位置にあっても確実に下側リールフランジ22の歯23
とギア61とを噛合させ得るものである。
ブレーキ25と下フランジ周縁部とを衝合状態はピン5
8によって解除されているので、記録再生機の駆動力が
小型カセットAの供給リール8と巻取側リール9に伝達
され、磁気テープは走行するようになる。
すなわち、小型カセットAを標準タイプの記録再生機に
装着しようとしても、小型カセットAの供給側リールと
巻取側リールとの相対位置は、記録再生機の供給側リー
ルディスクと巻取側リールディスクとの相対位置と同じ
でないので、例えば供給側リールディスクを供給側リー
ルに配すれば、巻取側リールディスクの位置に巻取側リ
ールと同じようなギアを設け、このギアと小型カセット
の巻取側リールとの間に駆動力伝達手段を配しておくこ
とによって、標準タイプの記録再生機の駆動力が小型カ
セットAに伝えられるようになるのである。
又、一般にVTR等においては、巻取側リールの回転む
らに比べ、供給側リールの回転むらが記録再生性能に悪
影響をおよぼす為、本実施例においては、供給側リール
の駆動系は、従来の標準装置と同様に構成し、影響の少
ない巻取側リール駆動系を変更している。
120はアダプタBの底面に植立された支軸120cを
中心に、コイルスプリング120dにより常時時計方向
の回動力が付勢されている誤消去防止レバーであり、一
端部120aが下ハーフ51の背面の凹部に当接し、第
6図図示の状態で係止されている。
120bは誤消去防止レバー120に設けられた検出用
突起であり、小型カセット収納部内に突出し、小型カセ
ットAが挿入されると、誤消去防止爪2dの有無を検出
し、爪2dがあるときは、爪2dにより誤消去防止レバ
ー120は第6図の状態より反時計方向に回動し、この
ため一端部120aが下ハーフ51の背面と概略同一面
を構成する。
記録不可能な小型カセットAがアダプタBに挿入された
時は、誤消去防止レバー120は第6図示の状態となる
アダプタBの下ハーフ51に穿設された切欠121.1
22,123,124及び開孔125゜126.127
,128等は標準型カセットと同一であり、各々ロープ
インクポール、キャプスタン、開蓋レバーに挿入用切欠
であり、テープ端検出用発光源ブレーキ解除ピン、位置
決めピンの挿入用開孔である。
129は、基部で上ハーフ52に固定されているギア6
0押圧用スプリング、130は上ハーフ52に溶着され
ている透明プレート、131は小型カセットAの開蓋時
に開閉蓋が挿入される切欠開孔部である。
上記で述べた小型カセットAを、いまこの小型カセット
専用記録再生装置、例えばポータプルタイプの記録再生
装置に装着して使用する場合には、標準タイプのカセッ
トを標準タイプの記録再生装置に装着して使用する場合
と同様に、小型カセットを専用の記録再生装置のポツプ
アップ機構のカセットハウジングに挿入する。
このとき、カセットハウジングに設けられた突起により
、前述の如く、小型カセットAの誤挿入が防止され、更
にポツプアップ機構の作動位置への移動により、ローデ
ィングポール134、キャプスタン135が小型カセッ
トAの切欠部36゜37.38に挿入され、リール駆動
機構が供給側リール8、巻取側リール9と結合され記録
再生動作が行なわれる。
又、この小型カセットAを標準タイプの記録再生装置で
使用する場合には、小型カセットAをアダプタBに装着
し、このアダプタBを、標準タイプのカセットの場合と
同様に記録再生装置に装着して記録再生を行なう。
すなわち、まず小型カセットAの前蓋を開蓋した状態に
おいて磁気テープ10を所定量引出す。
このとき巻取側リール9にブレーキ25が接触している
が、下側リールフランジ22とブレーキ25のスリップ
により容易に、且つ、破損することなく磁気テープを引
出すことができる。
小型カセットAの側面凹部にアダプタの収納部53の突
起を挿入させることにより誤挿入を防止し、正常位置で
小型カセットAをアダプタBの収納部に収納し得る。
引出された磁気テープをアダプタBに設けているガイド
ポール64.65に添接し、標準タイプのカセット前面
における磁気テープパスと同じように磁気テープをアダ
プタBの前面に配し、そしてアダプタBの上ハーフを下
ハーフに合わせるよう閉蓋する。
前述の如く、小型カセットAがアダプタBの収納部53
に収納されると、小型カセットAの底面のネジ19が環
状保持体56の中心孔56aに、又、ピン59が長孔3
3に挿入されることにより、小型カセットAが位置ぎめ
される。
アダプタBの上ハーフ52の閉蓋動作により、上ハーフ
52に回動可能に設けられている開閉蓋103は、傾斜
カム面106a、106bに突起107が当接し、一度
開蓋されて後、閉蓋される。
このため、ガイドボール64.65に添接案内されてい
る磁気テープ10を、アダプタBの開閉蓋により破損、
折曲げ等の不都合を生じることなくアダプタBの上ハー
フ52を下ハーフ51に閉じることができる。
このとき、上ハーフ52の爪部108が下ハーフ51の
切欠部109に係止され、閉成状態で、ロックされるこ
ととなる。
小型カセットAの開閉蓋3は透明合成樹脂材により構成
されている為、小型カセット3より引出された磁気テー
プをアダプタBのガイドボール64.65に添接する場
合容易に磁気テープの位置を見ることができ、誤操作を
防止し得る。
このようにして、アダプタBに収納された小型カセット
Aは、標準タイプのカセットと同じようになっているの
で、これを標準タイプの記録再生機に装着すれば記録再
生できる。
すなわち、小型カセットをアダプタに装着すると、アダ
プタのギア61が巻取側リール9の下フランジ22の歯
に、第9図に示す如く、確実に噛合すると共に、アダプ
タのピン58がブレーキ25をスプリングの反撥力に抗
して持ち上げ、巻取側リール9のロック状態を解除し、
巻取側リール9に巻取側リールディスクの駆動力がギア
60、61を介して伝えられる。
逆に、小型カセットをアダプタから取り出すと、巻取側
リール9とギア61との係合状態は外れると共に、小型
カセットからピン5Bが抜けるので、スプリング27の
反撥力によってブレーキ25は復元し、巻取側り−ル9
はロック状態となる。
尚、小型カセット内の磁気テープをアダプタのガイドポ
ールに添接するには、ロック状態のまま又はロック状態
を解除した状態の磁気テープをアダプタ内に設けられた
適当な引き出し機構よって添接することも当然可能であ
る。
(この場合には、当然に小型カセットAより磁気テープ
を引出すことなく、小型カセットAをアダプタに前述の
如(挿入する。
)又、ギア61の位置設定に少しの自由度があるように
構成し、例えば小型カセットをアダプタに装着したり又
は取り出す際にギア61を移動し、装着中においてはギ
ア61がギア60と巻取側リールの下フランジの歯に噛
合できるようにしておく構成とすることもでき、この場
合には、小型カセットのアダプタに対する装着及び取り
出し作業が便利なものとなる。
上記の如く、例えば小型のテープカセットに対するアダ
プタを構成することによって、このようなアダプタを用
いれば小型のテープカセットを所定タイプの記録再生機
に装着できるようになり、しかも小型のテープカセット
は、例えば供給側リールと巻取側リールとの間隔を小さ
くできるので小型のものとすることが可能となる。
そして、このように小型にしたテープカセットよりテー
プを引き出し、例えば標準タイプの記録再生機における
テープパスとなるようにすることができ、さらには小型
のテープカセットの供給側リールと巻取側リールとの間
隔が、記録再生機の供給側リールディスクと巻取側リー
ルディスクとの間隔と異なっていても、例えば巻取側リ
ールディスクを移動セットできるようにしておく必要も
なく、記録再生機の駆動力をテープカセットのリールに
良好に伝達でき、磁気テープを良好に走行させることが
できるようになる。
又、例えば巻取側リールディスクを移動可能なように構
成しなくてよいので、リールディスクの部分の機構が極
めて簡単になり、しかもリールディスクが故障しにくく
、リール駆動機構は耐久性に富むものとなる。
上述の如く、本考案になるテープカセットにおいては、
ブレーキ部材のリール軸方向の移動を案内し、且つ、こ
のブレーキ部材にリール方向の弾撥力を付勢するコイル
スプリングを保持する保持案内体を、その先端部が上ハ
ーフに当接しないような長さで、下ハーフに一体成形に
より突設するとともに、この保持体の先端部を上ハーフ
との間で前記コイルスプリングを挟持することがないよ
う傾斜面とする如くの非常に簡単な構成により、確実に
、ブレーキ部材、コイルスプリング等を所定の位置に、
誤りなく配置し得るものであり、カセット組立製造工程
での歩留りを向上でき、更にテープカセットを小型化し
得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図a、 b、 c、 dは本考案に係るテープカセ
ットの1実施例の平面図、側面図、背面図、底面図、第
2図はその上ハーフを取外した状態での平面図、第3図
はその概略断面図、第4図a、 bはその上ハーフに固
定されている板バネの平面図及び説明図、第5図はその
上ハーフを取付けた状態での第2図中V−V線よりの部
分断面図、第6図はカセット挿入装置であるアダプタの
開蓋時の平面図、第7図は第6図図示のアダプタの閉蓋
動作時の■−■線よりの部分断面図、第8図は第6図図
示のアダプタの動作状態の説明図、第9図はテープカセ
ットに内蔵されている下フランジ周縁部に設けられた歯
とアダプタに設けられたギアの1部分拡大側面図、第1
0図はテープカセットを収納した状態の巻取側リール中
心位置での拡大断面図である。 A・・・・・・小型カセット全体、B・・・・・・カセ
ットアダプタ、1,51・・・・・・上ハーフ、113
・・・・・・円弧状切欠部(案内凹溝)、2,52・・
・・・・下ハーフ、2a、 28.29・・・・・・凹
部、2d・・・・・・誤消去防止爪、2’lt 21□
・・・・・・切欠部(案内凹溝)、3・・・・・・開閉
蓋3.3a・・・・・・第1衝合部、3b・・・・・・
第2r#合部、4,104,118,120c・・・・
・・支軸、5a、 5 bt 111 ””切溝、5
c、 56b、 110.116a・・・・・・突出
部、6・・・・・・略U字状スプリング、7・・・・・
・摺動片、訃・・・・・供給側リール、9・・・・・・
巻取側リール、10・・・・・・磁気テープ、11a。 11 b、 12a、 12b、 64. 65
=ガイドポール、13・・・・・・下フランジ、14.
15・・・・・・凹凸溝、16・・・・・・板バネ、1
7・・・・・・供給側リールディスク挿入用の孔、18
・・・・・・下ハーフに固着された軸、19・・・・・
・ネジ、22・・・・・・下フランジ、23・・・・・
・歯、24,36.37,38,109・・・・・・切
欠部、25・・・・・・ブレーキ、25a・・・・・・
シュ一部、25b・・・・・・ブレーキの他端部、26
・・・・・・下ハーフに一体に形成された軸(保持案内
体及びピン)、26a・・・・・・軸(保持案内体及び
ピン)の先端部の傾斜面、27・・・・・・スプリング
、32,33・・・・・・下ハーフに形成した孔、40
,41・・・・・・切溝部、42.43・・・・・・突
出部、53・・・・・・収納部、54,55・・・・・
・位置規制用突部、56・・・・・・環状保持体、56
a・・・・・・テーパー付中心孔、58,59・・・・
・・ピン、60.61,159,163・・・・・・ギ
ア、60a・・・・・・巻取側リールディスク挿入部、
61a、61b・・・・・・テーパー、80・・・・・
・供給側リールディスク、101,102・・・・・・
ヒンジ、103・・・・・・カセットアダプタBの開閉
蓋、105・・・・・・スプリング、106,119・
・・・・・レバー、106a、106b・・・・・・傾
斜カム面、107・・・・・・突起、108・・・・・
・爪部、112,113・・・・・・案内突起、115
・・・・・・軸、116・・・・・・環状ホルダー、1
17・・・・・・摺動レバー、120・・・・・・誤消
去防止レバー、120a・・・・・・一端部、120b
・・・・・・検出用突起、120d・・・・・・コイル
スフリング、121,122,123.124・・・・
・・切欠、125,126,127゜128・・・・・
・開孔、129・・・・・・押圧用スプリング、130
・・・・・・透明プレート、131・・・・・・切欠開
孔部、134・・・・・山−ディングポール、135・
・・・・・キャプスタン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上ハーフ及び下ハーフより形成されており、リール軸方
    向に摺動可能に設けられ、収納されているリールに制動
    力を付勢するブレーキ部材を有するテープカセットにお
    いて、このブレーキ部材のリール軸方向の移動を案内し
    、且つ、このブレーキ部材にリール方向の弾撥力を付勢
    するコイルスプリングを保持する保持案内体を、その先
    端部が上ハーフに当接しないような長さで下ハーフに一
    体成形により突設するとともに、この保持案内体の先端
    部を、上ハーフとの間で前記コイルスプリングを挟持す
    ることがないよう傾斜面としたことを特徴とするテープ
    カセット。
JP7988981U 1981-05-30 1981-05-30 テ−プカセツト Expired JPS6037736Y2 (ja)

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