JPS6037578B2 - 陽極部材 - Google Patents
陽極部材Info
- Publication number
- JPS6037578B2 JPS6037578B2 JP15537975A JP15537975A JPS6037578B2 JP S6037578 B2 JPS6037578 B2 JP S6037578B2 JP 15537975 A JP15537975 A JP 15537975A JP 15537975 A JP15537975 A JP 15537975A JP S6037578 B2 JPS6037578 B2 JP S6037578B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chromium
- anode
- oxide film
- anode member
- blackening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は熱韓射の良好な陽極部材に関し、とくに表面に
クロムを主体とする黒色酸化膜を生成させて熱放散のよ
いものとし、電子管内に装着して特性を一層向上させる
ものである。
クロムを主体とする黒色酸化膜を生成させて熱放散のよ
いものとし、電子管内に装着して特性を一層向上させる
ものである。
電子管たとえば送信管や受信管などに用いられる陽極に
は熱的電気的機械的など種々の要求がなされ、動作時に
は陰極から放射される熱電子が衝突し、そのェネルギが
熱となって陽極温度を上昇させる。
は熱的電気的機械的など種々の要求がなされ、動作時に
は陰極から放射される熱電子が衝突し、そのェネルギが
熱となって陽極温度を上昇させる。
これが限度をこすと次のようないろいろな障害をおこす
ことになる。すなわち昇温がひどくなって陽極からの熱
放散がうまく行なわれなくなり、陽極からのガス放出量
が増し、電子管の管壁の温度もあがって管壁からのガス
放出も増加し、熱変形したりなど、特性の劣化や好まし
くない事故の発生などをみることになる。したがって電
子管を動作させるにさしっかえない温度にするため熱韓
射をよくし、表面積を大きくすることが望ましい。その
ため陽極を形成する鉄やニッケルなどの表面を黒化させ
て韓射率をよくしたり、また表面を粗面化したり、又放
熱翼をとりつけるなどして表面を大きくしている。この
ような対策を更に述べれば、表面黒化した陽極としては
、ニッケル、鉄、鉄ニッケル合金などの陽極部材の表面
にベンゼンなどを燃焼させて発生するすすを沈着せしめ
たいわゆるスーティグ材料を用いる。
ことになる。すなわち昇温がひどくなって陽極からの熱
放散がうまく行なわれなくなり、陽極からのガス放出量
が増し、電子管の管壁の温度もあがって管壁からのガス
放出も増加し、熱変形したりなど、特性の劣化や好まし
くない事故の発生などをみることになる。したがって電
子管を動作させるにさしっかえない温度にするため熱韓
射をよくし、表面積を大きくすることが望ましい。その
ため陽極を形成する鉄やニッケルなどの表面を黒化させ
て韓射率をよくしたり、また表面を粗面化したり、又放
熱翼をとりつけるなどして表面を大きくしている。この
ような対策を更に述べれば、表面黒化した陽極としては
、ニッケル、鉄、鉄ニッケル合金などの陽極部材の表面
にベンゼンなどを燃焼させて発生するすすを沈着せしめ
たいわゆるスーティグ材料を用いる。
この場合表面の黒化度はJISZ−8721で評価する
と、明度2〜3となってきわめて黒化度のよいものとな
る。熱鏡射は表面状態にもよるがほぼ表面の黒化度に比
例するので、陽極部材として熱頚射をよくする点につい
ては十分であるが、すすの付着性が弱く、またスーテン
グの作業性や作業環境が悪いなどの欠点がある。又、小
型の電子管などに使用され発熱量の少ないものにおいて
は、アルミニウムをクラツドした鉄などが陽極部材とし
て用いられ、この場合はアルミニウムを鉄中に拡散させ
て黒色の金属間化合物を表面に生成させるものである。
この陽極表面の悪化度については明度2〜3であるが、
大型の電子管に装着して使用することが出来ないなどの
欠点がある。このように従来は陽極部材として要望され
る要求に十分こたえるものがほとんどなかった。本発明
は前記の欠点を解消して、陽極としてその表面が十分に
良好な黒化度を保ち、各種の電子管に装着させることが
できる経済的にして特性の向上に寄与することのできる
陽極部材を提供するものである。すなわち鉄クロム合金
、鉄ニッケルクロム合金で陽極部材を形成し、高温酸化
することによって表面にクロムを主体とした黒色酸化膜
を生成させて、熱輯射のきわめて良好な電子管の陽極部
材とする。本発明陽極部材の黒色酸化膜はクロムを主体
とするもので、酸化膜の金属分においてクロムが35%
(重量%・以下同じ)以上である。以下本発明の実施例
について説明する。
と、明度2〜3となってきわめて黒化度のよいものとな
る。熱鏡射は表面状態にもよるがほぼ表面の黒化度に比
例するので、陽極部材として熱頚射をよくする点につい
ては十分であるが、すすの付着性が弱く、またスーテン
グの作業性や作業環境が悪いなどの欠点がある。又、小
型の電子管などに使用され発熱量の少ないものにおいて
は、アルミニウムをクラツドした鉄などが陽極部材とし
て用いられ、この場合はアルミニウムを鉄中に拡散させ
て黒色の金属間化合物を表面に生成させるものである。
この陽極表面の悪化度については明度2〜3であるが、
大型の電子管に装着して使用することが出来ないなどの
欠点がある。このように従来は陽極部材として要望され
る要求に十分こたえるものがほとんどなかった。本発明
は前記の欠点を解消して、陽極としてその表面が十分に
良好な黒化度を保ち、各種の電子管に装着させることが
できる経済的にして特性の向上に寄与することのできる
陽極部材を提供するものである。すなわち鉄クロム合金
、鉄ニッケルクロム合金で陽極部材を形成し、高温酸化
することによって表面にクロムを主体とした黒色酸化膜
を生成させて、熱輯射のきわめて良好な電子管の陽極部
材とする。本発明陽極部材の黒色酸化膜はクロムを主体
とするもので、酸化膜の金属分においてクロムが35%
(重量%・以下同じ)以上である。以下本発明の実施例
について説明する。
次の表−1に示す組成となるように合金を綾製し、慣用
の加工をほどこして所定の形状とする。表一I 前記のように形成した試料(1〜6)を露点30℃の湿
潤水素中において1200q0で約1時間加熱して酸化
し、クロムを選択酸化させる。
の加工をほどこして所定の形状とする。表一I 前記のように形成した試料(1〜6)を露点30℃の湿
潤水素中において1200q0で約1時間加熱して酸化
し、クロムを選択酸化させる。
この際大気中で酸化させてもほぼ同様な結果が得られた
。このようにした表面状態を次の表−2に示す。表−2
明度はJISZ−8721により試価したものである。
。このようにした表面状態を次の表−2に示す。表−2
明度はJISZ−8721により試価したものである。
この表から明らかなように、本発明の陽極部材の表面は
黒色を呈し、熱頚射については良好で、かついずれのも
のも、作業中や動作時にこすられなどしても酸化膜が陽
極部村の地金から脱落することはなく、従来のスーテン
グ材にくらべると地金への密着性は格段に良好である。
前記陽極部村に生成された酸化膜のクロム含有量を調べ
た。この結果を表−3に示す。表−3 この表にみられるように黒化度のすぐれた酸化膜は多量
のクロムを含有し、酸化方法により酸化膜中のクロムの
含有割合は変ってくる。
黒色を呈し、熱頚射については良好で、かついずれのも
のも、作業中や動作時にこすられなどしても酸化膜が陽
極部村の地金から脱落することはなく、従来のスーテン
グ材にくらべると地金への密着性は格段に良好である。
前記陽極部村に生成された酸化膜のクロム含有量を調べ
た。この結果を表−3に示す。表−3 この表にみられるように黒化度のすぐれた酸化膜は多量
のクロムを含有し、酸化方法により酸化膜中のクロムの
含有割合は変ってくる。
実施例はきわめて良好な例を示したが、酸化の雰囲気を
変え、クロム含有割合と黒化度の関係をとると、クロム
が35%以上で良好な黒化が得られ、35%未満では灰
色が強くなるので、酸化膜の金属分においてクロムが3
5%以上であることが必要である。本発明陽極部材から
なる陽極を電子管たとえば送信管に組み込み、管球特性
を調べたところ従来のスーテイング材によるものに劣る
ことなく、良好な結果が得られた。又、本発明陽極部材
は酸化膜が強固に密着しており、管球組立の際の取り扱
いも簡便であり、工業上有用である。なお本発明陽極部
材としては、部材を形成する前記含クロム合金以外の地
金表面に前記含クロム合金をめつきなどの手段で被覆し
た後これを高温酸化させたものでもよい。
変え、クロム含有割合と黒化度の関係をとると、クロム
が35%以上で良好な黒化が得られ、35%未満では灰
色が強くなるので、酸化膜の金属分においてクロムが3
5%以上であることが必要である。本発明陽極部材から
なる陽極を電子管たとえば送信管に組み込み、管球特性
を調べたところ従来のスーテイング材によるものに劣る
ことなく、良好な結果が得られた。又、本発明陽極部材
は酸化膜が強固に密着しており、管球組立の際の取り扱
いも簡便であり、工業上有用である。なお本発明陽極部
材としては、部材を形成する前記含クロム合金以外の地
金表面に前記含クロム合金をめつきなどの手段で被覆し
た後これを高温酸化させたものでもよい。
本発明陽極部村のクロムの含有割合は、2%より少ない
と黒化度向上の効果が少なく、35%をこえると。
と黒化度向上の効果が少なく、35%をこえると。
Claims (1)
- 1 湿潤水素中で高温酸化をさせ、表面にクロムを主体
とし、明度(JIS7−8721)が3以下であり、か
つ地金に対する密着性が良好な黒色の酸化膜を有する2
〜35重量%クロム−鉄合金又は2〜35重量%クロム
−ニツケル−鉄合金よりなり、前記酸化膜の金属分にお
いてクロムが35重量%以上であることを特徴とする陽
極部材。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15537975A JPS6037578B2 (ja) | 1975-12-24 | 1975-12-24 | 陽極部材 |
US05/748,362 US4119761A (en) | 1975-12-12 | 1976-12-07 | Heat radiation anode |
DE2656167A DE2656167C2 (de) | 1975-12-12 | 1976-12-10 | Verfahren zum Herstellen einer wärmeabstrahlenden Anode |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15537975A JPS6037578B2 (ja) | 1975-12-24 | 1975-12-24 | 陽極部材 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7511284A Division JPS59230231A (ja) | 1984-04-16 | 1984-04-16 | 陽極部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5277662A JPS5277662A (en) | 1977-06-30 |
JPS6037578B2 true JPS6037578B2 (ja) | 1985-08-27 |
Family
ID=15604646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15537975A Expired JPS6037578B2 (ja) | 1975-12-12 | 1975-12-24 | 陽極部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6037578B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0514486U (ja) * | 1991-08-09 | 1993-02-26 | 三協アルミニウム工業株式会社 | 開閉体への給電通信装置 |
-
1975
- 1975-12-24 JP JP15537975A patent/JPS6037578B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0514486U (ja) * | 1991-08-09 | 1993-02-26 | 三協アルミニウム工業株式会社 | 開閉体への給電通信装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5277662A (en) | 1977-06-30 |
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