JPS6036313Y2 - 乳幼児用おもちや - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、がらがらとボールの両方の機能を備え、幼児
の遊びのさまざまの形態に適合できる乳幼児用おもちゃ
に関する。

がらがらとボールの組み合せは各種のものが当該分野に
おいて公知である。

米国特許第３゜６３３、５８７には、かご形のボール様
構造物の中に別のボール（すなわち音を発生する部材）
を閉じこめて収容してなる乳幼児用おもちゃが示されて
いる。

米国特許第４．０８９．７１２には、各種形態のかご様
部材の中に、より小さな各種形態の別のかご様部材をゆ
るく閉じこめたものが開示されている。

ほかにも、さまざまな形態のがらがらおもちゃに関する
特許があり（たとえば、米国特許第２２６、８０６およ
び同第２．４７８．８７３）、また中空になっていて、
手でつかめるボール型の各種の形態に関する特許もある
（例、米国特許第４，００８゜５２６）。

もちろん、特に低年令の子供向きの楽しみという巨大な
分野においても、過去にさまざまの大きさと種類のおも
ちゃが生産されてきた。

この分野は完全に満たされるということは決してなく、
常に何か新しいものが探し求められている分野である。

子供は１つのおもちゃにすぐ飽きがちであり、或いは多
くの場合、そのおもちゃが簡単にこわれてしまったり、
またはそのおもちゃがその子供にとって高等すぎるとい
うような問題がある。

この考案に係る新規なおもちやは、１人の子供が長期間
にわたって遊ぶことができ、簡単にはこわれず、特に乳
児に適している。

本考案のこの改良されたおもちやは、１個の構造物の中
に、乳幼児（すなわち低年令の子供）の主な興味をいろ
いろ満たす手段を備えている。

これには、音、視覚の刺激（色と動きの両店）、ならび
に手を伸ばして取る、つかむ、引っばる、押しこむとい
う動作による操作の経験が含まれる。

本考案による乳幼児用おもちやは中空のボールから構成
される。

このボールの表面には少なくとも３個の開口部が設けら
れ、これらの開口部のうちの少なくとも２個の間の間隔
は、少し大きくなった乳幼児が容易につかめるようなも
のとする。

各開口部の大きさは、乳幼児が手をその穴から中空ボー
ルの中に差しこむことができる程度のものである。

中空ボールの内部には自由に動くことのできるインサー
トが捕捉されている。

このインサートは軸ピンにより旋回自在に結合された一
対のステム（軸）からなり、各ステムの先端にばかご構
造物が配置されている。

各かご構造物の内部に少なくとも１個のボールがゆるく
閉じこめられている。

このかご構造物の大きさは、これが中空ボールの開口部
から容易に出入りできる程度である。

中空ボールの開口部より大きな保持円板が中空ボールの
内部に配置されている。

この円板の中心には穴がおいて、上記の旋回自在に結合
されている一対のステムがこの穴に通されている。

この穴の大きさは、ステムを容易に受は入れるには十分
であるが、その先端のかご構造物をこの穴から引っばり
出すことができるほどには大きくないものとする。

このボールで遊ぶ場合、一方のかご構造物はいずれかの
開口部から簡単に取り出せるようになるが、もう一方の
かご構造物は中空ボール内に閉じこめられる。

そのため、これで遊ぶ乳幼児はボール自体をつかむこと
ができるだけでなく、かご構造物の一方をつかんで、こ
のおもちや全体を振り動かし、いろいろな形に変え、操
作をすることができる。

好適態様においては、中空ボールとインサートは、これ
らがぶつかりあったときにがらがらの音が出るように、
とちらも剛性材料から形成される。

本考案の乳幼児用おもちゃの別の好適態様においては、
どの隣接開口部間の間隔も乳幼児の手で容易につかめる
ように、中空ボールに十分な数の開口部を設ける。

本考案のおもちゃの中空ボール部材には４〜７個の開口
部を設けるのが特に適当であることが見出された。

以下、図面により本考案を具体的に説明する。

第１図に示した本考案の乳幼児用おもちゃの好適な１態
様は、表面に少なくとも３個の開口部１１を設けた中空
ボール１０からなる。

各開口部の大きさは、乳幼児の手がボール１０の中まで
通りぬけることができる大きさである。

ボール１０は各開口部１１のふちで容易につかむことが
できる。

さらに、開口部１１の少なくとも２個の間の間隔は、少
し大きくなった乳幼児なら指が届いて、ボールを手でつ
かめるような長さである。

自由に動けるインサート１２は中空ボール１０の内部に
捕捉されている。

第３図に示すように、このインサートは、軸ピンにより
旋回自在に結合された一対のステム１３からなり、各ス
テムの先端にはかこ構造物１４が配置されている。

２個のステムが一直線に伸びているときはインサートの
長さは中空ボール１０の直径より大きいが、２個のステ
ムは軸ビン結合されているのでインサートを中空ホール
の内部に完全に収納することもできる。

各かご構造物の内部に入っているのは、ゆるく閉じ込め
られたボール１５である。

閉じこめられたボール１５はかごの中で容易に回転させ
たり、動かしたりできる。

このかご構造物１４の大きさは、これをボール１０の開
口部１１から容易に出し入れすることができる程度の大
きさである。

保持手段１６は、インサートが中空ボール１０から外に
落下したり、または中空ボールから取り出されるのを防
止する。

本考案のおもちゃの好ましい態様では、保持手段は、中
空ボール１０の開口部１１の直径より大きな直径の円板
からなる。

保持手段の中心部に穴がおいていて、旋回自在に結合さ
れた上記の一対のステムはこの穴に通されている。

この穴の大きさは、ステムがこれを通って自由に動くの
に十分な大きさであるが、かご構造物よりは小さい。

したがって、かご構造物を穴から抜きとることはできな
い。

かご構造物が中空ボール１０の開口部１１から突き出た
状態のときは、このかご構造物を引っばり、柄（ハンド
ル）として使用して、このおもちゃを振り動かし、がら
がらとして音を出すことができる。

遊んでいる間、インサートのかご構造物は、第１図に示
すように開口部１１から自由に出入りして動くことがで
き、そのためにかご構造物とその中のボールはつかむた
めのハンドルとして利用することができる。

しか腰部２図に示すように、インサートの残りの部分は
中空ボール１０の内部にあり、これは開口部１１を通し
て容易に見たり、されったりできる。

本考案のおもちゃの好ましい態様では、中空ボール１０
とインサート１２は共に剛性材料から形成され、したが
ってインサート１２は中空ボール１０の内面に当ってが
らがらという音を立てる。

また、好ましい態様では、中空ボール１０とかご構造物
１４と閉じこめられたボール１５はそれぞれ違う色のも
のとする。

以上の図面の説明は例示であって、限定的なものと解釈
すべきではない。

本考案の範囲内でその他の変更も可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のおもちゃの一例の正面斜視図；第２
図は、第１図に示したおもちゃの背面斜視図；第３図は
、第１図に示したおもちゃの一部断面での右側面図であ
る。 １０・・・・・・中空ボール、１１・・・・・・開口部
、１２・・・・・・インサート、１３・・・・・・ステ
ム、１４・・・・・・かご構造物、１５・・・・・・ボ
ール、１６・・・・・・保持手段。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 中空ボールと、このポールの内部に捕捉された自由
   に動くことのできるインサートと、保持手段とからなる
   乳幼児用おもちやであって：該ボールの表面には少なく
   とも３個の開口部が設けられ、この開口部は乳幼児の手
   をこれから中空ボールの内部に容易に差し入れることが
   できる大きさであり、該インサートは軸ピンにより旋回
   自在に結合された一対のステムからなり、各ステムの先
   端にはかご構造物が配置され、各かご構造物の中にはゆ
   るく閉じこめられたボールが配置され、該かご構造物は
   中空ボールの開口部から容易に出入りできる大きさであ
   り、該保持手段はインサートが中空ボールから落下し、
   またはこれから取り出されるのを防止するために中空ボ
   ールの内部に設けられ、この保持手段はその中心部に穴
   が設けられ、この穴は上記の軸ピン結合された一対のス
   テムとゆるく嵌合しているが、この穴からかご構造物は
   抜は出ることができない大きさである、乳幼児用おもち
   や。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項記載のおもちやであ
   って、保持手段が中空ボールの開口部の直径より大直径
   の円板からなるもの。 ３ 実用新案登録請求の範囲第１項記載のおもちやであ
   って、完全に伸ばした状態のインサートの長さが中空ボ
   ールの直径より大きいもの。 ４ 実用新案登録請求の範囲第１項記載のおもちやであ
   って、中空ボールの表面に４個の開口部が設けられてい
   るもの。 ５ 実用新案登録請求の範囲第１項記載のおもちやであ
   って、隣接する開口部間の間隔が、乳幼児の指が容易に
   届いて、手でつかむことができる程度の間隔であるもの
   。 ６ 実用新案登録請求の範囲第１項記載のおもちやであ
   って、各かご構造物の中に複数のボールが閉じこめられ
   ているもの。 ７ 実用新案登録請求の範囲第１項記載のおもちやであ
   って、軸ピン結合された一対のステムの両端に設けられ
   た２個のかご構造物が同一であるもの。 ８ 実用新案登録請求の範囲第１項記載のおもちやであ
   って、中空ボール、かご構造物、および閉じこめられた
   ボールがそれぞれ違う色であるもの。